仮面ライダー&ジャンプフォース 平成ジェネレーションズHeaven inきららファンタジア   作:玄武Σ

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お待たせしました。混合戦なので時間がかかってしまい、申し訳ない。
サブタイで分かりますが、ゲストが今回で判明。


第26話「フォクシー海賊団とメカ巨兵+α」

〜里から数キロ離れた湿地帯〜

「ここか……あの割れ頭、懲りてねぇみたいだったな。またぶっとばさねぇと」

 

転移が完了し、そのまま機嫌が悪そうになるルフィ。その様を見ていたゆのは、少し不安そうにしていた。

 

「ルフィさん、あんなに怒るなんて何があったんだろう」

「たぶん、あいつらとデービーバックファイトで対決したときを思い出したんだろうな」

「デービーバックファイト……麦わら屋、んなもんに巻き込まれてたのか」

 

それを横で聞いていたウソップが、思い当たることを口にした。ローはそこから何かを察したようだが…

 

「デービー…なんだって?」

「ルフィさん達の世界の競技か、何かですか?」

「あ、わりぃ。わかんなかったか」

 

モモタロスも良太郎もそれが何かわからないといった様子だ。そこから、ウソップが解説をする。

要約すると、海賊同士で競技試合を行い、勝った方は負けた方から仲間1人か海賊旗を奪い取る、という内容なのだ。そして3セットのゲームで一度敗北、それでチョッパーを奪われたのが怒りの要因だそうだ。しかし残りの2試合で連勝し、チョッパーを取り返したついでに海賊旗を分捕ったらしい。

 

「仲間の取り合い……そんな酷いこと…」

「やっぱり、海賊さんって怖い人多いんですね…」

「デービーバック……まさかデービー・ジョーンズに由来している?」

 

ゆのもなずなも、その概要に恐怖を抱いていた中、沙英は1人冷静に分析している。

 

「沙英ちゃん、知っているの?」

「はい。元々、小説家やってるから知識はかき集めてるんで……確か、悪魔に呪われて深海に住むことになった海賊って伝説なんですけど」

「驚いた。違う世界なのに、そんなとこまで同じなのか」

「案外、異世界っていうのも創世記や古代の段階から枝分かれした、平行世界なんてこともあり得そうですね」

 

沙英の世界に伝わるデービー・ジョーンズの伝説が、まさかのルフィ達の世界と同じということが判明した。そこから興味深い考察をする人物がいたのだが……

 

「花京院さん!? なんでこっちに……」

「なんで承太郎達じゃなくて皆さんのところに来たのか、ですよね? それが、僕もよくわかってないんです」

「まさか、こっちで最初にであったのが僕達だったからとか……そんな訳ないよね」

 

まさかの花京院に、驚きを隠せない一同。良太郎がなぜかロマンチックな理由を考えるが、自分でもないと思ったらしい。しかし直後、それは起こった。

 

『さあ皆さん、お待たせしました!! これより、フォクシー海賊団による麦わらの一味へのリターンマッチが始まります。実況兼司会は私、フォクシー海賊団宴会会長のイトミミズが、超スズメのチュチューンの背の上からさせていただきます!!』

 

いきなり上空から大きな声が聞こえたので見上げると、巨大な鳥が空を飛び回り、その背に乗る男がマイクで声を発しているらしい。そしていつの間にかギャラリー席が設けられ、そこにはフォクシーが連れていた側近二人とお揃いのマスクを付けた、団員らしき集団が座って湧いている。

それだけ団の規模も大きいからか、団に宴会会長という役職がいるのも驚愕だ。そしてその男、イトミミズはそのまま続ける。

 

『今回の対戦相手、麦わらの一味は、船長"麦わらのルフィ"と狙撃手のウソップ、船医の"わたあめ大好きチョッパー"、そしてどうやら同盟を組んでいるらしい"死の外科医トラファルガー・ロー"の四名となっています。そこに仮面ライダー電王こと野上良太郎と、協力者のイマジン二名。クリエメイト六名とオマケが一名という構成になっております!』

「僕オマケですか? これは手厳しい……」

「僕だってリュウタロスって名前あるんだよ! モモタロスと一緒になんかしないでよ!!」

「おい小僧、それは聞き捨てならねぇぞ!!」

「みんな、落ち着いてよ! 今それどころじゃ…」

 

イトミミズに雑に紹介され、軽く落ち込む花京院。リュウタロスも不満を漏らすとその内容にモモタロスが憤慨、良太郎が止めようとする。しかしそんな下の様子も気に留めず、次はフォクシー海賊団の紹介に入る。

 

『対するフォクシー海賊団からは、当然前回のデービーバックファイト参加者がリベンジとして参戦しています。我らが船長"銀ギツネのフォクシーおやびん"に我らがアイドルのポルチェちゃん、そして"四足ダッシュの奇人ハンバーグ"の古参組三名も、当然参加だ!!』

「フェフェフェ。コテンパンにしてやるぜ、麦わら。ポルチェ、行くぞ」

「ガッテンです、おやびん」

 

そしていつの間にかボクシンググローブを付けて臨戦態勢に入るフォクシーと、同様に得物と思しきバトンを手に取ったポルチェが現れた。残るゴリラ風の巨漢ハンバーグがいないと思われたが、その次にとんでもないやつらとともに現れた。

 

『そしてそこに、カジキの魚人カポーティに、ハンバーグ率いるグロッキーモンスターズも参戦! タックルマシーン・ピクルス、魚人と巨人のハーフ"魚巨人(ウォータン)のビッグパン"もやる気満々です!! 陸地での戦闘ですので残念ながら、”ホシザメのモンダ”は水槽からの応援となります!!』

 

更に現れたのは、常人を超える筋肉量にヒレやエラを持つ魚のような男で、実際にカジキのように鼻が尖っている。そしてハンバーグを先頭に丸い体の大男と、これまた魚っぽいが目測で20メートルはありそうな巨人が現れたのだ。

そして同様に、ギャラリー席には海賊団員に混じって水槽に入ったサメがいる。こいつもマスクを着けていることから、団員らしい。

 

「ちょ、なんですかアレ!?」

「魚人っていうおれ達の世界に住む種族で、人間を超える怪力と水中での活動が得意で、超強い」

「そんで巨人はまあ、そのまんまだな。ただ、でかい分他の種族の比じゃないパワーに平均寿命が三百年もある。けどアイツはハーフだから、その所為か普通の巨人より小せえ」

「え? あれよりおっきいのがいるんですか?」

 

仰天する乃莉に、チョッパーとウソップから敵の種族について説明がなされる。しかし同時にビッグパンが純粋な巨人と比較しても小さい、という驚愕の事実まで判明した。なずなの疑問にウソップも無言で答える。

 

『更に今回は、腕の立つ助っ人達が参戦しております! まずはこちら!!』

 

しかし今回はそれに加え、オーバーヘブンショッカーが別の世界から連れてきた増援もある。そしてNEVERと破面が1人ずついると、プッチは話していた。

 

『死者蘇生実験の検体で、肉体を強化された鞭と関節技の達人。加えて悪魔の実に匹敵する凶悪ツール・ガイアメモリの使い手! NEVER副隊長の泉京水!!』

「イケメン坊や3人とやんちゃそうな麦わら坊や……いいわ、メスガキども始末したら貰っちゃいましょう!!」

 

克己とお揃いの黒と赤のライダージャケットを纏った、お姉口調のおっさん。紹介通りに得物の鞭を片手に体をくねらせ、男衆に色目を使ってくる。

 

『可愛い顔して実は男! 曰く悪霊だそうだが、見た目は完全に人間のソレです!! 破面のルピ・アンテノール!!』

「悪魔の実に仮面ライダー……訳わかんない連中だけど、まとめて始末してあげるよ」

 

抽象的な見た目にぶかぶかの袖とへそ出しファッションの美少年が、こちらを小馬鹿にしたような雰囲気で臨戦態勢をとる。

 

『かつて麦わらの一味に世界征服の夢を絶たれた、とある島の領主様。稀代の天才発明家ドクターラチェット!!』

「麦わら! 強化改造した私の鉄人君28号がお相手致しますから、覚悟をなさい!!」

 

腹部に巨大ドリルを備えたロボットに乗る、黄色い眼鏡の痩身の男。紹介の内容から、こいつがルフィ達に恨みを持つ男のようだ。

 

『以上の布陣となります、我らがフォクシー海賊団。さあ、麦わらの一味プラスαとのリターンマッチ、開始です!!』

「フェッフェッフェ。麦わら、おめぇらが新世界の腕利きどもと戦う力を身に着けたってんだ。こっちは数で優位をつけさせてもらうぜ」

「やい、割れ頭! こっちには戦い慣れてないのが何人かいるんだ!! ちょっとは手加減しやがれ!!」

「悪党の我々が素直に聞くわけないでしょうが、麦わら! それよりも、世界征服の野望を阻止した件を忘れたとは言わせませんよ!!」

 

フォクシーの言い分に反論するルフィ。しかしラチェットがそれに対して返すのだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つーか、あのヘンテコ眼鏡マジで世界征服なんて考えてるのか?」

「なんというか…えっと、古典的な…」

「はっきり言え、古臭いって」

「トラ男さん、ゆのっちも言いづらいんだから」

「アハハハハ! だっさいねぇー!」

「ちょ、リュウタロス! 失礼だよ…」

 

モモタロスの言葉をきっかけに、皆が口々にラチェットの世界征服という願望に対しての意見が飛び交う。特に良太郎が咎めるのも聞かず、リュウタロスが大笑いするのが癪に障り、ラチェットは額に青筋を浮かべる。

 

「異世界でも世界征服は古い……ですか。いいでしょう、そこまで言うなら我が鉄人君28号でまとめて始末して差し上げましょう!!」

 

そしてラチェットは乗っていたロボットを起動、そのまま突撃していく。

 

「良太郎、来るぞ!」

「うん、行くよ。変身!!」

【Sword Form!】

 

しかし迎撃しようと、良太郎はモモタロスを憑依させて電王ソードフォームに変身。

 

『これが仮面ライダー電王! なんでも、異世界の未来からやってきたイマジンという怪物と戦うため、逆に味方につけたイマジンの力を借りて変身する、超人だとか。

 

その直後、イトミミズから解説が入った。事前に仮面ライダーを筆頭に、情報は与えられているようだ。

 

「おし、おれも行くぞ!」

「僕だって、行くよ!!」

「おう、行くぜ行くぜ行くぜぇええええ!!」

 

そしてルフィとリュウタロスと三人で迫ってきた鉄人君28号に突撃していく電王。しかしルフィの前に一瞬にして、ルピと呼ばれた少年破面が現れる。

 

「君の相手は僕だよ~」

「な!?」

 

一瞬にして現れたルピは、そのまま腰に差していた刀を抜いてルフィに斬りかかる。咄嗟にルフィは回避できたが、予想外のスピードに完全に攻勢が解かれることとなった。

 

「改めて自己紹介。僕は破面No106のルピ・アンテノールだよ」

「おれはルフィ、海賊王になる男だ。後、おれお前のこと嫌いだからぶっ飛ばしてやるよ」

「あっそ。でも、君は強力な力を持っていても所詮は人間だからね。絶対に、僕には勝てないよ」

 

初見でルピの印象最悪なルフィは、敵と分かっているので遠慮なく倒す気のようだ。

 

「あ! てめぇ、急に割り込むんじゃねぇ!」

「麦わらを取られたなら、同じく世界征服を馬鹿にしたあなた方を叩きのめしてやりますよ!」

『モモタロス、今はこっちに専念しよう!』

「仕方ねぇ。行くぞ小僧、良太郎!!」

「よし、僕も暴れるぞ!!」

 

結果、電王は一人で鉄人君28号と戦うこととなった。そして、迫ってきた拳を回避して斬りかかる。リュウタロスも専用の銃リュウリボルバーで援護射撃に回った。

 

「しょうがねぇ…麦わらは後回しで、仲間どもを叩かせてもらうか。お前、他は好きなのもらっていいぞ」

「あら、おやびん。それじゃあお言葉に甘えて、外科医と赤髪の坊やをもらっちゃいましょ!」

 

そしてフォクシーはそのまま、京水と二人で駆け出した。

 

「トラ男さん、私も戦うよ!」

「待て、猫屋!!」

 

そして迎え撃とうと、宮子がローの制止も聞かずに剣を片手に京水に向かっていった。

 

「生意気なメスガキね。あんたはお呼びじゃないのよ!!」

「お!?」

「宮ちゃん!!」

 

しかし京水の振った鞭が宮子の腕に絡み、そのまま引き寄せられる。そしてそのまま、宮子を蹴り倒そうとするのだった。ピンチによってゆのが悲痛な叫びを上げる。

 

「ローさん!」

「わかった! ROOM!!」

 

しかしその時、花京院の呼びかけに答えたローが自身の悪魔の実の力を発動。

 

「シャンブルズ!!」

「あら!?」

 

宮子と花京院を入れ替え、驚く京水は迎撃態勢を解いてしまう。そしてすかさず地上に着地して一気に後ろに回り…

 

 

 

 

 

 

 

「当て身」

「ぎゃふん!?」

 

延髄に当て身を当てて、京水を落とした。

 

「ノロノロビーム!」

「おっと、危ない!」

 

その直後、フォクシーが襲ってくるがどうにかビームをよける花京院。そしてハイエロファントを発動し、

 

「エメラルドスプラッシュ!!」

「あべ!?」

 

必殺の一撃を放つ。

 

「もういっちょおまけだ、緑星デビル!!」

「ぎゃああああああああああ!?」

 

そこにすかさず、ウソップが肉食植物の種を発射してフォクシーを攻撃させる。

 

「おやびんを助けるわよ! カポーティ、グロッキーモンスターズ!!」

 

そのままポルチェに先導されて、一斉に突き進むグロッキーモンスターズだったが…

 

「続いて緑星・ラフレシア!!」

 

そのままウソップが新しい植物の種を発射し、巨大なラフレシアが花を咲かせる。

 

「うぇ! くさい!!」

「鼻が、鼻がぁああああああああああ!!」

「うぷぇええええええええええ!?」

『狙撃手のウソップ、新兵器を引っさげてきたと聞きましたが、まさかの攻撃! 悪臭がこっちにも漂ってきて……うぇ、臭!?」

 

そのままラフレシアの悪臭で悶絶する、フォクシー海賊団の面々。空から実況をするイトミミズにも被害が出るほどの悪臭で、ひとまずは体勢を立て直す時間は稼げた。

 

「相手の能力もわかってないのに、無暗に突き進むな。命を無駄にする」

「ご、ごめんなさい…それと、ありがとう」

 

そして、ローにそのまま忠告を受ける宮子。人に迷惑をかけた、という事実があるため珍しくしおらしい。

 

「能力っていうと、ローさんの能力って私達知らなかったですね。協力するのにも、教えてほしいです」

「それもそうだね。えっと…ベタなところで、ワプワプの実のワープ人間、ですか?」

「沙英。それだと昨日の、怪物を切り刻んだあれの説明がつかないんじゃ…」

 

ゆのの疑問に沙英も同意し、自身の推測と一緒に問いかける。しかし、ヒロはそれだと説明がつかない点があるので言及すると、意外な答えが返ってきた。

 

「んな安直なわけねぇだろ。おれの食べた実の名前はオペオペの実。おれの周囲一帯をおれ専用の手術室に変える、”改造自在人間”だ」

「え……それ…」

「めちゃくちゃ、すごいじゃないですか…」

「おおお! しかもお医者さんやってる、トラ男さんにピッタリじゃないですか!!」

 

沙英もヒロもあまりにも埒外なローの能力に驚愕し、宮子もすぐに機嫌を直してそのままローに賞賛の声を上げる。

 

『そう、その通り! 能力の行使には医療知識が必要ですが、なんでも究極の悪魔の実と称されるオペオペの実。詳しい情報は入っていませんが、どうやら切ったりくっ付けたりするのもその改造の一端といったところでしょうね!』

 

一方、イトミミズの解説でも詳しいことはわからなかったが、この埒外の能力は究極の悪魔の実にと呼ぶに相応しいものではありそうだ。

 

「もう、こんなところで寝てる場合じゃないわね!!」

「「な!?」」

 

しかしそんな中、いきなり京水が目を覚まし、そのまま近くにいた花京院にとびかかってきたのだ。ローも横で見ていて花京院共々驚愕、そのまま花京院はベアハッグを受けて身動きが取れなくなってしまう。

 

「イケメンな上に戦いなれてるのね。嫌いじゃないわ」

「僕は嫌いですけどね。あなたみたいな人は!」

 

そのまま花京院は勢い良く体を倒し、京水を地面に叩き付ける。そして怯んだすきに脱出するのだが…

 

「しかもかなり肝も据わってるし、ますます気に入っちゃった♡」

 

京水は堪えている様子がない。やはり強化人間だけあり、体は普通以上に頑強なようだ。しかもここで、京水は切り札を取り出した。

 

「坊やに敬意を表して、あたしも本気出してあげる」

【ルナ!】

「え? それは…」

 

京水が起動したガイアメモリは、なんと翔太郎が変身に使うメモリと同じ記憶が内包されていたのだ。

 

「ふぅうん!」

 

そしてメモリを放り投げると、京水は体をくねらせながらポーズを取り、そのまま額に浮かんだ差込口にメモリが吸い込まれていった。

 

「来た、来た来た来たわぁああああああああああああああ!!」

『本邦初公開! これが超人ドーパント、ガイアメモリを使うことで完全に人間から乖離した肉体を得る、悪魔の実に匹敵する力! これが人間の手で作られるとは、異世界とんでもないですね!!』

 

そして変身したのは、黄金のボディに長く伸びた両腕の”ルナ・ドーパント”だった。ルナメモリで変身しているため、彼も伸縮自在な腕が武器なようだ。

 

「いってらっしゃああああああああい!!」

 

しかもそれだけでなく、ルナ・ドーパントが叫びながら両腕を振るうとその先から肋骨のようなマスクに黒スーツの集団が召喚されたのだ。

ガイアメモリを開発した組織”ミュージアム”の工作員、マスカレード・ドーパント。それを模した分身体を生み出したのだ。

 

「じゃあ、あなたたちはメスガキをよろしく。坊やは私といいことしましょう!!」

「だから僕、あなたは嫌いだって言っているでしょう!」

 

そして当のルナ本体は、花京院をめがけて腕を伸ばす。花京院も咄嗟に飛びのきつつ、エメラルドスプラッシュで腕をはじいて凌ぐ。

 

「なんか、いっぱい出てきた!?」

「今度は遠慮なくいかせてもらうか」

「それじゃおれも…柔力強化(カンフーポイント)!!」

 

一方、分身を差し向けられて乃莉が驚愕していると、先ほどまで抜かなかった太刀をローが抜き、チョッパーも形態変化で迎え撃つ。

その姿は、ぱっと見じゃずんぐり体系であまり強そうではなかった。

 

「チョッパー君、それ大丈夫…」

「ホワチャアアアアアアア!!」

 

なずなの問いかけに答えず、カンフーのような掛け声でルナの召喚した分身体達に突撃していく。そして蹄の両腕による鋭いパンチ、凄まじい跳躍力で分身体達は次々と蹴散らされていくのだった。

 

注射(インジェクション)ショット!」

 

そしてローも太刀で狙いを定め、一気に加速して刺突で分身体を一直線に貫く。仮にも世界中から指名手配されるだけの海賊、素の戦闘力もけた違いだ。

 

「い、意外と強い…」

「トラ男さんも、やりますなぁ」

「魚人空手・海面割り!!」

 

乃莉がチョッパーの戦闘力に唖然とすると、宮子もローに賞賛の声を上げる。しかしその直後、いつの間にか体勢を立て直したカポーティが手刀で地面を切り裂いた。

 

「さっきはよくもやりやがったな、長鼻!」

「前のデービーバックファイトの恨み共々、晴らしてあげるわ! おやびんもしっかり」

「いてて…まあいい。麦わらはあの坊主が始末するから、おれ等は聖なる遺体とかいうブツを手に入れるぞ!! グロッキーモンスターズ、攻撃開始!!」

「合点です、おやびん! ビッグパン、行くぞ!!」

「ぶしし!」

 

他のフォクシー海賊団の面々もいつの間にか復活、そのまま全員で戦闘態勢に入る。そしてフォクシーがハンバーグ率いるグロッキーモンスターズに何か指示を出すと、ピクルスが跳躍し、そのままビッグパンの口に咥えられる。

 

「人間大砲!」

 

そして、そのまま技名を叫んでピクルスを勢いよく吐き出した。

 

「お掃除タックル!!」

「まずい! みんな、散って!!」

 

そして右肩の棘付き肩当を突き付けて飛んで来た。沙英も事態を察し、全員に呼び掛けて一斉にその場を離れる。

しかし、その辺りはフォクシー海賊団も読んでいたようだ。

 

「キューティバトン・お花手裏剣!!」

「うそでしょ!?」

 

ポルチェがバトンを回すと、なんとその先から花で彩られた手裏剣が発射されたのだ。

 

「撃ち落とすぞ!」

「はい!」

 

ウソップの指示と同時に、ヒロの魔法とで飛んで来た手裏剣を撃ち落としていく。しかし思いの外段数が多く、二人掛かりで撃ち落としきるので精いっぱいだ。

 

「ハンバーガーハンマー!」

「せやぁあああ!!」

 

その一方、乃莉となずなに迫るハンバーグとカポーティのパワーファイター二人。特にハンバーグは両手にメリケンサックを嵌めながら技名を叫んでおり、高威力の一撃は確実だ。

 

「なずな、危ない!!」

「きゃあ!?」

 

カポーティの出鱈目なパワーは自分でも防げないと思い、乃莉はなずなの手を引いて逃げる。

やはりというか、今の一撃で地面は大きな亀裂が入る。

 

「上手く避けたな。けど、それも時間の問題…」

「ホワチャアア!」

「うぐえ!?」

 

カポーティの言葉を遮り、そのままチョッパーがとびかかって殴り飛ばす。

 

「二人とも、無事か?」

「う、うん。ありがとう」

 

チョッパーにお礼を言うと、その直後にビッグパンが突撃してきた。

 

「ドジョウすくいスライディング!」

 

ビッグパンはスライディングでチョッパー達を一斉に空に打ち上げる。

 

「からの、ドジョウレーシングサーカス!!」

「「きゃああ!?」」

「うわぁ!?」

 

そしてビッグパンは背中に三人を乗せた後、エビぞりになって自身の両足の先を掴む。すると三人の体はビッグパンの体の上を何度も滑ってしまう。

 

「え…何あれ…」

「ビッグパンはドジョウの特性を持った魚人だからな、全身がヌルヌルしてやがる。それを活かした技ってわけだ」

 

横で見ていたゆのが困惑していると、フォクシーが自信満々に解説をしてくる。魚人は一人一人が異なる魚の能力を有しており、ルフィの知り合いにはたこ焼き屋をしているタコの魚人がいたりする。彼は二本の足と六本の腕でタコのような八本の手足を備えている。

 

「とどめのドジョウコースター!」

 

そしてそのまま、ビッグパンは腕に到達した三人を打ち上げてしまう。そして吹き飛んでしまうのだが…

 

「まずい! ROOM!!」

 

気づいたローは能力を発動し、なるべく大きくドームを展開。

 

「シャンブルズ!!」

 

そして戦っていた分身体達と三人の居場所を取り換えてしまう。

 

「まったく、たぬき屋もお前らも世話が焼ける…」

「あ、ありがとうございます…」

「すまねぇ、トラ男…」

 

ローのとっさの起点に助けられた三人。ひとまずお礼を言うのだが、フォクシー達はこれで終わらない。

 

「ノロノロビーム!!」

「うぉ~……」

「「ローさん!」」

「トラ男!?」

 

なんとゆのと向き合っていたはずのフォクシーがこちらに近寄ってきており、彼の放ったノロノロビームがローに命中してしまう。

 

「九尾ラッシュ!!」

 

そしてスローになったローに、技名と合わせてパンチラッシュを叩き込む。しかし、スローになった影響か衝撃もなかなか来ない。

しかし30秒という時間はすぐに到達。

 

「ぐわぁああ!?」

 

一気にパンチラッシュの衝撃を受けてしまい、ローは吹っ飛んでしまう。

 

「さて。それじゃあ、前仲間にしそびれたチョッパーを今のうちにもらっちまうかな?」

「話には聞いてましたけど、まだ欲しかったんですか!?」

「お前なんかの仲間になるかよ!!」

 

そしてそのまま、無事な様子のチョッパーに近寄ってくるフォクシー。結構まずい状態だ。

 

一方、ルフィと怠慢を張っていたルピはというと。

 

「ゴムゴムの銃弾!」

「ふん」

 

ルフィが技を放つと、ルピは一瞬で姿を消し…

 

「えい!」

「うぉ!?」

 

またも一瞬で背後に回って切りかかってきた。

 

虚弾(バラ)

「やべ!」

 

赤いエネルギー弾を生成して、それを左手からすさまじい速度で発射。しかし実践で積み重ねたルフィの反射神経と動体視力、見聞色の覇気のおかげで回避できた。

 

「やるじゃない。海賊王なんて大層なものを目指しているだけは、あるみたいだね」

「一個だけ言っておくぞ。海賊王は世界一強いやつでも世界一偉いやつでもねぇ、世界一自由な奴やつだ。でも、他になりたいやつが強いから、おれも強くなろうとしてるんだよ」

 

ルピの言葉に対して反論するルフィ。しかし、直後にルピはあることを始める。

 

「へぇ、そうなんだ。なら、そいつらと戦う前に君はこの世界で死んじゃうかもねぇ」

 

小ばかにした様子でルピは刀を構えたと思いきや……

 

 

「くびれ、蔦嬢(トレパドーラ)

 

奇妙な単語を口にし、そのまま煙に包まれる。

 

「な、なんだ…!?」

 

突然の事態にルフィが困惑していると、いきなり煙の中から何かが自分をめがけて飛んできた。しかし見聞色の覇気のおかげで、とっさの回避に成功する。

 

「アブねぇ……でも、今のスピードじゃあおれには当たらねぇぜ」

「それが話に聞いたハキって力か。確かに今程度のスピードなら、簡単に避けられるだろうねぇ。でも…」

 

ルフィの覇気という、自身にとって未知の力に対して評価を下すルピ。そこに何か含みのある言い方をしていたのだが……

 

「もし今の攻撃が…

 

 

 

 

 

八倍になったらどうかなあぁ~~!?

 

煙の晴れた先にいたルピは、背中から八本の触手を生やした姿へと変じており、小馬鹿にするような口調でこちらに狙いを定めている。どうやら今の攻撃は触手の一本を使ったもののようだ。

そして残りの触手を一斉に伸ばし、それでルフィへと攻撃を仕掛ける。しかも触手から無数の針を生やしてだ。

 

「うぉ、やべ!?」

 

手数が増え、一気に攻撃が激しくなる。ルフィも覇気を駆使して回避し…

 

「こんにゃろ!」

 

時には避けきれない触手を、武装色で固めた腕でぶん殴って防ぐ。

 

「なんだ? 急に見た目も攻撃の仕方も変わって…」

「僕たち破面は、虚って悪霊が進化した姿って聞いたよね?」

「え…ぐわぁあ!?」

 

突然の事態に困惑するルフィだったが、いつの間にかルピが背後に回って話しかけてくる。そしてそのまま、蹴り飛ばされるルフィ。

 

「それによって人型になるんだけど、この斬魄刀って刀に虚だった頃の姿と能力を封じて消耗を抑えるんだ。それで刀の名前を呼ぶことでそれを開放、本気の戦闘力を発揮できるって寸法さ」

 

そしてこの変化についての詳細を語るルピだったが、直後に両掌を合わせて赤い光が灯る。

 

虚閃(セロ)

 

そしてその光を、光線にしてルフィめがけて発射した。そしてその光線がルフィに命中、爆発した。

 

『え、ルフィさん!?』

「よそ見とは余裕ですね!」

「「え…うわぁあ!?」」

「良太郎! モモタロス!」

 

しかもその光景を見ていた電王に、ラチェットが鉄人君28号の攻撃で吹っ飛ばす。リュウタロスの必死の叫びと銃撃による妨害もむなしく、攻撃を許してしまった。

 

「食らえ、飛び出すパンチ!!」

「「うわぁああ!?」」

 

そして射出されたパンチをもろに食らい電王は変身解除、良太郎とモモタロスも分離してしまう。

危機的状況は立て続けに訪れるようだ。




ルピのNoが3桁になった件ですが、グリムジョー復帰と同時に生き残ってても十刃落ち扱いになるだろうと思ったので、今回のNoにしました。
ラチェットは取得前にギア2を無自覚に使用して倒した映画の敵、ということでその縁からです。
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