RPGのカンスト主人公はダンまち世界ではレベル4弱位 作:アルテイル
ファミリアには何も伝えていない。止められる可能性があるから。まぁ、事前に数日留守をする旨を伝えているし、なにより戦争遊戯の様子はオラリオ中で放送されるので勘のいいウチのメンバーにはバレるとは思うが。俺の戦闘を見た事のあるメンバーはロキ・ファミリア幹部とヘルメスとアンドロメダ。そして、失礼な言い方だが名前も知らない有象無象の冒険者達だ。ストレージを使わず、更に武器を変えていれば俺に結びつくものは無い、ハズだ。
新たな武器に慣れるためにダンジョンへ潜り。全てのステイタスは30位上がった、ステータスは上がらず、まぁ誤差だ。
俺の今の装備は
ユグドラシルの杖 150000G 魔才+1400 魔防+800 MP+400 『魔法ダメージ30%アップ』『固有魔法:プロミネンスフレア』
賢者のサークレット 100000G 魔才+900 魔防+300 MP+200
賢者のローブ 100000G 魔才+200 魔防+500 耐久+200『魔法ダメージ10%カット』
賢者の靴 100000G 魔才+300 魔防+200 耐久+100 『浮遊』
賢者系アクセサリー×5 +1000MP
そう、魔法使い。威圧感満載の見た目にしたのはいいのだが、ゴライアスの時ガンガン前衛で戦ってたし、魔法使いで行けばもう絶対バレなくね?と思い適当に魔法使いふうな装備にした。割とデカい出費。確か魔法使いの
俺耐久だけは飛び抜けてるし大丈夫だろうとは思う。
クラネルは昨日ぐらいに戻って来た、クラネル、実は俺が鎧の冒険者だって知らなかったようで大層驚き、感謝の旨を伝えてきた。いえいえ。
クラネルが来たからにはいよいよ会場へと向かうのみだ。あとついでにヴェルフにも挨拶はした。
原作通りな部分は、攻城戦である事、助っ人としてリオンさんが来ているということ、2本の魔剣、ヴェルフ・命両名の加入。こんな所だな。
違っている部分は、リリの不在、エマという新キャラの存在。そして俺。
リリの不在により、原作とは違い情報で敵の動きを誘導する事が出来ず、門を開ける事も不可能だ。自然と、正面から戦う流れになっていた。
0(:3 )〜 _('、3」 ∠ )_
まぁ、そうは言っても負けはしないだろう。クラネルが一騎打ちに敗れた所で、こちらの敗北ではないしあのクソ女神を喜ばせる意味も無いので俺がサクッとヒュアキントスを倒してやろう。多分レベル4位の能力はあるし行けるだろ。
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無事会場入り、そしてさほど時間もかけずに、オラリオ中から待ち望まれる『戦争遊戯』が開催されようとしていた。
「作戦を確認します・・・と言っても、時間をかけて城壁を削って侵入するだけですけど・・・」
そう、城門を中から開けない以上原作のような陽動からの城内侵入、そして短期決戦で片をつけると言うやり方は使うことが出来ない。よって、城壁に修復不可能な程の損害を与え正面から全員叩き潰してやろうという考えだ。
相手の戦力は大半がレベル2ではあるものの、正直印象に残らないモブだ。クラネルやヴェルフの様にキワモノのスキルや魔法を出すことは無かったし。
此方はレベル4が1人、推定レベル4が1人、レベル3寄りの2が1人、対人慣れしたレベル2が1人(足止め最強)バチバチの前衛系のレベル2が1人(魔法使い殺し)レベル1が1人(魔法使い殺し)
勝てない事は無いでしょう。原作でクラネルが一騎打ちをしたのは、長期戦になると精神的・体力的に辛いのはコッチだし、まさか自分がヒュアキントスを倒せるとは思われていない、リオンさんに目が行っている内にぶん殴ってやる、と言う感じだろう。
読んでて陽動するのクラネルで良くね?とは思ったがまぁチャージからのファイヤボルトで取り巻きを一網打尽にするのはクラネルしか出来なかったの・・・かな。
まぁ、戦闘開始だ。向こうは見張りさえしていれば城の中でのんびりしながら3日待つだけの簡単な仕事だと思っているだろう。ソレは大きな間違いなんだなぁ・・・
「じゃ、リオンさんと行ってきます」
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(原作文)
「『魔法』の詠唱だけには注意しとけよ」
「なぁに、姿を現したらコイツをお見舞いしてやる」
相方の注意に、長弓と特注の巨矢を手で叩く獣人の青年は笑った。
『魔法』の威力、そして射程距離はまず詠唱文の長さに比例する。元々城壁はとても奥行きがあり、分厚く、生半可な短文詠唱級を何発叩き込もうがまず崩れない。警戒すべきは発散される魔力が探知しやすい長文詠唱のみだ。
迂闊に近付いてくれば矢の雨を降らせ、遠方でちんたら詠唱して来たのなら狙撃してやる、と青年は豪語する。
得意げに交わされる二人の会話に、雑用を押し付けられたルアンは「けっ」とグレる。
その時だった。
(アレンジ)
振り返った彼の目に、ある光景が飛び込んでくる。
北側、城砦正面、荒野の中央を静かに歩んでくる・・・いかにも魔法使い然とした風体の人間と、全身をマントで覆った、謎の人物。
「おっ、おいっ」
「なんだ・・・?」
奇怪な格好をした2人だった。今どき珍しい位の全身を覆う黒ローブ、古めかしい木を素材にした杖。もう1人はフード付きケープの上からマントを羽織り、その正体は伺いしれない。
まず間違いなく敵だろう、そして敵は城門から遥か遠く、500メドルは下らない場所で立ち止まった。
何をするつもりなのか、魔力は感じないし、そんな所から魔法が届くはずも無い。よしんば届くにしても短文の長距離魔法が如何程の威力を発揮すると言うのか・・・
「アイツら、ヤケになったんじゃないのか?」
「もしくは、相当なチキンなんだな!」
ハハハハッ!意味不明な行動をする敵を嘲笑い、緊張感を解いていく見張りの二人。それを見ながら、ルアンはとてつもない不安に襲われていた。
(本当に・・・やけっぱちなのか?)
ルアンは、ジリジリと城への入り口に後退していく。
「おいルアン、どこ行くんだよ」
「ビビってんじゃねぇよな?」
二人の居る見張り台が、何故だか処刑場に見えてくる。止まらない不安はルアンを絶え間なく襲い、そしてそれを目にしてしまった。
「うわぁぁぁぁぁ!?」
脇目も降らず、逃走、それを見た2人はあいつは頭がおかしくなったのか?そんな事を話す。そして、
空から
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「「「何だ今のおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーッ!?」」」
バベルは絶叫に包まれた(1回目)
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「・・・凄い威力ですね」
「見掛けだけですよ、身体クソ痛いし」
此処から見える城壁は、
「移動しますよ」
「ええ」
場所を移し、準備をする。そして小っ恥ずかしい限りだが詠唱付きでの魔法行使。
「紅き黒炎、万界の王。天地の法を敷衍すれど、我は万象昇温の理。崩壊破壊の別名なり。永劫の鉄槌は我がもとに下れ!エクスプ・・・ロミネンスフレア!」
め〇ぐみんとか言ってはいけない、無詠唱で魔法を使うとなると、それも俺に繋がる一因と成りかねないのでこの〇すばにハマってた時に頑張って覚えた爆裂魔法の詠唱文を流用する。勿論威力などにはなんの影響もない。
慌てて敵が矢を放つものの、500メートル離れてるんだ、届くはずも無い。RPGだと敵がやたら大きい数百メートル級の場合もあるので、それに致命傷を与える為には長射程高威力の魔法が必要なのだ、かなり遠くまで届く。
パラパラと、敵が城から飛び出して来た、誰かが指示をしているのか、纏めて倒されないように部隊を分けて迫ってくる。20人ほどだろうか。
他の魔法はバレたら事なので使えない、俺がこの『戦争遊戯』の間に使えるのはこの威力過剰な爆裂擬きと素のステータスのみ。レベル2とかの奴にこれ使ったら即死だよ。壁にいた奴も足場崩しただけだし死んでない。
「んじゃすみません、頼みました」
「ええ、任せて下さい」
俺はその場から離れ、特殊効果である『浮遊』を使い素早く別の場所へと移動する。
攻城戦1日目の戦果、敵攻撃部隊32名の捕虜と、城壁の完全破壊。