アズールレーン二次創作 ~ 今日もあの娘は元気です ~ 作:ながやん
姉妹艦ネルソンと違い、大規模な近代改修を一切行われぬまま、ノルマンディー上陸作戦等に参加、戦後は予備役となった後、1948年3月16日にスクラップとして解体、赫奕たる艦歴に終止符を打った。
指揮官には毎日、任務が山積みである。
KAN-SENの少女達が学園に通う午前中、黙々とデスクで仕事を片付けてゆく。艦隊の再編成や模擬戦の手続き、そして燃料の備蓄管理……今日も猛烈に忙しかった。
そろそろ昼食の時間も迫った、そんな時である。
執務室のドアがノックされ、返事もまたずに開かれた。
そこには、目も覚めるような美女が顔を出している。
「指揮官、お邪魔でしたか? よかったら昼食をご一緒しようと思って」
彼女の名は、ロドニー。
あのビッグセブンの一角で、ロイヤルネイビーが誇る大戦艦だ。
ロドニーは、ビッグセブンの名にふさわしい胸を揺らして、そっと入り込んでくる。あっという間に彼女は、指揮官の座る執務机に身を乗り出してきた。
思わず指揮官は、彼女との距離を保つべく仰け反る。
満天の星空を閉じ込めたような瞳が、人懐っこい笑みに輝いていた。
「たまには港に出ての食事はどうですか? 私、美味しい店を知ってるんです」
冷や汗が浮かぶ感触に、指揮官は肌を粟立たせた。
だが、ロドニーは楽しげに胸の谷間からメモ帳を取り出す。
否定も肯定も許されない少年の前で、敢えてロドニーは気付かぬフリをしているのだ。自分の背中に今、38cm砲の徹甲弾の如く視線が突き刺さっているというのに。
想いを念じて空気を読めとばかりに、視線が険しくなる。
それでもロドニーが無視を決め込むので、とうとう秘書艦は椅子を蹴った。
「ちょっと、ロドニー? 弟くん、困ってるんじゃない~?」
「あら、レキシントン。……ふーん、弟くん、ですか」
「そ、そうよ。いけない?」
「いいえー、とんでもない。むしろ大歓迎です。では、指揮官。お店を選びましょうか。なんなら、私が手料理を振る舞ってもいいんですけど」
「ロッ、ロドニー!」
やばい、かなりやばい。
指揮官はちらりと、ロドニーの向こうにレキシントンを見やる。長らく秘書艦を務めてくれている女性は、目が合うなりツンと顔を背けた。
これは、彼女が物凄く怒ってることを示すサインだ。
日頃は好きなだけ甘えさせてくれても、ちょっと機嫌を損ねればこれだ。
指輪を贈って結婚した今も、弟くん扱いな日々は悲喜こもごもである。
「レキシントン、お姉ちゃんなら聞き分けないと。ね?」
「ね、じゃありません! 指揮官はお昼は、私と食べるんですもの」
「毎日同じ顔ばかりじゃ、それもレキシントンとじゃ、指揮官も疲れちゃいますよ」
「……どういう意味、かしら? ロードーニィ~?」
「ふふっ、まあ怖い」
――執務室海戦、勃発。
因みに、第何次かは忘れてしまった。
レキシントンが大鳳と揉めた第七次執務室海戦以来、数えるのをやめているのである。
勿論、他のKAN-SENがそうだったように、ロドニーも引く構えを見せない。
そして、彼女はあろうことか執務机に腰掛けた。
そのまま腕を伸ばして、指揮官の顔を胸に押し付け抱き締める。
「私なら、指揮官の疲れを癒やしてあげられると思いますよ? 少なくとも、疲れの原因である誰かさんよりは」
「あら……いいのかしら? そんなこと言って」
「真実は時に残酷ですが、指揮官のためですし」
「……そぉ、真実……残酷、ねぇ~?」
カツカツと歩み寄ってくるレキシントンが、ロドニーの眼前に仁王立ちになった。腰に手を当て背筋をそらして、形良いバストがツンと上を向く。
ロドニーは余裕の表情で、流石は年上の貫禄というところだろうか。
だが、その笑みが僅かに翳った。
レキシントンの一言で。
「ネルソンから聞いてるわよ~? 貴女、他の艦隊の指揮官にも粉かけてるんですって?」
「あっ……それは」
「ネルソンとはよく話すのよ? お互い、面倒な妹を持つと苦労するって」
「面倒な……妹。姉さんが、そんなことを……」
「ま、指揮官とお昼くらい多目に見るけど、少しは……あ、あら? ロドニー?」
ギュム、とロドニーが指揮官を抱き締めてくる。
彼女は小さく溜息を零すと、そっと指揮官を放した。
甘やかな吐息が頬を撫でたような、そんな薔薇色の予感が去ってゆく。
「ふふ、そう、ね。だって、焦れったいんですもの。どこの指揮官もみんな」
「……うちの指揮官も?」
「そうよ? レキシントン、秘書艦なんかやってるだけじゃ、縮まる距離も縮まらないですよ? 少しわがまま言って、振り回して困らせるくらいじゃないと」
「ふぅん、そうね~……まあ、考えておくわ」
なんだかよくわからないが、二人の表情が柔らかくなった。
目に見えぬ砲火が交わされたあとの、修羅場寸前の執務室海戦が終わったようである。ほっと胸をなでおろしていると、ボリューミーなお尻を執務机からおろして、ロドニーが振り返った。
「指揮官? 港の方にオムライスの美味しいお店があるんです。たまにはここの食堂ばかりじゃなく、ちゃんとレキシントンを連れ回してください? いいですね?」
それだけ言うと、トンと人差し指で指揮官の胸を叩いて……ロドニーは行ってしまった。
呆気にとられて見送りながらも、おずおずと指揮官は席を立つ。
先程のロドニーの言葉をそのまま伝えたら、レキシントンは今日一番の笑顔を見せてくれた。それは、姉を気取って世話を焼く時とは別の、一人の女声としての笑みだった。
実は、戦艦で初めて育てたのが彼女でしたね。基本的に主力艦隊は、正規空母、戦艦、軽空母の構成が好きなんですが…一番最初に育て始めた第一艦隊、打撃力はレパルスちゃんだったもので。や、知ってる艦が出て嬉しくて「巡戦でもいっか!」って。でも、第二艦隊ではロドニーを育てて、戦艦の頼もしさを満喫しましたね。
なんか、アズレンのロドニーって…こぉ、童貞を殺す服過ぎませんか(笑)話し方からなにから、童貞なら一発でKOできそうな美人だと思うんです。しかもあれ、なんとなーく自分でわかっててやってる感じがして…凄く、かわいいですね。色々なお姉さん艦が出てきますが、ロドニっぱいはやはり格別!特別!