ACE TEITOKU THE INFINITY SKYS 鬼神、亡霊、そして死神 作:オメガ11
さらに唐突なシリアス展開(おい)
上陸作戦の2ヶ月程前、鎮守府に1枚の張り紙が出された。
「新飛行隊編成に伴い航空機搭乗員の育成を実施するので志願者は書類を提出せよ」
数日後、3人が書類を提出した。
そのメンバーは、青葉、北上、北上が心配で一緒に申し込んだ大井だった。
ー数日後ー
3人が会議室に招集された。提督から説明を受ける。
「さて、今回の件は新しく偵察航空隊を新設する事が決定したのでそのパイロットを育成するというワケだ。」
北上が聞く
「妖精さんじゃダメなの?」
「国連軍始め横の繋がりで情報交換するにはやっぱり人間用の機体が良いんだ。だがお前らはまだ操縦桿すら触った事が無いからな……だから直々に訓練するんだ」
プリントを配布する。そこには訓練での使用機体が写真付きで書かれている。
初等訓練課程
九七艦攻
中等訓練課程
川崎 T-4
高等・実戦訓練課程
F-4EJ
数日間の座学の後、訓練が始まった。
青葉と北上は基本的には偵察要員だがある程度は訓練が必要なので順に行う。離着陸から高度変更やエルロンロール、ループ、航法などのコツを叩き込む。
そしてT-4での訓練。空戦機動の基本を学ぶ。バレルロールやインメルマンターン、スプリットSといった立体機動が加わり、肉体的にも非常に辛い。模擬空戦も行った。また、編隊飛行訓練も合わせて実施し、旋回や合流、ループも出来るようにしておく。
最後は高等練習機の代わりにF-4EJを使って実戦的な訓練を行う。操縦が非常に難しい機体なので、後席から指示を飛ばしまくる。
〜大井の場合〜
まずは離陸。この時から問題があった。F-4は燃料が満タンの時は重心と空力重心が近いため非常にピッチ(縦方向)安定性が悪い。そのため初心者が操縦すると機首を頻繁に上げ下げするのである。
つまり……
後席の人間はいきなり酔いと闘う事になる……
それを地上から北上と青葉が眺めている。
青葉「おー、飛びました!」
北上「うわ〜………めちゃくちゃ揺れてるよ……提督大丈夫かな?」
(その頃)
土屋「オーマイガー!!」
強烈な吐き気と格闘していた。
〜北上の場合〜
大井の離陸を見たからか多少マシだった。しかし着陸で土屋は声を荒らげる。というのも、F-4はエルロンリバースと呼ばれる低速域でエルロンを操作すると空気抵抗によって機首が反対側を向く特性があり、着陸時は基本的にラダーで向きを変えるのだ。
着陸時に北上がエルロンを操作した瞬間……
「バカ、エルロン禁止だ!ラダーを使え!」
前席とリンクしている後席の操縦桿を抑え、足元のラダーペダルを蹴飛ばす。機体はフラフラとしながら接地した。
〜青葉の場合〜
既に2人のフライトを見たので1番上手だった。しかしその程度で満足出来るワケも無い。
彼女が最も苦戦したのは水平旋回であった。
土屋「よーし、水平旋回行くぞ!20000フィート、500ノット、5Gでライトターンしろ!」
青葉「わかりました!ゴーゲート、ナウ!」
アフターバーナーを点火する。
青葉「ライトターン、ナウ!」
土屋「水平線を意識しろ、ワン・グランス、ワン・チェック!」
青葉「じ、Gがキツくて高度がブレますぅ…」
(着陸)
土屋「よしよし、ちゃんとラダー使ってるな……」
青葉「タッチダウン、シュート・ナウ!」
土屋「着陸上手いなぁ!」
青葉「ありがとうございます!」
全員がエプロンに集まった。
土屋「じゃ、1人ずつイニシャルフライトインプレッションを」フラフラ
大井「T-4と比べると揚力と機体に対するパワーが足りないわね……」
土屋「足りないのはお前の技量だろ…」オエェ
北上「機体がフラフラしてたけど、故障?」
土屋「故障じゃねぇよ!」
青葉「ゴーゲート!バスター!シュート!ずっと機体がピクピクしてました!」
土屋「青葉は初めての用語にグッと来たんだな…( ̄▽ ̄;)」
その後空戦含む厳しい訓練を繰り返し、何とか偵察作戦が可能になった。
ーバンカーショット作戦当日ー
土屋のF-1が着陸する。飛び降りると直ぐにエプロンに置いてあるRF-4EJ改の前席に乗り込む。この機体は空自のRF-4EJ偵察機を改修したもので、空中給油への対応や新型AAM統合等の若干の変更点が見られる。
もう一機は大井と北上が乗り込み、北上が後席で偵察員を務めている。胴体にはLOROP(長距離偵察ポッド)とAN/ALQ-131(V)ECMポッド、自衛戦闘用にAIM-7Mスパロー3発と主翼下にAAM-5(改)が4発搭載され機首の機関砲も640発がフルに搭載された。土屋の機体は後席に青葉が乗り、装備は大井機と基本的には同一だが左主翼下のAAM-5がTACER(戦術電子偵察ポッド)に、胴体下のLOROPがTAC(戦術偵察ポッド)に入れ替えられている。
無線で大井に連絡する。
《大井、お前のコールサインはガルーダ2、俺はガルーダ1だ》
«了解です»
〜種子島沖上空〜
《ガルーダ2、ブリーフィング通りお前は少し離れた場所から戦況を撮影報告しろ。こちらは近距離から電波収集と偵察を行う》
«わかりました»
«ほーい»
「大井っち、20秒後に方位170に速度550、70°バンクで転針」
「了解、北上さん!」
「じゃあ撮るね〜」カシャシャシャシャシャシャッ
«ガルーダ2、撮影出来たよ〜…提督、あとはよろしく〜»
《ウィルコ!青葉、頼む》
《わかりました!》
KA-95B高高度偵察カメラで真上からの写真を撮りつつD-500赤外線偵察装置での撮影も行う。
土屋は同時にTACERポッドで電波情報を収集する。
その時、何かが指向性の電波を発している事に気付いた。
《コレは………》
地図で電波が向かう方向を辿る。
その先には艦娘が対潜哨戒をしている海域がある。
今、そこには上陸部隊護衛の為に村雨が居るハズだ。
《司令官!青葉、見ちゃいました!》
《何をだ!?》
見るとトンネルから多連装ロケットが10両出てきて、同じ向きにランチャーを向けた。
咄嗟に機体のECMポッドでジャミングを行う。弾が多少拡がって発射されたので弾幕の密度は落ちたが発射を許してしまった。
《村雨!今すぐそこから離脱しろ!》
「ふぇっ!?それってどういう事なn……」ザ-
最寄りのヘリに救助するように連絡する。そして……
《ちょっと司令k「死ねやワレエェェェ!!」》
地上のロケットに機首の20mm機関砲を叩き込む。
640発全弾斉射したので全目標破壊に成功した。
«ちょっと提督〜、何やってるのー?今ので敵機来ちゃったじゃ〜ん»
見るとレーダーに15機の敵戦闘機を発見した。
今の騒ぎで集まったようだ。帰り道を塞ぐように飛んでいる。
《ガルーダ2、全ミサイル一斉射》
«はい!»
《«ガルーダ1(2)、Fox1!»》
近過ぎず遠過ぎずの約5マイルで発射する。3発ずつ計6発のスパローが向かう。更に3マイルで残るAAM-5を全弾発射する。
《全弾ヒット、残り3機!大井、先に戻れ!》
«はぁ!?提督残弾無いでしょ?!»
《弾なんざいらねぇ》
«何言って……あ!»
土屋は何と敢えて敵機に背後を与えた。そのまま急降下する。ほぼ垂直降下の状態だ。
《司令官!青葉、今日は艤装無いんですよー!!》
《墜ちやしねぇよ!》
敵機はついてくる。あと数秒で墜落というタイミングで盛大にベイパーを引きながらピッチアップし、水面に手が届きそうな高度で立て直してそのまま急上昇する。後方を見ると1機は立て直しが間に合わず墜落、もう1機は立て直しのGに耐えられず空中分解、最後は急上昇した土屋の機体が生み出した水柱に突っ込んでそのまま墜落した。
«うわ、マニューバキルとか………»
《さて、帰るぞ……》
同時に村雨救助の一報が入る。沈んだり死んではないようだ……
偵察写真を元にその後の作戦が決められ、数日間で沖縄本島を奪還した。最終日まで艦隊と航空機は全力出撃しており、休む暇は無かった。かく言う土屋もそうである。連日の出撃をこなし、体重が減る程だった。
(数日後)
大淀「この書類で最後です」
土屋「はいよ…(判子押し)」
大淀「お疲れ様です、これで沖縄本島奪還作戦成功です!深海棲艦に占領された土地を奪還出来たのは初めてで………って、提督!?」
土屋「すまんがまた後で!お疲れ!」
すぐにクルマのキーを手に取りガレージに向かう。が……
「あれ、俺のトランザムが無い!!盗まれた!?」
急いで戻るとたまたま明石に会った。
「明石、俺のクルマ知らないか?」
「あぁ、それならココに……」
「!?!?」
そこには黒塗りのクルマが置いてある。
「明石……お前なんて事を………しょうがない、コレで……ガチャ」
その時だった
「はじめましてマイケル」
………は?
「明石、今誰か喋ったか?」
「ふふ、それはこのクルマの声ですよ!キット、自己紹介!」
«はじめましてマイケル。私はナイト2000、
「いや、そもそもマイケルじゃねぇよ」
「すいません、さっきうっかりそう登録しちゃったので……」
「しょうがねぇな……」
キットに乗り込む。
«マイケル、今日はどちらへ?»
「鎮守府の病院までだ、飛ばすぞ!」
«了解です»
その瞬間、突然急加速する。
そう、このクルマは自動運転でもあるのだ。
さらに高い運動性も相まって強烈な速度で疾走する。
あっという間に到着した。
«マイケル、目的地は何階ですか?»
「3階だ」
«ではお待ちを»
次の瞬間、ルーフが開くと同時に土屋の体が放り上げられ村雨の病室のベランダに着地した。ドライバー射出装置が作動したらしい。
「ナイスコントロール!」
ベランダから病室に入る。
「村雨!」
病室に飛び込んだ土屋はそこで衝撃を受けた。
どうもお久しぶりです。
今回も安定のガバ文&都合重視の魔改造機タップリでお届けしました。
そしてわかる人にしか分からないナイトライダーのネタ()
恐らくほとんどの人が意味不明でしょう←
さて次回からは秋月型姉妹vs村雨の提督取り合い戦争(シリアス)が始まる………かもしれない()
期待せずにお待ち下さい(待たなくてもいいけど)