青年放浪記   作:mZu

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第34話

「寒い。」

 

とても寂れた人が誰も来ないような立地にある神社の巫女として霊夢は過ごしていた。しかし、その冬のような寒さが続く春に流石に嫌気がさしてきたらしい。兎に角防寒をして霊夢は外に出た。

 

「異変の犯人を探すわよ!」

此処にはもちろん一人しかいない。それでもこう大きな声で叫ばないと寒くていられないということだろうか。

 

霊夢は声を珍しく荒げていた。やはりエネルギーというのがあるのだろう。霊夢は一旦此処よりも高いところに向かおうとしていた。

 

霊夢は北西へと進んだ。そこには妖怪が階級を持って縦社会を構築している通称妖怪の山があった。

 

その場所では本来は易々とは言って良いようなところではなかった。仲間にはとても優しいが外から来たとわかると一斉に襲いかかってくる。そんな恐ろしい場所だった。

 

それでも関係ないと霊夢は山道を歩いていた。緩やかな傾斜のある穏やかな山で妖怪が占領しているとは思えないほどに静かであった。人の気配さえもない。その中で霊夢は堂々と山道を闊歩していた。その図々しさは青年にも匹敵する。一体何がしたいかといえば何となく見ていたいもがあるだろう。

 

「しっかし寒いわね。」

霊夢はそんなことを口走る。そんな時に人のいそうなマヨヒガと書かれたところを目にした。霊夢は堂々とその中に入っていた。

 

「誰かいるの?」

何方が訪れた方のか分からないほど堂々としていた霊夢は此処を住まいとしている妖怪を怖がらせた。普通は逆である。

 

「居ますよ。」

そこから現れたのは赤い服を着ている猫のような少女だった。霊夢はお祓い棒を持ってその猫を見ていた。いかにも今にも仕留めそうな風貌をしている。

 

「アンタ、この異変について何か知ってる事ない?」

相手は子供というのに霊夢は容赦というものをしなかった。どうしてそうなっているのかはその後ろを見ていたらそうなる。

 

別にボロ屋と言うわけでもないが博麗神社よりも綺麗にされている。霊夢にとっては何とも言えない屈辱があった。

 

「何も知らない。」

猫の妖怪が人間一人に怯えていた。これだけの胆力がないと何も出来ないらしい。

 

「そう、なら良いわ。」

霊夢はそこから飛び上がると面倒になっているのかさらに人を探していた。

 

そして真上に何らかの裂け目があった。霊夢は目を細くしてその場所を見つめると一気に速度を出してその場所へと向かった。

 

「春ですよー。」

白いワンピースを着た明るい茶色の髪をしていた。リリーホワイトである。霊夢は一瞬だけ立ち止まって話を聞いてみることにした。

 

「で、何?」

霊夢は途中で止められたからかどうしもないほど怒っている。色々と言いたい事はあるのだろう。

 

「春ですよー。」

「もう、良いわ。」

霊夢は札を大量に投げてその妖精を倒した。リリーホワイトが春が近くなっている事を喜んで弾幕を放ってきた。

 

そこで霊夢は一気に投げて終わらせたと言うわけである。一瞬で勝負を片付けてその狭間へと向かったのである。

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