RPGのカンスト主人公はダンまち世界ではレベル4弱位   作:アルテイル

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レイニー?知らない子ですね・・・


7巻
そして、7巻


新たに入団した2人には、俺の前世の話なんかは話していない。あと戦争遊戯の時の一人だったことも。ダフネとか俺の評価悪いと思うし、わざわざ嫌われる必要も無いだろ、墓まで持っていこう。

 

それはさておき

 

ダフネ・ラウロス

レベル 2

力 D 501

耐久 E 475

器用 B 701

敏捷 C 694

魔力 F 370

耐異常 I

魔法

【ラウミュール】

・防護魔法

・『耐久』強化及び『敏捷』の高強化。

・効力は所有者の『魔力』に依存

詠唱文【追従せし空の太陽。全ては汝から逃れるためーー咲け、月桂樹の鎧】

スキル

【鉛矢受難】

・『敏捷』の小補正

・追走受動時、発展アビリティ【逃走】の1時発現

【月桂輪廻】

・消耗時及び瀕死時、『耐久』の超高補正。

 

カサンドラ・イリオン

レベル 2

力 H 101

耐久 H 189

器用 G 248

敏捷 F 341

魔力 D 588

治癒 I

魔法

【ソールライト】

・範囲回復魔法

・精神力に比例し効果領域拡大

・詠唱文【1度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕。届かぬ我が言の葉にの代わりに、哀れな輩を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】

【キュア・エフィアルティス】

・単体解毒魔法

・詠唱文【ー知らんけどー】

スキル

【謳え悲劇世界の王女】

・✤▪♪‼♩♯♯♪♯❀

 

「カサンドラさん、ヒーラーだったんだ。ダフネは案外強いな」

「・・・ねぇ、なんでウチには敬称が付いてないの?」

「あ、あの、私も付けなくて大丈夫です・・・」

 

ダフネのステイタスはニナと同系統の様だ。特徴のないヤツめ。・・・スキルで耐久が上昇するようだが、まぁ女の子が傷付く所など見たくないので使われる機会は無いだろう。その点カサンドラは珍しいヒーラーで、常にファミリアに貢献してくれることを間違いなしだ。スキルは・・・文字化けしてて分からない。しかし、名称からして良くないものだろう。悲劇か、この世界には似合わない言葉だと思うが。

 

魔法やスキルは本人の望むもの、本人の特徴を表したものが出てくるから回復に特化した彼女は心から人を助けたい、そう考えられる人なんだろう。なんて素晴らしい人間なんだ。

 

人知れずカサンドラの心の清さに打ち震えた。あと、良くはないけどスキル的に王女気質でもあるのだろうか、いい所の人?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「んじゃ、ちょっと歓楽街に偵察行ってきます」

「・・・ハメを外しすぎるなよ」

 

次の日の夕暮れ、昨日から話していたのだが、いつ原作が始まるのかさっぱり分からないので毎日歓楽街を歩くという事になった。男の夢、歓楽街。この世のあらゆる快楽が集められた桃源郷・・・しかし、自由に遊べるのかと言うとそうではない。

 

「・・・なぁ、お前ら本当にずっと着いてくんの?」

「レイニー様がまたおバカな事をやらかさないか、心配なので」

「エッチなことはダメだよ」

 

ニナとリリが、監視役に付いているのだ。チッ

まぁ、俺はまだ童貞だけどココで捨てようと思ってた訳じゃないから別にいい。しかし娼婦の人に目を奪われる度に身体のどこかを抓られるのが非常に面倒だ。自由にしたい・・・それにしても香水の匂い凄いな、鼻が馬鹿になりそうだ。

 

何となしに、彼女持ちの気分を味わっていると、歓楽街がにわかに騒ぎ出す。元々うるさかったのだが、何人かの娼婦が『今からサービスタイムー!』

と叫んだ瞬間周りに居た客達が一斉に移動を始めたのだ。はぐれそうだったので2人は捕まえておいた。

 

ん?あぁ、そう言えばこんな描写あった気がする。あ、じゃあ早速始まっているのかな。

 

辺りに視線を巡らせると、ピンクの迷い子と今まさに連れ去られている白髪。そして遥か遠くに背を見せる赤髪の鍛冶師の姿が確認出来た。

 

・・・

 

「原作ゥッ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

白髪ーークラネルは、んー、まだ良い!先にピンクの奴を助けよう・・・

 

2人がしっかり着いてきているかを確認しながら、人混みに呑まれ兎と同様に連れ去られかけているフローレスに追い付く。

 

「おい、大丈夫か」

「え、あ、ありがとうございます・・・」

 

人混みを押し退け、あれよあれよという間に路地裏に入り込みそうだった所でようやく追い付いた。

 

「んー・・・どうすっかな・・・」

 

クラネルが連れて行かれた方角は覚えているが、まぁ逃げ出せば騒ぎが起きるし分かりやすい。問題はヴェルフだ、コッチはどこ行ったのかイマイチ分からん。っと、アレは、ヘルメスさんやないですか。

 

俺の記憶にある限り、時系列的には既にクラネルに精力剤を渡して後は特にすることのないフリーの状態だったハズ。これを使わない手は無い。

 

「ヘルメス様ー!今すぐファミリアに連行されたく無かったらこの3人組保護しといて下さーい!ファミリアに送り届けてあげてね!」

「えちょまっ、スレイヤー君・・・なのか!?オレは今から仕事がっ!?」

 

無事に保護者を見つけ、ついでに足枷をも押し付けた俺は高いステイタスを存分に活かし彼らの視界から消えた。まぁ後でお叱りを受けるのは確実だけど、戦闘には巻き込めないし、アイツらは正直付いてこれない。

 

屋根伝いに、クラネルが原作で連れて行かれた建物を思い出す、イシュタルファミリアのホーム、バベルには及ばない物の相当に高い、大きい建物だったはず。

 

辺りを見渡すと、それは直ぐに見つかった。

 

7巻が、始まる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おー、逃げてる逃げてる」

 

追いすがろうとする戦闘娼婦(アマゾネス)達を軒並み置き去りにし、逃走の一手を打ち続けるリトル・ルーキー。しかし、そんな逃走劇を妨げる巨陰が一つ。

 

「うげ・・・マジでブサイク・・・」

 

あまり顔で差別はしたくないのだが、ブサイクなのに本気で自分のことを綺麗だと思ってるって言う異常な精神を知っているのでどうも忌避感を覚える。頭と胴体はデカいのに手足のサイズはそれに追い付いておらず、クラネルが付けたヒキガエルと言うあだ名はなるほど、納得のいくものだった。

 

逃げるクラネルの近くの建物を飛び回り、何かあれば助太刀に入ろうとは思っているが今の所特に何かあるわけではない。しかし、飛び上がった際に遂にアマゾネスの放ったブーメランがクラネルの足を打ち据えた。

 

おお、確かコレで体勢崩して春姫の部屋に突っ込むんだっけ。

 

しかし、どうにも飛距離が足りないように思える。ステイタス不足か・・・

 

「ふべっ!」

 

見るだけで痛そうだな、と思う程見事に顔面から地面に突っ込んだクラネル。そして逃がさんと言わんばかりに包囲し始めるアマゾネス達。

 

行くかぁ・・・

 

『貴方の刻印は私の物、私の刻印は私の物【シンダー・エラ】』

 

見た目を変える、今回は前世の外人俳優をイメージしてみた。

 

鬼の仮面 39000G 物攻+950 耐久+450 『物攻20%アップ』

 

仮面をつける、身バレ対策は万全な筈だ、フラグではない。

 

屋根の上から力を溜め、一足で飛び上がる。ちょっと着地点を見誤ってクラネルを踏み付けそうになったが気にしない。

 

「誰だい!?」

 

ヒキガエルさんがそう問うてくるが、無視だ無視。

 

「クラネル、悪く思うな」

「え?その声・・・悪く思うnうわぁぁぁぁぁぁ!」

 

クラネルを後ろの遊郭に向けて投げ飛ばした。まぁ、何処に春姫が居るか知らんけど適当にステイタスがあれば届いたんじゃないかって所に放っておく。俺はここに残って足止めだ。原作とどう変わるかわからんし。

 

「アンタのせいで獲物が逃げちまったじゃないかぁ!こりゃ、アンタの身体で払ってもらうしかないねぇ・・・」

 

突如標的を変え、俺の体を舐め回す様に見つめるヒキガエル。生理的に無理です・・・。もう少しの所で、横槍を入れられたせいか周りに居るアマゾネス達も殺気立っている。モテる男は辛いなぁ・・・

 

「仮面の下は見えないけど、良い男の雰囲気が出ているよォ?まぁ、天井のシミでも数えていれば終わっているさ!ゲゲゲゲッ!」

 

余裕の表情で、俺を捕獲しようと腕を伸ばしてくる。簡単に捕まってやる訳にはいかんな。触られたくないので、スっと腕を避ける。

 

「あぁん?あんた、逃げられると思ってるんじゃ無いだろうねぇ・・・大人しくしなァ!」

 

ゴゥッ!風を切る音と共に、常人では視認することも難しいような速度で腕が伸びてくるが、それも避ける。レベル5の冒険者であるヒキガエルの腕を2度も避けた為、周りの冒険者達の視線が変わった。

 

ここで思うのがさ、やっぱアマゾネスって普通と違うなって事だね。確かイシュタルファミリアってヒキガエル以外はレベル3以下だった筈だからレベル5の攻撃を避ける俺は相応なレベルだと思うはず、普通ならそこで警戒度を上げるはずが、なんか視線が熱くなったんだよね。目が言ってるよ

 

『『『強い雄・・・欲しいっ!』』』

「・・・この年中発情期共が!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ヘルメスぅ?随分と、待たせてくれたじゃあないかぁ・・・」

「い、いやぁ、ちょっと厄介事に巻き込まれてしまってね・・・」

 

月夜が見える、宮殿の高階にその部屋はあった。豪華な絵画風織物(タペストリー)に大輪を彷彿させる美しい絨毯。卓を挟んで天鵞絨(ビロード)張りの長椅子(ソファー)が二脚用意された広い室内は応接間のようでありながら、隅には天蓋付きの寝台も備わっている。焚かれているのは麝香の香りだ。

天井に吊るされた魔石灯が輝く中、長椅子に腰掛ける女神は苛立ちを隠そうともせず、そう言葉を発した。

 

非難を込めたその言葉を男神は冷や汗をかきながら受け流す、言い訳をさせて貰えるのならば自分のせいではないと声を大にして言いたい。

 

淡い光以外に光源のない薄暗い部屋の中で、1人の狐人(ルナール)を悲劇に陥れる取引はつつがなく終了した。

 

そして、男神はとある物語同様に、美の女神の尋問を受ける、物語と違うのは、

 

「ベル・クラネル、そしてレイニーか・・・」

 

鈍く輝く英雄と、鍍金に包まれた偽物は新たな物語を紡ぐ。

 

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