存在は核級、実際は癒し枠   作:wiguza

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ごめん。モンハンワールドやってた。


7.行先

 冥界での一件を経て、ランダムワープで行先の分からぬ新婚旅行へ。ガチランダムで考えると岩の中、水の中、マグマの中etc.etc.etc……。ちょっと博打が過ぎる感じがするけど、本家ビーストと、そのビーストの権能にがっつりあやかってる聖杯取り込んだ特異点もどきにとっては特に問題なし! いつもどおりの平常運転で行きましょう。

 

 そして現在。

 

 

 猛スピードで落下中です。

 

 

「なぁティアちゃん。かれこれ落ち始めてどれくらいよ? これ」

 

「んー? わたしにもわかんなーい」

 

「ですよねー」

 

 なんてほのぼのしながら落下中。

 

 そして徐々に行き先が明るくなっている。そろそろ目的地に着くらしい。

 

「ティアちゃん掴まって。もうすぐ着くよ!」

 

「りょーかいー!」

 

 

行き先は未定! これより新婚旅行を開始する!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっと」

 

 やってきました旅行先1つ目。とりあえず水の中とかマグマの中は避けられたらしい。ダメージ云々は置いといてそんな状態になりたくないしね。幸先は悪くなさそうです。

 

「ティアちゃんは大丈夫?」

 

「もーまんたい」

 

 ビシッとはにかみながら敬礼してくるティアちゃん。可愛い(脳死)

 

 さて周囲の確認。なにやら建物内の長い通路。通路の先は遠すぎて先が見えない。通路の両脇は華やかな絵が施された壁……いや、これって(ふすま)じゃないですかね? WASITSUによくあるFUSUMAじゃないですかね? 

 

 なんせ自分バビロニアに転生した一般人。一応転生前は日本人だったんでっせ。日本特有のものをわざわざ英語(大文字)表記にする書き方結構好き。

 

 それはそれとして。

 

「……何か近づいてくるな……。ティアちゃん。肩車しておくからこっちおいで」

 

 キョロキョロと周りを見渡していたティアちゃんをいつでも守護れるように(する必要があるかは置いておいて)肩車しておく。おいでおいで~。

 

「はーい」

 

 ぽてぽてとこちらに歩み寄ってくるティアちゃん。うーん、ベネ(良い)

 

 そんなティアちゃんからこんな一言が。

 

「んー、なんかねー。今近づいてる子をねー。うんと甘やかしてあげたい感じする! よしよししてあげたい!」

 

 なんてことをウチの小さな女神様が仰っております。なに、なんかセンサーでも付いてんの? って感じ。っていうか私がティアちゃんをよしよししてあげたい。(よしよししながら)

 

「ん、おっけ。何が来るかも分からんけどティアちゃんが言うには間違いないでしょう」

 

 家族が増える(暫定)よ! やったねティアちゃん! (おいやめろ)

 

 何がやってくるんでしょうか。ちょっとウキウキしながら待っていると。

 

 

「ハァ……ハァ……!」

 

 

 なんかちっちゃい子が息を切らせながら走ってきてる。なんだろう、何かに追われてるのかな? どちらにせよそのまま行くと私の方に追突するルートなんだけども。

 

「パパ、けはいしゃだん? してるんじゃない?」

 

「あっ、そっかぁ」

 

 お父さんサークル発動してましたわ。ランク分からん気配遮断が仕事してるのか、それとも走っている子が前見えていないのか分からんけど、こちらに気付いていないのは確定っぽい。

 

「ティアちゃん。あの子がさっき言ってたなでなでの子?」

 

「そう! あの子! なんかね、なんかね、うーん良く分かんないけど、さびしいよーって気持ちがビンビンくるの!」

 

 かわいいよー(脳死)。

 

 追われている(暫定)彼女の後ろに追手の姿は見えない。ならばこのまま迎え入れて自分のサークル内に入れて気配遮断を付与してしまえばいいのでは? という安直な考えによって、お父さんはあの子をそのまま抱きしめてあげようと思います。

 

 頭の位置がちょうどお腹辺りに来るから、パニックになってもちょっとだけ顔をお腹に埋めて声を殺せば行けるはず。

 

「じゃあティアちゃん、ちょっとだけ静かにね」

 

「はーい!」

 

 よしよし、ではカモン! 謎の少女よ! 

 

 

 ボフッという音と共に「あうっ」という可愛らしい悲鳴が。そのまま手を背中に回し抱え込む形で彼女の耳に囁く。

 

「大丈夫、少し静かにしててね」

 

「……!! ……!?」

 

 少し錯乱しているようだが声は聞こえてるようで、もがもがとしているが手は腰に回して離さない。手を離さないのはなんかおかしい気がするけど、恐らくティアちゃんの仕業でしょう。徐々に抵抗も少なくなってきている。こっちの問題は無さそうだ。後の問題としては……

 

 

「……全く……どうしてこうイレギュラーが発生するんでしょうか……本当にイライラする」

 

 彼女の後ろの通路からゆっくりと姿を現したのは、今抱きかかえている彼女をそのまま大人にしたかのような女性だった。表情を見るに少し苛立っているようにも見える。

 

「いくら私から逃げようとしても所詮は私の分身。何人もいるコピーの一人。元となった私が、貴方の逃げ場所を分からない訳がありません。こちらに逃げたのでしょう? 観念して姿を現しなさい」

 

 彼女は分身だのコピーだの言いながら真っ直ぐとこちらに歩いてくる。心なしか腰にいる小さな彼女は少し震えているようにも感じる。

 

 大きい方の彼女が目を閉じる。気配で探っているのだろうか? 

 

「……おかしいです……この辺りで完全に気配が途切れている……どういうこと……?」

 

 ……こちらの気配遮断が破られる心配は無さそうだが、どうにもここを離れてくれそうにない。少し離れたところで小さい彼女に事情を聞いてみたいのだが……。

 

 初めてでできるか分からないが、少し動いてみるか……。

 

 気配遮断をしながら抱えた小さい彼女はそのまま、襖の近くまで移動する。さっき襖の奥は確認済み。この通路と同じような形で延々と通路が続いている。襖を挟んで通路が大量に並んでいた。であれば、うまく力をコントロールできれば……

 

 

 ガシャァン! 

 

 

「……ふふふ。自分から音を出してくれるなんて哀れですねぇ。すぐに捕まえてあげますから、震えてまってなさい」

 

 

 そう言いながら大きい方の彼女は音がした方の襖を(おそらく魔法でやってるんだろうけど)自動ドアのように手を使わずに開けながらズンズンと進んでいく。気配探りながらで動いてたみたいだから動いてくれるか分からんかったけど、意外にも素直に誘導されてくれた。

 

 分身やら自分と同じやら怪しい単語がいくつか聞こえたけど、そろそろこの子から詳しい話を聞出さないといけないなぁ。

 

「パパー、下見てみてー?」

 

 ん? 下? 

 

「下がどうしt……」

 

 

 

 

「スン……スン……」

 

 

 

 

 ……ん? なんかこの子匂い嗅いでない? 嘘、お父さん臭ってる? マジで? 

 

「パパのにおいはねー、なんかこう、ほわほわーって感じでね。とっても安心できるにおいがするんだよー! その子もー。においかいで、安心してるんじゃないかなー?」

 

 な、なんだってー! お父さんはマイナスイオン発生器だった……? 

 

 匂いなんて相当相性が良いとかでもないと、いい匂いだなんて感じないでしょうに。あれか? これも全人類のお父さんになった影響なのかしら? きっと私やティアちゃんが自分の子供と認めた人には安心する匂いになるとか。

 

 今度エレちゃんにもやってみよう。なでなでとぎゅーを。それで分かるべ。(やりたいだけ)

 

 このままでは話が進まないので、良い気分になっている(であろう)彼女を一旦離して……。

 

 

「うぅー、やです。もっとにおい嗅ぐんですぅー」

 

 

 あらやだ、なにこの娘可愛い。(何かが崩れた音)

 

 ていうか既に若干中毒症状みたいなの出てません? ちょっと症状が出るの早すぎないですかね。んーでも安心できるならいいか! (やけくそ)

 

「パパー? なんかよくわかんないけど、この子私たちに似てるー……かもー?」

 

「似てる……?」

 

 ちょっと首をかしげながら言うティアちゃん。若干角が体に当たってるけど気にしない。にしても似てる……とな? ティアちゃんに似てるとなるとなんだ……。ロリっ子っぽいのはまぁ見た目だし、その場合はよくわかんないけど、なんて言葉は出てこないはず……。

 

「んー、もしかしてビースト的な?」

 

 

 もぞもぞ

 

 

 んーこの子の反応でわかるかと思ったけど、お父さんの匂い中毒になってて顔を擦り付けてて反応しないね。

 

 

「もしもしー? 匂い嗅いでていいからさ? ちょっとお父さんにお話し聞かせてもらっていいかなぁ?」

 

 なるべく刺激しないように優しく声をかけてみる。中身がどうであれ見た目は幼い少女だ。(ティアちゃんとサイズ感変わらない)コミュニケーションは慎重にいった方がええやろ。

 

 

「……お父さん?」

 

 

 上目遣い。首傾げ。童顔。匂い中毒? により若干赤みがかった頬。うん。この子を娘にしよう。絶対にだ。

 

 狙ってやってる? えっ? 素ですか? 弱点特攻なんですが? お父さんのこと狂わせに来てるでしょこんなん……。 こんなん……!! 

 

「ティアちゃん。この子を娘にします」

 

 無言でサムズアップするティアちゃん。さすが私の嫁。話がわかってるぜ。顔見えてないけど鼻血出てるでしょティアちゃん。ぷるぷる震えてるし、母性くすぐられてるの丸わかりでっせ。

 

「娘とか、何言っちゃってるんですか? 私が今どんな状況なのか分かって言ってます?」

 

 お腹に顔をうずめながらモゴモゴとした感じで言う謎の少女。言っちゃアレだけどそれブーメランやで。セリフと行動が乖離してるんですが。まぁ可愛いから問題はないけどさぁ。

 

「君がどういう状況であろうと私が娘にすると決めてティアちゃんがゴーサイン出したからには、ガイアに拒まれようとも因果を捻じ曲げてでも娘にします。決定事項です」

 

「あきらめなさーい!」

 

 ティアちゃんいいぞ。もっと言ってやれー。

 

「そもそもなんで追いかけられてたのさ。そこらへん教えてもらってもオーケー?」

 

「おーけー?」

 

 へい、そこんとこどうなのよ幼女。

 

「……頭では言いたくないのですが……体がもう言うことを聞きません……。仕方ないです。非常に不本意ではありますけど、事の一部始終教えてあげます。いっぱい私に感謝してください。咽び泣いて喜んでください」

 

 あらツンツンしちゃって可愛い。抱きついてクンクンしながらいっても形なしだぜ。やだもう最高。可愛い。

 

 

 

 

 幼女説明中

 

 

 

 

 色々と事情を聞いて数分。なんとこの幼女カーマという愛の神様(の分身体の一人)らしい。元の原典は男性神とか依代的な問題で女性になってるとかはこの際置いといて、この子は本来のマーラ/カーマとしての本体の分身として生まれるはずだった。しかし何が間違ったのかこの子は本体に有るはずの「シヴァにとばっちりで焼き殺されてグレた暗黒面」が無く、純粋なカーマちゃんとして生まれてきちゃったとの事。(捻くれててどうにかしてマウント取ろうとするムーブするのは素で言ってるっぽい)

 

 なんだただの良い子か。お父さん納得。

 

 話してる間膝の上から離れてくれません。ちょっと体制がよろしくない。これって対面座位ですよね。これは狙ってやってるな? マセガキちゃんめ。しかし私は君のお父さんだからね。父性が湧くことはあっても欲情はしないぞぉ。

 

「ん? でもこっちのカーマちゃんが私の娘になったって事はカーマちゃんの本体も姉妹って事で娘では?」

 

「何言ってるんですか。あんな拗らせまくって面倒臭くなったイタイ女と一緒にしないで下さい。お母さんもそういえばそうだね! みたいに指刺してこないで。あぁもうそんな悲しそうな顔しないでよ! こっちがやりづらい!」

 

 おぉう激しいなカーマちゃん。どうどう。

 

 ティアちゃんも子供達が増えるのはいつでもバッチコイな為、肩の上でサムズアップしながらニッコニコで鼻血垂らしてる。(実際に見たわけじゃないけど多分確定)

 

「とりあえずカーマちゃんを家族として迎えて可愛がるのは確定事項なので」

 

「……まぁ今はあんなヤツと一緒にいるよりこっちにいる方が何倍もマシです。というよりなんかお父さんから離れたくないんですけど。なんでこんな全身の力が抜けそうになる匂いしてるんですか。責任取ってください」

 

「もちろん。カーマちゃんから嫌われて愛想尽かされるまでは、いつまでも私はカーマちゃんのそばに居るよ。そんな時がこない事を願うけどね。分身として現界する以前も含めて、今までの重荷を癒せる存在になりたいかな」

 

 そう言いながらゆっくりとカーマちゃんの頭を撫でる。

 

 さっき追われていた時もそうだし、彼女の境遇を聞く限り座に刻まれる前もロクな人生じゃなかっただろう。彼女の苦労を自身が推し量る事はできないかもしれない。けれど、彼女が自分と居ると安心すると言ってくれるのであれば。彼女にとっての止まり木になれるのであるのならば。私は彼女のことを愛そう。

 

「愛の神を愛する……ですか。愛がどういうものか。分かって言ってます?」

 

「明確にコレっていう答えは出したくないかな。でも私が与えられる愛を君が嫌って言うまで押し付けてあげるから。私が言わなくてもいつか分かるって信じてる」

 

 私がそう言うとカーマちゃんは少し頬を赤くしながら私の胸に顔をうずめてくる。彼女の過去はそのまま彼女の存在をそうたらしめるもの。そう簡単に心を開いてくれるなんて思っちゃいない。だけど彼女が何の打算もなしに甘えられる相手として、私が存在できたらいいなって。そう願わずにいられなかった。

 

 

 




MHWやってて思いついたやつ。
ゼノ・ジーヴァの擬人化幼女が生まれる瞬間にその場にいた導きの青い星じゃない一般ハンター君が、刷り込みによってゼノ(幼女)にお父さん認定されてついて来ちゃって結局可愛がる話。
需要は(私以外)無さそうなので書いたとしても上げないと思います。
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