RPGのカンスト主人公はダンまち世界ではレベル4弱位 作:アルテイル
今日一日で大分擦れた感じがある。
あの後俺はゴブリン数十体、コボルト数十体を倒し続けダンジョンの入口に帰ってきていた。後からそう言えば道を覚えてないと気が付き、何度も行き止まりに阻まれながらも。
無駄に長く中に居たので、その分モンスターとも何度も遭遇した。MPなんて直ぐに尽きてそこからは剣で戦う事にした。必死で剣を振り相手を殺し、まぁ殺しへの忌避感なんてものは大分無くなったのはいい事だろうか。代わりに俺は死んだ目をしていると思う。
そんな状況でもきちんと殺した相手の魔石は回収し、一つだけドロップアイテムも落ちた。
換金すると実に3300ヴァリス。中々の戦果だ。相手がゴブリンとコボルトなせいでこんなものに収まったが殺せるかどうか、を乗り越えると強さ的にはかなり余裕があった。まだ下層に潜れるので稼ぎも増えるだろう。
そう言えば、ステータスも。
レイニー
Lv6
MP109
物攻360
耐久304
魔才176
器用171
敏捷148
《特技》
・自守
・二段突き
・大力
《魔法》
・ファイア
・スパーク
・アイス
成長を見せていた。
新たな特技、大力は物攻の増加のスキルだ。コレも最初は5%
魔法は・・・まぁいいだろ。
ミィシャさんに帰還報告だけして、ギルドを出る。
人々の行き交う大通りを通り、途中にある図書館に入った。
司書さんに挨拶し、奥へと進む。
部屋に入ると、外出中の様でメーティス様はいなかった。
まぁ、好都合か。俺は奥の部屋に進みベッドへと倒れ込む。
今日は匂いも気にならない、神様の優しい香りに包まれ俺の意識は途切れた。
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「うわぁぁぁ「ぬわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」
ゴスッ!
「あいたぁっ!?」
朝起きたら神様に抱き着いてた。あまりの衝撃に思わず神様を放り投げると、ステータスで強化された俺の体は神様を容易く投げ飛ばし、中々の速度で壁へと衝突した。
「あぁぁぁぁぁぁ・・・」「ぬあぁぁぁぁぁぁぁ!」バシッバシッ!
俺はと言うとそれどころでは無い、布団を被り震える。それほどの衝撃だった。添い寝でも童貞男子には過ぎた刺激であるのにあまつさえ抱きしめて眠っていただと!
震え続ける俺の布団に神様は打撃を加える、いや、転げ回ってるだけか。
俺は腕に残る感触なんかを思い出したりして落ち着く事もままならない。
おかしな膠着状態はしばらく続いた。
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「自分からだきついてきたというのに投げ飛ばすとは何事だ!」
「申し訳御座いませぬ」
土下座である、俺が全面的に、100%悪い。
チラッと顔を上げてみるとプンプンしている神様の頭のテッペンには痛々しげなタンコブが。怒って当然である、誠に申し訳ない。
平謝りをしている内に少しづつ神様の怒りは鎮火していき、最後には許して貰えた。そして昨日は出来なかった恩恵の更新に移る。ノシっと相変わらず遠慮なく腰掛ける神様に少しビクッとしてしまうが、また跳ね飛ばす訳には行かない。努めて心を落ち着かせた。
更新の途中、む・・・と、少し手が止まっていたのが気になる、また何かあったのかね。
レイニー
レベル 1
力 I 13
耐久 I 8
器用 I 7
敏捷 I 5
魔力 I 0
「私の知識よりも少しばかり成長が少ないような気もするが、初めての眷属だからな、実際のところどれほどのものがわからん。そして・・・お前レイニーという名だったのか。名無し子かと思っていたのだがな」
ん・・・名前?
そう言えば前回の時は名前書いてなかった気がする。確か、ステータスの方には載ってたけど。
何が原因なのだろうか?俺には分からない。
「ええ、俺の名前はレイニーですよ、何故前回名前がわからなかったかは、分かりません」
神様に疑いの目を向けられた、だが神様は人の嘘が見抜ける為、嘘をついていない事が分かったのだろう、直ぐにその目を辞めた。
「お前は本当に訳の分からないやつだな・・・興味深い」
ひいっ!神様の目が実験動物を見るかのような冷えた目に!
「そ、そう言えば!魔力って本とか読むと上がるって聞いた事があるんですけど!俺本読んでみたいなぁ!」
「ほほう?本当にそんな事が?確かめてみるか」
キラーンと神様の目が光った。話を逸らすためとはいえ、異常な程の本好きに本についての興味を示すという地雷を踏んだ俺は無事死亡した。
レイニー
レベル 1
力 I 13
耐久 I 8
器用 I 15
敏捷 I 5
魔力 I 0
この日はダンジョンに行けなかったとだけ言っておく。