転生したいのに逆転生なんて!第一話
第一章
僕は間宮シンジ。17歳の普通の高校生だ。今日はとても憂鬱だ。なぜなら今日は僕にとって一番嫌いな日の初日・・・
すなわちテスト初日だ!順位はぎりぎり下の中以上だがよく親に怒られる。
「よぉしんちゃん!」
「おはようカズキ・・・」
「どうしたんしんちゃん?顔色が悪いぞ?」
こいつは堂林カズキ 学年で一番仲がいいのだが・・
「いや・・・」
「どしたんだよっ」
「いや・・テストが心配で・・」
「そんなにか?俺は簡単だと思うけどな・・・」
そうだ、こいつはいわゆる優等生だ。順位は教えてくれないが、恐らく上の中いじょうだろう。一見チャラそうだが結構頭が良い。
「そういえば今日の教科はなんだったっけ?」
「えーっとたしか国語と物理と地理Bだよ」
なぜか教科だけはっきり覚えている僕である・・・
「おっはよぉーカズキ!」
「よぉ田中」
(あっ田中さんだ)
この人は田中エリカさん。まじめで男子からも人気だ。正直僕も気になっている。
「お、おはよう田中さんっ」
「えっま、ままま間宮くん?」
(えっ嫌がられてる?)
「さっ先に学校行ってるね。てしゅと(テスト)もあるし」
「えっ田中さん?」
(嫌われたのかな?)
「ねぇカズキ・・・」
「ん?どした?」
「俺、田中さんに嫌われているのかな?・・」
「は?そんなわけねぇーだろ」
「でもこんなに顔悪くて、頭も悪くて。人からは優しいとは言われるけど・・」
「何度も言うけど、お前それ俺にとっては嫌味にしか聞こえないからな?」
「慰めてくれてありがとう・・」
「えっいやなぐさめてなんかないよ!ほんとうだよ!」
「ありがとうカズキ・・・」
「っあーもうっ」
その日の午前中3時間かけて行われたテストは、真司が予想した通りの腕ごたえで
撃沈した。
1か月後・・・
「おはよーかぁさん」
まだ眠い目をこすりながらシンジがゆっくり降りてきた。
「おはよう。早く準備しなさい。カズキ君来ちゃうよ」
「うん・・、今日は雨降る?」
「雲行き怪しいわね、、どうかしら、天気予報見るわね」
母がテレビをつけると、グピニオン教過激派が中東の複数の国を攻め形成されたグピニオン国
またの名をゴッドという国が建国宣言を出し、今は核爆弾を持っているのではないかという、
日本人にはほとんど関係ないニュースが流れていた。
「日本には攻め込んでほしくないわね」
「そうだね」
シンジは7時半に来てくれる親友のために、いつものように10分も遅れにならないように急いで準備をしようとしていたので、空返事をした。
「今何分?」
「7時27分よ」
「ヤバイヤバイ アレ?靴下どこやったっけ?」
シンジは、母がタイマーを忘れて黒く焦がしてしまったトーストを銜えて必死に靴下を探す。
『ピンポーン ピンポーン』
「ヤバイ ヤバイ ヤバイ」
「早く行きなさい!」
「はーい行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「あ、今日の天気は?」
「えっと晴れだって」
「わかった」
シンジはカズキの反応を楽しみにしながら玄関のドアを開けた。
「おっ今日は早いな!」
「いつもごめんね」
「別にいいよ」
「それじゃあ行こうか」
そのあと二人が漫画やアニメの話をしながら歩いていると、長閑で青い空に、突然市の防災無線の音が響き渡った。
『緊急放送 緊急放送 市民の皆さんは建物に避難してください。
繰り返します
緊急放送 緊急放送 市民の皆さんは建物に避難してください。・・』
「えっどうしたんだ?」
「取り敢えずあの公園のトイレに行こう!」
「うん。そうしよ・」
その時、まるで戦闘機が超低空飛行しているような爆音が聞こえた。
ふと空を仰ぐと、何かがこちらに飛んでくる。シンジたちはそれが危険だと本能的に判断した。
「シンジ!」
「うん!」
しかし、それはものすごいスピードで突っ込んできたので、逃げる時間は0に等しかった。
大きすぎて聞こえないものすごい破壊音がなり、自分たちの体が吹き飛んだ。
さらにそれとほぼ同時に、一瞬にして意識が吹っ飛んだ。・・・
(ん?此処は何処だ?)
シンジは暗闇の中意識を取り戻した。
(あれ?声が出ない、それに目も開かないし体も動かない。寒くもないし熱くもない。
なんでだ?何が起こったんだ?)
しばらく一生懸命身体を動かそうとしていると、まわりと頭の中に突然男の声が響き渡った。
『おお、覚めたか』
(びっくりしたー)
『ここは死んでしまったものが必ず通る、選択の場所だ。私は輪廻転生、主に転生をつかさどる
中級神・ガーヴァンスだ。おぬしは地球界でゴッドとかいう国の爆弾により犠牲になった
第一人者だ。』
(まじで?転生きたぁー!でもまださせてもらえるってわけではないけど・・)
『そのゴッドとかいう国の爆弾により第3次世界大戦が勃発し、各国が核爆弾を使用。
それにより全地球人がほぼ同時亡くなったため、一度に大量の魂がここにきて、ほとんどの
魂を救えなかった。しかし、亡くなったタイミングがおぬしのようにずれていた者たちは
救うことができた。その数はお前とその友達を含めた12名だ。』
(そうなのかぁー12人しかいないのかー)
『そこで、お前たちを転生させてやろうと思っている。』
(よっしゃー!きたー!)
『完璧に再現するわけではないが、地球を修復しようと思っている。』
(え?)
『異世界の核を使い、あの世界をもう一度造る。まぁ私の働く場所がなくなるのが
嫌なだけだが。』
(えぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!)
『ちなみに流石に12人だけではさみしいので、異世界からいくつか魂を呼ぶ予定だ。』
(えっ嫌です嫌です、異世界に転生させてください!)
『あっ言うのを忘れていたけど、お主の声は我には聞こえておらぬ』
(えぇぇ!)
『それでは新しい世界へ、いってらっしゃーい』
(いやだぁーーーーーーーーーー!!!!)