RPGのカンスト主人公はダンまち世界ではレベル4弱位   作:アルテイル

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5巻
魔王からは逃げられない!


引っ越した、資金はリリに鉄の剣とか売り捌いてもらって用意した、以上

 

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はいどうもレイニーです。今現在17階層に居ます。

何故かと言うとステイタスが伸び悩んだからだねやっぱ、流石にキラーアントの大軍とかもう経験値として認められないって言うか。まぁ1番効率良かった耐久はカンストしたし、残りは普通に俺に才能が無いのか頭打ちだ。あとステータスのLvも上がらなくなったし。だから少しばかり冒険(・・・)してみようかとね。

 

・・・グスッ

ホントは違うんだ、やけでここまで突撃して来ただけなんだ。

 

リリが覚醒してからもう2週間、俺達は連日連勝、危ない素振りすら見せずに毎日ダンジョンに潜ってて、今日はオフにするかって1人で『豊穣の女主人』で飲み食いしてたんだ。そしたらさ、オーダーミスかなんか知らないけどお酒が届いた訳よ。それをそうと知らずに飲んじゃってさ、俺。酒は効かない筈なんだけど雰囲気で酔っ払ったんだよね。

 

酒なんか前世で飲んだ事ないけど、なんか幸せな気分になってテンション上がってさ、何の意味もなく立ち上がってみたりしてたらふらっとしてさ、コケそうになったんだよね、んで倒れ込んだ先がさ、リオンさんの方でさ、頭の中でもちょっとだけやべって思ったけどリオンさんと触れ合ってると思うと身体動かなくて。

 

その後腹蹴られてノされたんだよね。

 

いやー、ヤバかった。吐きそうになったもん。頭1発で醒めて腹に走る激痛と戦ってたね。Lv4、その中でも上位のステイタスを持つリオンさんは俺よりも格上だった。

 

んで、まぁ、推している人に腹蹴りされ、更に相手よりも自分が遥かに弱い、と言う事態に心に傷を負った俺はベル何某君のようにダンジョンに逃亡してきた訳だ、今ならベル君の気持ちわかるぜ、逃げたくなりますねクォレワ。

 

そんで、シルバーバック、ハードアーマード、ヘルハウンドやミノタウロスなんかの初遭遇のモンスターを尽く切り捨ててここまで駆け抜けてきたわけだ。

我ながらアホみたいなことしてんな。

 

「あー、むしゃくしゃする」

 

マナポーションを口に含みながら先へと進む、まだ精神は落ち着いていないのだ。

 

「・・・ん?同業者か。って、怪我してるじゃないか!」

 

視線の先に3人の冒険者が支え合うようにして遅々とした歩みを進めている様子が見えた。急いで駆け寄る。

 

「大丈夫か・・・ベルクラネル!?」

 

なんと、相手はかのリトルルーキー、ベル・クラネルだった。つまりもう1人はヴェルフ・クロッゾで、3人目はリリルカ・アーデ・・・な訳が無い!誰だあんた!

 

3人目は俺の全く知らない人だった、薄いピンク髪の女の子だ、俺の知る限りそんなキャラ居ないぞ!?ゲームでもダンまちでも!

 

「うぅ・・・冒険者の、方ですか・・・?」

「!あ、あぁ、そうだ!待ってろ、今ポーションを」

「仲間をっ、助けて下さいっ・・・!」

 

待てーい、おい待てーい。話を聞きなさいってばおい。ベルクラネルは気絶した、残り2人は既に気絶していたようで3人の自分で動けない重傷者が増えた事になる。

 

「おいおい、勘弁、っ!?」

 

ゾクリ

 

全身に怖気が走る、身体が言う事を聞かない。

 

ゴゴゴゴゴ・・・

 

ダンジョンの中に、異音が響く、それと同時に、俺の頭の中にはダンまちのとあるシーンが走馬灯の様に流れていた。

 

ベルクラネル、Lv2到達

 

17階層

 

パーティの崩壊

 

「ゴライアス・・・」

 

何も考えずに通り過ぎた壁が、崩れ落ちる。そこから現れるは灰色の巨人

 

「嘆きの大壁だったのかよ・・・!」

 

早いよぉ!展開がさぁ!?この前3巻終わったばかりダルォ!?

 

『ーーーーオオ』

 

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

 

「ゾーーーーン!!ゾーンゾーンゾーーン!」

 

バキィィィィッ!!

 

咄嗟に貼った防御魔法、2枚破れたところでゴライアスの初撃が止まった。

えぇと、えぇと!まずは3人の安全確保だろ!

 

「ゾーン!ヒール!リジェネーション!」

 

時間稼ぎの防御魔法、その間にさっと回復魔法を掛け、ベルクラネルを蹴り飛ばす、乱暴になるが時間が無い!

 

「がっ!?な、なにが!?」

「おい!ベルクラネル!そいつら連れて逃げろ!俺も逃げたいけど!そいつら邪魔だ!」

「ひ、一人で大丈夫なんですか!?」

「耐久には自信があんだよねー!!」

 

土の魔剣 20000G 物攻+600 耐久+250 耐久+10%

ミスリルの兜 16000G 耐久+450 魔才+150 魔才+5%

ミスリルの胴鎧 18000G 耐久+500 魔才+200 魔才+5%

ミスリルの篭手 14000G 耐久+300 魔才+150

ミスリルの腰あて 15000G 耐久+350 魔才+150

ミスリルの脚甲 16000G 耐久+350 魔才 +150 敏捷+150

オリハルコンの盾 35000G 耐久+950 『物理・魔法ダメージ30%カット』

 

どうだァ!コレが毎日ダンジョンで稼ぎ続けた成果だ!前と違ってもう既に資金の不安はなぁい!未だ所持金には57万Gぐらい残ってるわ!オリハルコンシリーズ揃えるにはレベル足りてないだけだからなぁ!

 

「うぉぉぉっ・・・!」

 

ヒュオォォォォ・・・!!

 

無造作にふり抜かれたゴライアスの拳、ソレはゴライアスに比べれば蟻のような俺の身体を容易く吹き飛ばし、壁に叩きつけられる。ダメージは、殆どない。無いが、ゴライアスが俺に目もくれず逃げ出し始めたベルクラネルへとターゲットを変えている!

 

18階層への出入口は未だ遠く、2人の怪我人を抱えているベルクラネルの足取りは重い。あれでは間に合わないっ!

 

ベル・クラネル、英雄。神様に見初められた、本物の・・・やるしかねぇ。俺は所詮偽物だしな。

 

「『強制戦闘!(イベントバトル)』」

 

ベルクラネルの背後へと迫っていたゴライアスの拳は、不可視の壁に防がれる。何度ゴライアスが拳を叩きつけようとビクともしない、俺はゴライアスが壁に意識を奪われているその間に準備を進める。・・・どちらかが死ぬまでココからは出られない。

 

視界の端にベルクラネルが此方を振り向きながら、18階層へとかけ下りる姿が見えた、ベルクラネルは救援を呼ぶだろうか、そう言えば、降りてすぐにはオラリオが誇るLv6冒険者、アイズ・ヴァレンシュタインが居るはずだ、すると、俺の戦闘風景はロキ・ファミリアの面々に見られてしまうのかもしれない。

 

・・・目をつけられるのは嫌だな。

 

意外に思考に余裕がある、勝てると感じているのか、諦めているのか。戦闘中ポーションを買う隙がないことを考え、購入したポーションをストレージにいくらかしまい、残りは全て地面に投げる。

 

冷静な俺の頭は様々な考察をする、ゴライアスのギルド指定Lvは4、俺の強さは具体的には分からないが、リオンさんの攻撃で悶えてたことを考えるとLv2強位?今は装備でステータスは耐久は倍増と言っていい、耐久に関してはLv3の上位に位置する筈だ、更にスキルや魔法の効果なんかもいれたら、さっきの攻撃のようにダメージは無いに等しい。よって俺のやるべき事は、耐久にものを言わせ超攻撃的な戦法でのゴリ押し、だと思う。

 

ゴライアスは壁の破壊を諦め、俺へと身体を向けた。これ以上考える暇はないな、俺は剣を構える。

 

「かかってこいやーー!」

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

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