RPGのカンスト主人公はダンまち世界ではレベル4弱位   作:アルテイル

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英雄の真似事

レイニー

レベル 1

力 D 99→568

耐久 SSS 40→1500

器用 G 140→210

敏捷 E 168→486

魔力 C 68→654

 

レイニー

Lv48

MP968

物攻2406

耐久2298

魔才1121

器用1076

敏捷999

《特技》

・死守

・三段突き

・怪力

・騙し討ち

《魔法》

・ファイア→ファイアストーム→ファイアブレス→イグニス

・スパーク→サンダーストーム→サンダーボルト

・アイス→ブリザード

・ヒール→リジェネーション

・テリトリー→ゾーン

 

衝撃の原作乖離を迎えた俺は、それを忘れようとするかのようにダンジョン探索に力を注いだ。まぁ現実逃避と言うか迫り来るであろうイベントに備えて?もうリリがストーリーから離脱するなんて大事件が起きちゃったし今後どんなイレギュラーが起こるかわかったもんじゃない。なるべく早急にステータスを鍛え上げないと、と決意した次第だ。ニナ達とはやる事のレベルが違うので、とりあえずしばらくソロで動かせてもらった。換金の時のみ合流し、手伝ってもらう。

 

その結果、恩恵の方がおかしな事になった。SSS?多分あるだろうなとは思ってたけど一つだけぶっ飛びすぎやしないですかねぇ・・・見事なまでにアンバランス。何故力とどっこいどっこいだった筈の耐久がこうなったのかと言うと、キラーアントに囲まれてむしゃむしゃされるという特訓をしたからだね。ステータスが上昇したお陰か上層のモンスターじゃかすり傷すら付かなくなってね、コレ利用できるかなって。

 

なんか、どうなってるのか分からないけどステータスと恩恵は多分別で、実際はステータスのお陰で傷一つついてないんだけど身体にはびっくりするぐらいの経験値が蓄積されていたらしい。んー、分かりやすく言うと、本体はレベル1(恩恵)だけど先輩に最前線の装備(ステータス)貰ったからそこらの敵だと相手にならない、的な?パワーレベリングの様な効果を及ぼしている。

 

力もそうで、最初はダンジョンの壁を全力で殴って壊してたりしたんだけど途中で壁からポロッと金属が出てきてね。リリに見せたら【デミ・アダマンタイト】だって言われてそれを壊す勢いで色々試してたらここ迄上がった、まぁ耐久ほど効率良くなかったみたいだ。

 

敏捷はよく分からないけどとりあえず走り込みしてた、的外れではなかったようで。

 

魔力も似たようなもの、ひたすらに魔法の切り替えをやり続けていた、普通の人よりも簡単に回数をこなせるし、1度の消費マインドも微々たる物。しかし欠点もあり。予想どおりにマインドがポーションで回復しない、と言うこと。睡眠時以外は回復しないと言う物だ。まぁ、そこまで頻繁に切り替えないし、合ってないような欠点だ。

 

確か、真剣に取り組まなければ経験値として認められない、と言われていたので自分なりに真剣に、より効率よくと意識はしたがそれが身を結んだのかは分からない。しかし現実としてステイタスは上昇しているので気にするものでもない。

 

そんな感じで、まぁ、筋トレ?ステトレ?に勤しんでいた俺にある情報が届いた。

 

冒険者ベル・クラネル レベル2到達

 

ミノタウロスを討伐したのか・・・1人で、本来守るべき存在に後押しされ全身全霊を振り絞り撃破した筈のミノタウロス戦、贋物とは違う本物の英雄は少しのイレギュラーなんてものともせず、その英雄性を世界に示して見せた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「レイニー様も桁違いにお強い筈なのですが、やはりレベルアップという物はそうそう出来るものじゃないんですねぇ」

 

ホームへの帰り道の途中、リリにそんな事を言われた。

 

「まぁ、レベルアップには偉業が必要だから、格上を討伐しないと行けないらしい。俺にはそんな度胸はないな・・・」

 

そう、それなのだ。ステイタスは順調に成長を遂げているが、流石にレベルアップともなると一筋縄では行かせてもらえない。アビリティ平均はギリギリD、しかし偉業に値する経験値は殆どないぞ、と最近出番のないメーティス様に言われた。(メタ発言)

 

正直、死ぬかもしれない程の強敵に戦いを挑む自信はない、ついでにパーティを組もうにも同レベルのメンバーが居ないので偉業はいくら戦っても貯まらない、ここに来て、俺の能力は伸び悩んできていた。

 

「じゃあじゃあ!あたし達が頑張ってレベルアップして、レイニーの事手伝って上げたらいいんだよね!」

 

脳みそお花畑とは言わないが花壇は備え付けてあるだろうニナがそう言い出す、無理に決まってるだろ。そう言えば、一応俺のステイタスがレベル1を遥かに超えるものであることは話している、と言うか話させられた。前世の事は未だ誰にも話していないが、もうスキルの効果とかも洗いざらい。メーティス様の追求はなんやかんやのらりくらりと交わしていたのだが2人が陣営に加わった途端勢いが強まり、ついに折れた俺は話すことにした。ずるいずるいと言われたが、まぁ今現在伸び悩んでるんだし割と追いつかれそうだ。

 

「ニナさん、普通レベルアップには才能があっても2年ほどの時間がかかります、まぁニナさんはもうステータスも高いですし可能性はありますが、私は・・・」

 

そう呟き、自信なさげに下を向くリリ。うーん、どうすっかな・・・。俺、苦手なんだよな、こう言う空気。脳みそ花壇のニナも流石に言葉を濁す。

あぁ、そうだ。

 

「リリ、これ持ってみろ」

「へ?」

 

【Forge Solid】20cm四方

 

「重い、ですね」

「どれどれ?ってあっ」

 

ぴぎゃぁぁぁぁぁ!!!

 

大通りのど真ん中に女の悲鳴が響き渡る、やっべ。負傷したニナを連れ俺はホームへと帰宅した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ヒール」

 

腫れ上がっていたニナの脚にヒールをかけると見る見るうちに腫れが引いていく。

 

「うぅ、まだ痛いよぉ・・・」

「いや、すまん、落とすとは思わなかった」

 

【Forge Solid】は、世界でトップクラスに重い金属らしい、アイテムの備考欄にはそう書いてる。3.8cm四方のもので1キロにもなるその金属。それを軽々と片手で持ち上げていたリリが異常なのだ。

 

ちなみに、投擲アイテムである。

 

一定以上の装備荷重(・・・・)における補正、それがリリの持つ唯一のスキル【縁下力持】の効果。コレは荷物運びにのみ使っていいようなスキルではない。

 

「それで、レイニー様、コレがどうかしたのですか?」

 

頭にぶつけられると軽く死ねるその物体、多分勢いよくベットにぶつけたら壊れるぐらい。そんなものを容易く持てるスキル、素晴らしいスキルじゃないか、そんなに悲観する必要は無い。

 

「待ってろリリ、もうお前に自分なんてとは言わせないぞ」

 

用意するのは、商店から購入した縄と鉄のパチンコ。

 

投げ縄 200G

 

鉄のパチンコ 500G 物攻+30

 

縄の結び目を解き、鉄のパチンコの紐を外す、コレは破壊には入らないので簡単だ。

そしてパチンコの二股に別れている部分に核となる【Forge Solid】を載せ、何本もの投げ縄でどーにか固定していく、下手すれば万力並みのパワーがあるんじゃないかという筋力を活かし、破壊不可なその特性を活かし、ぐぐーっ、と固めていく。そして、まぁ見た目はかなーり不格好ではあるが不壊属性(笑)

の武器の完成だ。

 

「俺はコレにミョルニルと名付けるぞ」

 

投げても戻ってこねーけど。

とりあえず完成品をリリに渡す、やはり持ち運びに困っている様子はない。

しかし未だ困惑しているようで、コイツ頭大丈夫かみたいな目で見られる。やめれ

 

「いや、リリのスキルってさ、一定以上の装備荷重に力の補正じゃん?ただ重いものを持つだけのスキルじゃなくて重い物で攻撃してみてもいいと思うんだよね。それアホみたいに重いけど壊れないしさ、多分モンスター殴り倒せるって、リリなら」

 

そう説明すると、納得行ったようだ、最初は遠慮がちに、しかしだんだんと興奮したようでブンブン振り回す、ちょ、あぶっ、危ないっ!

 

「ありがとうございます!レイニー様ぁっ!」

 

ちょ、まっ、ほんとに待っ!ぎゃぁぁぁぁ!

その後数分は暴れ狂うリリから逃げ惑う時間となった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さぁ!レイニー様!今日もダンジョンで冒険ですよ!」

 

昨日からずっとテンションの高いリリに引き摺られ、ついでにまだ寝たいメーティス様とニナに追い出され、俺はまだ日も登らないような時間にダンジョンに連れ出されていた。いや、身体は疲れてないけどさぁ。

 

でも・・・びっくりするぐらいの笑顔で、人生が楽しくてしょうが無い、見たいな表情のリリを見ていると。俺も自然と笑顔になってしまうのであった。

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