青年放浪記   作:mZu

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第26話

青年の考えとしては朝起きてから自分のベットメイキングを終えた後美鈴と青年が与えた仕事をこなす。二人でサポートをしながら仕事を覚えさせる。

 

与えた仕事を終わらせる事ができたら建物に傷を付けれなければ何をしても良い、としている。例え外で他の妖精と戯れてもだ。夕飯になる前に戻ってきたら其処からは紅魔館の敷地内で自由にさせる。此処でもルールを変えるつもりはない。

 

「という訳で行ってきますね。」

美鈴は不安なそうな顔をして咲夜のいるという部屋へと入った。青年はその様子を壁にもたれかかって聞いていることにした。

 

だが、美鈴は扉を閉じているので何も聞こえてこないというのが感想だった。

 

青年は完璧とまではいかないが、最低限妖精が不満はなくなると考えていた。もし失敗すればその箇所を修正すれば良い。時間が経つまで青年は手遊びをして過ごしていた。そして剣を抜いて色々と小規模のものを念じてみた。

 

「何とか許可取れました。」

美鈴が部屋を出る時に青年は剣を鞘に納めた。美鈴は何をしていたのかは別さっぱりだが気を取り戻して妖精に話をするらしい。青年は其処で美鈴に任せることにした。働いてから二日の奴が出る幕ではないと自分からその事は言ってある。

 

青年はこの館の隅へ、美鈴は広間へと向かった。青年はリズムを踏みながらタンタンと階段を降りていく。螺旋階段であるのでそこまで降りた感覚にはならないが、図書室を一望できるこの時間は嫌いではなかった。

 

「おはようございます。今日はどんな要件ですか?」

小悪魔が青年に気付いたらしく、近づいてから話しかけた。別にそのような時間な気はしないが青年は気にしなかった。

 

「パチュリーに自然魔法を教わりにきた。」

青年は小悪魔の妖艶な立ち振る舞いを見ていても眉ひとつ動かさなかった。蔑んだ目で見ていたので冗談だと思われているらしい。

 

「案内しますね。」

小悪魔は気を取り直して青年をパチュリーの元へと導いてあげた。本が積まれた棚が視界を遮る中、小悪魔は完璧に案内を済ませた。

 

「済まない。」

青年はあまり関心がないらしく、質素な返答をしてそれで終わった。小悪魔は紙とペンを持ってくると何処かへ行ってしまった。青年は目でその後を追っていたがそれ以上はしなかった。

 

「こんな時間から来てみたが大丈夫だったか?」

青年は雰囲気に合わせるように静かに話していた。何処かにいる小悪魔と対面している二人以外はこの場に居なかった。音が存在しないかのような空間であった。

 

「ええ、私は時間に囚われないわ。それでどのような魔法を知っているのかしら。」

パチュリーは小悪魔が用意を済ませるまでにどれだけの知識を有しているか聞いてみることにしたらしい。

 

「何も知らない。自然魔法の前提を知っているくらいで魔法道具が扱える程度だ。」

青年は何も隠さず、誇張もせずに説明した。その態度は一種の傲慢さや未熟さを感じるが良い意味でも悪い意味でも真っ直ぐな青年だった。そこをパチュリーは見透かしたらしい。

 

「そのようね。魔法の前提から知りましょう。五元素は答えられるかしら。」

パチュリはまるで教師かのような態度をとる。確かに最初のスタートをするためにはそうするしかない。青年は少しだけ考えていた。

 

「確か、火、風、地、水、陰だったはずだ。」

青年はうろ覚えにもほどがあると思っていた。ただし、別に間違っている訳でもなかった。

 

「魔法は確かにそれでも通用するわ。要はその元素で何が出来るかを決めるわ。全てを揃えることはできるけど五つ以上混ぜる事は禁忌とされている。だからこそ誰が書いたかによってはその元素も変わる。私は火、水、木、金、土の五つに日、月を合わせた七つにしているわ。」

青年は話に矛盾があることに気づいた。その事を素っ気なく聞いた。パチュリーは特に反応は見せなかった。まるで予想していたかのようでつまらないと感じるほどだった。

 

「確かにその通りよ。私は七つある。でも、日と、月は常に時を知らせるなんてはならないものなよ。」

パチュリーの説明に青年は話の間に小悪魔によって置かれていた紙にメモを取った。青年は更に魔法道具の原理について聞いた。

 

「魔法陣の対象となる媒体に貼り付ける事で出来るようになるわ。個人の魔力によって威力は変わるけど誰でも強い魔法は使えるけど、無くした時はまともに魔力を扱えなくなる。其処だけは気をつけないといけないわ。」

パチュリーは得意気に話しているのを青年は熱心に聞いていた。パチュリーも流石に上機嫌になり、話は続いた。それは小悪魔の差し入れとばかりにいれた紅茶が冷めてしまうほど。青年は興味がある事、疑問に思う事を全て吐き出すかのように聞き出した。その事を紙を書き取っては更に紙を貰った。その枚数は七枚になっていた。青年は質問をしたい事を聴き終えたというよりは疲れたようでソファーに深く腰掛けてしまった。

 

「流石にそこまで聞きたいことがあるなんて。私は嬉しい限りよ。」

パチュリーは元々人の事はどうでも良かった。他人が何をしていようとパチュリー自身に火の粉がかからなければそれで良いと思っていた。それが今では青年のエネルギーの対抗するほどの魔女へと変わっていた。

 

「今日は此処までしてくれ。まとめる時間がなくなる。」

青年は小悪魔に七枚の紙貰い、ペンを借りていた。そして階段を二回に分けて昇り、自分の部屋へと戻った。それから纏めるだけまとめてその場で眠ってしまったそうだ。

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