「んふー」
語尾に音符が着きそうなほどご機嫌な様子を見せる彼女は、今俺の膝の上に頭を乗せている。
彼女曰く、俺の膝の上は落ち着くらしい。
俺も彼女の膝を借りることがあるが、明らかに彼女が俺のを使うことの方が多い気がする。しかも、他にも何人か使う奴がいるし、どいつも使用頻度が高いし、高評価しか貰わない。
男の膝枕なんて誰得なんだか。
むしろ膝枕してほしいのは俺の方なのに。
彼女いない歴=年齢であるこの俺に少しでも癒しと温もりと愛をください。まぁ、癒しと温もりをくれるやつは結構いるんだけどね?
そこリア充〇ねとか言うんじゃない。
そこに愛はないから。
…自分で言ってて悲しくなってきた。
ま、まぁ?皆美人で可愛い子たちだし?バンドやってるし?バイト先の先輩も可愛いし?膝枕してくれるし?なんだったら添い寝もしてくれるし。ある意味勝ち組じゃね?1人おっぱい付いたイケメンもいるけど。
いや、俺のリア充(笑)の話なんて今はどうでもいいんだよ。問題はこの現状がかれこれ3時間も続いてるってことだ。そろそろ足の感覚が無くなってきたんだけど、こいつどく気配が微塵も感じられない。確かに膝枕をする頻度は高いけど、だからといって正座に慣れるって言うわけではないのでしてマジで下半身つらたんなんだけど早くどいてくれないかなぁ。しかも頭撫でたりポンポンしたりとかのオプションも追加で頼んでくるし。お兄さんの足の神経はボロボロだよぉ…。
「んふーんふふーふふふーん」
…だけどさぁ、こんなに幸せそうな顔してたらどいてーなんて言えないよなぁ。
こいつも日頃はバンドの中でお姉さんしてて誰かに甘えるってことがあまりないから、こうやって甘えることができるのが嬉しいんかね。
とか言ってたら、猫耳とか尻尾とか見えてきた。ゴロにゃーんとか言いそう。たまに口がωになる時あるし。
いやそれお前のバンドのボーカルの仕事じゃね?お前がなってどないすんねん。でも、案外似合うかもしれん。Amaz〇nで買って今度お願いしよ。尻尾は…健全なのにするか。
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結局夕方位までで今回の膝枕が終わって、流れでそのまま夜ご飯を作ってくれることになった。見た目ギャルのくせにめっちゃ家庭的でギャップがたまらんとです。
我が家は親父の単身赴任にお袋が着いて言ったため、家に俺しかおらず毎食自分で何とかしなければならないから今回のような申し出はとってもありがたいのだ。俺も一応料理できるが、やっぱり可愛い女の子に作ってもらった方が嬉しいし。
こいつの飯は美味しいし栄養バランスもいいしで、将来いいお嫁さんになる。むしろ俺が嫁に欲しい。
みたいなことをこの前言ったら顔真っ赤にして怒られました。ちくせう。でも可愛かったです。
ただ、ちょうど昨日冷蔵庫の食材を全部使ってご飯を作ってもらったため庫内は空っぽなので先にお買い物に行った。
この街にはショッピングモールと商店街があるが、俺は商店街派だ。
ショッピングモールの方が種類豊富に売ってるけど、昔から商店街で買い物してきて八百屋のおじさんや魚屋のおばちゃん達と仲がいいのもあるし、知り合いが結構いるってのが大きな理由だ。仲がいいとたまにおまけしてもらえたりするし。ヴィヴ・ザ・人情!
てな訳で美少女と夜ご飯なうです。
いやー、美少女と一緒に飯食べると一層美味しくなるな。
2人で食卓を囲むと夫婦感がめっちゃ出るね。将来はマジでこの子みたいなこと家庭持ちたいわ。子供は男女一人ずつで、女の子が先かなー。
しかし、何故かこいつは俺の顔を見ながらニコニコしてやがるが俺が飯を食べる姿はそんなに面白いのか?って気になったけど
「俺の顔見てて面白いか?」
「面白いってか幸せって感じかなー?」
「なんじゃそりゃ…」
みたいなやり取りがあったりなかったり。
相変わらずよく分からんけどこいつが幸せそうならまぁいいか。
でも、こいつには色々と飯やら家事やら勉強やらで色々お世話になってるから頭が上がらん。
自分が所属してるバンドや学校でもみんなの世話をしてるらしいし、そんなんだから皆からリサ姉なんて言われるんだよ。
「んでねー?今日友希那ねー?」
「お前いつも友希那の事しか話さねーじゃねーか」
「んー、そうかなぁ…?」
「友希那大好きかよ」
「まー大好きだしねー」
「いいなー」
「キミの事も好きだよー?」
「ハイハイありがとー、俺も好きだぞー」
「本気なのに」