ほのぼの神様生活   作:ランブルダンプ

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「で、朝起きたらこの子が居たと」

「滅茶苦茶驚いたわよ……というか何でこんがり焼けてるのかしら」

「あー、それ私のオートガードで私と寝てる黒羽を護るようにしてたから」

 

……って事は空亡の迎撃が作動するレベルの夜襲をする気だったのかこの犬神は。

 

「ん、あぁ……何があっ……ああああああ!!!」

 

煤を吐きながら犬神が復活するや否や私の顔を見て大声を上げた。

 

「この泥棒猫!……いや泥棒鴉!!」

「初めて聴いたわねそんな造語」

「はー!?俺だって空亡と一緒に居たかったのに急に同棲しやがったテメエが言えた事かよ!」

 

全身煤で真っ黒のまま抗議してくる。

 

「私は空亡に直接(・・)誘われてここに居るのよ。そもそも貴女はどうやってそれ知ったのよ」

「私が居たのは空亡の居る町より標高の低い土地だからな!匂いで誰か居るのが分かった!」

 

……そうだこの娘、犬だった。

正確には犬神憑きの家系だけど、先祖返りとかで一族の中でも妖怪(私達)寄りの存在でもある。

 

「それで直行して来たの?」

「そうだぜ!見ればいつぞやの鴉が空亡と寝てたからな!寝首かっ裂こうと思って飛び掛かったから丸焼きにされた!」

 

何で嬉しそうなのかしらね。

 

「お前も焼き鳥にされればよかったのによー」

「焼鳥かー」

 

犬神と言い合っていた私の背に空亡な飛び乗ってきてそのまま首筋に甘噛みをしてきた。

 

「ひゃん!?」

「どんな味なんだろうね」

「えええええっと食べたいならどうせ再生するし食べる……?」

「いや痛そうだしいいよ」

 

自分入りの食事……なんか目覚めそうになった。

 

「そんな奴食べたらお腹壊すぜー。それなら俺が責任もってラーメンの出汁にしとくからよー」

「それもいいよ。という訳で久しぶりだね犬神」

「おう!!」

 

私の背から空亡が挨拶する。

それにいい笑顔で答える犬神、尻尾がブンブンと振られている。

 

「昔は何とも思わなかったけど、現代で貴女の姿見ると犬耳、尻尾付けたコスプレみたいね」

「あぁん?お前だって黒い羽しやがって†堕天使†みたいな格好じゃねぇか!」

「私は収納すれば普通の人よ」

「俺だって尻尾除けば普通に髪型で通してもおかしくねぇから!」

 

その尻尾が一番のネックだと思うんだけど……まぁいいか。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「という訳で犬神も一緒に暮らすってことでいいのかな?」

「勿論!あの神社なのに狛犬いねーだろ?俺が代役で!」

「よろしくねー」

 

空亡が今日は町を見回るらしいので、私と犬神も着いて歩いていた。

 

「そうそう、私町内の怪異騒動ゼロをこの町の神様として掲げてるんだけどさ」

「初耳なんだけど」

 

え、それって私達妖怪はどうなの?

そんな私の疑問空亡はに気付いたようですぐに補足してきた。

 

「あ、昔の仲間は元から例外にしてるから平気だよ。それと、町民に害を加えそうになったら自動で焼却するように設定してるだけ」

「あれ、空亡ってそんな術組めるくらい詳しかったっけ」

「それはこないだ泊めた魔女っ子が手伝ってくれてね」

 

それで今日はちゃんとその術式が動いているかの確認らしい。

 

「だから今日は町内見回ったら試験体用に適当な悪霊引っ掛けに遠出するよ」

「おー遠出!散歩か!」

「やっぱ貴女根は犬なのね……」

 

 

そんな成り行きで出発したのだが、私達はまた謎の怪異へと遭遇する事となる。

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