「私……実は……よく分からないの」
「……はい?」
分からない?
「お姉ちゃん達は夜の一族だとか言ってるけど、あんまり詳しく分からないの……分かると思うけど、人より力が強かったりするくらいしか……」
「ふむ……」
夜の一族は聞いた事無いけど、夜と聞いて思い付くのは真祖やそれに連なる吸血種ね。日光の下で普通に暮らせるって事は真祖か、それに近いものか……やっべぇ。ちょー強いじゃん。多分それくらいだと私の能力にも張り合ってくるよね……というか魔法はともかく魔術くらい知ってそうなもんだけど。
「じゃああれだ、私の血を定期供給するって事でどうだろう」
「あんたイキナリ何言ってんの?」
「あれ、血がいるんじゃないの?」
んー?また飛んだ?どこから思考したっけ?
「何をどうしたらそうなったのよ」
二人ともなんか引いてるね……そんなに不思議かなぁ?普通に会話が噛み合わないことだってあるはずなのに……
「だって紫お嬢様って吸血k……」
♢♢♢
『では教科書の図をノートに写してーー』
写す気は無いけど教科書は開くだけ開く。なんか見たことあるけど小学校だしそりゃそうか。最近注意される事が多いし、高町さんには避けられてる気がするし……
「ふぁ……」
「フタガミさん?」
「は……すみません」
むう……教師からの目が厳しくなってる気がするなぁ……
「……」
そして何故か紫お嬢様も普通に接してはいるものの若干冷たいというか……よく分からないけど、違和感がある。
「ねぇ、私何かした?」
面倒は嫌いなので、授業終わりに直接聞いてみる。
「えっ?」
「いや、別に。何もないならいいの。ごめんね」
「あっ、ううん、私こそ、何か気に触る事してたらごめん……」
やはりおかしい。何を……見てる?
「じゃあ私、ちょっと図書館に本返さないといけないから……今日はもう帰えるよ」
前借りたのが旅行前だから……結構ギリギリかな?こういうのはすぐ忘れるから覚えてる間にやっとかないと面倒になる。
「ちょっと、何言ってんの。まだ昼休みよ?」
「えっ?……あれ?」
確か昼休みが終わってから2つ授業を聞き流したと思ってたのに……ホントに寝てて勘違いしてたんだろうか。
「んんん?ホントだ……本気で寝てたのかな……」
「さぁ?アンタ授業聞かない癖に後ろの方だから知らないわ。ちゃんとしてないとそろそろ前に移されるわよ」
「だね……せめて起きてる様に努力するよ」
「真面目に受けなさいよ」
「面白くないし……気が向いたらね」
私、生まれつきかは知らないけど体力無くてね……半日くらい寝てないと十分に起きてられないの……眠たい……
「まぁでも……うん、それが普通だって言うのなら……授業中寝ないようには頑張るよ。寝ないようにする。じゃあ、この昼休みは寝るから……おつかれ」
大事な何か……紫お嬢様に対する関心が高くはあるけど、正確には分からないな……いいや、
月村家にだけはトラハ設定を濃く残そうと思います。魔法も魔術も無い世界に溶け込む異能って……素敵だと思うから(?)
ひたすらに短くしてみました。