RPGのカンスト主人公はダンまち世界ではレベル4弱位   作:アルテイル

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シャッチョさーん

「そう言えば、敬語は止めてくれ、多分同世代だし」

「え?あたしは16ですけども・・・」

「俺もだよ」

 

えぇ、全然見えない、と言われる。まぁ俺の外見は相当に弄ったので大人な感じに見えるだろうね。

 

少女の名前は ニナ・アイリス。ソーマファミリア所属のLv1冒険者だ。今は親睦を深める為少しばかりの世間話をしながら帰路についている。先程の一連の態度について謝罪すると、

 

『バレちゃったあたしが悪いから気にしなくていいですよ』

 

と言って貰えた、まぁ冒険者的には正しいのかも知れないけどバレなきゃいいって事だよね。

 

道中、進行の妨げとなるウォーシャドウを向上したステータスで切り捨てる、今度こそ途中で止まることなく敵を切り裂くことが出来た、しかし

 

「うーん・・・なんか、剣の振り方がぎこちないよね?どうやってあれだけの魔物を・・・あ、詮索はマナー違反だったね」

 

そりゃ突っ込まれるか、と。落ちていた魔石の量は4桁に迫る。とてもウォーシャドウとキンキンしている男が殲滅出来る量ではない。ステータスでは勝ってるのにコイツら防いでくるんだもん・・・!!

 

「まぁ、詳しいことは言えないけど俺は魔法が使えるからね」

「魔法!いいなぁ、あたしもスロットはあるんだけど全然出てこないし・・・(神様はロクにステイタスを更新してくれないし」

 

・・・少し病みが見えた。怖。

 

「あたしの妹分は魔法もスキルも発現してるのになぁ、まぁどっちも戦闘向きじゃないんだけどね」

 

妹分?

 

話を聞くと、ファミリアの中に目をかけている小人族(パルゥム)の女の子がいるらしい。

それはもしや・・・

いや待てよ?原作ではリリルカアーデに姉貴分がいたなんて描写は無かったはずだ、つまり妹分はリリルカアーデではない、QED。

 

「ちなみに、その子の名前は?」

「リリルカアーデ」

 

俺の証明が容易く覆された、何故だ?少し原作と違う物語になっているのか?って、そう言えばこの世界はゲームも混ざっているんだった。

俺と言うイレギュラーがいる以上、原作の知識に頼り過ぎるのも危険か・・・

 

3階層に帰還、アイリスはキチンと道がわかるようで迷う素振りも見せずに先へと進む。道中何度かアイリスも戦闘し、見ている限りその実力は中々のものだった。腰に下げている短剣がシュッとモンスターの急所を切り裂き、危なげなく戦闘を終えていた。かなりステイタスが高いらしい。

 

地上へと帰還し、ギルドに向かう、その際アイリスのバックパックに目いっぱい魔石を詰め込んだ。出来るだけ換金したいし、俺一人では大した量を持つことが出来ないからだ。詰め込まれた魔石をキラキラした目で眺めるアイリスは、ソーマファミリアなんか関係なく金に汚いんだろうなと思った。

 

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「5万ヴァリス!すごーい!」

 

バックパックに詰め込んだ魔石類と幾つかのドロップアイテムは、しめて5万3400ヴァリスとなった。これ、10分の1位なんですけど。冒険2日目にして小金持ちとなってしまった。

 

配分は面倒なので金に困ってるアイリスに3万ヴァリスを取らせ、残りを俺のものとする。こんなにも貰えないよ!と言っていたがコレは俺の決意表明だ。

自分で収入を得る様になり、お金に困る予定は無いと言っても大金を人に渡す事に多少の抵抗がある、抵抗って言うか勿体ないなと。しかし俺の稼いだお金で人が実際に救われるのならここでバーンとお金を渡し今後「まぁいつも渡してるし」と自分を誤魔化す事が必要なのだ。その内渡すのを渋りそう、俺は自分の精神を信用していない。勢いのまま魔石も渡そうとしたが流石にコレは断られた。

 

その後別れの言葉と次の日の予定を告げ、俺は家へと帰る。夕飯はまだでお腹も空いているが・・・今日は本当に疲れた・・・

 

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「うわぁぁぁぁ「またかぁぁぁぁぁぁぁ!?」」

 

ドーン

 

 

 

 

 

朝目が覚め、再び神様に抱き着いていた俺は向上したステータスも相まって危うく神様を亡きものにするかと思われたが、家に帰ってから寝ている俺を見て嫌な予感がした神様は壁に緩衝材を貼りまくったらしい。その甲斐あって今回は傷一つなく無事に衝撃の目覚めを迎えられた訳だ。

ちなみにほっぺたにビンタされたんだけどやった神様の手の方が腫れてた。

それを見て薬草をプレゼントしたのだが、こちらの世界の人間に商店のアイテムが効かないという事が分かっただけだった。

神を実験台にするなと怒られた、苦かったらしい。てへ。

 

レイニー

レベル 1

力 I 13→28

耐久 I 8→21

器用 I 15→80

敏捷 H 5→108

魔力 I 25→25

 

神様にお前は一体何をしてきたんだ、と怒られた。たった一日で器用と、ステイタスの中では低かった敏捷が他を遥かに凌ぐ成長を見せたのだから当然だろう、俺もこんなことになってるとは思わなかった。多分疲れ知らずの身体で有り得ない長時間の全力疾走をしたのと、走りながら色々としたので急上昇したんだろうね。凄く心配してくれている神様をみてほっこりした。

ちなみに特に新たなスキルは発現していないとの事、成長スキル無しでこの上昇は凄いね、普通の人だったら10秒で死んでた場面を耐え切った甲斐あったわ。

 

気になるのは魔力の事、幾らRPGの魔法を使っても上がらないのがキツイ、いやまぁ、俺の魔法は大した事ないから上がらなくてもいいかも知れないけどさ・・・仲間も出来たことだしとりあえずもっと使ってみるか・・・

 

そんなこんなで俺はこっちの世界のポーションを求めてミアハファミリアを訪れていた、これも俺の慈善、いや偽善活動の1種だ。原作でかなり切羽詰まっている様子だったミアハファミリアに少しでもお金を落とそうと。

ついでに、こっちの世界のポーションが俺に効かないのかも試しつつ、アイリスが怪我をした時に効果のないものばかり持っていても意味が無いので定期的に補充することにする。

 

あんまり持ち合わせないけどな

 

「・・・いらっしゃいませ」

「マインド回復する物を1つと、普通のポーション10個で」

「・・・毎度、15000ヴァリスだよ」

 

うぐ、分かってはいたが高い。ベルクラネルには確か10000とかで譲ってたのに。ポーション2個付きで。身内価格か。特に会話はなく店を出る、初対面だからね。ちなみに俺はケモミミストじゃないからあんまり興奮しない。

 

ちょっと指切って試したけど効かなかった、多分マインドの方もそうだな。高いから試さないけど。ついでにちょっと飲んだ奴はそのまま格納したよ、滝のみしたから大丈夫だって。

 

レイニー

Lv29

MP640

物攻1408

耐久1359

魔才711

器用684

敏捷666

《特技》

・堅守

・三段突き

・怪力

《魔法》

・ファイア→ファイアストーム→ファイアブレス

・スパーク→サンダーストーム→サンダーボルト

・アイス→ブリザード

・ヒール→リジェネーション

・テリトリー

 

道中、再び路地裏に入りステータスを確認する、とんでもない急成長だ。確か筋力とか500ぐらいだった気がするから、おおよそ3倍の力を持っていると。

魔法も増えている。役に立つ回復魔法と、テリトリーと言う防御魔法。

ファイアブレスはゲームだと敵数体にダメージを与える魔法で、サンダーボルトは単体への強攻撃だ。ブリザードは氷版ファイアストーム、魔法系ならまだまだ先に魔法があるが、確か俺はブリザードで打ち止めだった。

 

そして、俺はそろそろ鎧を付けることにした。お金もあるし安全重視だ。

 

防具

 

頭\胴\腰\腕\脚\盾

 

 

 

力のバンダナ 1500G 耐久+200物攻+300

黒鉄の胸甲 2000G 耐久+400

黒鉄の腰当 1500G 耐久+300

力の篭手 1500G 耐久+200物攻+350

軽量金属の脚甲 6000G 耐久+400敏捷+300

 

うーん高い、足が出たから魔石売ってどうにかしたわ。まぁ上から4つは流すとして

 

軽量金属、コレはゲーム内で正体不明の金属として紹介され、異様な軽さの割に黒鉄(まぁなんか硬い金属)を上回る硬度を持つ素敵金属なのだ。戦時下の王国はひたすらこれを採掘し装備化し戦力の強化をした、的なバックストーリーがある。民間には降りてこないのかゲームでもレベルアップして商店行っても各部位がひとつずつしか解放されていなかった。んでレベル50位で全部開放されたんだけどその頃には他にもいいものあったんだよね。まぁフリゲだから仕方ない。

 

剣や盾も新調しようかと考えたが・・・まぁまた今度にする。

 

確認を終えたら腹ごしらえだ、もちろん【豊穣の女主人】へと向かった。

 

 

・・・まぁ、なんのイベントも無く食事終了。いや、期待なんてしてないよ。うん。俺ベル・クラネルと違って主人公じゃないもんね、そんな女の子との素敵イベントなんて早々起こるはずもないよねうん。

 

多分俺の魂の色なんて平々凡々で、フレイヤ様の目にも止まらないんだろうね。

 

昼からはアイリスとパーティを組みダンジョンへ、普通は朝早くから行くものだけど、ちょっと俺がキツかったんで昼頃に待ち合わせ。無事に合流出来た。

 

出来たんだけど・・・

 

「その後ろの方はどちら様で?」

「昨日言ってた妹分のリリだよ、リリルカ・アーデ」

 

えぇ・・・。

 

言い分を聞くとサポーターが居れば大量に魔石を持ち帰っても怪しまれない、鑑定員はいちいち相手の力量を確認なんてしないから、との事。まぁ、そうかもしれないけども・・・、ベル・クラネルに救われるまでのリリは窃盗常習犯だからね、うん。まぁ、大したもの持ってないしいいか。

 

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小話

主人公は自分の装備が全て不壊属性付きだと言う事の重大さを理解していないらしい

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