ふくめんにっき!   作:無完の書く芸迷人

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前回のあらすじ


2019年、1月。
活動報告欄にあった年末年始除夜のゲロコーナーを見逃した私は、「グワー!」と叫びながら、鍵の回答を読むのだった……。


畜生! こうなったらストックしておいたとっておきの腹パンをこの場で打ち込んでやる!
……いくぞ!



旅 狼 の エ ン ブ レ ム マ ダ ー?




第五話 恐怖の観戦者

翌年に出るゲームを大々的に発表するゲーマーの祭典。グローバルゲームコンペティション、通称GGC。

年に一度という事もあり、連日会場は大盛況。

どのブースにも人が集まり、ゲームの紹介ムービーに思い思いの期待や批評を述べ合っていた。

もっとも、中継勢たる常寺達が現地の集まりに参加することは無い。

しかしネットの発達した現代。直接会わずとも身内でワイワイはできる。という事で、いつもの面々の間には、グループチャットで会話をしつつ観戦する流れが出来上がっていた。

 

そして、後日ゲーマーたちの間で熱狂と共に語り継がれる事となる、GGC、二日目。

彼らはヒーロー系格闘ゲーム。ギャラクシア・ヒーローズ:カオス(GH:C)の紹介を……もといそのエキシビジョンマッチを目前に、今か今かと盛り上がっていた。

 

 

 

●チャットグループ【フルフェイスヘルマー オススメ部隊】●

 

 

 

 

ぴえろ:ハアイみんな。というわけでエキシビジョンマッチの始まりだ。スレを見ながらいつもの面子デワイワイやろう! トイレ行くなら今の内だぞ? 特にそこの常寺ぃ!

常寺:いや、何でそこで僕? とりあえずポテチとコーラは準備した。

審問者:エナジードリンクは常備済みさ。いやー、楽しみ楽しみ。

ぴえろ:けど異端審問ヘルマーさん良いの? 

ぴえろ:FPS好きなら、ホラ、今ルインズ6が世界大会決勝じゃない?

審問者:ああ、別に良いよ。

審問者:今日は格ゲーの方が見ごたえは上だろうし。

ぴえろ:あー。ルインズの運営も世界大会の決勝という形で対抗はしてるけどねえ。

審問者:まあGH:Cのプロはタレント揃いだし。商品価値から言って、優先度はこっちが上だよねえ。

常寺:……ところで前から気になってたんだけど。

常寺:クランのチャットじゃ皆プレイヤーネームだったよね?

常寺:二人ともなんでこのチャットだと名前が違うの?

ぴえろ:オススメしようか?

常寺:……!?

常寺:やめろよ、いいな、絶対にオススメするなよ!

ぴえろ:……オッケィ、常寺ぃ。ハンドルネームって知ってる?

審問者:念のためトイレ行っとこうかな……。

 

 

 

 

常寺:くそう! ちゃんとしたハンドルネームって、どうやって作れば良いんだ!

ぴえろ:ハハハ、悩め悩めい。一歩間違えると恥をかくぞぉ? 

審問者:今トイレから戻った。お、ちょうど選手入場? 良いタイミングだ。

常寺:あっ異端審問さん、丁度良い所に! 

審問者:え、オススメのエナジードリンクが知りたい?

常寺:言ってない!

常寺:ちなみに僕がハンドルネームを作るとしたら何がピッタリだと思います?

審問官:「ヒャッハー」かな。……お、匿名二人はコスプレか。守秘義務強い。

ぴえろ:プロならプレイスタイルで正体割られそう。……「モヒ缶」!

審問官:でもプレイスタイルは変えてくるんじゃないかな? 

審問官:……いや、相手が相手だ。それじゃ勝負にならないのか。「生期末」。

常寺:殺すな。……僕が悪かった二人とも、ハンドルネームから一回離れよう。

異端者:シルヴィアたん今日もかわいい! 

ぴえろ:魚臣さんトイレ? 会場の男子トイレでナニが起こってるんだ…!

ぴえり:けど世界中継なのにゲーム始まる前からトラブルってマズイくない?

常寺:案外、体調不良とかじゃない? 

異端者:例え風邪でもシルヴィア相手なら意地でも出そうではある。

異端者:ギリギリまで休んでると思えば、まあ、ありえるね。

常寺 :二人とも、一回戦始まるよー。

ぴえろ:夏目ちゃんVSナンパマン! 夏目ちゃんにとってはキツイ戦いかも?

異端者:持ちキャラじゃない設置型で同作対決か。

異端者:案外、エキシビジョンとしての盛り上がり重視かもね。

異端者:エゴの強いプロが多い中、大局観で動けるのは素晴らしいね。

常寺:ラウンド1始また!

 

 

常寺:決着! いい試合だった!

ぴえろ:gg(グッドゲーム)!

異端者:まさか同作対決で勝ちに行くとは。この海の異端者の目を(ry

 

常寺:そして立ち上がる覆面騎士!

ぴえろ:あのキャラの出るゲームやった1プレーヤーとして言わせてもらう。

ぴえろ:中ボス感半端ないよ! 2番手ポジだし!

異端者:でもアンデッドな元ネタと違ってよく喋るし、コミュ力高い。

常寺:逆に考えよう。元ネタも生前はよく喋ったかもしれない。

ぴえろ:でも元ネタよりスタイル良いよね、正直。

異端者:やっぱり三次元(コスプレ)がナンバー1(拍手)!

常寺:お、2試合目が始ま……始ま……始まった!

ぴえろ:再び広がるケーオスシティー!

常寺:そして降り立つクロックファイア!

異端者:話しかけるは幼女……ッファ!?

 

常寺:……!?

ぴえろ:……!??

異端者:……!!?

 

常寺:……中ボスっていうか、ラスボス……?

ぴえろ:今日は格闘ゲームのエキシビジョンだと思っていた。

ぴえろ:しかし、もっとヤベーもののお披露目会だった。

ぴえろ:何を言ってるのかわからないと思うが、私も分からない。

異端者:まさか格ゲーのエキシビジョンでコレとは。

異端者:この海の異端者の目を(ry

異端者:というかコスプレ元のキャライメージ壊れる。こワレりゅ。

常寺;い、異端者ー!

常寺:逆に考えよう! 

常寺:コスプレ元も生前はよくヴィランしたかもしれないじゃないか!

異端者:それフォローじゃないよ! トドメだよ!?

ぴえろ:でもコレもの凄いクロックファイア感。

ぴえろ:こう、ロールプレイングを超えてシンクロした感じ?

ぴえろ:てか原作クロックファイアよりもヴィランしてるよね、正直。

異端者:やっぱり三次元(コスプレ)がナンバー1(白目)!

常寺:そうこう言ってる間にタクシー運転手が……! ふぉ、フォーエバー……。

 

 

常寺:圧巻のドミノ倒し! そして試合終了! 終了してしまった!

常寺:この人、強! 怖!

異端者:でもこの3ラウンドで大分慣れた!

異端者:殺戮に! 慣れたぞ……!

ぴえろ:慣れたらダメな奴だけど気持ちは分かる。

ぴえろ:あ、超必連打のタネは解説してくれるのね。

ぴえろ:……マジか、マジかー。

常寺:これ冗談抜きで歴史に残るラスボス……。

常寺:製品版で修正入りそう。

ぴえろ:まあぶっちゃけナーフ案件ではありそうだよね。

異端者:誰か! あのコスプレイヤーをナーフして! ヤツの行動をナーフよ!

常寺:修正されるのはゲームだけなんだよなあ。

ぴえろ:うあー、そなえろーみんなー。3試合目がくるぞー。

異端者:ああ、そうか、プレイヤー勝ち抜きだから再びラスボス降臨なのか。

常寺:恐怖の時間が……始まる……!

 

 

 

 

常寺:……恐怖の時間かと思ったんだ。思ってたんだ……。

ぴえろ:残念だったな! ここはもうチンピラ時空だ!

異端者:悪辣! 非道! 小物! ラスボスムーブのさっきとは別人なのだ!

異端者:ある意味安心して視れるね?

常寺:ちょっと見ていて気恥ずかしいというか……ホント、よくやるなあ。

常寺:カボチャマスクさん頭抱えてるよ。

ぴえろ:覆面越しでも分かる。取り返しのつかない羞恥心ってあるよね。

異異端者:もうコスプレ元のキャライメージは粉微塵だよ。

常寺:逆に考えよう。コスプレ元も生前はよくチンピラしたかもしれない。

ぴえろ:コス元は一応亡国の騎士だしチンピラでは……。

ぴえろ:ああ、「だから滅んだ。」的な?

異端者:ヤベぇ……もし次回作が出る時、逆輸入されたらどうしよう……!

常寺:ラスボスか小物の2択か。

ぴえろ:南極か北極の2択だ。

常寺:お、そうこう言ってる内に勝負ついた。

ぴえろ:スターレイン、珍しく2タテだ。色々アレだけど本当に凄いねこの人。

ぴえろ:負けた方は流石に顔色悪……ん……?

ぴえろ:……ふむ。イチャイチャガハジマタネ?

異端者:おい、ネームレス! 俺は認めないぞ! もう一勝負だ!

常寺:そうだそうだ! 終わりなんて認めない! もっと爆殺してやれ!

ぴえろ:やっぱり三次元(イチャイチャ)がナンバー1(血涙)!

 

 

 

常寺:イチャイチャからカメラが切り替わった……。おちついた……。

常寺:そうか……カメラに写さなければ世界は平和なのか……。

異端者:現地の一部紳士はまだメンタル内戦中だろうね。

ぴえろ:いやー、熱々だった。

ぴえろ:ヒーロー格ゲーのエキビとは思えない展開の数々。

常寺:今年はプレイヤー側にキャラの濃さが目立つよね。

異端者:でも覆面選手は実際いい企画だ。ネットでも正体探って大議論。

異端者:戦力比で不利なのに2タテしてるし。面子は立ったでしょ。

異端者:後は2戦したネームレス。次の相手にどこまで通じるか……。

常寺:ああ、そうか。次はシルヴィアミーティアスか。

ぴえろ:ああ、そうか。どっちのチームも1人はラスボスがいるのか。

 

 

 

 

常寺:決着!

ぴえろ:うわーシルヴィア強い。最新作でも超強い!

異端者:なんというか、カタルシスを感じる試合だった……。

異端者:こう……いいよね、ヒーローって。

常寺:確かに、これまでの所業が所業だからか、熱くなる試合だった。

ぴえろ:滅ぶべくして滅ぶ感があったよね。

異端者:覆面企画は大当たりか。企画者は大したもんだ。でも怖かった。

常寺:でも、覆面はもう一人!

ぴえろ:そして、その第二の覆面が大地に立つ!

常寺:出るぞ謎の2人目だ! ……いやほんと、1人目凄かったし、期待大だね。

異端者:たしかに。とはいえ相手が相手だしなあ。

異端者:下手なプロだと勝負にならないし、どうなるだろう。

ぴえろ:勝負の鍵は選択キャラだね。やっぱ選ぶのはアムドラヴァかな。

常寺:うーん、それを選ぶとしたら魚臣じゃない? 前作で惜しかったし。

常寺:僕は2pカラーのミーティアスのミラマッチと見た!

異端者:あー、なるほど、黒い色したもう一人の自分的な?

異端者:うん。お約束と言えばお約束。鉄板と言えば鉄板だね。

異端者:負けても絵になるし。

常寺:高速戦闘、見てる分にはかっこいいよね。来ないかなミラーマッチ。

ぴえろ:あ、キャラ選択終わるよー……。

 

 

 

 

 

 

異端者:カースドプリズン!?

ぴえろ:カースドプリズン!?

常寺:カースドプリズン!?

 

 

 




キリが良いのでここまで。
次回はその内更新です。

それにしても「続・GH:C編」も楽しみやね。


オマケ
というわけでGGC編ですが、常寺に介入の余地ナシという事で観客目線です。
色々悩んだんですが、原作展開の多さと捌ける分量的に、皆大好きGC:Hはリアクション重視のチャット形式になりました。

鍵設定の掲示板回と被るのは勘弁してね。



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