無気力転生者で暇つぶし   作:もやし

55 / 114
「封印指定……そうですね。貴女たち……いえ、私が元いた世界ではそういう扱いでしたね。ですがこの世界に時計塔はありません。なので私は単なる一般人……貴女は、違いますがね」
単調な、無感動な声が聞こえる。
ゴドーワード・メイデイ。神が言葉を乱す前に使用されていた、言葉で物事を表すのでは無く、世界に意味を決定させる統一言語を話す。それは二つある私の能力のオリジナルの一つらしい。
「現に私はこうやって死の間際にいるんだからね……というより、貴方がそうさせたんだろうけども」
「あなたには多少なり……いえ、程度で言えば荒耶より期待していたのですがね」


第55話 終わりと始まり

「闇の書を……破壊?」

 場所を移し、街を一望できる公園で明かされる、リインフォースの願い。

 既にクロノを通して管理局からは肯定されているらしいその願いは、肝心の主にだけ届いていないそうだ。

「ああ。プログラムを破壊しても、闇の書がある限り再び、いつか再生するだろう。もうそれを許すわけにはいかない」

 闇の書の闇、ナハトヴァールと呼ばれる防衛プログラムは、闇の書がある限り防衛プログラムを生成し、再び闇の書として暴走を始めるそうだ。

 夜天の書としては、もう完全に修復はされない。

 シオンの能力も、他の世界から引っ張ってくるだけだからこの世界の能力である夜天の書は使えない。

 八神さんを救う手段は、現時点、防衛プログラムが無い状態で闇の書を完全破壊すること。

「でも、そんなことしたら!」

「守護騎士システムは切り離した。消えるのは私だけだ」

 高町さんの指摘にも、少しの後悔に目を染めるだけで返すリインフォース。

 八神さんの生活、自身の過去、自身の未来、世界の平和。

 それらを総合して、自分が消えることが正解だと結論付けてしまったのだろう。

「そんな……今までずっと苦しんできたのに、たったこれだけで消えちゃうなんて!」

「……ありがとう、そんなに私を気にしてくれるのだな。だが他に無い。主も今回の件でようやく解放された。それで十分だ。せめて余計な苦しみを与えないよう、知らぬ内に消えた方がいい」

「……バカにしてる」

 態度を崩さないリインフォースに、少し反発を覚える。

 その思考は、正に私だ。

 自分のせいだと思い込み、迷惑をかけまいと自分を隠し消えてしまう。同級生とすれ違うのさえ躊躇った日々は、本当に正しかったのかと今でも思う。

 だからこそ、正解を探すんだ。死ねばいい、殺せばいいで終わっていいのかどうかさえ、まだ分かってない。

「……」

「八神さんをバカにしてるよ、それ。八神さんはそんな魔導書なんて欲してない。ただ一緒に暮らしてればいいんだ。何かあったなら、また私たちが手を貸す。先行した解決は本人以外納得しない」

 八神さんも、シグナム達がいるだけでとても変わった。

 お嬢様や高町さんと知り合ってから、この事件を通してクロノたちと知り合ってから、どうなるか、それが気にならないはずもない。

「……そうだな。そうかもしれない。だが、次どうにかできるとも限らない」

「我々が信用できないというのか? リインフォース」

 会話を切るように現れた守護騎士三人。

「……! 将……主は……」

「まだ眠っている。シャマルが付いてはいるがな」

「……すまない。お前たちにも迷惑をかけた」

「謝るくらいなら一人で消えようとすんなよな」

「主と話した時間も、そう長くないのだろう」

 ヴィータとザフィーラの言葉にゆっくり頷き、飲み込んでいる。

「……ああ。だがそれでいい。短くとも濃い時間だったと確信しているし、主を喰わずに済んだのは、そのお陰だ。お前たちには本当に感謝している。ようやく私は、望みを得たのだからな……お前たちはもうシステムから切り離されている。これからも、主を頼む」

「……立派だ、とも言い難いな。すまない」

「ありがとう。烈火の将よ。いや、シグナム」

「ああ……主の事は任せておけ」

「ああ……」

 身代わりという表現になる守護騎士達からは、思いはあれど言葉にするのは難しい様だ。

 ……当たり前だ、本来なら消えるはずを生かされて、一人消えようとするリインフォースにかける言葉なんて、無い。

 それでも、この短い時間、それで十分な様子だった。主を想う気持ちは同じ、それを確認したように。

「シグナム! ごめん!」

「あかん! そんな事許せへんに決まってるやろぉ!」

「……主⁉︎」

 坂の下から、泣きながらもこれでもかというほどの速度で車椅子を走らせる八神さんが。

 シャマルも一応付いてはいるけど、追いつけてない……

「ダメ! いやや! 禁止!」

 守護騎士を退け、リインフォースのすぐそばにまで車椅子を寄せた八神さん。

「……主、申し訳ありません。不出来な魔導書は、その願いを聞けないのです」

「ダメや! 暴走なんてどうでもええ、まだ何か探せるはずや!」

「……主」

 駄々をこねる子供を優しくあやすように、ただ呼びかけるリインフォース。

「ウタネちゃん! なんかあるんやろ⁉︎シオンの能力は⁉︎一つくらいあるんやろ⁉︎」

「……ごめん、八神さん。リインフォースからの話を聞く限り、私にも思い付かない。時間を戻したりするにも長過ぎる。単に修繕すればプログラムが復活する」

 私の能力ではとても無理だし、リインフォースにさえ夜天の書の原型が無いとなると、復元もできない。

 上書きされたデータを消すには、元のデータも消さなきゃならない……

「主」

「いやや! これからやのに! あれだけ頑張って、これから……やのに……!」

「主。それで十分です。今私は心から満たされている。主にこれだけ想って貰える魔導書など、世界に二つとあるでしょうか」

「リイン……フォース……」

「はい。あなたがくれた、この世で最も美しい名前です。優秀な魔導師も、騎士たちも、これだけが私のために集まってくれている。それで十分です。私は一生分の幸福を感じています」

「……嘘や。嘘や言うて!」

「八神さん……」

 どちらの望みも万全に叶えられないこの状態。

 救えるのなら、ただ一人。

「シオン。来い」

 声色を殺して呟く。

 五秒と経たないうち、シオンが隣にいる。

「シオン……」

 八神さんが小さく呟いた。そしてじりじりと迫っていく。

「はぁ……身体がまだ万全じゃないんだが……やっぱこうなってたか」

「シオン、お願いや、なんとかして! リインフォースを助けて!」

 頭をかいてため息をつくシオンに八神さんが泣きつく。

 それをシオンは面倒そうに見下ろしていた。

「……オレの知ってるお前は、もっと自分に強かったんだが……変えちまったのは姉さんか。オレの能力だって万能じゃない。出来ることと、出来ないことがある。それくらいは理解しろ」

「……」

 分かっていた、万が一の希望に縋っていた八神さんは、今にも泣き叫びそうな程に顔を歪める。

「シオン、ホントにどうにかならない? 万事解決じゃなくても、ちょっと期間を伸ばしたりだとか……」

「私としては、決心が鈍る事はしたくないのだが……」

「あのなぁ、姉さん……」

「シオン。ホントに、本当に、どうにもならないの?」

 最終警告。シオンの本心を引き摺り出す。

 押して、押して、押す。

 他のみんなもシオンを見つめ、その返答を待つ。

「……闇の書を残す手段はある」

「……え?」

「ホントに?」

「まだ騒ぐな。まだな。はやてとリインフォース、姉さん以外は向こう行け。話は聞いていいが声を出すな。出した瞬間全員殺す」

「「「……」」」

 青い眼で殺意を示すと、あのシグナムでさえ忍び足で隅へ移動した。

 そして木にもたれかかってから話を始めた。

「……手段はある。が、お前ら三人の承諾、つまり同意だ。その同意でもって闇の書を残そうと思う。それはいいか?」

「なんでもええから! お願い!」

「……内容によるな」

「私はいいけども」

「じゃあリインフォース。お前からだ」

「……ああ」

「他二人の同意が得られたとして、お前はこの世界に、どの様な形であれ残る事を望むか?」

 リインフォースに向き合ったシオンが、問う。

「夜天の書と、その管制人格としてか」

「ああ。今と基本的な事は変わらない」

「期間は」

「無期限。主が死ぬまでだ」

「……ああ。望むとも。私の唯一の望みだ」

 神妙な雰囲気のまま、同意を口にするリインフォース。

 シオンはそれに頷き、よし、と返した。

「次だ。姉さん」

「うん」

「姉さんはその手段の工程に噛んで貰う。その際にオレの能力を使うが、姉さんも負荷を受けるかもしれない。失敗は想定していないがその場合、死ぬ可能性もある。それでいいか?」

「待て。それは却下だ。私の為に死ぬ可能性など作る必要は無い」

「でも……いや、そうや。それは違う! 元はと言えば私らの問題や。ウタネちゃんが巻き込まれんでもええ話や!」

 シオンの言葉に二人が反論する。

 どちらも私を気遣ったものだ。自分たちの望みを目の前にしているというのに。

「八神さん」

「……はい」

「私はあなたの為なら管理局すら敵にすると誓ったし、シオンを信じてとヴィータに言った。それは嘘じゃない。あなたを助けたい思いは変わってないんだよ。シオン。いいよ。それで」

「……反論を却下、同意を受ける。最後にはやて。いいか?」

 シオンに投げ、話を進める。

 シオンの言う想定しない可能性なんてあって無いようなもの。あったとしても心配してどうこうなるものじゃない。

「なんでもええで。覚悟はできてる」

「そうか。なら話が早い……この工程によりお前は、夜天の主としての全てを失う」

「……え?」

 まず言葉を失った八神さん。

「話が違う。主が……」

「違わない。オレが提示したのは闇の書とお前がこの世に残り、防衛プログラムの完全消滅を達成する事だ。どのような形で、というのはそういう事だぞ」

「……なら、どうするというのだ」

「工程か……いいだろう。同意はその後でも良い。聞いてよく判断しろ」

「……うん」

 手順説明という形で二人を黙らせたシオン。

 リインフォースから闇の書を受け取り、パラパラとめくる。

「まずお前と闇の書のパスを完全に切り離す。これはリインフォースが内部から可能なはずだ。できなくてもオレがする。これによってお前は夜天の主として全て、プログラムからの侵食の可能性も失う。それを姉さんに繋ぐ。完全にな。それもオレがやる」

「待て。確かに切り離す事は可能だ。だが、正規の主さえ喰い殺すプログラムだ、他に出せばどうなるか……」

「そこも話すから待て。繋いだ後に姉さんの中から防衛プログラムの概念から殺す。それで闇の書もお前もそのまま、プログラムの再生成を無くせる」

「概念を、殺す……?」

「プログラムを消す能力はある程度ある。が、どれもこれも神秘が高過ぎる。手っ取り早いオーバーヘブンなど持っての他だ。世界を騙し続けるどころか書き換えるんだからな。そこで使うのが帰滅を裁定せし廻剣(マハー・プララヤ)。姉さんという世界を限定し、プログラムを邪悪として『無かったもの』とする。これは自身には使えないが外で使うには重過ぎる。が、姉さんは何よりもオレに近いから、人間一人分という最小の負荷で発揮できる」

「つまり……私を一度殺して蘇生させるのね?」

「まぁそんな感じだ。能力が終わるまでオレが待たなかったら死ぬ、って感じだな。書き換えるより作り直す方が負荷が小さい」

「ふーん。いいけど。八神さんはそれでいいの?」

「主はやて。一時の感情で判断してはいけません。私さえ消えるのなら、魔法も騎士たちもあなたの元に居続けます。それを失ってまで、ご友人を危険に晒してまで私が必要かどうか、よく考えてください」

 リインフォースが私に対しての八神さんの返答を止める。

 〜まで、どうか。誘導尋問的になってるけど間違ってもない。けど間違ってる。私は殆ど危険じゃないわけだし。

「シオン」

「決まったか?」

「私の魔法なんてどうでもええ。足も治らんでええ。リインフォースがおらな……魔法なんてなんの意味もあらへん! シオン! お願いや! リインフォースを助けて!」

「……いいだろう。全員の同意とする。リインフォース、契約解除を」

「……主、これで、良かったのですね」

 八神さんとのパスを切り、誰のものでも無くなった闇の書がシオンの前に浮遊する。

「もう主ちゃうよ。せやからはやてって呼んでな。リインフォース」

「……はい。はやて」

「敬語もダメや」

「……ああ。わかった」

「うん♪」

 二人の役割は終わり。

 後はシオンと私の番だ。

「姉さん、魔力を流せ。パスを繋ぐ……よし。契約成立だ。これで夜天の主と名乗れる。が、次だ。ウタネという世界を、数瞬とはいえ消し去るものだ、覚悟だけしとけ」

「分かったっての。早くして」

「……世界の歯車を舗装する。今こそ変革の時。今こそ審判の時。この廻剣は悪を経つ──」

 自分が浮いている様な錯覚を持つ。

 それは事実錯覚ではないかもしれない。能力故の実際なのかもしれない。

 自分という、認識されている存在だけが捉えられている、と表現できるかもしれない。

帰滅を裁定せし廻剣(マハー・プララヤ)

 すとん、と自分に戻る。

 豆腐のように軽く両断された様な感覚もあり、何もなかった実感もある。

「どうだ? 体や記憶、五感に機能は」

「うん……別段なんとも、ないと思うけど……」

 手を握ってみたり、能力を使ってみたりするけど、特に変わったことは無い。いつもの私だ。

「まぁいいさ、不具合があればまた言ってくれ。それで本題だが、どうだ? プログラムの再生具合は」

「……無いけど。夜天の書のプログラムで何か再生させてた?」

「え?」

「ん? え? 何か変な事言った?」

 シオン以外が驚いた顔で私を見る。

 ……なんで? 何か工程忘れてる? 

「シ、シオン? 記憶ぶっ壊れてない? ウタネちゃん大丈夫なん?」

「ああ、これで良い。言ったろ、概念を殺すってな。元々防衛プログラムなんてモンは夜天の書(……)には無かったのさ。造られた世界の外にいるオレ達はそれを忘れてはないがな」

「闇の書の防衛プログラムの存在を消し、ウタネの存在をゼロから今まで作り上げる……確かに、再生成など有り得ない……」

 リインフォースが顎に手を当て、納得するように呟く。

 他の人はポカーンとしてる。私も。

「これでもうお前らはウタネのものだ。まぁ姉さんが魔法使えねぇから使えるようになるかするかしねぇとなんだが」

「まぁ解決って事でいいのかな」

「そうだな……ふぁ……わり、オレはもう寝るぞ。能力の使いすぎだ。回復するまで学校も行ってくれな」

「分かってるよ。お疲れ様」

 心底怠そうなシオンを労う。我ながらよくやってくれたと思う……一人じゃできなかったからね。

「ふぁ……あ、そうそう、お前らさ、魔法がどうの足がどうの言ってたけどな、コレと関係ねぇからな。魔法は自力で使えるし足もその内治るさ……じゃあな」

 そう言い残して消えるシオン。

 残した言葉はシオンが進んで言うとは思えなくて、祝福なんじゃないかとも思えた。

「……新たな主よ」

「ウタネでいいよ。面倒くさい」

「では、その……その身を危険に晒してまで夜天の書を、はやてを救ってくれた事、感謝してもしきれません」

「……なに、急に」

 誰かの上にも下にも着いたことのない私は、そう言った物言いがとても苦手だ。これからどうこうという訳でもないのに。

「そうまでしてもらって、その、誠に勝手ではあるのですが……守護騎士はどうか、はやてと共に暮らすよう許して頂けませんか。全てを失うという条件は、やはり、その……」

「……何言ってんの」

 あまりに見当違いな申し出についトーンが落ちる。

「そやで、リインフォース。勝手はあかん。たまに遊びに来てくれるだけでも十分やから」

「全くだよ。勘違いもいいとこ」

「……すみません」

 八神さんの言葉も勘違いで、リインフォースが目に見えて落ち込む。

「あなたも行くんだよ。八神さんの家に」

「……え?」

「守護騎士も、リインフォースも、八神さんの家で家族として暮らす。命令だよ」

 そもそも新たに五人も迎える余裕は我が家に無い。

「……ウタネちゃん、ええの?」

「シグナム、八神さんに寂しい思いをさせたら、今度こそ私が殺すよ」

 シオンが帰った今でも公園のすみっこで見ているだけのシグナムに声をかける。

 リインフォースの能力連打を見てると逆らうこともできないんだろうな……

「……ふ、いいだろう、新たな主よ。我ら守護騎士、その命だけは全霊をかけて守ってみせよう」

 今までで一番の不敵な笑みを浮かべる。

 他の騎士も、それだけはと言わんばかりの雰囲気だ。

「そう。それは良かった。じゃあもういいよね。帰ろっか」

「はい。我が主」

「ウタネでいいってば」

「では、ウタネ様で」

「うーん……まぁいいや。よかったね」

 様付けも違う……けどいい、かな。

 リインフォースがいいならそれで。

「……はい。改めて、有難うございます。二人も主を頂いたのも初めてですが、これほど素晴らしい主もまた初めてです。私は、世界で一番幸福な魔導書でしょう」

「そう……それは良かった。八神さんをよろしくね」

「勿論です。その命に限り、我らは何があろうと手を抜かず、反旗を翻す事もないでしょう」

「……だってさ、八神さん。告白だよ」

 そういう志? 誓い? は嫌いなので濁す。

「ちっ⁉︎違いますよ⁉︎」

「なんやリインフォース、やっぱ私のことそんな目で見よったんか?」

「違いますぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 体を隠そうとする八神さんとキャラに似合わず叫ぶリインフォース。

 ……少し前までの緊張感は一切感じられない。

 今日まで管理局と守護騎士の両方で動いた反面、互いの信用を落とし、結局は何もしていない私。それが最後には八神さんから夜天の書を奪う形で解決させてしまった。

 この雰囲気は嫌いじゃないけど、それが正しいのかはまた闇の中。この答えも見つかる事なく忘れていく。それは、私も人間だからなのか。

「じょーだんや、じょーだん。なぁウタネちゃん、この後ヒマか? ウチで軽い宴会みたいのしてもええかなー思てんけど、良かったら」

「……もちろん。シオンも起こすよ」

 折角のお誘い。リインフォースと仲良くするためにも機会はものにしていこう。夜天の書についても聞きたいし。

「や、シオンは流石に無理やろ……なのはちゃんとフェイトちゃんはどうかな?」

 シオンは起こしたら来るよ。

「勿論!」

「私も。クロノは後処理で難しいかもだけど……」

「あ、ユーノ君は大丈夫だと思う!」

「みんな誘いや〜? あ、すずかちゃんたちはどうなんやろ。流石に遅いから無理やろか」

「んーどうだろね。高町さん連絡取れる?」

「うん! 誘ってみる!」

 簡単に話は進み、お嬢様たちも混ざって食事会が行われた。

 私とシオン、八神さんとリインフォースがメインで料理を作り、シグナムとヴィータがメインでシャマルを台所から追放した。

 クリスマスの夜としては十分なものだと思うくらいには楽しいパーティだ。

 ……料理を作った四人の体は、戦闘の負荷でボロボロだという事を除けば。




一応これで、闇の書事件、A's編は終了となります。
続き……日常編か、strikersまで飛ばすかは分かりませんが……を書くか、他の作品に手を出すか。それも分かりません。
この様な駄文に目を通していただきありがとうございました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。