喋る刀と大海賊時代を生き抜く   作:オハギ

1 / 8
どうもオハギです。
気ままに投稿していくので、よろしくぅぅぅ!


一章 不思議な刀との出会い
1話 喋る刀ゲットしました。


 俺の名はキース。

 しがない賞金稼ぎをしている剣士だ。

 

「へへ⋯⋯や、やっと見つけたぜ⋯⋯!」

 

 俺が今いる場所は偉大なる航路(グランドライン)にある、とある島の奥地に存在する洞窟の中だ。

 何故こんな場所にいるのかというと━━━。

 

 

 

 〜〜〜酒場にて〜〜〜

 

『お、おい!それはホントかおっちゃん!?』

 

『ああ、この島をずっと東の進むとな⋯⋯伝説の宝刀が眠ってる島があるって噂だ。ただ、そこまで辿り着くのも至難の業らしいがな』

 

『で、伝説の宝刀⋯⋯!男のロマンじゃねぇか!』

 

『そうだ、ロマンだろ?んで⋯⋯だ。本当に偶然、超絶偶然⋯⋯ゲットしちまったんだよ』

 

『なっ!?ま、まさか!!』

 

『そのまさかさ。⋯⋯これが宝刀の眠る島の永久指針(エターナルポース)だ!どうだ?今なら安くアンタに譲ってやってもいいぜ。⋯⋯そうだな、20万ベリーでどうだ?』

 

『ま、まじかおっちゃん!!買う買う!買うにきまってんだろ!』

 

『よし、売ったぜ!⋯⋯⋯⋯へっ、カモだな』

 

 

 

 〜〜〜回想終了〜〜〜

 

 

 

 という経緯で、伝説の宝刀が眠る島の永久指針を手に入れた訳だ!全財産無くなったけど!

 いやぁ、いいおっちゃんだったぜ。

 最後にボソッと何か言ってた気がしたけど、まあ大した事じゃないだろ。

 

 それに、今はそんなことよりも目の前に夢中だ。

 

「これが⋯⋯伝説の宝刀⋯⋯!」

 

 俺はとうとう洞窟の最奥に到達する。

 そこには、風化しつつも威厳ある木造の祭壇があった。

 そして、その祭壇の上にはお目当ての宝刀らしき刀が祀られている!!

 

「お、おぉ」

 

 恐る恐る近づき、手に持っている松明で照らしながら宝刀をまじまじと見つめる。

 目を奪われるほどの美しい白銀の鞘だ。

 俺は吸い込まれるように手を伸ばし、宝刀に触れる。

 

「すげぇ⋯⋯綺麗だ」

 

 自然と零れた言葉だった。誰に言ったわけでも、返事を求めて言ったわけでもない━━━

 

 

『あら、告白?今の若い子は積極的ねぇ〜』

 

 

 ━━━けど、返事があった。

 

 

「っ!?だ、誰だ!?ここには俺しかいないのに!」

 

 突然女の声が洞窟内に響き、俺は慌てて戦闘体勢に入った。

 周囲を警戒する俺とは対照的に、クスクスと女の笑い声が聞こえる。

 

『いるじゃない、貴方の手の中に』

 

「?俺が持ってるのは刀だぞ?女なんかじゃねぇ!」

 

『いや、だからその刀が私だってば』

 

「刀が喋る訳ないだろ!⋯⋯も、もしかして、こいつは幽霊ってやつか!?」

 

『は、話の通じない人ね⋯⋯!』

 

 や、やばい!幽霊はマジでやばい!

 これ以上会話を続けたら呪われちまう!

 宝刀だけ貰ってこんな洞窟はおさらばだ!

 

「うおぉぉぉぉぉ!安らかに成仏して下さい幽霊さぁぁぁぁぁんっ!!」

 

 俺は叫びながら来た道を全速力で戻った。

 

 

 

「はぁっ⋯はぁっ⋯はぁっ⋯そ、外だ」

 

 もう足が動かねぇ。身体中汗まみれだし、しんどいっ!

 で、でも幽霊からは逃げ切れたぜ。

 母ちゃんも言ってたからな、幽霊だけはあかんって。迷わず走って正解だな!

 

「ふぅ、ふへへ、宝刀ゲットだぜ」

 

 俺は呼吸を整えてから手にした宝刀を見る。

 へっ、これさえあれば最強の剣士になるのも夢じゃねぇ。

 あの“鷹の目”を越えちゃったりしてな!

 

『だから、私は幽霊じゃないわよ』

 

「うぎゃあああっ!?」

 

 妄想の世界から一瞬で現実に戻されました。

 

 

 

 

 ▽■▽

 

 

 

 

『はぁ⋯私の話、分かってもらえたかしら?』

 

「お、おう。取り敢えず幽霊じゃないってことは」

 

『まったく、30分も同じ会話をしちゃったじゃない。⋯⋯というか、何この微妙な距離』

 

 俺は宝刀と2メートル程距離を空けて会話をしていた。

 いや、だって怖いじゃん。

 幽霊じゃないとしても、声が出る刀とか持ちたくないわ。

 

『何か、失礼なこと考えてない?』

 

「滅相もございませんよ、ははっ」

 

 くっそ、エスパーかこの刀!

 

『まあ、あなたの心は読めるわね』

 

 えっ⋯⋯。

 

『あなたが私に触れた時点で、私達の魂が結び付いちゃったのよねぇ。こんなに相性バッチリな人間は初めてよ』

 

 え?ちょ、魂⋯⋯え?

 待って待って、今凄いことさらっと言わなかった?

 てか、心読めるってまじかよ!?

 

「落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺、冷静になるんだ。落ち着いて餅突いて冷静になれ」

 

『本当に落ち着きなさいよ⋯⋯。あ、そう言えばあなたの名前を聞いてもいいかしら?」

 

「ん、あ、ああ。キースだ、よろしく」

 

 心が読めるなら名前を聞かなくてもいい気がするけど⋯⋯。

 そんな風に考えていると、宝刀がすかさず心を読んでくる。

 

『やっぱり自己紹介は声に出さないと駄目よ!あ、因みに私は“氷姫(ひょうき)”って言うの。宝刀じゃなくてちゃんと名前で呼んでね♪』

 

「はあ、そういうもんなのか」

 

 確かに、自己紹介くらいは互いに話さないと失礼だよな。相手が刀だとしても。

 それにしても、“氷姫”か⋯⋯悔しいけどカッコいいな!

 流石は宝刀!

 

『ふふふっ、そうでしょう!美しく、頑丈で切れ味抜群なパーフェクト刀よ!』

 

「何か一気に安っぽくなったな」

 

『失礼ねあなた!?』

 

 この刀、面白いな⋯⋯。

 流石は宝刀!

 

『う、嬉しくない誉められ方ね⋯⋯くっ、このままじゃ私の名誉に傷がつくわっ!ちょっとキース!私でそこらの木でも斬ってみなさいよ!本当に切れ味抜群なんだから!』

 

「え、えぇ」

 

 熱くなる氷姫が半ば無理やり俺に刀を持たせる。

 そして、手近に生えている立派な大木の前に立った。

 ⋯⋯俺、こんなの斬れる自信が微塵も無いんですけど。

 

『一思いにいきましょう』

 

「い、行くぞッ!」

 

 ええい、ダメ元で思い切りいこう!

 俺は刀を両手で構え、大木に向かって右薙ぎを放つ!

 するとどうだろう、自分でも驚く程にスルっと刀が大木に吸い込まれた。

 

 そして、真っ二つになった。

 

「す、すげぇ⋯⋯」

 

『ふっ』

 

 自慢気な氷姫にイラッときたけど、それを打ち消すくらいの衝撃だ。

 目の前の光景に感動する俺に、氷姫は『チッチッチ』と言う。

 

『私の力はこんなもんじゃないわよ。キース、私に意識を集中させて、斬った木を凍るように念じなさい』

 

「お、おう」

 

 俺は氷姫に指示されたように、何とか意識を集中させる。

 こ、こんな感じでいいのか?分からないけど、取り敢えず念じてみよう⋯⋯。

 

「凍れ!」

 

 直後、氷姫の刀身から冷気が発生し、斬った大木が少しずつ氷付けされていく。そして数秒後には、完全に凍ってしまった。

 

 こ、これは⋯⋯凄いとかの次元じゃない!

 

『氷姫の名は伊達じゃないのよ?』

 

 どうやら俺は、とんでもない代物を手に入れてしまったようだ⋯⋯!

 




何とも偶然な酒場のおっちゃん。
まさか道端で拾った永久指針が、作り話の島の物だとは思いもしないね!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。