緑谷が4歳の頃。無個性と言われ落ち込み、周りから嘲笑われ、幼馴染からいじめられていた時、寝ていたら下水道のような謎の空間に立っていた。
「え……ここどこ…?」
『おい』
緑谷は上から話しかけられ上を向く。するとデカい九尾の狐がいた。
「で、デカい!?狐!?」
『ワシをそこらの狐と一緒にするでない!で、小僧。ワシはお前の中にいる。今回ワシがお前に用があるから精神世界に呼んだんだ』
「精神世界……?」
緑谷は突然の出来事に混乱する。無理もない。まだ4歳という年齢でいきなり精神世界に連れてこられ目の前に巨大な狐のような動物に出会って混乱しない方がおかしい。
『少しいきなり過ぎたか……だがワシだって混乱しているんだ』
そう。この九尾の狐、九喇嘛でさえ驚いていた。九喇嘛は一緒に己を友と呼んだ人柱力と死んだはずであった。目を覚ましたら宿り主が変わっていたのだ。
「き、君も混乱してるの?」
『あぁ。ワシは違う世界に来たようだ』
「違う世界!?」
さすが年齢が百を超えている九喇嘛である。さすがに自身の今の状況を察せれるようだ。
『……お前の中に覚えのチャクラを感じる。今から方法を教える。チャクラを感じ取って練ってみろ』
「え……う、うん!」
九喇嘛は緑谷にチャクラの練り方を教えて練らせる。すると緑谷の体から九喇嘛にとって慣れ親しんだチャクラが感じ取れた。
『まさか……!?いや、まさか……』
「凄い…なんか温かい…」
『……そうか。よし小僧。お前の名はなんだ?』
「へ?み、緑谷出久!」
『ワシは九喇嘛。お前に戦い方を教えてやる』
「え……?けど、僕は無個性で……」
『無個性?なんだそれは?』
「あ、そういえば知らないんだよね…実は……」
緑谷は九喇嘛に4歳ながら難しい言葉を使って今の世の中を伝える。それを聞き九喇嘛は考える。
『そうか……だがなぜ諦める?』
「え?」
『一つ昔話をしよう。これはお前と同じチャクラを持っていた者の話だ……』
九喇嘛は緑谷に九喇嘛を宿し、火影となった木の葉の英雄、ナルトのことを話す。今の緑谷の状況はナルトの幼少期と似通っていたからだ。
『……これが全てだ。だがお前はなんだ?やる前から諦めて、一生いじめられるのか?』
緑谷は九喇嘛の言葉に歯ぎしりをする。そして緑谷の心の言葉が出る。
「そんなの、嫌だ!!」
九喇嘛はそれにニヤリとする。
「僕はヒーローになりたい!誰かの為に!誰かを笑顔で助けれるような存在になりたい!!!」
その言葉により周りの空間が変わる。森となり、街となり、そして何もない空間となる。
『ならばワシがお前を鍛えよう』
「いいの……!?」
『あぁ。だが、ワシは厳しいぞ?ついてこれるか?』
「上等!僕はヒーローになるんだ!!」
これは九尾と共に最高のヒーローになる話である。