RPGのカンスト主人公はダンまち世界ではレベル4弱位   作:アルテイル

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VSゴライアス

ゴライアスの周りを誰かが飛び回っている、コレはリオンさんだろうか。時折発生する爆発は【万能者】と名高いヘルメス・ファミリア所属のアスフィ・アンドロメダの物だろう。

 

俺は、ゴライアスの全身が見える程近くへと接近していた。確か・・・途中からアンドロメダが空を飛ぶシーンがあった、それがまだと言うことは戦闘はまだ序盤という事だ。

 

「※※※!※※※※※※※※※※※※※!」

 

誰かが、大声で叫んでいた、それに呼応してゴライアスへ切りかかっていた前衛達が後退する。そして、轟音。

 

ゴライアスが炎、氷、風、雷。ありとあらゆる攻撃魔法へ晒され、その身体に確かな傷を負って行く。その光景は、この攻撃がゴライアスの治癒能力によって無意味となる事を知っている俺でさえもしかすると、と希望を持たせるほどの迫力を持っていた。

 

しかしまぁ、勿論治癒された。その後の反撃の衝撃波から魔導士達を守る為、魔法を幾つか掛け被害を抑えた、味方が減って得することは無いからね。

 

「ファイア」

 

前の戦いの時に有効だった、目潰し戦法。目の防御力はなんとか貫通してくれて、ゴライアスは痛みに呻く。治癒しようとするも、俺の魔法は暫く残るし、消費MPも大したものでは無いので重ねがけし、視界を潰し続ける。

 

ゴライアスは当てもなく暴れている、咆哮がちと危ないが、まぁ無視だ無視。その間に俺は魔導士達の元へと走り、回復を施す。見殺しにするのはちょっとな。アニメや小説では描写のなかった、血みどろの冒険者達を癒していく、少し血の匂いで噎せた。

 

その場にテリトリーを3枚残し、次はゴライアスだ。モンスター程度ならテリトリーを壊すことは出来ないし、盾役も復活したので暫くは持つ筈。

 

っと、ゴライアスの目が復活した様だ、他の奴らも態勢を整える位はできたようだし、仕切り直しだな。

 

とりあえず・・・ぶちかまして見ろ、ベル・クラネル

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

絶望の空気を切りさく、希望の雷炎。あらゆるものを灰燼に帰すその魔法は、黒いゴライアスの頭を消し飛ばした。そして俺は走り出す。 わざわざ・・・英雄に無駄な傷を負わせる必要は無いだろ。

 

「テリトリー!」

 

俺の防御魔法が、クラネルを守らんと展開される。通常であれば容易く削られたであろうその壁は、機能の不十分な口から放たれた咆哮(ハウル)を軽減する事は出来た。完全とは言わない迄もその威力を減じた咆哮はクラネルを吹き飛ばす。しかしこれで終わりではない、今度は、咆哮を放った張本人であるゴライアスが飛びかかる準備をしている。その時には既にクラネルの元に到着し、駆け寄って来ていた大男、桜花に睨みを利かせ動きを封じる。

 

「ブリザード!」

 

放たれた魔法は、氷の嵐。今まさに跳躍しようと言う所であったゴライアスの足元を凍り付かせ、態勢を崩したゴライアスは地に膝をついた。その衝撃で容易く氷は砕け散ったが、時間稼ぎにはなった。

 

「あ、貴方は・・・17階層のっ・・・」

 

息も絶え絶え、そう言った状況でクラネルは声を出す。

 

「ああ、そうだ。しかし、今はそんな事を話している暇はない。アイツを殺しうるのはお前だけなのだ(低音)」

 

クラネルにヒールを施し、ついでにリジェネーションもかける。1本だけ持っていたマインドポーションも飲ませ、原作よりも好条件なベル・クラネルだ。頑張ってゴライアスを倒してくれい。

 

「俺はゴライアスの足止めにいく、頼んだぞ(低音)」

 

「あ、ちょ・・・ありがとうございますっ!!」

 

よっし、あと一息。頑張って終わらせますかぁ!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

防衛戦の開始だ、と言っても俺のやる事があるかは怪しいが。とりあえず

 

「【モードチェンジ】ガンガンいこうぜ!」

 

クラッ

 

目に見える範囲の冒険者、およそ100名全員に全力で魔法を掛けたら、割と真面目に『精神疲弊』(マインドダウン)で倒れそうになった、流石に調子こき過ぎたね、うん。ポーションないのに倒れたら何しに来たんだお前ってなるし。

 

冒険者達の身体からは赤いオーラが立ち上り、かっこいい。気休め程度の効果かもしれないが、どうせなら使ってたほうがいい筈。心無しかモンスターを押してるような気がせんでもないし。

 

モンスター達は冒険者に任せて、ゴライアスにダメージを出せるヤツはゴライアスを攻め立てる。魔導士は2度目の総攻撃を仕掛け、相当なダメージを与えていた。そこにリオンさんの打撃が加わり、ゴライアスは膝をつく。クラネルを無視する訳には行かないが、魔導士達の魔法も痛い。さらに1人でありながらダメージを与えてくるリオンさんの存在。ついでにアンドロメダ。ゴライアスはその身体に確かなダメージを蓄積させていた。

 

『【ーー今は遠き森の空。無窮の夜天に鏤む無限の星々】』

 

リオンさんが詠唱を始めた、どんなのだっけ、確か禁書の麦野みたいなやつ。

その身から立ち上る魔力に驚異を感じたのか、立ち上がりざまに攻撃を仕掛けるゴライアス。ヒヤッとしたが・・・危なげなく回避していく、流石はLv4、敵の攻撃を避けながらも攻撃を仕掛け、魔法の詠唱も途切れさせない。簡単には出来ない芸当だ。

 

「っし、俺も手を出しますかね!」

 

負けてはいられない、と気合を入れたんだけど・・・光の剣がゴライアスを突き刺し、再びゴライアスを地に沈める。驚きのその光景に思わず足を止めてしまった。

 

「そう言えば、重力魔法使ってたな。なんとか命さんが」

 

さて、正体も分かったし、確かそこまで長くは持たないはずだ。即座に追撃を・・・

 

「火月ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

「あぁぁっづ!!」

 

ゴォン、ゴォォン・・・

 

熱いよ馬鹿!ヴェルフの馬鹿!私が攻撃してる途中でしょうが!!リオンさんはさっと躱してたけど俺敏捷低いんだよおい!掠ったぐらいでよかったわ!

 

ゴォン、ゴォォン・・・

 

ふー、ポーション飲んだら落ち着いた・・・。さて、気を取り直して・・・

 

「ーーみんな、道を開けろぉおおおおおおおおおお!」

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!?』

「あああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!」

「ぬぁあああああああああああああああああッッ!?」

 

目がっ、目がァァァァっ!?畜生モロに見ちまったよォっ!痛い痛いっ!目が痛い!失明しそうでっす!あっ!なんか揺れてるっ!

 

悶えること十数秒、冷静さを取り戻した俺はヒールを使った、万能なヒールは目を癒し、視力を取り戻すことが出来たのだが・・・。

 

俺が目にしたのは、半身を削られながらも未だ健在な黒きゴライアス、そして地に伏した英雄ベル・クラネルであった。

 

ゴライアスは下半身に力を込め、飛び上がる




説明

リリがいない→長時間の探索が出来ない→効率の低下→ステータスが原作よりも低い

リリがいない→ゴライアスに決着を付ける際に使った大剣が運ばれてこない→威力の低下

このダブルコンボでゴライアスは倒せませんでしたチ───(´-ω-`)───ン

リリはどこに行ってしまったのか(困惑)

後、水浴びの時にベルが来なかったのもステータスの低下のせいです。かなり迷ってからリューの水浴びを目撃したようなので、ステータスが下がって敏捷も落ちた今なら到着も遅れるかなと。
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