本編とは関係ないifストーリーなので、どうぞ。
闇鍋
山咲は学生寮の自分の部屋にある台所に立ち、様々な野菜等の食材を切っていた。
そして時計を見て、
「そろそろかな」
部屋のインターホンが鳴りだし、山咲はドアを開けた。
「いらっしゃい」
「よう」
「お邪魔しま~す」
「うう~、寒ィ~」
「・・・・・・」
ドアを開けた先には上条、インデックス、浜面、一方通行の四人が立っていた。
今日は山咲の部屋で鍋パーティーの日だった。
「あれ? ラストオーダーとミサカワーストは?それに、滝壺さんは?」
「他の妹達と一緒に女子会だそゥだ」
「こっちも似たようなもんだ」
「しょうがないか。さあ、上がって、上がって」
四人はぞろぞろと山咲の部屋に入って行った。
「ねえねえちから、今日はどんな鍋をするの?」
「なんと、今日は闇鍋だよ」
「闇鍋って?」
「ようは、ごった煮ってとこかな」
「なンでまた闇鍋なンだ?」
「一度やってみたかったんだよね」
テーブルの上に皿を並べていく山咲。
「だから好きな食材を持ってこいって言ってたのか。」
「うん。電気を消すから、鍋の中身はお互い秘密だよ」
「なんだかおもしろそうかもー」
「はァー、世にも恐ろしい食ィものだな」
「だな」
テンション高めなインデックスに対し、やや低めな上条と一方通行。
そして、真っ暗な部屋の中楽しい楽しい闇鍋が始まる。
「じゃあいくよ。真っ暗だから気を付けてね」
「うっ、おお」
「いっただきまーす」
最初に食べだしたのはインデックスだった。
「お前躊躇ねえな」
「おっ!!」
「どうしたの!?」
「おいし~い」
と口を動かし始めるインデックス。
そしてインデックスの口から金属を噛み砕くような音が聞こえた。
「イ、インデックス?」
「食い物の音じゃねえぞ、それ」
「あっ!!今度は普通においしい」
「だったら、俺たちもそろそろ食べようか。」
「そうだな。」
「わたし毒見?」
「まあまあ」
「く、食うぞ!!」
他のメンバーも次々と食べだし始めた。
「どう?」
「ん?甘酸っぱくかつクリーミーなお味?」
「こっちは美味しいよ。野菜かな?」
「ああ!?誰だよ。食いかけのバナナ入れたやつ?」
「そりゃ、俺だ。」
「何すんだよ、浜面!!」
「なんでも入れていいのがルールだろうがよ」
浜面が次の食材を口に入れた時だった。
「ん?うっ、あががが」
「浜面!! どうしたの!?」
「あううううううう、な、なんか生きてる!!!!」
闇の中遥の口元を見ていると何かが動いているのが分かる。
「げぇ!!」
「口の中で、う、蠢く気配が」
「な何だ、浜面かよ!?触んなよ!!」
「な、何だよこれ~」
口を動かしながら泣きそうな声で嘆く浜面。
「さぁ?」
「あ、そうだ。箸をつけたものは必ず食べるのもルールだよ」
「う!?あぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ、んぐ」
数分間格闘してようやく飲み込んだ浜面。
「ハァハァハァ。本っ当いい性格してやがるぜ!!!」
こうして、何だかんだで闇鍋パーティーは盛り上がっていった。
「はぁ~おいしかった」
「意外と美味しかったね。出汁がよかったのかな。」
「俺はことごとくハズレを引いたがな」
浜面が青い顔をして言う。
「俺は果物系ばっかりだった。」
上条も少し青い顔をして言う。
「それも闇鍋の醍醐味だよ」
「そうか~?」
「上条、そろそろ電気付けて」
「わかった」
すると、電気が付いた部屋の中で上条はある事に気付く。
周りをキョロキョロしてからみんなに向かって言う。
上「あのさ。電気消えてたから、気のせいかと思ってたけど、さっきから一方通行いなくね?」
「あぁ。俺も多少気になっていたんだけど」
「そう言えば、飯の間一度も死ねだ殺すだ言われてねえな」
皆が一斉に具材のなくなった鍋を見つめた。
「・・・・・・・・」
「も、もしかして、わたしたちあくせられーたを?」
「な、何言ってんだよインデックス!?」
「はは、あははは、いくら暗闇でもありえないよ」
「じゃあ、なんであくせられーたいないの!?」
皆が青い顔をして、言い合いをして再び鍋を見つめる。
「そ、そんな!まさか!?」
「あ、あの生きてた奴かな?」
「良い出汁聞いてたな」
「ッ!!!」
「ぐへっ」
「がっは」
突然、上条と浜面の後頭部に衝撃が走る。
「ンなわけあるか!!!」
「痛って~」
皆が後ろを向くと食べられた筈の一方通行が立っていた。
「一方通行!!今まで何処に行ってたの!?」
「出る時コーヒー買ってくるって言っただろゥが」
「あ~、あまり話さないから、自分で行くなんて珍しいからすっかり忘れてたよ」
「それより、オマエら鍋全部食っちまったンじゃあねェだろゥな?」
「食ったぞ。大将が」
「はっ?ずりぃよ浜面!!ちがうって、みんなで・・・」
一方通行はチョーカー型デバイスを能力使用モードに切り替え指の関節を鳴らしていた。
「バカ二人。鍋に入れ。煮込ンで、食ってやる!!!!」
「「ぎゃあああああああ」」
怒りの形相で二人を追いかけ回す一方通行。
「「うわあああああああ」」
「ま、待て一方通行!!!!」
「や、やめろって!!!」
「山咲、山咲はいいのかよ!?」
「俺は味を整えなくちゃいけないから」
「やったー! また鍋が食べられる~」
「って。協力すんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ—――――!!!!!!!」