無気力転生者で暇つぶし   作:プラスマイナス裏表

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模擬戦は、喧嘩じゃない。
VNAの力は史上最強。
その力はいずれ境界を広げ、全てを上回る現人神となるだろう。
ぐだぐだパーティーの幕が今切って落とされる。
この世界はもうちょっとだけ続くんじゃ。


第106話 ぐだぐだ大決戦

「「「セ──ット!ア────ップ!」」」

 

「さて……私とやりたい子はいるのかな?」

「さぁ……行くぞ」

「ワイン欲しい!ので!60%!オーガ!」

「変身!『グランドタイム!クウガ・アギト・龍騎・ファイズ・ブレイド!響鬼・カブト・電王・キバ・ディケイド! ダブル!オーズ!フォーゼ! ウィザード!鎧武!ドライブ! ゴースト!エグゼイド!ビルド! 祝え!仮面ライダー!グランド・ジオウ!』よし」

「リインフォース、だったかしら。それは魔法なのかしらね……まぁいいわ。娘の成長だけに興味を割きましょう」

 

 模擬戦は、始まってしまった。

 人間(1人穢土転生)とVNAの戦い。アインスはアレだね、完全に魔導書ではなくなってるね。『キングストーンが重症だ。感情がリンクして発動したものだから感情がある限りへばりついてるだろうな。まぁ、ライダー系統の適合率が上がるだけだしほっとけ』とシオンに完全に匙を投げられるほど。

 私とシオンはそれぞれ鎌と刀でいつもの。ソラは初動60、まぁ私がいない世界の基準値くらい。プレシアはただ魔力垂れ流しただけ。

 

「……なぁなのはちゃん。もう帰りたいねんけど」

「なのは、私も……特にウタネと母さんは……」

「ダメだよ2人とも。フォワードだってやる気マンマンなんだから!」

「「「「えっ……いやちょっと無理そうで……」」」」

「わ、私もヴィーナス全員は無理だと!」

「そうだよフェイト!お姉ちゃんがいるから!」

「アシリアちゃんやったか?アレ無理やで。ほぼ即死やで」

「大丈夫!私は死なないから!」

「ちゃう!この子もなんか根本的な思考が違う!」

 

 向き合う管理局組の実力者がこぞって及び腰の醜態を晒す。しかもそれを隠す気がサラサラ無い。

 アリシア、だっけ。穢土転生はチャクラこそ無限であるものの、出力は変わらない。水を入れるタンクが大きくなっても、蛇口の大きさは変わらない。そもそもあんまり魔法使えないっぽいし。

 

「やる気出してみたもののどーするかね……初見殺しワンキルしてやろうか」

「たとえば?」

「受けてみるか?」

「私もワンキルできるの?」

「死にゃしねぇけどな、受けてみろ……『ネガティブホロウ』」

 

 シオンから数体の、デフォルメ幽霊が出現。

 それがゆっくりと私に近づき……私の能力さえ透過して体を通過する……

 

「えっ……と。それだけ?」

「……え?いや、まぁ、それだけだな。なんともないのか?」

「うん」

「……これはネガティブホロウ。名前の通りの能力で相手をネガティブな気分にさせる。ポジティブの化身でも膝をつくんだが……ああ、ウタネは元がネガティブだから……か」

「なんかごめん」

「いや……ああ……ふふ……いい案ができたぞ……」

「あかーん!シオンがごっつぅ悪い顔しとる!フェイトちゃん!私らだけでも撤退や!」

 

 邪悪、という表現がピッタリな笑みを浮かべたシオンを見た八神さんが絶望的な逃走を試みようとしている。

 いくら神速のフェイトのソニックだろうと……

 

「あら、どこに行くのかしら。まぁ、無理強いはしないわ。私も鬼ではないもの」

「いや……すんませんでしたやで……」

「ふふふ」

 

 私達からは逃れられない。

 初動の初動で既に紫電に退路を潰される無惨な八神フェイトコンビ。

 

「それでシオン。いい案とは何かしら」

「ああ……折角最後なんだ。こんな少人数じゃすぐ終わっちまう。そこで、地球産人外を召喚しようと思ってな」

「イヤな予感した。若干反対」

 

 知ってる中で、ここにいて不思議じゃないメンツ。もうヤダ帰りたい。

 

「何使えばいんだ?召喚術……は違うしな。口寄せ……も契約してねぇ。んー、よしドアだろ」

 

 言った後で色々悩むフリをしたシオンがいつか見たピンクのドアを出した。

 代替案を出して即否定するのは答えがある時のたたらを踏む癖だ。

 

「それ使わへんのちゃうん⁉︎」

「黙れ。オレは一分一秒常に変化している。今のオレが使ってんだから使っていーんだよ」

「ジャイアニズム……」

「ま、交渉してくっからちょい待ってろよ」

 

 バタン、と素っ気なくドアの向こうに消え、2分ほど。

 

「よし!なのはと違って魔法は使えないが、遠慮無く撃ち込んでくれ!」

「私もちょっと楽しくなってきそう!」

「ウタネちゃん!久しぶりねぇ!」

「わ、私も……?」

「すずかはいいでしょ⁉︎私が何できるのよ!嫌味か⁉︎嫌がらせか⁉︎シオンこのぉ!」

「いや、お前はマジになんとなくだよ。たまたまいたから」

「ふざけてんの⁉︎そこの子たちもどうせバケモノなんでしょ⁉︎」

「どうせってなんだよ。昔のなのはよりマシだぞ。7割以上だが」

「バケモノよ!すずか!全員叩き潰しなさい!」

「えぇ〜⁉︎そんな、悪いよぉ」

「シオン、私の戦力分ハンデよ!夜にしなさい!」

「……オレの能力1個使えってか」

「足りるでしょ!」

「まぁいい。『ウェザーリポート』……曇天でいいだろ」

「うん……十分だけど……いいの?私は……」

「問題無い。なのはたちも普通の奴からすればバケモノだ。あの4人は加減してやれ」

「……わかった」

 

 ……たしかに、見たことある。けど……誰だっけ……

 シオンの能力で暗くなった庭で国民的未来ドアから出てきた数人を見る。知ってるんだけどなぁ……どうやって話してたかな。

 

「キョウヤ。お前らはオレ達の相手だ。なのはの手助けしてやれ」

「シオンだったか。フタガミちゃんの双子だってのに性格は全然違うな」

「まー、そのためのオレだしな。ま、とにかくやんぞ!」

 

 ♢♢♢

 

「さぁまずはフタガミちゃん!前の続きだ!」

 

 開始と共に恭也が真剣……真剣⁉︎を持って私に一目散に突っ込んでくる……相変わらず速い……

 

「っと……!その人外の速度とパワーはどこから出てくるんですかね!」

「はははは!よく反応できる!」

「まぁ……もう素性隠す必要も無し、明日から剣を握れなくしてあげます!」

 

 次に来る攻撃を直感で防ぎ、その背後を取るように箭疾歩で跳ぶ。

 

「……甘いぃ!」

 

 振りかぶった鎌をノールックの後ろ蹴りで弾かれる。

 

「うっそぉ⁉︎」

 

 鎌の重さを利用してそのまま後ろに跳ぶ。距離ができて少し見合いの時間ができる。

 タカマチ人をナメ過ぎた……私が負けるほどではないとはいえかなりのカンがあると見ていいな……

 

「シオン!刀!」

「おー」

 

 シオンに鎌を投げ、刀を貰う。

 

「ん?鎌がホントの武器じゃなかったのか?」

「鎌は私のだけど戦闘する武器じゃないので」

「?まぁいいけど……いくぞ!」

「はぁっ!」

 

 ♢♢♢

 

「白熱してるなぁ……どう思う。人間産人外」

「……それはバカにしてますか?」

「いや?オレだって人外産人外だしな。オレが連れてきたのは地球産人外だし」

「知りませんが、生身で強い方がヴィーナス以外にもいると知って少なからず絶望しました!」

「正直で結構。さぁ……オレたちもそろそろ本気でやろうか」

「……是非!」

「悪かったな。事件中は色々とよ。今日は小細工無しに正面からやってやる」

 

 目の前にギンガ。後ろにスバルとティアナ。そしてなのは。やれやれ……オレも随分とモテるようになったもんだ。いや、敵作ってるだけだな。

 能力……ヘビーウェザー切るとすずかが死ぬから……ま、1つでも十分だろ。最悪アインスに任せるか。

 

「シオン!行きます!」

「さぁこい!」

 




なんかシオンとアインスの能力がハデ過ぎてウタネが普通に見えてきました。能力の格としては1番上のはずなのに……
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