ほのぼの神様生活   作:ランブルダンプ

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さて、道中変なのと遭遇したがそれ以降は特に何も無く地元の町へと帰って来た。

 

「ようこそ、ここが私の住んでる神社だよ」

「お邪魔しまーす……って神社?」

 

境内に入っていこうとする私を慌てて黒羽が引き留める。

 

「アンタって確か妖怪だったわよね!?何で神様になってんのよ!それに神様なのに全然神気とか感じないんですけど!?」

「いや、その辺よく分からないけど祀られてるし、居心地良いからまぁいいかなって」

「随分とアバウトねぇ!」

 

頭を抱えた黒羽を放置してお賽銭箱にこっそりと仕舞っておいたお菓子を取り出す。

 

「まぁまぁこれでも食べて落ち着きなよ」

「前から規格外とは思っていたけどここまでとはね……」

 

諦めたのか素直にトッポを受け取ってくれた。

やっぱ1人で食べるお菓子より誰かと分けて食べるのはいいね。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

お菓子を食べつつ近況報告等をしていると、次第に話は昨日あった猿モドキになった。

 

「昨日のアレって何だったんだろうね」

「誰かを恨んでたってより、誰でもいいから恨みたかったみたいな所あったわよね」

 

私は何も関係ないのに呪詛や殺人をする妖怪が大嫌いだ。

契約はしっかりするべきだと主張したい。

準備さえちゃんとしているなら召喚者ごと辺りを焼き尽くしたりはしないのだから。

 

「明日辺り町でも見回りしてみよっか」

「そうね、何かしら手掛かりはあるかもしれないし(つまりデートね!)」

 

何か赤くなった黒羽は置いといて、神社に入って一階の押入れから最近使っていなかった布団を取り出した。

 

まだ日は高いので屋根の上に広げ、布団はたきを使って埃を落とす。

前に使ったのは……家出してきた魔女の女の子を泊めた時だったかな?

 

そうしている内に復活した黒羽が翼を羽ばたかせて屋根まで飛んできた。

 

「布団なんか出してどうしたのよ」

「今日は一緒に寝ようかと思ってね」

 

あ、また固まった。

 

 

 

日も暮れてきた所で頭を抱えたままフリーズした黒羽と布団を取り込んで神社の二階へ広げ、黒羽に抱き付いた。

神様なので睡眠は趣味なのだが、魔女っ子が帰ってしまったので少し人肌が恋しくなっていたのだ。

 

「じゃあおやすみー」

「…………」

 

沈黙は肯定と捉えて黒羽の腕を枕にして胸に顔をうずめて眼を閉じた。

息を吸い込むと森林の爽やかな香りに混ざって黒羽の甘い匂いもした。

 

黒羽の身体の心地いい温かさに包まれて、あっという間に私は眠りへと落ちていった。

 

 

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一体何が起きてるんです?

頭がマジで追い付かない。

 

(一緒に寝る?の辺りから記憶が飛んでるけど気付いたら空亡と一緒に寝てるとか何ですかこのご褒美はぁーー!!)

 

鴉天狗、黒羽。これまで戦闘や訓練で心拍数が上がることはあったものの、ここまで上がったのは妖怪生、永い間生きていて初めての事であった。

 

(ちょっと待って心臓バクバク。え、こんな美味しい思いしていいの!?何度か死線潜ってきたけど全てはこの為にあったのね……ありがとう過去の私!)

 

かつての百鬼夜行は主にぬらりひょんや男妖怪のハーレムの集合体じみている所はあったが、その半分は現代風に言えば空亡のファンであった。

 

ぬらりひょんに着いていくのも空亡が着いていってるからと公言してた空亡ガチ勢。

 

黒羽もその1人であったが、他にも犬神、牛鬼、狐憑きの九重と戦闘力高めの面子が居た。

 

空亡から誘われない以外は手を出さない淑女協定を結んでいたのだが、この場合は問題ない……はずだ。

 

……眼に魅せられた犬神辺りからは問答無用に襲われそうだが。

 

(どうか明日偶然出会ったりしませんように……!)

 

 




翌朝、黒羽が目を覚ますと布団の側で黒焦げになって気絶している犬神を見つけて驚く事となる。
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