仮面ライダー&ジャンプフォース 平成ジェネレーションズHeaven inきららファンタジア 作:玄武Σ
大樹「そしてその僕が、君たちの力を試すべく、仮面ライダーディエンドに変身して戦闘開始だね」
戦兎「ちょ、あらすじに割り込んでくるんじゃないよ! あんたとは敵同士なんだから!!」
大樹「細かいこと言わないの。そしてその僕がビルドやクリエメイト、そして雄英生の力を試すべく召喚したライダー達を嗾けたのが、前回の話」
出久&ココア(しかも続けるんだ……)
龍我「そしてそんなこいつらのピンチを救ったのが俺、仮面ライダークローズ。またの名を……」
チノ「戦兎さんの仲間の仮面ライダーですか……って、またの名?」
龍我「ああ。またの名を"プロテインの貴公子・万丈龍我"だ!」
チノ&焦凍&お茶子(だ、ださい……)
千夜(……新メニューの名前の参考になりそうね)
克己「つーか、そろそろ俺の出番よこせや……」
天哉「爆豪君、今回で俺達も来るからもう少し我慢したまえ」
戦兎「ああ、あらすじ紹介の大半を持っていかれた……」
ジョニィ(ぼくも今回から出てくるんだが……忘れ去られたか?)
戦兎がラビットハウスを訪れたのと同じ頃
紫の髪をツインテールに纏めた、軍服をファンタジー風にアレンジした格好の少女が街道を進んでいた。彼女が何度か話題に出ていたココアの友人、リゼこと
なぜ二人はココア達と別行動中なのかというと、それは彼女らが一緒に行動している別のクリエメイトのチームの頼みによるものだった。
「まさか、成り行きで魔物退治に付き合うことになるとはな」
「ごめんね、リゼちゃん…」
「別に気にしてないさ、花名。友達の頼みなら当然だ」
「いやぁ、リゼちゃんはナイスバディだけど太っ腹ですねぇ」
「な、何を言ってるんだ!?」
「こらこら、あんまりからかわない」
リゼに話しかける二人の少女、おとなし気な
花名達は里で開店したラビットハウスのエトワリア1号店でココア達と仲良くなり、今回の出張店の話を聞いて遊びに来た。しかしその道中で野生のクロモンに栄依子からもらったアクセサリーを取られてしまったという。だが後を追うと、魔物の大群が住み着いている洞窟に入ってしまったという。
そしてそれを取り戻せないか相談すると、リゼ達が名乗りを上げたという次第だ。ちなみにリゼは父が軍人ということから、射撃やCQCの心得があるとか。
「リゼちゃん、そろそろだと思うんだけど…」
そして花名が魔物に逃げられた一帯へと近づいたのを告げたのだが……
「くそが、くたばりやがれ!!」
「マジで何なんだ、こいつら!」
「知らんが、まさか脳無のような生体兵器の類か!?」
「そっちの事情は知らないが、僕らの共通の敵っていうのは間違いないな!」
その一帯で四人の男達が、魔物の群れを相手に激戦を繰り広げている光景だった。
まず金髪で目つきの鋭い少年は、手のひらから爆炎を放ち、ピエロのような姿の魔物ワラバカシを焼き尽くしている。しかもその力を推進力に使っての緊急離脱や急接近、至近距離での爆破、爆炎を飛び道具に使うなど、幅広い使い方をしている。一つの力を多種多様に使うその様子は、高い戦闘センスが見て取れた。
次に白と青を基調としたスカジャン姿の成人男性。彼は手にした青いボトル、"ドラゴンフルボトル"持った手で襲ってきた半魚人型の魔物”うおのたみ”を殴り飛ばす。直後にパパリザーという竜人タイプの魔物が襲ってくるが、振り向かずに攻撃を回避し、振り返りながらその勢いでフックを叩き込んだ。そしてそのまま、パパリザーの大群に飛び込んでいく。
こちらは格闘技経験があるのが見て取れ、それもかなり高水準に達しているようだ。
そして眼鏡の偉丈夫が、凄まじいスピードで周囲を疾走する。その速度は肉眼では視認するのが困難なレベルで、それで魔物の群れ全体をかく乱しつつ、蹴り主体の攻撃によるヒット&アウェイ戦法で戦っている。
よく見ると、脹脛から車やバイクのマフラーを思わせるものが生えており、これがスピードに由来するのかもしれない。
最後に、蹄鉄のような飾りがついた帽子を被る青年と、その傍でチュミミーンと鳴く赤子のような奇妙な姿のスタンドと思しき何かだ。彼は左手で指でっぽうを作ると、指先から何かを撃ち出してクラゲ型の魔物スケジェルンを撃墜する。膝をついたままの様子から、どうやら足を負傷しているらしい。そのため、ひたすら援護に尽くしている。
そしてその傍には、同じく負傷した白い馬がいる。鞍がついていることから、青年が乗っていたと思われる。
「な、なんかスゴイことになってるんだけど…」
「まあそれはともかく……イケメンパラダイスってやつですかね!」
栄依子が珍しく顔を引きつらせ、たまても顔を引きつらせつつも誤魔化すようにおどけてしまう始末だ。人見知りの激しい冠も見知らぬ男、特にあの金髪少年の苛烈さに怯えてしまっている。
「言ってる場合か! 数の差があるんだ、加勢するぞ!!」
「そうよ、リゼ先輩の言う通りだわ!」
結果、一同はそのまま魔物の群れと乱闘する男達に加勢することとなる。
「はぁあ!」
そして手始めに、リゼが手にした槍でジャケットの青年の背後にいたパパリザーを切り倒す。それに続いてシャロがフラスコを投擲、パパリザーの群れを牽制した。
「そこの人、私たちも加勢するぞ!」
「あ、餓鬼か? いや、やめておけって! 危ねぇぞ!」
しかし加勢に来た2人に対し、それを拒む発言をするスカジャンの男性。この事態での発言に、シャロが思わず反論する。
「いや、貴方だって危ないんだから手を借りた方が……」
「そうじゃ……って、離れろ!!」
そして青年が叫んでリゼとシャロを突き飛ばし、自身もその場から飛びのく。
「
すると何処からか声が聞こえたと思いきや、何かが魔物の大群へと目掛けて、高速回転しながら飛んでいくのが見えた。
そして技名らしきものを叫んで衝突と同時に大爆発を起こしたのだ。
「今の声……さっきの爆発を使っていた奴のか?」
「ああ。さっき知り合ったばっかだが、性格も攻撃も物騒だからな。下手すりゃ、お前らもお陀仏だったぞ」
リゼの推測に同意した青年の忠告を聞き、シャロの顔が青ざめる。下手をすれば、目の前の魔物達と同じ消し炭になっていたかもしれないのだから、無理もなかった。
するとその直後に、眼鏡の偉丈夫がこちらに戻ってきた。
「女の子? あの、彼女達は?」
「なんか俺たちを見て加勢に来たとかだってよ。けど、あの爆弾マンの巻き添え食いそうだったから、止めてるとこだ」
「そうですか……心配してくれて、ありがとうございます。だが、俺もあそこにいる爆豪くんも、ヒーロー科の生徒だ。戦闘慣れしているので、お気になさらず」
そして眼鏡の偉丈夫の言葉からほどなくして、魔物の群れは全滅するのであった。ちなみに、ほとんどあの金髪少年によるものだ。リゼ達は知るよしもないが、ヒーロー科という単語から出久と同じ世界の住人なのが伺えた。
「なんだか、私たち見てるだけだったような……」
「まあ、あんなコミックヒーローみたいな大暴れされたら、仕方ないですけど」
花名の呟きにフォローを入れるたまてだったか、その表情は未だに引きつっていた。エトワリアではまず見ない、苛烈な戦いだったため仕方ないだろう。
「……あ、そうだ! すみません、あのお馬さんに近づいてもいいですか?」
「? スロー・ダンサーにか?」
しかしすぐにあの倒れた馬について思い出し、帽子の青年に許可をもらって近寄る。そして青年にスローダンサーと呼ばれたその馬に近寄り、杖をかざした。
「君、何をする気だ!?」
いきなりのことに動揺し、青年は激高。しかし直後、花名は一瞬ビクッとするも回復魔法を馬に対して使用する。するとそれが効いたようで、馬は健康な様子で立ち上がった。
「な!?」
「これで、このお馬さんも治ったと思います。私、回復魔法は得意なので」
「花名ちゃんの魔法には、いつも助けられてますからねぇ」
まさかの光景に青年は驚愕し、花名とたまてから説明を受けると、早速スローダンサーに跨ってみる。
「凄い。もう健康そのものじゃないか……ありがとう、君は恩人だよ。それと、急に怒鳴ってすまなかった」
そして愛馬の安否を確認し、青年は花名にお礼を言うと、自己紹介を始めた。
「僕はジョニィ・ジョースター。イギリス出身でジョッキー、つまり騎手をしているんだ。こいつは愛馬のスロー・ダンサー、本当に助かったよ」
「イギリスの方なんですね……あ、私は一ノ瀬花名。日本人です」
「花名ちゃんの学友で、百地たまてと申します!」
「同じく十倉栄依子です」
「千石冠、よろしく」
ジョニィと名乗ったジョースター性の青年に、自己紹介する花名一同。それに続く形でリゼとシャロも名乗る
「私はリゼ。親父が軍人だから、先頭の心得がある。さっき見てるだけだったが、ここから先は守ってやるさ」
「シャロです。リゼ先輩の学校での後輩…だけど軍人じゃないので、あしからず」
「軍人? いや、俺も爆豪君もも、ヒーロー科の所属だから戦闘訓練は受けているが……」
「はい?」
眼鏡の偉丈夫からのヒロー科という単語にきょとんとするリゼ。その様子に思うところあり、彼も自己紹介を始めたのだった。
「俺は雄英高校ヒーロー科1年A組のクラス委員長を務めている
「勝手に紹介すんな、メガネ」
「俺は元格闘家で……」
天哉が勝手に紹介してきたことに、苛立った様子の勝己。しかしそれをしり目にスカジャンの青年が名乗りを上げるのだが……
彼こそが戦兎の相棒、万丈龍我その人だったのだ。しかしその馬鹿げた自分の異名で、一同が凍りつくこととなる。
「何言ってんだ、あんた? 大人のクセしてバカなのか?」
悪態をつく克己を除いて。
「んだと、このガキ!? せめて頭に筋肉つけろ!!」
「ああ、筋肉バカがいいってか!?」
「いや、いきなり喧嘩するんじゃない……」
大人気ない龍我と勝己の言動に呆れながらツッコむリゼ。しかしその最中、花名は当初の目的を思い出して一同に問いかけた。
「あ、あの……皆さんの名前も分かったところでなんですけど、私ここに探し物に来てて……四葉のクローバーの形をしたブローチがありませんでしたか?」
「ん? ああ、それっぽいの一番弱そうなのが落としてたから拾ってたが……」
その時、花名の言葉に反応したのは龍我であった。その彼のポケットから取り出されたのは、四葉のクローバーをモチーフにしたピンクのブローチだった。花名の言った特徴と一致している。
「あ、それです! ありがとうございます!!」
「おう。次からは気ぃつけろよ」
「さて、ひとまず全員の問題も解決……あ!」
問題解決に安心した直後、ジョニィはあることを思い出して一堂に問いかける。
「すまない、僕の問題がまだ片付いていなかった。聖なる遺体はどこに?」
「痛い? おめぇどこか怪我してるのか? やっぱり足か?」
龍我は遺体を痛いと勘違い、という小学生でもしなさそうな間違いを起こした。しかし丁寧に説明を入れてやるジョニィであった。
「そうじゃなくて遺体。人間の死体、厳密にいえばミイラを探しているんだが…」
「ミイラ!?」
「な、何でそんなものを探しているんですか?」
「ん、墓泥棒?」
「それは……」
横で聞いていたシャロと天哉が驚愕し、冠がやましいことをしたのではと思ったのか、そんなことを聞いてきた。しかしジョニィは微妙に言いよどんでいる。
「ジョニィ・ジョースター、聖なる遺体はこの世界エトワリアに散り散りになっている。が、いくつかはどうやらクリエメイトと呼ばれる異世界人を持ち主に選んで一か所に集まりだしたようだ」
「こ、この声は……!?」
その時、何処からかジョニィを呼びかけながら遺体について話す、男の声が聞こえる。そしてジョニィ本人は、その声を聞いた瞬間に激しい憎悪を目に浮かべる。そして声の主を見つけた時、驚愕の表情と先ほどより強まった憎悪を浮かべる。
「そ、そんな!? どうして無事なんだ……どうして、僕の撃ち込んだ"無限の回転"が消えているんだ?
ジョニィがヴァレンタインと呼んだその男は、カールした金髪にピンクの上等なコートを纏っている。
ジョニィがエトワリアに転移する直前まで戦っていた宿敵、ファニー・ヴァレンタインである。
「バレンタイン? 今、2月じゃねぇんだけど?」
「バカか、てめぇ? どう考えてもあの変なおっさんの名前だろうが」
「んだと、ガキ!? だから、筋肉つけろ!」
「静かにしてくれ。アイツ、妙な格好の割に凄みがハンパないぞ」
龍我の的外れな言動と勝己の口の悪いツッコミから、また喧嘩になりそうになるのをリゼが諌める。実際、ヴァレンタインからは凄まじい威圧感とオーラが発せられる。喧嘩している場合ではなかった。
「初めましてだな。クリエメイト諸君に平行世界の特殊能力者一同、そして仮面ライダーよ。
我が名はファニー・ヴァレンタイン。そこのジョニィ・ジョースターの元住んでいた世界で、アメリカ合衆国大統領に就かせてもらっている」
「だ、大統領!? 」
ヴァレンタインの肩書に、オーバーなリアクションで驚く花名。目の前に現れた人物が、国家元首なのだから仕方ないだろう。
「ジョニィ・ジョースター。まず言っておくが、我らの聖なる遺体を賭けた戦いだが、横槍が入った所為で勝者は無くなった。その横槍を入れた者が、貴様の黄金の回転エネルギーを消し去った」
「何? ヴァレンタイン、何を言っているんだ?」
ヴァレンタインの言葉を聞き、理解できないジョニィ。しかし、当の本人は気にせず話を続ける。
「しかしお前の黄金の回転エネルギーを込めた爪弾なら、その人物"オーバーヘブンショッカーの首領"を倒し得る可能性がある」
「オーバーヘブンショッカー? なんだそれは?」
「様々な世界を支配するべく暗躍する巨大組織”大ショッカー”を前身とした集団。それを例の男が乗っ取って首領として君臨した組織だ」
オーバーヘブンショッカーのことを、ジョニィに対して律義に説明してやるヴァレンタイン。そしてまだ説明を続けるのだった。
「そしてもう一つ、ここエトワリアは平行世界ではない。我らのいた世界と次元を隔てて隔絶された、完全なる異世界だ。そして例の首領が遺体の脊椎部を手にしようとした時、突如として時空の歪みに吸い込まれた。そして調査の結果、ここに遺体が転移したということが分かったわけだ」
「……そうだ、思い出した。ヴァレンタインの攻撃を警戒していたら、いきなり遺体と僕が吸い込まれて、目が覚めたら…」
ヴァレンタインから話を聞き、ジョニィは飛ばされてくる直前に自分の身にあったことを思い出す。そしてその直後、ヴァレンタインは行動をとる。
「いきなりで悪いが、私は君達の力を試したい。そこで、こいつをあてがわせてもらう」
直後に空から何かが降ってきた。それは胸部にXマークが刻まれ、銃で武装した人型ロボットの大群だ。そして、龍我には見覚えがあった。
「ちょ、おい! 何でガーディアンがいるんだよ!!」
「ガーディアン?」
「俺のいた世界の兵器だよ! そうか、またヘイコー世界?とかいうのが絡んでやがんのか…」
「異世界に平行世界……なるほど。本当なら、さっきの怪物達にも納得できる」
「……それでは、武運を祈る」
龍我が勝己と天哉に説明を終えると、ヴァレンタインはそのまま紫のオーラによって転移してしまう。
その直後、ガーディアン達が集まりだして合体した。それによって、巨大な二足歩行のモンスターマシンと化す。手に持っていた機関銃が各部に取り付けられた、凶悪な巨大兵器だ。
「せ、せんぱぁい……」
「まいったな。いくらなんでも、これは…」
「私たち、死んじゃうの?」
「花名は心配しすぎだけど、今回は流石に…」
「ま、まさか今度は、SFな展開…でしょうかね?」
目の前の巨大兵器に、クリエメイト一同は恐怖で慄く。一人無言の冠も、栄依子の陰になりながら怯えていた。
そんな中、なんと龍我と勝己が前に出てくる。
「爆豪って言ったか? お前、さっき一番暴れてただろ。だから、今回は俺に任せておけ」
「あ? 全然問題ねえよ、むしろわけわかんなくてイライラしているんだ。もう一回暴れさせろ」
「……言うじゃねえか。じゃあ、二人で倒そうぜ」
「待つんだ! あのでかさじゃ、君のパンチで倒せるはずが…」
「爆豪君、なぜ彼を止めないんだ!?」
龍我が勝己と二人で戦うというので、ジョニィと天哉が慌てて止める。しかし、勝己は何となく察していたようだ。
龍我が戦士であることを。
「メガネ、察しが付くだろう。こいつの妙な道具とかで、少なくとも一般人じゃねえのは」
「そういうこった」
直後、龍我の懐に飛んできた小さな物体。西洋竜を模したロボット”クローズドラゴン”だ。そして龍我はドラゴンフルボトルを振って、クローズドラゴンに挿し込んだ。
そして腰に、ビルドドライバーを巻き付けた。
そしてクローズドラゴンをドライバーにセット。ハンドルを回してスナップライドビルダーを形成した。
アーマーが完成した直後、覚悟はいいか? そう問いかけるベルトからの音声とともに、龍我は構えを取ってあの言葉を叫んだ。戦う意思を体現する、あの言葉を。
そして形成されたアーマーを纏うと、そこにはビルドとは異なる仮面ライダーの姿があった。ストライプ柄のビルドと異なり、左右対称の青と黄色を基調としたカラーで、仮面にはどこかドラゴンを彷彿とさせる意匠が見られる。
「え、ええええええええええええええ!!?」
「へ、変身した?」
「まさかこれが、あの大統領が言っていた、仮面ライダー?」
変身した龍我の姿に驚愕して叫ぶ花名。その一方シャロも静かに驚き、リゼはヴァレンタインの口にした仮面ライダーという単語を、龍我に照らし合わせる。
そんな中、変身した龍我は一振りの剣”ビートクローザー”を手に合体ガーディアンの片割れと対峙する。
「俺は仮面ライダークローズ。今の俺は……
負ける気がしねぇぜ!!」
そして叫びながら、合体ガーディアンに立ち向かっていく。
直後にクローズはビートクローザーの柄についている取っ手を引っ張ると、ふざけたような電子音声と動時に刀身にエネルギーが溜まっていた。
「おらぁああ!!」
そして剣を振ると、切っ先から衝撃波が放たれた。そしてそれは一瞬で、合体ガーディアンを撃破してしまったの
だ。
「行くぜ!」
まず勝己は爆破の推進力で一気に宙を舞い、そのまま合体ガーディアンの頭上へと舞い上がっていった。
そして指先から狙いを定めつつ、凝縮された爆炎を乱射する勝己。攻撃バリエーションも豊富で、非常に強力だ。ほどなくして、ガーディアンは二体とも倒されるのだった。
「す、すごい…」
「ヒーローの学校…あながち嘘じゃなさそうだな」
その一方、巨大な兵器を相手に一瞬にして決着を受けた二人にクリエメイト達が呆然とする。しかしその直後、それは起こった。
「……みんな、街の方を見るんだ!!」
リゼが真っ先に気付いたそれは、ココア達がラビットハウス出張店を開いている街が竜巻に襲われる光景だった。一同は知る由もなかったが、丁度ビルドがテンペストと交戦していた時間であった。
「まさか、さっきヴァレンタインの話していたオーバーヘブンショッカーか!?」
「何にしても、ヒーローとしてこれは放っておけない! 爆豪君、行くぞ!」
「仕方ねぇな。あんたも行くか」
「おうよ。仮面ライダーはラブ&ピースのために戦うからな、いくらでも手伝うぜ」
その一方で、男衆がやる気満々な様子であった。そしてそのまま、街へと駆け出すこととなる。
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そして街に到着し、クローズはギャレンの攻撃から出久とココアを救ったのだった。
「よう、戦兎。苦戦しているみてぇだな」
「何を余裕そうなんだ、バカ。お前こそ、知らない世界に一人でしんどかったろ?」
「んなわけねぇだろ! あと筋肉をつけろ!!」
「はいはい。ところでお前、なんかボディがグレートクローズじゃなくなってるけど、どうした?」
「うぉ、マジか!? 全然気づかなかった!!」
「やっぱり筋肉バカじゃなくてただのバカだろ。普通、変身する時に音声でわかるでしょうが」
「なんだと、てめぇ!!」
そしてビルドとクローズは互いに悪態を吐くと、それが段々と口喧嘩へと発展していく。しかしその最中でも、ノリノリで龍騎を圧倒していくのだった。
するとその様子を見ていた出久に声をかける人物がいた。
「おいクソナード、無事か?」
「え、かっちゃん!? かっちゃんも異世界に来てたの!?」
「カッチャカッチャうるせえ。だがまあ、その通りだ」
克己のあまりの口の悪さに、隣にいたココアもさすがに驚いて出久に問いかけてしまう。
「ね、ねえ出久君。知り合いみたいだけど、誰?」
「爆豪克己。同級生で、幼馴染です」
「え?」
「嘘じゃないです、意外にも」
「おいデク。見知らぬ女に何言ってんだ?」
流石に今回の物言いに思うことあり、出久に対して文句ありげな目で見ながら言うのだった。
「レシプロ・バーストォオオオオオオオオオオ!!」
その同時刻。掛け声と同時に天哉が超速ダッシュでお茶子とライネの戦闘に入り込み、二人の対峙していたイクサに飛び蹴りを叩き込む。
「Oh!?」
「しまった、避けられたか」
しかし咄嗟に旋回し、攻撃をよけてしまうサイガ。
「麗日君、大丈夫かい?」
「飯田君もこっち来てたん!?」
「まあね。で、そちらは?」
「私はライネ。お茶子ちゃんたちのお友達みたいだけど、細かく自己紹介する時間もなさそうね」
天哉はそのままお茶子とライネ相手に言葉を交わすも、サイガが再び突撃していく姿が見えた。
「Act2!」
そして同時刻、ジョニィがスロー・ダンサーに跨ったまま焦凍とチノに割って入り、イクサへと攻撃する。とっさにイクサは回避するも、放たれた弾は追尾してイクサに命中する。
しかしその際、何故かジョニィのスタンドと思しき物が赤子から機械じみた姿へと変じていた。
「僕はジョニィ・ジョースター。いろいろあって、急にこの世界に飛ばされたんだ。僕の目的もあるから、共闘するよ」
「あ、ああ。助かる…俺は轟焦凍。こっちは、香風智乃だ」
「どうも…」
ひとまず自己紹介しておく一同。その最中、イクサは何事もなかったかのように立ち上がって再びこちらに対峙する。
「その命、神に返しなさい」
そしてまたいつものセリフを口にした。そして同時に、イクサの手にした剣が銃に変形しているのが見える。
「ジョニィ、だったか? アイツは自我のない人形みたいなやつで本物の人間じゃない。遠慮なく攻撃しても問題ない」
「そうか。なら僕のスタンド、タスクの爪弾で仕留めてみせるさ」
そして轟焦の言葉に、ジョニィは指でっぽうを構えてイクサに視線を向ける。
そしてその一方、ディエンドはその様子に気を取られていた。
「クローズに他の雄英生、加えて聖なる遺体の元あった世界の住人で、スタンド使い……これは少し厳しいね」
「余所見は厳禁。その首、取らせてもらう」
ディエンドはビルドチームの救援に気を取られていると、再びハッカの札が飛んでくるので撃ち抜く。
そして、龍騎のベルトにある龍の顔を模したエンブレムを描いたカードを、ディエンドライバーにセットした。
カードをセットした直後、なんと龍騎に銃口を向けたのだ。
「う!?」
「あいつ、味方を?」
そして発砲したため、ビルドも思わず困惑する。しかし、直後にとんでもないことが起こったのだ。
「え、うそだろ…」
なんと龍騎の体がまたから裂けたと思いきや、そこから変形してドラグセイバーをはじめとした武装と完全に一体化。それにより赤い東洋竜型ミラーモンスター”無双竜ドラグレッダー”に似た姿の”龍騎”ドラグレッダーへと変じたのだ。
「アブねぇ!?」
そして口から火炎弾を放ち、ビルドとクローズを焼き払おうとする。とっさに二人は回避するも、そのまま尻尾で薙ぎ払おうとしてくる。
「「戦兎さん!」」
しかし咄嗟に出久の放った空気弾を食らい、龍騎ドラグレッダーはひるんだ。そしてそこに、ココアが風を纏って飛んでいき、そのまま斬撃を叩き込む。
「出久にココア…なんで」
「なんでも何もないよ。お茶子ちゃんに言ったことだけど、会って3秒で友達がモットーだから、戦兎さんも私と友達だから、助けるのは当然だよ!」
「僕は雄英ヒーロー科の生徒、ヒーローになるために学び鍛える人間だからこういう時に戦うのは当然ですよ。あと僕の憧れのヒーローの受け売りなんですが…」
ビルドからの問いかけに答えるココアと出久。そして出久はさらに続けた。
「余計なお世話は、ヒーローの本質だそうです」
「……はは。最っっ高だな!!」
その出久が口にした言葉に、同じく正義のために戦うビルドも思うところあり、歓喜の声を上げるビルドであった。
「それじゃあ、俺も君らの熱意に応えて、一気にパワーアップさせてもらうか!」
そして決意を新たにそう言い、ビルドはフルボトルとは異なるアイテムを取り出す。見た目はビルドの顔を模したジュース缶のような形状で、配色はラビットタンクフォーム時のそれである。
そしてビルドはそれを振り、フルボトルの代わりにビルドドライバーに取り付けた。
そしてドライバーのハンドルを回すと、スナップライドビルダーの形状が変化し、何やら発泡成分のような物がアーマーを生成する液体に注入された。
そして新しく生成されたアーマーを装着すると、ラビットタンクフォームの各装甲がギザギザになった物を纏い、色に白が加わったトリコロールへと配色が変化している。
ビルドの基本フォームであるラビットタンクが上位形態になったこの姿。その名を……
(な、なんだ? この炭酸飲料の宣伝文句みたいな口上は?)
新たに流れた口上に、思わず唖然としてしまう出久。しかしそうこうしている内に、龍騎ドラグレッダーは復活してこちらに迫ってきた。
「させるかっての!」
バシュッ
「ぐぎゃぉおおおおおおおおおおお!?」
すると新形態となったビルドは、体から泡を放出しながらラビットタンクとは比較にならないスピードで、龍騎ドラグレッダーを蹴り飛ばした。パワーも比較にならないほど上がっているようだ。
「よし、速攻で決めるぞ。万丈、出久、ココア、一斉に必殺技だ」
「おっしゃ、一気に決めるか!」
「早く倒さないと被害も大きくなりそうだし、同感ですね」
「よし。出久君、お姉ちゃんに任せなさい!」
そしてビルドとクローズはベルトのハンドルを回し、エネルギーを集めていく。そしてビルドは再び泡を体から発しながら、その泡の破裂で一気に加速し宙へと舞う。
「今の俺達は、負ける気がしねぇぜ!」
その一方でクローズの背後には、稲光を纏った青い東洋竜が現れ、口にエネルギーを集めている。
「私たちも行くよ!」
「はい! ワン・フォー・オール、フルカウル!!」
そして出久とココアもそれぞれの力を発動。ココアはつむじ風に乗って宙へと舞い、出久は踏ん張って一気に全面に飛び出す準備をした。
そして空中で身を翻し、ビルドは再び発した泡の破裂の勢いで加速しながら飛び蹴りのポーズを取る。ココアも一緒にその勢いに乗り、剣を向けて突撃していった。
そしてクローズの背後にいる竜のブレスに乗り、クローズと出久も飛び出して蹴り払う。
「ぎぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!?」
結果、龍騎ドラグレッダーは態勢を整える前に必殺技を連続で食らい、そのまま爆発四散した。
~同時刻~
「行くぞ、スロー・ダンサー!」
ジョニィも愛馬を加速させ、直後にスタンドを発動した。しかし…
「あれ? なんだか、また姿が…」
「ああ。だが、これは…」
ジョニィのスタンドはまたその姿を大きく変えていた。鎖帷子を纏った人型で、屈強な姿をしている。
「亡き僕の相棒が教えてくれた秘術”黄金の回転”。そこに”馬の走る力を利用した回転”を加えること生まれる無限の回転。それによって進化した僕のスタンド・
ジョニィ自ら自身のスタンドについて解説し、そして振り返って向こうで天哉が交戦していたサイガに向けてゆびでっぽうを作り、爪弾を放った。
「Oh No!?」
サイガは危機を察して、離脱を図る。しかし、放たれた爪弾はサイガを追尾して後を追う。
「Act,4に進化したタスクは、相手に僕が願った事象、この場合は倒したいという事象を叶える。殺意を持てば攻撃対象は確実に死ぬ。そしてそれは相手に当たるまで消えることはなく、防御などによる物理的な障害も、次元すらも超える。奴がまた違う世界に逃げても、当たるまで永遠に追い続ける」
「おい、それって……」
「結構、反則技ですね」
あまりにも理不尽すぎるAct,4の力に、そんな感想しか出てこない二人であった。
「そして今のこいつは、直接の攻撃力も高い」
「その命、神に返しなさい」
直後、ジョニィにイクサが襲い来るが…
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラぁあああ!!」
「ぐわぁあああああああああああ!?」
そのままスタンドによるパンチラッシュで、イクサを粉々に粉砕してしまった。
「す、すげぇ…」
あまりの強さに、それだけしか感想の出ない焦凍。チノも騒然としている。
「黄金の回転エネルギー……仮面ライダーや異界の特殊能力にも引けを取らない、強大な力だ。そして地球外文明の力で変身する、仮面ライダービルドとクローズ、貴様達もだ」
すると、またヴァレンタインが姿を現し、こちらへと話しかけてくる。
「万丈、あいつ何? すげぇ格好してるけど」
「ヘイコー世界? のアメリカ大統領っつってたぞ」
「あ、あれが大統領?」
「すっごい髪形だね…」
現れたヴァレンタインについてビルドや出久、ココアはそのインパクトあるビジュアルもあって見入ってしまう。
「ジョニィ・ジョースター、そしてビルドとクローズよ。貴様達のその力、磨いておくがいい」
「ヴァレンタイン、敵である僕に何をさせようっていうんだ?」
「他にもスタンド使いではあと1人、ジョルノ・ジョバァーナという男。スタンド以外に魂に由来する能力者、麻倉葉と黒崎一護、仮面ライダーゴーストの三名。後はディケイドとそこのディエンドだな。彼らにも可能性があるから、エトワリアに来ている可能性を信じ、探しておけ。そして、麻倉葉は他のクリエメイトと仮面ライダーに接触しているらしいから、合流を勧める」
ヴァレンタインはジョニィの言葉を無視し、そのまま続けた。
「では諸君、健闘を祈る」
そして再び、ヴァレンタインは転移していった。
「ヴァレンタインの奴、敵である僕らに塩を送るなんて何を考えているんだ?」
「さあな。ひとまず、奴の言っていた遺体とやらを探して、例の里とやらに行こう。味方との合流を急ぐべきだ」
「おーい!」
「あ、リゼちゃん達だ!」
ジョニィがこちらに合流しながらビルドと疑問を語っていると、リゼ達が遅れて到着。ココアも気づいて顔を向けた。しかしその直後、ココアが何かを感じ取る。
「あれ? なんか、声が?」
「まさか、聖なる遺体がここに? 君、どこかにあのヴァレンタインが狙っていたミイラのパーツがあるんだ! それを探してくれないか!?」
「え!? あ、はい」
そしてジョニィに促されるまま、ココアは周囲を捜索。そしてついに、遺体を発見した。
〜ココアは聖なる遺体の左腕を手に入れた〜
「うわぁ……」
「ココアさん、大丈夫ですか?」
「全然大丈夫じゃないかな……でも、私はお姉ちゃんだから頑張らないと」
ミイラのパーツを手にとっては、流石のココアも不快な気分となる。出久も心配するが、ココアは自分に言い聞かせて覚悟を決めるのだった。
その一方で、ジョニィはココアの手にした遺体を見て暗い表情をしてしまうのだった。
「左腕、僕がスタンドを発現したきっかけのパーツ……また、一からやり直しか」
「でもあの男の言う通りなら、もう他のクリエメイトって異世界人の子達が何個か手に入れたらしい。全部集めたら君に託せるように、俺も話してみるよ」
「……ありがとう、戦兎」
その後、到着したリゼ達や花名一行と話をし、互いの事情を把握できた。
「なるほど。それなら、急いで里に戻った法がよさそうね」
そう言いながら、ライネは何やら一枚の札を取り出した。
「これは特殊な転移魔法を使う道具なの。回数制限がある上に一度指定した場所、今回は里にしか移動できないわ。でも、人数制限もないから全員で行ける」
「なるほど。それじゃあ、私達も行くか」
ライネから話を聞いたリゼは、そのまま全員を先導して移動することとなる。そんな中、出久があることに気づく。
「あれ? そういえば、あのハッカって子は?」
「ディエンドもいつの間にか消えちまった。戻ってこないうちに行くか」
しかし戦兎に促されて一同は転移していくこととなった。
かくして、聖なる遺体の半数はクリエメイトを持ち主に選んで里に集まろうとしていた。
ついに、異界の戦士と仮面ライダーたちが会合を果たす。
だいぶ文字数ぶち込んだが、おかげで龍騎ドラグレッダーが雑な扱いになってしまった。申し訳ない……
次回はいよいよ、里での会合編・久しぶりに士と承太郎が動きます。
そして、ちょっとしたゲストが登場。ジャンプサイドの作者繋がりなんですが、誰が来るのかお楽しみに。