唐突だが、ツンデレっていいと思わない?
素直になれない女の子が照れ隠しで顔を真っ赤にして「ち、ちげーし!」とか「あ、ありがと…」とか言っちゃった日にはもう悶えまくりですよ。
世の中の全てのツンデレ好きに届け!こいつの可愛さ!そして抱きしめて!宇宙の果てまで!
はい、ツンデレも大好きな俺です。
いやー、ツンデレっていいよね。なんでいきなりツンデレの話をしたのかって?いるんですよ、周りにツンデレが。てか、目の前であんみつをハムハム食べてるんだけどね。
はい、キーボードのこの子です。
「いや、急に手でどうぞされても分かんねーし」
「そこはほら、有咲の類まれなるトークセンスで」
「無茶振りやめろ!ただでさえ疲れるヤツがバンド内に2人もいるのにこれ以上苦労を増やすなよ!」
「ははは」
「露骨に話を終わらすな!」
今日も今日とてツッコミが冴えてる市ヶ谷有咲15歳。
知る人ぞ知る花咲川女子学園1年生きっての秀才兼ツッコミ兼保護者兼ツンデレ。
金髪で、ツインテールで、おっぱいぼんっで、盆栽いじりとネットサーフィンが趣味の属性盛りすぎてキャッツカフェのアンビリーバブルパフェみたいになってるこの美少女と俺は今デート中である。
羨ましいか?羨ましいだろ?なんでお前みたいなやつが有咲ちゃんとデートなんかしてるんだよクソ野郎とか思ってんだろ?
デートじゃないから安心しろ。
有咲も「デ、デートじゃねーし!」ってバンドメンバーに言ってたし。
少しくらい俺に期待させても良かったんじゃないですか…。悲しい。
まぁ、デートじゃなくても2人で遊びに行ってるだけで俺は幸せだしいいんだけどね。
てなわけで、からかうと反応が大変おも…可愛らしい有咲さんにイタズラしようと思いまーす。初めはアーンからで。
「有咲、有咲」
「…なんだよ」
「それ美味しい?」
「…美味いよ」
「そーなんだー、食べてみたいなー」
「…頼めばいいじゃねーか」
「全部食べれる自信ないしー、1口でいいしー」
「あぁもう!語尾を無駄に伸ばすな!欲しいなら欲しいってちゃんと言えよ!」
「やったー!それじゃ、あ…」
「…ほら、食えよ」
!!!!!!!!!
ありさが さきに あーんを してきた !!
まさか、先制攻撃をしてくるなんて。
ついこの間まで中学生だった、まだ幼さを残す可愛らしい顔をうっすらと朱に染め、しかしながら大人への階段を登りかけているような色っぽさを含む潤んだ瞳でこちらを上目遣いで見ながら、寒天とあんこを載せたスプーンをこちらへとそっと差し出すその姿はまさしく天使。
心臓の鼓動がやばい。マジHeart BEAT。
危うくすぐに指輪を渡して結婚を申し込むところだったぜ…あぶねぇ。
この子めちゃめちゃ可愛いんだけど嫁にもらっていいですか?絶対幸せにしますから。え、だめ?有咲がいないと香澄の制御ができない?確かにそうだな…。
んなら香澄とセットで貰うわ!
「…なぁ、食べないのか?」
そうだそれがいい。名案だわ。俺は可愛い子2人を嫁にできるし、香澄は有咲と一緒にいられるし、有咲もツンデレができる。
いいことだらけじゃないか。すぐに実行に移そう。あ、でも指輪二人分必要になるのか。ちょっとその資金が無いから待っててもらわないと。
「無視すんなよぉ…」
「有咲」
「な、なんだよ…。早く食べてくれよ…」
「待っててくれるか?」
「今現在待ってるんだけど…」
「いつか香澄と一緒に奪いに行くからな」
「何の話だよ…。なんで香澄が出てくんだよ…!」
「ちゃんとおばあちゃんに挨拶しに行くからな」
「もうなんでもいいから早く食えよ!」
口の中にスプーン突っ込まれた。
あんみつ美味しい。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
あんみつを美味しく頂いた俺と有咲はその場で解散…ということも無くブラブラとモールをウィンドショッピングしていた。
「一体なんだったんだ…」
「何が?」
「お前の奇行だよ!」
「有咲、人が沢山いるから大声は迷惑になるぞ」
「〜っ、っ、うぅ〜っ」
何だこの可愛い生き物。語彙力が低下するわ。
「やっぱり有咲は可愛いなぁ」
「っのバカ!」
褒められて顔を真っ赤にする有咲可愛すぎさね。語彙力の低下が多段化するのが分かる。
俺もう有咲を顔真っ赤にするのを生きがいにするわ。
「有咲っ、有咲っ」
「…なんだよ」
「今度いつデートする?」
「…来週の日曜日がいい」
「ごめん、その日はひまりとコンビニスイーツ巡りが入ってるわ」
「そういうところだかんな!そういうところだかんな!」
今日も有咲が可愛い。