「……こいつ、なんなんですか?」
「ロボットだ」
「んなことはわかっちょる!」
「五体集まると巨大ロボットに変身するな」
「日曜の朝7時のやつじゃないですか!」
無言でそこに佇む機関銃を構えたロボット。
液晶には(´・ω・`)?と映されている。
そりゃ話は理解できんだろうね!
『現在のスーパー戦隊は朝8時から放送されます』
「どうでもいい情報ありがとう!」
なんでロボットが喋るんだ。
さっきまでカタコトだっただろ?
操縦アシアちゃんじゃないの?なんなの?
ジャーヴィスなの?
『自立AIが組み込まれているのでアシア様の指示がなくとも行動することができます』
「心読むんじゃねえ!」
『ボク、ソルトです』
「…………疲れてくる」
あれだろ?自立AIといえば
だから
『本名は【プロトろぼ】…』
「もういい、お前黙れ」
『災害救助、治療、なんでもござれのあなた方の
「無駄に高性能だねぇ!!」
なんで俺はロボット相手にツッコミをいれているのだろう。
悲しくなってきたので今しがた倒したハエの死体に近づく。
ハエの手の先には、人の首など一跳ねしてしまいそうな大きさの、鋭利な鎌。
「…これで空を切り、ソニックブームを生み出したのでしょうね」
「
「…危ないですね」
「へえー。かっこいいねえ」
ヒバリさんも横に座ってハエの鎌をつんつんする。
ふむ、新型だ。
こんなハエは見たことがない。
「新種ですかね」
「他の国の支部からはこんなハエ聞いたことがないのう」
じいさんも隣によってきて、鎌の部分を切り落とそうとする。
と、そのときだった。
「困るねえ、僕の同胞の死体をもてあそぶなんて」
「………っ!?」
「どこにおる!」
「みんな見てっ、上!」
ヒバリさんの声に上を見上げると、そこにいたのは全身を緑の鎧で包んだ謎の男。
こいつは人間じゃないな、空飛んでるもん。
拍手をしながら降りてきたその男は、俺たちの目の前に軽やかに着地する。
「はじめまして。僕はハエの王………の、幹部」
王じゃねえのかよ。
「矮小なる人間ども。僕の同胞の死体を弄ぶその意、万死に値する……なんちって」
「単刀直入に言うと?」
「死にたまえ」
「直入すぎだバカヤロウッ!!」
後ろで成り行きを見守っていたコブさんが吠えた。
「てめえらのせいで…っ!俺の恋人もっ、娘もっ!全部俺の前から消え去ったッ!!ただじゃすまねえぞ!!」
「おお、怖い怖い。で?他に意見は?」
「テメェコノオっ!!!!!」
両脇にはさんだサブマシンガンを男の眉間に構え、銃を連射するコブさん。
が、男は────
「これだけか?」
「なっ……」
「ぬるいぞ、人間」
「ごはっ!!」
「わっ」
「ぬっ」
「きゃっ」
そのままソニックブームを引き起こし、俺たちを風で吹き飛ばした。
揺らめく視界の中で、男は倒れたコブさんの頭に足を乗っける。
「ぐっ…」
「僕たちが僕たちの【
「このっ…世界の…?」
キザなポーズをとる男。
コブさんがかすれ声で質問すると、男はコブさんの頭にぐりぐりと足を押し付けた。
「そうさ。僕たちは空の向こう、宇宙から来たんだ」
「なん…だと…?」
「遠路はるばる、大気圏を突き抜け、洗脳電波まで飛ばして。君たちは僕らの【
「クソッ………貴様アアアアアアッ!!」
コブさんが絶叫する。
早く……助けにいかないと…体が、動かない………!!!
男は鎌をコブさんの首に添え、残酷な笑みを浮かべる。
「そうだな、君の首を跳ねる遊びをしよう。僕の突然変異、【
「クソッ………クッソぉぉぉぉおおおおお!」
男は鎌を振りかぶり、コブさんの首を───
キュイイイン、ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
「あだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!」
胸から、無数の弾を噴出した。
『目標ノ死ヲ確認』
「お前なんなの!?」
わあ…だいぶ投げやりだぁ…