転生したいのに逆転生なんて!   作:馬上井野

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転生したいのに逆転生なんて!第二話

第二話

 

 「うーん。」

 

 シンジは、またあの長く寝すぎた時の怠さを全身に感じながら目を覚ました。

 

 「あっここは俺の部屋だ。」

 

 (今何時だ?ん?7時40分・・日付はあの日のまんまだな。なんで

あの神様は時間も戻しといたからって言っていたけど、なんでいつも起こしてくれる母さんが

起こしてくれなかったんだろう?)

 

 シンジはゆっくりと階段を下りて、いつも母さんが座っているリビングのソファを覗いた。

でもそこに母の姿は無かった。

 

(あれ?まだ寝ているのかな?)

 

 試しに母さんの寝室を覗いてみると、激しくうなされている母さんがいた。

 

 「か、かぁさん!大丈夫?!」

 

 「うーん」

 

 シンジの母さんの口から聞こえた声はいつもの聞き慣れたものではなかった。

 

 「かぁさん!起きて!風邪ひいてるの?」

 

 「うーん・・・し・・死にたく・・ない!」

 

 「は?」

 

 (いったいどんな夢を見ているんだろう?)

 

 「かぁさん!」

 

 「うーん・・・はっ」

 

 「やっと起きた、なんで起こしてくれなかったの?」

 

 「なに?あなたは?」

 

 「何言ってんだよ!俺のことを・・!?」

 

 シンジは自分の目を疑った。いつもは自分と体の大きさが一緒くらいなのに、

今目の前にいる母さんはまるで中学生のようだった。いや母さんなのか?

 

 「お前誰?いや、何で此処に居るんだよ!」

 

 「あんたこそ誰?私はなんで・・・」

 

 その時突然その子の目から涙があふれ出した。

 

 「と、とりあえず落ち着いて。僕の名前はシンジっていうんだけど、おま、・・君の名前は?」

 

 「私の名前は、、、レーナ。」

 

 「れいな?」

 

 「レーナ!」

 

 「いやどっちでもいいだろ!」

 

 「良くない!」

 

 「まぁいいや。早く泣き止んでくれ、待っててやる。」

 

 

 

 暫くしてレーナが落ち着いてから、彼女の話を聞いた。

 

 「改めて、、私はレーナ、世界一の治癒師よ。あとは面倒くさいからステータスを見て。」

 

 (ん?もしかして、、)

 

 レーナが右手を前に出すと、その手のひらに文字たちが浮かび上がった。

 

 (やっぱりだ)

 

 「すげぇ!初めて見た!」

 

 「ん?あなたその年になってまだステータスも出したことないの?」

 

 「え?あ、うんまぁ、、よ、よむよ?」

 

 「どうぞ」

 

 名前:???

 人種:エルフ

 年齢;???

 職業:治癒師

 魔法属性:光

 スキル:回復魔法『ヒーラー』

 固定スキル:回復魔法『魂の使者』

 加護:治癒の神

 出身地:ノヴァエールの森林

 

 「なんか治癒系ばっかだな。」

 

 「黙りなさい、私だってそんなのいらなかったわよ。」

 

 「ごめんごめんそういう訳じゃ、、でもなんで要らないの?」

 

 「何で知らないの?この世界では治癒師狩りってのがあって、そいつ等につかまって無理矢理

 ケガ人を回復させられるからよ。」

 

 「へーへーそれはたいへんだー(棒)」

 

 「どこの輩か知らないけど、そんな風に馬鹿にしないでくれる?」

 

 「ごごごごめんなさい、そういうつもりじゃ・・」

 

 「そもそもあなた誰?ステータスも知らず、治癒師も知らないなんて。

 此処に居るってことは此処の輩かもしくは奴隷にされるものだけだから、あなたの格好からして

 奴隷ではないはね?」

 

 (そうか、こいつにとって俺はあやしすぎるな・・)

 

 「え、えと、俺はとにかくその治癒師は知らないし治癒師狩りの輩じゃない。確かに

 ステータスは知らないけど、変な奴じゃない。」

 

 「ほんとぉ?」

 

 「ホントだから信じて!!」

 

 「ふーん まぁいいわ、あなたならここがどこか分かるわよね?」

 

 (どうしよう本当のことを言うか?)

 

 「ああ、ここは日本っていう国だ。」

 

 「?なにそれ、二ホンってどこ?」

 

 「あー、お前は多分この世界の人ではない」

 

 「は?どーゆーこと?」

 

 「おれもよくわからんが、突然死んで突然神様が現れて突然・・・」

 

 「突然突然うるせぇーー!」

 

 「しょうがないだろ、何もかも突然なんだから。」

 

 「で?なんで私がこの世界に飛ばされたの?」

 

 「それはその突然現れた神様に・・」

 

 「だぁーかぁーらぁー「突然」は禁止!」

 

 「誰もいなくなったこの地球っちゅう星に・・」

 

 「無視すなぁー」

 

 「さみしいからって異世界から魂を送り込もうとしたから・・・」

 

 「ぐぬぬ・・」

 

 「その世界にいたあなたがこの世界に来たっていうことだ。」

 

 「もぉー」

 

 「ん?どーした?」

 

 「いや、あんたが聞いてないからでしょ!」

 

 「あーごめん わざと」

 

 「わざとなんかい!」

 

 「ところで緊張は解けたかな?」

 

 (この人私の緊張を解くために?)

 

 「う、うん解けた・・じゃなくてもともと緊張なんかしてないから!!」

 

 「はいはい、そういえば腹が減ったな・・・ねぇ君、今からご飯作るけど食べる?」

 

 「は?私はおなか減ってない・・・」

 

 「ぎゅるぎゅるぐるぐる」

 

 その時その少女の体の中から大きな音がした。

 

 「はっいやいや絶対私はおなか減ってない・・」

 

 「わかったからわかったからついてきな」

 

 「絶対行かないからね!」

 

 「わかった下で待ってる。」

 

 「むぅーーー」

 

 暫くすると寝室にいい匂いが漂い始めた。

 

 (いい匂いだなぁ。お腹すいたなぁ。でも相手がどんな奴か知らないし・・)

 

 「チーン!」

 

 下の方から鈴の音がした。

 

 (何かしら?料理に鈴なんて異世界でも使わないだろうし・・)

 

 「おーい 降りといでーー!」

 

 (しょうがないわね・・)

 

 リビングのドアがゆっくりと開き、レーナと名乗る少女が姿を現した。

 

 「何これ!!」

 

 その部屋にあった一番大きいランプの下にある丸いテーブルの上には、見たこともないモノ

が並んでいた。底が深い皿に白い粒々が入ったものや、四角くて白い容器にまめが入っているもの、半透明の容器に肉の塊がいくつか入ったものもある。どれもレーナにとっては見たことないモノだった。

 

 「君のいた世界になかったものかい?」

 

 「う、うん。どれも見たことない。食べ物なの?」

 

 「そうだよ。これはお米と言って稲っていう植物の種だ。」

 

 シンジはレーナに料理?の説明を始めた。

 

 「これは納豆。豆を発酵?させたもので、こっちはハンバーグだ。僕はあまり料理しないから

 あったものを出してみた。」

 

 「このはんばーぐ?の容器はどうなっているの?普通の皿じゃなさそうだし」

 

 「この容器はトレーと言ってプラスチックでできている。」

 

 「ぷらすちっく?」

 

 「あぁーー俺も詳しいことは知らん!さっさとくえ!」

 

 「は、はい!」

 

 レーナは気に入ったらしく、ぺろりと平らげた。

 

 「美味しかった?」

 

 「あーおいしかっ・・いやっまずくはなかったよっ!」

 

 「そうかきにいてもらえてよかったぁ。ちょっと用事があるから留守番してて。」

 

 「わかった!」

 

 (素直な子でよかった・・)

 

 シンジは家にレーナをのこし、親友の家へ向かった。

 

 「おーいカズキー 起きてるかぁー」

 

 するとゆっくりと玄関のドアが開いた。

 

 「シンジかい?」

 

 「ああ そうだよ。」

 

 「入っていいよ、どうぞ」

 

 「それじゃあお邪魔します。」

 

 「親は家にいた?」

 

 「いや、いなくなっていた。けどその代わりにレーナっていう女の子がいた。そいつ

 すんげぇつんつんしてんのな。」

 

 「そうなのか まぁこの状況でおかしくはないか・・うちの親もいなくなっていて俺だけだ。」

 

 「お前にしてはよくおちついているな。もしかしてパニックになってると思ったが。」

 

 「神様の話を聞いたからな。」

 

 「お前もか?なら話は早い。俺たちはあの神様のせいでこの世界に飛ばされたらしい。

 そしてこの世界で大人なしっで生き延びなければならない。そこで少しでも長く

 生き延びるためには生活集団、つまり家族を作らなければならない。」

 

 「いや家族はないだろ。」

 

 「じゃ仲間でもコロニーでもいいや。とにかく仲間を造らなければならない。」

 

 「仲間って誰だ?お前とお前が言ってた子しか知らないぞ?」

 

 「神様が他にも転生した人がいるって言っていたじゃないか!」

 

 「あっそうか!でも何も手掛かりがないぞ?どうやって探し出すんだ?お前にいい考えが・・?」

 

 「いや、ない!」

 

 「無いのかよ!」

 

 「まぁのんびり暮らして、成り行きで見つけようぜ。」

 

 「それでいいんだろうか?」

 

 「いや、無暗に動いて路頭に迷うと死ぬことになる。今は電気が通ってるがいずれ停電する

  だろう。それにこっちに来た奴らは前世のことを覚えているようだ、おそらく盗賊も

  混ざっているだろう。」

 

 「そうか、それもあるな。」

 

 「とにかく二人で生き残るぞ!」

 

 「おう!」

 

 

 ここにおいて間宮シンジによる逆転生生活開始!

 




時間に追われて雑になってしまいました。
気を付けます。
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