RPGのカンスト主人公はダンまち世界ではレベル4弱位   作:アルテイル

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日常回はやはり難しい・・・?

心理描写がよく分からない(∩´﹏`∩)


日常(リリ・カサンドラ・ニナ)

「うぉっほん!」

「ん?どうした、リリ」

 

予想外に白熱した模擬戦を終え、その日はもう何かをするという気分でも無くなってしまったので各々自由にしていた。

俺は日当たりの良い、テラス?って言うんだっけな。そんな所で1人読書をしている。読んでいるのは神様が読んどけって渡してきた英雄譚だ、内容は王道なものだが詰まらないとは思わないので少しずつ読み進めている。

 

そろそろ終わるかと本を閉じた時、目の前にリリが居ることに気が付いた。

最初から居たのか?本を読んでいると大きな声を出されない限り気が付かないんだけど。

 

「・・・」

 

んん?何故か無言。先程、春姫が爆弾を放り投げた時にやけに苛烈に責めて来たのでまだ機嫌が悪いのかもしれない。と、考えを巡らせていると、ぴょこぴょこと視界の中で跳ねる物体を見つけ、それに意識を奪われる。

 

ケモミミだ。

 

恐らく猫耳と思われる物体がリリの頭の上に君臨している。コレは・・・?

入り用な訳でもないのに、何故魔法を使っているのだろうか。

 

視線で問い掛けるも、ぷいっと顔を背けられてはそれもままならない。

・・・?いや、分からん。何が伝えたいんだ?

 

「おーい、リリー・・・?」

「・・・リリにだって、耳はあります」

 

え、耳?・・・まぁ、言われてみればリリは魔法で自由に姿形を変えられるけども・・・

 

「春姫様には土下座までして頼んだそうですね」

「えそれ聞いちゃったんか」

 

よしてくれ、あの時の俺はおかしかったんだ。頭にアルテイルとか名乗る奴の思念が流れ込んで来たんだよ・・・。俺はケモミミ好きじゃ無いんだ、いやまぁ、確かにあの耳と尻尾は正直病みつきになるぐらいにふわふわでぷにぷにで気持ち良かったけど・・・。

 

ジトォ

 

「ハッ」

 

リリが湿度の高い視線をこちらへ向けてくる。えぇと、これ迄の状況整理すると、嫉妬・・・してるのか?春姫に、俺の事で?

 

・・・触ってもいいのだろうか。コレは、むしろ触らないとおかしな事になる流れでは?

 

目の前には、ツンっと直立した猫耳にパタパタと振られる尻尾。

 

恐る恐ると、手を伸ばす。抵抗はない。

 

ぷにゅ

 

「んっ」

 

クイクイ

 

「ちょっ、引っ張るのは・・・」

「お、おう、すまん」

 

なんだこの空気

 

気まずい空気を誤魔化すべく、尻尾へと手を伸ばす。

 

「ふっ・・・!」

 

ナデナデ、ギュムギュム。

 

すごいなコレ、魔法で作られたモノなのに本物と同じ感

 

「春姫様の事を考えたりしていませんか?」

 

いえ、なんでもないです

 

余計な事を考えると、穴にハマりそうなので無言で尻尾に集中した。

めっちゃ辞め所が見つからず晩御飯の時間までギュムギュムしてたらいつの間にかリリが使い物にならなくなっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

レイニーさん

 

私の予知夢を、家族ですら信じてくれなかった予知夢を本気で信じてくれた人。

笑顔で、怪訝な顔ひとつせず・・・

 

 

「あふようございますれいにーさん・・・」

 

私は寝起きが良くない。予知夢を見た日なんかは特にそう。早起きなレイニーさんにだらしない姿はあまり見せたくないけれど、朝ごはんを作らない訳にも行かないのでしぶしぶと部屋を出る。

レイニーさんは何時も誰よりも早く下に居て、1人で本を読んでいる時もあれば誰かと歓談中の時もある。本を読んでいる時は、邪魔にならないようにそのままご飯を作りに厨房に行き、誰かと話している時はそれを寂しく見つめる。

 

今日は珍しく、まだ何もしていないタイミングだった様だ。こういう日は、ちょっと勇気を出して隣に座るのだ。

ご飯は後回し。

 

「あの、今日、怖い夢を見たんです」

 

嘘だ、今日は心が暖かくなるような優しい夢だった。

それを言ってもレイニーさんは笑顔を見せてくれるだけ、悪夢を見たといえば私の恐怖を和らげるように、頭を撫でてくれるから、こんな嘘をついてしまう。

 

いけない事だと分かってはいるけど、他のみんなみたいに積極的に動けない私はこうでもしないとレイニーさんと触れ合う事が出来ない。自分から動いて、否定されるのが怖い(・・・・・・)

 

「どうかしたか?」

「あ、いえ・・・」

 

今は話に集中しよう、こうして二人きりになれる機会はそう多くない。

いつかは話すだけでなく、その先も・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おはよーう」

「おー、おはよう」

「あ・・・おはようございます・・・」

 

む、1番乗りだと思ったのに、今日もレイニーに負けたかぁ。

 

レイニー、あたしとリリをソーマ・ファミリアから助けてくれた恩人。

出会い方はちょっとばかり悪かったけど、良い人だし、尊敬している。

あたしよりも冒険者歴は短いのに、あたしの何倍も強くて。

 

自信を無くしていたりもする。

 

・・・あ、そうだ。

 

「カサンドラ、ご飯出来るまでどれくらいかかる?」

 

話をやめ、厨房へと移動していたカサンドラにそう尋ねた。

 

「えぇと、そうですね・・・20分程かと」

 

20分、充分だ。

 

「レイニー、あたしとも模擬戦しようよ」

「え?」

 

無理を言って、模擬戦を受けてもらった。最初の頃は、ステイタスでは勝っていたのにレイニーはドンドン強くなっていった。

ダンジョン探索で、自分が1番役に立てていない。リリは、スキルの使いようで中層でも通用するようになったし、春姫はとてつもない魔法を持っている。

 

あたしには何も無い。唯一発現したスキルだって、ストーカーとか言う犯罪チックなものだし・・・。ソーマファミリアから助けてもらって、いつかはあたしがレイニーを助けるんだなんて考えていたのに叶わぬ夢となってしまった。

この間レベル2になれたけど、ソレは今まで普通ぐらいに戦ってきたからで、あたしよりも戦闘で活躍しているリリのステイタス上昇は著しい。その内に追い抜かされてしまうだろう。

 

レイニーは昨日の模擬戦で、あたしよりも遥かに上位にいるサミラを圧倒した、いつの間にかあたしとレイニーの間には埋めようのない大きな溝が出来ていたのだ。

みんなの前ではいつも通りに振舞っていたけど、1人だけ置いていかれる悲しみに部屋で人知れず泣いた。

 

兎に角何かをしたい、レイニーにあたしを見て欲しい。何を思ったのかあたしはレイニーに模擬戦を挑んでいた。当然レイニーは困惑していたし、当の本人も何がしたいのかはよく分かっていない。

 

しかし、何となく何かが分かりそうな予感がしていた。

 

「レイニー、手加減無しでいいからね」

「えっ、いやでも、流石に勝てる訳ないだろう?春姫がどっかに隠れてるのか?」

 

勝てる訳がない、その言葉はなんの抵抗もなく私の心に入り込んできた。当たり前だろう、勝てる訳はない。あたしの攻撃はレイニーの眼球にすら傷を付けられないだろうし、向こうは腕を振るだけでこっちにダメージを与える。

 

「いいの、本気でやって」

「んん、まぁ良いけどさ・・・」

 

武器を構え、戦闘が始まる。その瞬間、レイニーの姿は掻き消えあたしはいつの間にか仰向けに倒れていた。

 

「本気出したら、こうだけども・・・」

 

気まずそうにレイニーがあたしを見下ろす姿が見えた、負けたのか、あの一瞬で。

何をされたのかもわからなかった。

 

「そっか・・・ありがとう。先に帰ってて?」

「え、あー、うん。早めに来いよー・・・?」

 

家に向かうレイニー、その背中は隙だらけだ。

 

「とうっ!」

「うぉっ!?な、なんだよ!?いきなり飛びかかってくるなよ心臓に悪いって!」

「模擬戦の勝利条件決めてなかったでしょ?相手の背中を取った方が勝ち」

「えっそんなのありかよ・・・」

 

あたしは逆立ちしてもレイニーには勝てない、付いていけない(追跡出来ない)、それはこの模擬戦で痛い程に分かった。でも、諦めたくない、レイニーに置いて行かれたくない・・・。頭には何時もレイニーの居場所が浮かんでいる、でも、このままだとレイニーについて行く事は出来なくなり、レイニーが危険な所にいる事が分かっていても、あたしがその場所に居合わせることは出来ない。

 

リリも、カサンドラも。春姫もダフネもサミラも、レイニーの後を追い、仲間として絆を育んでいくのかもしれない。なら、あたしも・・・

 

背中に刻まれたステイタスが、燃えるような熱を持った気がした。

 

ニナ・アイリス

レベル 2

力 I 3

耐久 I 1

器用 I 4

敏捷 I 19

魔力 I 2

走者 I

魔法

【メリー】

・詠唱式【何時でも(どこでも)貴方の背中が見える、何があっても逃がさない】

・転移魔法

・思い浮かべた対象の元へ転移する

・具体性欠如の際は失敗

【】

スキル

追跡一途(ストーキング・ラブ)

・早熟する

・対象の居場所を捕捉する

・対象者の敏捷の数字分所有者の敏捷に加算

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(原作文)

地中の奥深く。

いくつもの道が錯綜する広大な地下迷宮。巨大樹の内部を連想させるような樹木の迷路。

天井や壁面にはこびる苔が青や緑に発光し、幻想的な秘境と見紛う光景が広がっている。どこからが凶暴な怪物の遠吠えが響き渡り、錯綜する木の迷路を震わせて行った。

やがて、ビキッ、と。

迷宮の一角で壁面に亀裂が走り、また新たなモンスターが産まれ落ちようとする。

ビキリ、ビキリ、と音を立てて壁面を破り、最初に現れたのは、青白い肌の腕だった。

すぐに同色の肩、首、頭部、次には一気に上半身と下半身が出て、地面に落ちる。

四肢を持ち、女性を彷彿させる滑らかな線を描く人型の体躯。肩や腰を初めとした部分的に生え渡るのは無数の鱗。

頭部から伸びる青銀の長髪を揺らし、倒れ伏した体勢から、ゆっくりと顔を上げた。

額に美しい紅石を埋め込んだ1匹のモンスターは、虚ろな瞳で辺りを見渡し、樹木で防がれた天井を見上げる。

細い喉が、震えた。

「・・・ここ、どこ?」

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