ゴブリンスレイヤーとモンスターハンター   作:中二ばっか

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ハンター「待たせたな」
武器、ストームスリンガー(逸品)回復カスタム。
防具、ムフェト一式。
四方世界の神々から「帰ってください」と言われましたとさ。


2-10 盾斧

 懐かしい顔、と言うべきか。

 ハンター宛に討伐依頼が辺境の冒険者ギルドに届き、依頼を受けて目的地に向かっていた。途中、夜の森からの戦闘音を聞いて走ってきた。

 音を頼りに走っていると、なんと出てきたのはゴブリンスレイヤー。

 そして、後から出てきた巨影、ティガレックス。

 

 ここまで来る間に集めた痕跡、情報から轟竜、ティガレックスではないかと疑っていたハンター。

 自分の目で確認して間違いはなかった。

 そして、あわやゴブリンスレイヤーが食われそうになる前に最大の攻撃をぶつける。

 その武器の一番派手な攻撃。

 超高出力属性解放斬り。

 無属性のチャージアックス(斧モード)を地面に叩きつける。

 放たれた攻撃は地面を走る雷撃となり、ティガレックスに直撃。

 雷撃のような衝撃はティガレックスを怯ませ、そして、ハンターを認識させた。

 

 ハンターに顔を向けたティガレックスは、そのまま飛び掛かってくる。

 

 今、ハンターの手には大きな盾と剣が握られている。

 チャージアックス。

 剣と刃が側面についた盾。その2つを合体させて斧としても使える武器種。

 ただ、その特性上、使い方が複雑で、使い熟すのが難しい。

 

 ハンターは迫る巨体から逃げるために、横へと回避する。

 着地した瞬間に、回避した距離を詰めるために前転、続けて剣を振り上げ、回転斬り、溜め二連斬り、回転斬りへと繋げる。

 その動作は滑らかで、隙がない。

 

 が、その程度の攻撃で倒せるほど、ティガレックスは甘くない。

 すぐに振り向き、その巨大な顎で噛み付いてくる。

 ハンターは盾を構え、防ぐ。

 しかし、勢いが強く、盾に阻まれようが関係ないと言わんばかりに、もう一度喰らいつこうとする轟竜。

 これも防ぎ、事なきを得る。

 そして、剣を盾の中に収納し、ガチりと盾が広がり、剣に溜まっていたエネルギーがビンに蓄積される。

 

 スリンガーの狙いを定め、クラッチクローを発射する。

 鉤爪が付いたワイヤーがモンスターへと引っかかり、ハンターは素早くクラッチクローが張り付いた場所に移動、モンスターへしがみつく。

 頭を狙ったつもりだが、腕に張り付いてしまった。

 すぐに張り付いたハンターを払い落とそうと、ティガレックスが腕を振るう。

 その前にハンターが頭へと飛び移った。

 

 取り出した剣で切り裂き、突き刺した。そして、ハンターは飛び上がり、叩きつけるように盾を剣と合体させながら切る。

 軟化したティガレックスの頭に巨大な斧を2回振り回し、すぐ斧の合体状態を解きながら回転斬りのように剣で切り裂く。

 切った場所が爆発するように、肉から血が飛び、ティガレックスが飛び退る。

 

 だが、ティガレックスの目は怒りで赤く染まり、前足の血管が浮き出る。

 爆音の咆哮が地すら揺らす。

 そして、目の前の仇敵に狂ったように突進していく。

 足で土を巻き上げるほどの猛烈な加速で、ハンターを轢き肉にしようとする。

 

 そして、ティガレックスの突進が止まる。

 ビクビクと巨体が痺れ、拘束される。

 ティガレックスがハンターに注意を逸らしている間に、ゴブリンスレイヤーがいつの間にか仕掛けたシビレ罠。

 拘束されたティガレックスに向かって、突撃しながら剣を振るハンター。

 急所である頭に向けて剣を振り下ろし、ティガレックスの脳天をかち割り続ける。

 ティガレックスは、怒り状態になると頭の肉質が弱くなる。そして、先程のクラッチによる傷付けで、肉質の軟化によってさらに剣が通りやすい。

 ゴブリンスレイヤーは、中途半端な剣で斬りはしない。そんなことをしても、鱗に阻まれ弾かれるだけだ。

 だから、毒けむり玉を地面に叩きつける。

 毒々しい紫煙はティガレックスに触れ、じわりじわりと体力を削っていく。

 シビレ罠が壊れ、ティガレックスが拘束から逃れたときには、口元から紫色のヨダレと頭から出た血が混じって、地面に滴っていた。

 

 それでも、ティガレックスの瞳から怯えや恐れはない。

 あるのは怒り。

 これぞ、絶対強者。

 覇を唱えるように、咆哮し、飛び掛かってくる。

 二人共盾を構え、咆哮の衝撃を緩和させ、ティガレックスの攻撃を転がって避ける。

 すぐにビンをチャージし、高出力属性解放斬り……の動作をしながら斧へと変形させながら切り上げる。

 すると、斧の刃が回転し、威力が強化された。

 かなりのビンを消費しながら、ガリガリと掘削するような音を出しながら、ティガレックスを斬りまくる。

 

 回転する刃は肉をえぐり、辺りに血を撒き散らす。

 ティガレックスも鋭い牙や爪で反撃するも、ハンターは避ける。

 ゴブリンスレイヤーは物陰に隠れ、様子をうかがった。ゴブリンスレイヤーが出ていっても巻き込まれて挽肉になるだけ。

 彼のポケットには何があるか。

 

 雑嚢から取り出した催涙弾をティガレックスの口の中に投げ込んだ。

 催涙弾の材料は、まぁ、まずい。材料に触るとかぶれる芋虫をすり潰している。

 それを飲み込んだティガレックスは、あまりの不味さに一瞬動きが止まる。

 吐き出そうとしても、放り込まれた衝撃で催涙弾の中身が出たようで、口から何かが出てくる様子はない。

 そして、一気に暴れだす。かぶれが凄まじいのか自身の喉を掻き毟ってしまう。

 だが、ティガレックスの手は鋭い爪だ。自分で自分の喉を傷付け、血を流す。

 

 また、その隙をハンターは逃さず攻撃していく。

 ティガレックスは暴れているので、チャージアックスを盾と剣に変形して、切り裂き、ビンが溜まれば、超高出力属性解放斬りという間合いが広い攻撃に切り替える。

 

 そうやって戦っているうちに、流石に傷が深くなってきたか、ティガレックスが悔しそうに咆哮を上げた後、足を引きずり、逃げ始めた。

 森へと逃げていくティガレックス。

 だが、ハンターは盾で咆哮の硬直を退け、ティガレックスへと全力で走る。

 追撃するために、クラッチクローを飛ばし、尻尾から腕へ、頭へと飛び移る。

 頭に張り付いたときに、思いっきり頭をぶん殴る。ハンターの剛力によって無理やり横を向くティガレックス。

 そして、装填済みであった石ころを眼球にぶつけるようにねじ込み、放つ。

 ティガレックスは放たれた石に悶え苦しみ、目の前の岩に突っ込んでぶつかる。

 頭を思いっきり岩にぶつけ、昏倒したティガレックス。

 そこを斧にしたチャージアックスを、頭に叩きつける。

 

 頭をかち割られたティガレックスは、ぐったりと力尽きた。

 

 

 ティガレックスの死体を解体するハンター。

 ゴブリンスレイヤーはハンターの後ろに居た。 

「助かった」

 剥いでいるハンターに、ゴブリンスレイヤーが礼を言う。

 一瞬、ハンターの手が止まった。

「……あ、うん、どういたしまして」

 緘黙なゴブリンスレイヤーなので、その言葉を初めて聞いたような気がする。

「俺は逃げたゴブリンを殺しに行く」

「ああ、手伝うよ」

「……俺一人で十分だが」

「まぁ、援護してもらったし、道具も消費しているだろ」

「……気にしていない」

「俺が気にしている」

「好きにしろ」

 と言って、ズカズカと森へと歩き始めたゴブリンスレイヤー。

 ハンターもティガレックスを解体し終えたので、ゴブリンスレイヤーの後に続く。

 

 逃げたゴブリンたちに止めを刺す。

 時間はかからなかった。




チャージアックスはそんなに使ったことがないので、変な挙動になってると思います。

ジンオウガ ネルギガンテ ムフェト
これがモンハンの採取決戦。
(永遠に)殺したかっただけで(期限切れ)死んでほしくはなかった!
いや、本当に復興して。欲しい物が来ない、量が足りない。

女魔術師、女魔法使い どっちがいい?

  • 女魔術師
  • 女魔法使い
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