拝啓、ご先祖様。人類はハエに侵略されました。   作:翠晶 秋

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長銃【スカイライナー】

 

バンッ!!

 

「銃を買いに来たぜぇ!」

「うるせぇ静かに来い、静かに!」

 

店のドアを勢いよく開け、ウイスキーを飲んでいた古部さんに怒られた。

マスターはビクッ(゜ロ゜)って顔をしてこっちを見つめ、アシアちゃんはいつも通りの無表情である。

 

「銃って、なに?」

「この前に銃を選んだとき、フェザー以外にもよく扱える銃があったんだよ。灰色っぽいスナイパーライフルなんだけど」

「ん。わかった、もってくる」

 

アシアちゃんがとてとてと裏に回っている間、俺はコブさんに話を聴くことにした。

 

「コブさんコブさん」

「…なんだ、お前もヒバリみたいになりやがって…。かふぇらて?なら奢らねぇぞ」

「いつもカフェラテ奢らされてるんすね。まあ、それはどうでもいいんですけど」

「オイ」

「フェザーの事なんですけど、弾ってどうすればいいんですかね」

「あ?弾?」

「そうです。銃弾はいくらで買えるんですかね、そして今回のスナイパーライフルの銃弾の値段も」

 

コブさんはふう、と息をつき、どや顔で言った。

 

「ウチの銃は弾が共通なんだ。ヒバリみたいなでかいタイプは別だが、ライフル、マグナム、マシンガン、etc…全部同じ弾で撃てる。価格もそれなりに安く撃ってやろう」

「おおっ!ホントですか!?」

「ウソついて何になるんだ」

 

そんな話をしていると、アシアちゃんが戻ってきた。

流線型の近未来的な長銃を抱えてらっしゃる。

 

「…ん。これがそう?」

「そうそう、このハンディ掃除機見たいな流線型の形!いくら?」

「は、ハンディ掃除機…。えと、はいこれ」

 

せっかく作った銃をハンディ掃除機呼ばわりされたことにアシアちゃんがショックを抱いたが、素早く気をとりなおしてこちらに電卓を見せてきた。

充分に買える値段だったので即決、現金で銃弾セットで購入した。

 

「…ねぇねぇ」

「ん?なにかな、アシアちゃん」

「…この子に、名前つけてあげて」

「無いの?この銃」

「一応、【スナイパーライフルΣ(シグマ)】。けど、私のセンスじゃどうにもならない」

 

フェザーの時もそうだったが、この名前のセンスはアシアちゃんからか。

俺は顎に手を当ててしばらく黙る。

スナイパーライフル、狙撃、フェザー、空…あ!

 

「決めた。【スカイライナー】」

「スカイ、ライナー?」

「そう。空に一直線を描くような銃弾をとばす。そんなイメージだったんだけど…」

「…!気に入った。ありがとっ!!」

 

今回もネーミングは気に入ってもらえたようだ。

さて、武器は整った。

今日の夜辺り、()()をしますか────

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