ふくめんにっき!   作:無完の書く芸迷人

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お久しぶりです&更新、感想の返信できてなくて申し訳ない。

筆もなかなか進まないので、このままゆるりとフェードアウトかなあ。とか考えていたらまさかの誕生日で書かざるを得ない予感が……(需要があるかは疑問)。
なにはともあれ原作者様。お誕生日おめでとうございます。
字数少ない&誤字脱字チェックしていない仮更新だけど勘弁して下せえ。

あと遅ればせながら原作小説、コミカライズもおめでとうございます。



・前回のあらすじ

僕は ついていけるだろうか(例のAA)。

君の……活動報告と感想欄と鍵とツイッターとコミカライズとその他諸々(そのうちアニメ化しそうだよね)のスピードに(例のAA)。


…いや無理では?



十話 前半部分(仮)

「ずいぶんと長いこと死んでいた気がする」

異端審問の指さしに引っかかってから数時間。

戦い続け、何度もリスポンを繰り返した常寺は、スカルアヅチにあるセーブポイントで目を覚まし、知ってる天井を眺めて妙な実感を言葉に出していた。

ここは天井までビッシリ骨素材。こう、改めて見上げてみると、ぶっちゃけ建物の中と言うより墓穴系ダンジョンの中にいる様な錯覚を覚えるから不思議である。

建築に携わっておいてなんだが、今ココ、聖女ちゃんとか王族とかいるらしいんだが大丈夫なのだろうか。ビジュアルからしてミスマッチにならない?

大棟梁いわく、黒竜ノルワリンドを倒して打ち首を天守閣に飾れば全てが丸く収まる。との話だが……ソレ丸いか? ガチの世紀末じゃない?

常寺はそんな事を考えながら料理人プレイヤーから目覚めのお食事バフをもらい、トットリはどこだ! とか騒がしくなってきたなあ、などと現場の状況を確認する……。

現在は緑と白のゲテモノドラゴンが追加され、戦況はカオスを増している。

常寺達は基本いつものチームで動いているが、集団戦ではデスのタイミングを合わせるのが難しい。リスポンの時間を合わせる 『リス合わせ』 も中々上手くはいかないのだ。

現在は30分に一回くらいの基準でざっくりと合わせつつ、後は各自が好き勝手に戦う流れとなっていた。

異端審問は後衛で割と被弾はしにくいし、セントワイズはまだ体力に余裕があったので、まだもう少し持ちこたえるだろう。

「僕も早く復帰しないとな……」

VRなのに身体が疼く。

急かされる様に口に食事を詰め込む常寺は、うずうずしながらデスペナ明けを待つのだった。

 

 

そのころ、常寺を抜いた2人。セントワイズと異端審問は小竜の群れに前線が押し込まれ気味な場所がある。という情報から「しゃーねー白竜の方に行くか」と、白竜から湧いて出る小竜の掃討に参加していた。

勝手知ったる。というのも妙だが、常寺と野良パを組んでいた面々も偶然揃い、一時的に固まって対応する形が出来上がる。

そして、常寺と仲良くなった面々の盛り返し方を見たセントワイズは、ぴえろマスクの下で引きつった笑みを浮かべていた。

数で押し込まれている。という場合に出やすい対応は、最前列の相手集団を足止めし、後ろから来る敵が味方に足止めされる形を取る事だ。

地形に壁を作って道筋を限定したり、足元を崩して転ばせ、流れが詰まり、固まった所を純魔が範囲で焼き払う。というのがセオリーだろう。

まあ最終的に範囲を焼ければ、どんな手を使っても足止めすれば良い。とも言える。

 

……言えるんだけどねえ。

でも見た目にはもうちょっと拘った方がいいのではないだろうか。大きいイベントだし。

 

思わずそんな感想を持ったセントワイズの目には、色とりどりのモヒカンが空へと舞い上がっていた。

そう、常寺の影響を受けた冒険者の面々が取ったのはスキルや魔法による足止め……ではなく、モヒカン(パーツ)の投擲だったのだ。

 

光りながら飛ぶモヒカンにはセントワイズも見覚えがある。十中八九、常寺の使っていた使い捨てのヘイト集めアクセサリーだろう。

今日も常寺が装備していたなぁ。と、現実逃避気味になったセントワイズは、最近一部の愛好者が「制限時間3分(3分とは言ってない)のウルトラ戦士に『なんちゃらスラッガー』って技使うのがいる! その流れで行くとコレは『モヒカンスラッガー』だな!」と言って、「モヒカンセブン世紀末マシマシ決闘者型スタイル」という胃もたれしそうな名前のスキル構築を攻略サイトに乗せていたのを思い出す。

 

今も『モヒカン・物理・世紀末!』と謡いながら敵陣に突っ込んでいくプレイヤーがいたが、ソレ初手でモヒカンを投げ捨ててる以上アイデンティティーの崩壊は待ったナシじゃなかろうか。

だが、なにはともあれ……ビジュアルの世紀末化を苦にしない面々によって採用されたモヒカン投擲の奇襲は、プレイヤーに突っ込んできたブライレイニェゴの眷属達、その集団の最前列が「一斉に後ろを振り向く」という形で足止めを達成する。

最前列が突然止まった事で玉突き事故が起こり、相手集団の行動が極端に遅延。

その隙をプレイヤー達が見逃すはずもなく、各自のスキルがなだれ込むように撃ち込まれ、敵の一陣を殲滅した。

 

それを見て憤怒の声を上げたブライレイニェゴの雄たけびをBGMに、セントワイズは速度を上げる。

方向転換と回避は全てスキル任せ。本人はただ地を這うような軌道のままに、全速力で地面を駆ける。戦場を色のついた影が走り、デバフを置き振る舞う様は瞬く間に敵集団を攪乱する。

高レベルプレイヤーの中にも少ない、高速型呪術師というスタイル構築。

周囲の感嘆を受ける当人は、先に沈んだ常寺を思い、とりあえずの決め台詞を思いついていた。

 

「既に常寺は浮かんでいる……! なら……! お前も浮かぶぞ……!」

 

なお異端審問から真面目にやれ!と小言が飛んできたが「モヒカン(パーツ)」の飛ぶ戦場なので真面目はとっくに滅んでいる。つまりノーカンというのがセントワイズの結論だ。

既にここは激戦区。無駄話をしてる間にも、戦闘は刻一刻と推移し対応を迫られている。

この数分後に合流する常寺も含め、彼らは一息つくまでの数時間をこの激戦に投じるのだった。

 

 

 




そのうち後編もぶち込んで一話にまとめ、竜災大戦を終わらせる予定です。

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