仮面ライダー&ジャンプフォース 平成ジェネレーションズHeaven inきららファンタジア   作:玄武Σ

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すみません。仕事と創の軌跡のやりこみで執筆遅れました!
年内にもう一話投稿して、来年には後半参戦組の話に入る予定なので、少々お待ちください。
そしてもう一つ謝罪ですが、鉄人くん49号は消化試合となりました。ライダー側も手加減なしにしたので。その所為で一部、全く動きのないキャラも…

そんな感じですが、どうぞ。


第40話「倒せ、ドクターラチェットの決戦兵器」

ドクターラチェットが古代のエトワリアに存在した鋼鉄巨人、それを改造して生み出した"鉄人くん49号"がディケイドや電王達がダークライダーと交戦している場に現れた。

 

「お前ら、正気か!?」

「ライオンの姉ちゃん?」

 

そんな中、不意にラチェット達の乗る鉄人くん49号に向けて怒号を放つジンジャー。いきなりのことで一同は面を喰らうが、それも気にせず続けるジンジャー。

 

「古代の戦争の決戦兵器を、改造してパワーアップさせただ? そんなもの暴れさせたら、辺り一帯が焦土と化しちまいかねねぇぞ!!」

『関係ありませんね。私は生まれ故郷で世界征服を目的にしておりますので、征服対象に無い世界世界がどうなろうと知ったこっちゃないですから』

『ついでに言えば、おれ達の目的は麦わらへのリベンジでもある。恨むんなら、おれ達がこの世界に来る切っ掛けの麦わらを恨むんだな』

 

ジンジャーからの糾弾も意に介さず、ラチェットとフォクシーは攻撃態勢に入る。そんな中、こちらも戦闘態勢に入る者達の姿があった。

 

「あれがヤバそうな兵器っていうのは、よくわかったよ。さっさと破壊しちゃおうか」

「そうやな、亀の字。地球より自然豊かな世界で、あないな兵器を暴れさせるわけもいかんからな」

「確かにあれはカッコいいけど、おれ達を襲うんだったら破壊しちまわねぇと」

「あんた達…」

 

ロッドとアックスの2人の電王とウソップが得物を片手にジンジャーの前に躍り出る。そして当然、彼らだけではなかった。

 

「悪者ライダーもいるけど、一緒にやっつけちゃえばいいよね? 答えは聞いてない!」

「言うではないか、お供その4。だが、王子たるもの無垢なる民を傷つける輩は見過ごせんな」

「おれだってやるぞ。一回ランブルボールは使っちまったけど、おれの形態変化はそれだけじゃねぇんだからな」

 

ガンとウイングの更に二人の電王が追加、チョッパーも奮起している。ちなみになずなは、先ほどガオウ達に負傷させられた沙英達の治療に向かっている。そして当然、彼らも動きだす。

 

「何べんも言わすな、俺は最初からクライマックスだっての。ついでに言えば、終わりって意味じゃねえぞ」

「うん。悪いけど、あなた達に聖なる遺体は渡さない」

「割れ頭に黄色眼鏡、今度こそぶっ飛ばしてやるからな!」

「仕方ねぇ、さっさと破壊するか。ひだまり屋、猫屋の手当てをしろ」

「は、はい!」

 

そして残りのソードとライナー電王、ルフィとローも臨戦態勢を整えていた。ルフィの傷もゆのが治癒したようで、ローもそのまま宮子の治療に行くよう促す。

 

「なるほど…ここに来てボスキャラ登場ってわけか。上等だぜ」

「あの、永夢さん。この状況でゲームに例えるのはどうかと…」

「でも、この調子だから仮面ライダーエグゼイドってヒーローが通用するのかな?」

 

一方のエグゼイド、青葉、三雲隊も戦闘準備万端である。修がエグゼイドの調子に物申すが、青葉がそこにフォローを入れる。

 

「さて。電王組とエグゼイド組はあっちのデカブツの相手をするみたいだが、どうする?」

「引き続き、この魔法ライダーを相手取るのが無難だが、果たしてそうさせてくれるか…」

「そうよね。全員倒さないといけない相手ではあるけど、その上あのデカいのをぶっ壊さないと…」

「それもそうだね。いくら僕らも加勢に来たとはいえ、機械相手じゃ波紋もどこまで通用するか…」

「えらく弱気だな、シーザー。とはいえ、流石にこんなドイツ軍でもお目にかかれないような兵器が相手じゃな…」

 

そしてディケイド組も、戦意は十分。しかし現実問題、巨大兵器の乱入という事態には依然としてこちらがピンチというのが事実であった。加勢に来た若い頃のジョセフとシーザーも、それは同じらしい」

 

「……頃合いか」

「キョォオオオオオオオン!!」

 

その時、不意にプッチが呟いたかと思いきや、空から何かの鳴き声が響くとともに氷の弾丸が飛んできたのだ。

 

「なんだ!?」

「!?」

 

しかもその弾丸は、こちらだけでなく対峙していたダークライダー達まで攻撃してきたのだ。突然の事態に困惑していると、攻撃したと思しき何者かがプッチの方に寄り添う。

 

「鳥…隼?」

 

徐倫が真っ先に気づいたその正体は、一羽の隼だった。赤いスカーフを巻き、猛禽用の目隠しをゴーグルの様に被った、精悍な顔立ちの雄の隼である。この隼こそ、エジプト九栄神の一柱・ホルス神を暗示するスタンド使い"ペット・ショップ"だ。

そしてペット・ショップがプッチの肩に捕まった直後、プッチは幽汽を始めとしたダークライダー達に宣言した。

 

「ダークライダー諸君、今回はラチェット達に譲り給え」

「何だと!?」

「おい、どういうつもりだプッチ?」

「いくら力を与えた恩人の一人といえど、我が復讐への準備を邪魔するならば…」

 

突然の提案に、当然ながら意義の声が届く。無言の幽汽と復讐に目が入っているソーサラーは、プッチにも手を出そうという気満々である。しかし、次の一言で一同は従わざるを得なくなってしまう。

 

「君達も天国の住人から外す…つまりは極罪を犯した魂として搾取することも可能なのだぞ」

『!?』

「理解したようだね。懸命だ」

(極罪を犯した魂……だと?)

 

そしてそのプッチの言葉を聞いた承太郎も、同じく反応する。しかしそれに気づいているのか否か、プッチはこちらに対してあることを伝えてくる。

 

「夜空に輝く満天の星を見たことはあるか?」

「星空……ここに来て何を?」

 

突然のプッチの発言に、きららはワケが分からないという様子で聞き返す。そしてプッチは、それに答えるかのように続けた。そしてその言葉を聞き、理解する。

 

「全ての星々は互いに引き合うことでいっそう輝き、その光を増していく…お前たちは"引力"を信じるか? 人と人との間にも"引力"があるということを…」

「おい! それって確か…」

「まさか、この人パスのことを言っているの?」

 

多阿木に引き合う人同士の引力、まるできららが感覚で感じ取れるという人同士の絆"パス"のようだ。しかしプッチはこちらの反応を無視して、そのまま続ける。

 

「お前達には計り知れないことだろうが、私たちは真の"天国"に至る唯一の道に到達した。それこそが、この世の全ての生物が真の"幸福"に導かれるための道…」

 

そして大仰に両手を広げながら、プッチは叫んだ。

 

「アイズオブヘブンッ!!」

 

その不可解な単語と、それを伝えるプッチの大仰な仕草に一同は圧されてしまう。しかもその時、プッチやダークライダー達を紫のモヤが多い始める。転移で撤退するようだ。

 

「もしこの戦いを生き残れたのなら、そのまま聖なる遺体の光に導かれるがいい…

お前達が"遺体"をすべて集め終わったその時こそ! 我が友の天国が幕を開けるのだ!!

楽しみにしているぞ……お前達が彼の作り出す、天国にひれ伏す時を」

 

そして最後のメッセージを残していくと、プッチはそのまま転移していった。周りのダークライダー達や彼らの乗っていた時の列車も、丸ごと姿を消す。一緒に転移したようだ。

 

「さて。敵が減ったのは喜ばしいが…」

「敵の決戦兵器だ、油断しないで行くぞ」

「ですね。早く倒して、残りの遺体を探しに行かないと」

 

ディケイド、承太郎、きららは気持ちを一新し、改めて鉄人くん49号に向き合う。相手は古代の戦争の決戦兵器、それを更に強化改造した戦闘マシンに一切の油断は出来なかった。

 

『ふん。油断しておらずとも、この鉄人くん49号に勝てる者などいませんよ。おやびん!』

『あいよ! ノロノロの実の力を活かす機能、使わせてもらうか!』

 

妙に自信満々なラチェットは、フォクシーに指示を送る。そして彼らの自信満々な理由がここで判明した。

 

『食らえ、ノロノロ・フィールドッ!!

「なっ!?」

「こぉ…れぇ…はぁ…」

 

フォクシーの叫びと同時に、鉄人くん49号を中心に何かが発生。それを諸に浴びた一同は、自分達の体に異変が生じる。

 

「こぉお~れぇえ~はぁあ~…」

「おぉ、おぉ~そぉ~くぅ~なぁ~…」

『ふはははははははははは! これこそ、ノロノロの実のパワーで生成されたノロマ光子を、周囲一帯に拡散するノロノロ・フィールドです!』

『ラチェットの頭脳と、おれの能力の合体で纏めてぶっ倒してやる!』

『そして、対ノロマ光子素材の銃弾を喰らいなさい!』

『うぷぷぷぷぷぷぷ! コテンパンにしてやる!』

 

ノロマ光子の拡散はかなり強力で、辺り一帯にいる味方は全員がノロくなってしまった。更にポルチェとハンバーグが叫ぶと同時に、鉄人くん49号の下部から機関銃とポルチェのお花手裏剣が乱射された。

 

(このままじゃ、ゆのさん達が…)

 

身動きが取れない中、きららはゆのや青葉に迫る危機を退けられないことに焦る。しかしその時、予想だにしないことが起こる。

 

「スタープラチナ・ザ・ワールド!!」

「なぁあ…」

「そぉ…れぇ…はぁ…」

 

ノロくなってしまったディケイドときららは、確かに見た。承太郎はノロくなっている様子が無くスタープラチナの時間停止を発動させたのだ。

そして承太郎は止まった時の中、飛んできた機関銃の弾やお花手裏剣をスタープラチナの攻撃で、次々と叩き落していく。

 

「そして時は動き出す」

『『え!?』』

 

そして時間停止が解除されたことで、フォクシー海賊団もラチェットも驚愕した。

 

『な、なぜノロマ光子が効いてねぇんだ…』

「さあな」

『オラァア!!』

 

そこにすかさず承太郎はスタープラチナのパンチを叩きこむ。コクピットを兼ねた一つ目の顔に攻撃を放つが、それが4本の鋼鉄の柱が動いて防いでしまった。

 

「な!?」

『おやおや、そちらこそ油断大敵ですよ』

 

驚く承太郎の様子に、ラチェットは隙ありとばかりに背部のミサイルを発射。それが承太郎に目掛けて飛んでいく。

 

「承太郎さん!」

「任せろ。(バウンド)

 

きららの悲痛な叫びを聞いて真っ先に動くのは、遊真だった。ちょうどノロノロ・フィールドの効果が切れて動けるようになった彼は、黒トリガーで足元に《弾》と書かれた印を出現させる。そしてその場から凄まじい勢いで跳躍、承太郎を回収する。

 

「危なかったが、助かった」

「まあ、なんとか。ひょっとして、さっきのノロくする力が効かなかったのは、アンタの時間を止める力のおかげか?」

「恐らくな。かつてDIOの時間停止も、おれ自身が時間停止を使える素養があったのかある程度耐性があってな。周りより早く解除されたり、停止した時の中でも意識を保ったりできていた」

 

遊真の質問に答える承太郎は、予想だにしなかったがこれはチャンスだと思った。

そんな中、ディエンドに対してエグゼイドがいきなり声をかける。

 

「おい、ディエンド。さっきお前が取ってったハイパームテキガシャット、さっさと返せ!」

「確かにこの状況を切り抜けるには、必要かもね」

 

どうやら、エグゼイドがこの状況を打破できるアイテムを持っていたらしいが、ディエンドがそれを奪ってしまったらしい。しかし当のディエンド本人は……

 

「だけど、断るよ。せっかくのお宝を手放すなんて、お宝ハンターにあるまじきことだからね」

「え、そんな!?」

「この状況で何を…」

「おい、ふざけんな!」

 

断られてしまい、エグゼイドと状況を知っていた青葉と修は驚愕した。しかしその隙を狙って、鉄人くん49号が動き出す。足となっている鉄柱が、こちらに向けて射出されたのだ。

 

「やべ!?」

「スラスター起動! 青葉さん!!」

「うん?」

 

エグゼイドは咄嗟に飛びのき、修もレイガストのスラスターで、青葉共々どうにか離れることに成功する。

 

「しゃあねぇ、こいつでゴリ押し勝負するか…」

【マキシマムマイティX!!】

 

そう言いながら起動したガシャットは、スロット二つ分を埋める大きさで、上からはエグゼイドの顔だけフィギュアが飛び出している、奇妙な形状である。

 

「なんだ、あれは……」

「ちよっと、可愛い……」

 

遠巻きに見ていたヒュースは困惑、千佳は思いのほかデザインが好みだったのかそんなことを呟く。

 

「ちょっと可愛い…」

「あ、青葉さん?」

 

それは青葉も同じだったらしい。困惑する修をよそに、エグゼイドはマイティアクションXのガシャットをベルトから外す。そして…

 

マックス大変身!!

マキシマムガシャット! レベルマァアアアアックス!!

 

ガシャットを差し込んだ直後、これまで無いほどハイテンションな電子音声が轟く。そして変身が始まる。しかし、ここまでの変身と比べ物にならないほど、珍妙なことが起こったのだ。

 

最大級のパワフルボディ!

ダリラガーン!

ダゴズバーン!

「な、なんだ?」

 

これまた耳に残る歌がベルトから流れると共に、なんと上空に巨大なエグゼイドの顔が出現したのだ。

 

「えっと、これは……」

「あれ、どうするつもりなんだろう?」

「なんだ? あいつ、何する気だ?」

 

青葉や遠巻きに見ていたゆのもコメントに困り、ルフィは対照的に次に何が起こるかワクワクした様子でそれを見ている。敵もこれは予想外で、思わず固まってしまった。

しかしエグゼイドは気にした様子も無く、ベルトに差し込んだガシャットに拳を叩きつける。

 

マキシマームパワー!エェーックス!

 

そしてエグゼイドが跳びあがると同時に、上空に現れた顔が開く。そしてエグゼイドが格納されると、顔から屈強な手足が生え、頂上からエグゼイドの顔が生える。

その様は、パワードスーツに乗ったエグゼイドというべき姿である。

 

「「でっけえええええええええええええ!!」」

「すっげええええええええええええええ!!」

 

目を輝かせながら絶叫する麦わらの一味の三名。マッシヴなそのエグゼイドがドストライクだったらしい。そして満を持して、エグゼイドは一つ宣言する。

 

「今のレベルはマキシマム……

 

 

 

 

レベル99(ナインティナイン)だ!!

 

これこそ、仮面ライダーエグゼイド・マキシマムゲーマーレベル99。ディエンドに奪われたハイパームテキにこそ劣るものの、とりわけ強大な変身形態である。

 

『確かにゴツくて強そうですが、その見た目だと鈍重極まりないでしょう?』

『そういうことだ。そこのノロマ光子が効かねぇアンちゃんでも、全員のカバーはやり切れねぇだろ!』

 

しかしラチェットもフォクシーも勝ち誇った声音で宣言すると同時に、ノロノロ・フィールドを展開する。

 

(マズイ! また時を止めねぇと……)

 

承太郎も今回は流石に対応が間に合わず、そのままノロノロ・フィールドは発動してしまう。しかしその時…

 

「おおおおおおおおおおお!!」

『『え?』』

「「「え?」」」

「うそ、だろ……」

 

エグゼイドは普段通りのスピードで走り出し、そのまま鉄人くん49号へと突撃していく。

 

「教えてやるよ! 俺のスピードは"100mを0.99秒"で走破可能だ!」

『『え゛っ』』

 

まさかの超スピードを誇っていたマキシマムゲーマー。元が速すぎるから、ノロくしても通常より遅くならないという事だ。本当にゴリ押しである!

 

「オラァァ!!」

『なにぃいいいいいいい!?』

 

そして放ったパンチが、防御に動いた鉄柱を大きく吹き飛ばす。この形態はパンチ力とキック力も99tというデタラメな高さを誇り、レベル99という事を強調している。これだけでも強力だが、更にバグスターのデータを書き換えて敵の能力を封じる技"リプログラミング"も使用可能という、トンデモ形態なのである。

そしてエグゼイドは、そのまま追撃に乗り出す。

 

「おいおい、あいつも派手にやるじゃねえか! 良太郎、俺達もてんこ盛り行くぞ!!」

「うん、そうだね」

 

エグゼイドの大暴れに触発されたソード電王は、いきなり変身解除してモモタロスに戻る。そして出した提案をライナー電王が承諾すると、ケータロスをベルトから外した。それによってアーマーが消え、黒と白を基調とした電王の素体"プラットフォーム"が姿を現わす。

 

「電王屋、てんこ盛りってなんだ?」

「良さん、なんなのそれ?」

「それは、確かに気になるな。あのゴツい奴みたいな切り札だと思うが…」

「仲間のイマジンを全員憑依させて変身する、一番強くて一番かっこいい電王ですよ」

 

ローや宮子だけでなく、ジンジャーまで興味津々なてんこ盛りに、そう説明するプラット電王。そしてケータロスのボタンを順番に4つ押していく。

 

【Momo! Ura! Kin! Ryu!】

「変身!」

【Climax Form!!】

 

そしてケータロス側部のボタンを押すと、変身開始。プラット電王にモモタロスが憑依する。しかしその姿は、これまでの6形態のどれにも該当しない電王へと変じたのだ。

ソード電王の仮面に、胸と肩には線路のような意匠がある赤い装甲が装着される。その直後、ジーク以外の3人のイマジンも各電王の仮面へと変わり、それが両肩と胸に装着される。

ロッド電王の仮面が右肩、アックス電王の仮面が左肩、ガン電王の仮面が胸だ。そしてそれが装着されると、ソード電王の仮面が展開され(モモタロス曰く皮がむけた)、オレンジの仮面に変化する。

 

「俺達、参上!!」

 

その名はクライマックスフォーム。てんこ盛りの呼び方通り、ジーク以外の4人のイマジンが全員、良太郎に憑依することで変身可能なのだ。ちなみに、良太郎はこの形態を一番カッコいい電王だと思っているのだが…

 

「「だ、ださい…」」

「宮ちゃんもジンジャーさんも、失礼だよ…まあ、確かにダサいけど」

「だな。良太郎が一人で変身してたあっちの方がカッケェのになぁ」

「「右に同じく」」

((流石に、これはねぇな…))

「え、そうかな?」

『良太郎、何度も言うけどこれに関しては全員同意見だぜ』

 

みんな揃ってダサいとしか言えない容貌だった。麦わらの一味ですら、このリアクションである。モモタロス達イマジン組も、こればかりは理解できないセンスのようだ。

 

「お、それがお前たちのとっておきか! 一緒に暴れるぞ!!」

『良太郎、あいつもああ言ってんだ! 今は、こいつぶっ倒すことだけ考えるぞ!!』

「うん…そうだね」

 

エグゼイドやモモタロスに推されて立ち直った電王だったが、今もまだショックは抜けてないようだ。するとそんな中、ディケイドも流石にディエンドへの異議の声をあげる。

 

「海東、お前もいい加減にしろ。今回はかつてない規模のヤバさなのはわかってるだろ」

「まあ、そこはわかってるからね。代わりの助っ人をもう一人」

「「「あ?」」」

 

ディエンドがそんな言葉を口にしたため、ディケイドだけでなく承太郎と徐倫も口を揃えて疑問の声を上げる。そこに駆け付けたのは、予想だにしない人物だった。

 

「士、すまん! 海東に呼ばれて里から出てきちまった!!」

「ユウスケ!?」

 

それは、クウガに変身してトライチェイサーを駆る小野寺ユウスケの姿だった。彼の言動から、ディエンドが連れてきたもう一人の助っ人のようだ。

 

「なるほど、そういうわけか…」

「けど、助かります!」

 

承太郎は納得した様子で、きららも素直に礼を言う。しかし、その時に徐倫が一つ疑問を上げる。

 

「あれ? そういえば、そこの人と一緒に来たならとっくに合流できてたはずだけど…」

「あ、ごめん…道に迷って……」

 

実に締まらない理由だったようだ。しかしそこで、ディエンドが懐からカードを取り出してディエンドライバーにセットする。

 

「それだけでも勝てるかわからないし、ちょっと切り札を使わせてもらうよ」

【Kamen Ride Faith!】

【Kamen Ride Blade!】

 

そしてカードをセットして、ファイズともう一人、スペードと剣をモチーフにした青い仮面ライダー"仮面ライダーブレイド"を召喚する。

 

「すごい。本当に仮面ライダーを召喚した…」

「なんか、きららちゃんみたいだね」

 

事前にディエンドの能力を聞いていたきららは、その様を始めてみて驚き、唯もコールを連想する様子に驚いている。

 

『ほほう、増援も呼べるのですか! でも、その程度で鉄人くん49号に勝てるなんて…』

「思ってないよ。だから、こうするのさ」

 

ラチェットがその様子にバカにした態度を見せるが、それに返しながらディエンドはとあるカードをセットする。

 

【Final Form Ride! FFFFaith!!】

「痛みは一瞬だ」

 

そしてディエンドは言いながら、なんと召喚したファイズに発砲したのだ。そしてそのまま、ファイズは巨大なキャノン砲"ファイズブラスター"へと変形した。

味方ライダーを変形させて武器やサポートメカにする切り札"ファイナルフォームライド"略してFFRを使用したのである。ビルドや出久達と交戦した際、龍騎をドラゴンに変形させたのもこのカードの力である。

 

「「「ええええええええええええええええええ!?」」」

「うそ、でしょ……」

「話には聞いてたが、マジで変形しやがった…」

 

きらら、ランプ、唯は揃って絶叫、徐倫も驚愕している。承太郎が言うように事前に聞いていたが、この事実には驚きを隠せずにいる。

 

「なるほど。なら、俺も…」

【Final Form Ride! BBBBlade!!】

「ちょっとくすぐったいぞ」

 

ディケイドも納得した様子で、同様にFFRを使用。ブレイドの背中に手を突っ込むと、そこから体を変形させて、巨大な剣“ブレイドブレード”となったのだ。ちなみに、この剣はブレイドの主要武器"ブレイラウザー"を模している。しかし、これだけではない。

 

「だけど、これだけじゃ心許ないから…」

【Final Form Ride! KKKKuga!!】

「ユウスケも、ちょっとくすぐったいぞ」

「ああ、どんとこい!」

 

ディケイドもブレイドブレードを地面に突き立てるとクウガのFFRを使用する。クウガの背中に手を突っ込むと、そのままクワガタムシ型の飛行メカ"クウガゴウラム"に変形させる。

 

「こいつはいいな。乗せさせてもらうぜ」

「ああ、どんとこい!」

 

そしてクウガゴウラムに飛び乗った承太郎は、一気に加速して鉄人くん49号に突撃していった。

 

「おい、ジジイ! 掴まれ!!」

「いいけど、ジジイはやめろ!!」

「事実だから勘弁しやがれ」

 

その際、助っ人に来た若ジョセフの腕をつかんで一緒に飛翔する。ジジイ呼びは不服だったようだが。

 

「だが、まずは先手を取らせてもらうぜ。クラッカーブーメラン!!」

 

しかし若ジョセフは懐からアメリカンクラッカーを取り出し、波紋を流して投擲した。アメリカンクラッカーは本来、二つのボールと紐を繋いだおもちゃなのだが、ジョセフはこのボールを鉄球に付け替えて投擲武器に使っているのだ。

 

「ジョセフもやる気みたいだな…ならば新技の試運転だ!」

 

そしてシーザーも触発され、新しい技を披露する。ジョセフ達が当時、ディオを吸血鬼に変えたオーパーツ・石仮面を生み出した闇の一族"柱の男"を倒すための技を。

 

「食らえ、波紋シャボンカッター!!」

 

シーザーは波紋を流す技にシャボン玉を使うのだが、これは彼の着ている服に仕込まれた石鹸水を使ってシャボン玉を作っている。そしてシーザーは、そのシャボン玉に回転を加えて円盤状にして飛ばす。

 

『おっと、危ない!』

 

しかし鉄柱でカッターもクラッカーも、まとめて防いでしまうラチェット。跳ね返ったクラッカーをジョセフがキャッチした直後、ラチェットはすかさずミサイル発射で追撃しようとする。

 

「それじゃあ、今度は僕が」

 

しかしすかさず、ディエンドがファイズブラスターを構えてビームを発射する。そしてビームが命中し、ミサイルは空中で爆発した。

 

「にしし。おれも負けてらんねぇな!」

 

するとルフィがそれに触発されて、ギア3を発動する。そして巨大化した拳に武装色の覇気を纏わせ、一気に放った。

 

「ゴムゴムの象銃(エレファントガン)!!」

『『な!?』』

 

そして鉄柱が一本吹っ飛び、フォクシーとラチェットは口を揃えて驚いた。ギア3は今回初めて見たようで、かなり驚いていたようだ。

 

「おっしゃ、ナイス!」

「畳みかけるぞ!!」

「おっしゃ、俺達も行くぜ!!」

「お供しますよ!」

「右に同じく」

 

そこにエグゼイド、ディケイド、電王、青葉、遊真が一斉に駆け出す。すると鉄人くん49号が迎え撃とうと機関銃をと、更に本体の目からレーザーを照射して来た。

 

『まだ不安が残るから、ハンバーグ行ってきなさい!!』

「うぷぷぷぷぷ! 了解!!」

 

するとポルチェがまだ倒しきれないと判断し、そのままハンバーグにも迎撃を命じる。ハンバーグはポルチェの命令に了解しながら飛び出し、手にした金属バット二本でディケイド達を迎撃しようとする。

 

「銃弾とレーザーは、こっちに任せろ!」

 

するとディケイドは前に躍り出て、ブレイドブレードを振るって銃弾を弾き返す。そのまま巨大な剣を振り回し、レーザーもどうにか防ぐ。

 

「メガ粒子……」

 

その一方で、青葉両手を突き出しながらお得意の魔法を放つ準備をする。前回、ガシャットで強化された際に放ったら反動で吹っ飛んだため、今回は地面に踏ん張りながら狙いを定めていた。

 

「レクイエムシュート!!」

「ぱぎゃっ!?」

 

放たれた魔法がハンバーグに命中し、そのまま吹っ飛んで鉄人くん49号に命中する。

 

「俺たちも負けてらんねぇな!」

「だな。行くか、エム先生」

「やべ!?」

 

そしてさらにその青葉に触発され、エグゼイドと遊真も一気に駆け出した。するとハンバーグは、慌てて鉄人くん49号のコクピットへと撤退していく。

 

(ブースト)二重(ダブル)!」

「おらぁああああああああ!!」

 

そして遊真は印で腕力を強化し、エグゼイドと二人で一気に殴りかかる。またも鉄柱で防がれるが、これも一撃で吹っ飛んでしまう。

 

「おれ達も行くぞ!」

「私も負けてられないぞ!」

「仕方ねぇ、乗ってやる!」

 

するとそれに触発されたのはライダーだけでなく、ウソップ、宮子、ローが立て続けに攻撃に乗り出した。ウソップは先ほどガオウに防がれた衝撃狼草を放って畳みかける。

 

『マズい、防御を…』

「試してみるか。ROOM・タクト!」

 

ラチェットは残りの一本の鉄柱でウソップの攻撃を防ごうとするも、すかさずローがオペオペの実の力を発動する。すると、その一本の鉄柱がローの能力で空中に浮いた。

 

『え?』

「すぐに終わるから安心しろ」

 

そしてその鉄柱を鉄人くん49号の本体に叩きつけ、それと同時に衝撃狼草が命中する。直後にシールドが本体に張られ、攻撃を防がれる。

 

『うぇえ!?』

『ぎゃああ!? 衝撃がこんな…』

 

しかしコクピット内に激しい衝撃が走り、完全には防ぎきれていないのが中からの声でよくわかった。

 

「おし、このまま攻撃続けるぞ! シールドをぶっ壊すぞ!!」

「おし、分かった!」

【Charge & Up!!】

「おっしゃ、私もやるぞ!」

 

そして追撃に入ろうとディケイドは、ブレイドブレードを手に飛び掛かると宮子も剣を手に、ディケイドに続いた。

電王も続けて、ベルトにハマったケータロスのボタンを押してパスをかざすと、初めて聞く電子音声が流れる。すると両肩と胸についた仮面が線路の意匠を移動し、全て右腕に装着された。一番前にアックス電王の仮面があり、そこにエネルギーが収束されていく。

 

「だりゃああああああああああ!!」

 

すると電王がディケイドと宮子を抜いて飛び出し、必殺の拳"ボイスターズパンチ"を叩き込む。すると余りの威力に、シールドが遂に粉砕された。

 

『おやびん! それにさっきから吹っ飛んだ鉄柱を戻してこようとしてるんですけど…』

『戻ってこないんだな!』

 

そんな中、防御を整えようとするポルチェとハンバーグが以上を察して慌てだす。そしてディケイドと宮子はその隙を突いて畳みかけた。

 

「「はぁああああああああああああ!!」」

 

ブレイドブレードと、宮子の持っていたエトワリウム製の剣が見事に命中。完全には両断されなかったが、それでも大きなダメージを与えることに成功した。

 

『どういうことですか!? 何で防御用の鉄柱が反応を…』

「どうやら、修達が上手くやったらしいぜ」

『『はい?』』

 

困惑しているラチェットに答えるように、承太郎の声が空から聞こえた。すると、クウガゴウラムに乗ったままの承太郎が、こちらに目掛けて急降下してくる光景が見えた。

 

「さっきは失敗したが、もういっちょ食らいな!」

『オラァア!!』

「だぁああああああ!!」

 

するとそしてスタープラチナとゴウラムの突撃、ジョセフのクラッカーが同時に命中した。鉄人くん49号はギリギリでシールドを張るが、また一撃で破壊され、コクピットにまたも衝撃が走る。

 

『あ、危なかった…』

「そういうわけではないだろうな」

 

しかし直後、先ほどまで動きの無かったヒュースがエスクードを足場にして飛び掛かり、弧月を本体に突き刺す。そして続けて至近距離でバイパーという銃弾トリガーをぶっ放した。

 

「本来の用途と違うが、四の五のは言ってられんからな」

『『ぎょへぇえええええええ!?』』

 

そして炸裂と同時に飛び上がり、巻き添えを喰らわずに済むヒュース。その直後、同じく戻ってきた承太郎とクウガゴウラム。ゴウラムも変形して、クウガの姿に戻った。

 

「何をしたかは知らんが、あの眼鏡がいい仕事したらしいな」

「ああ。空からちらっと見えたんだが…」

 

不意にディケイドが承太郎に話を振ると、承太郎の口から姿の見えない修達が何をしたのか語り始める。

 

~同時刻~。

「修君、上手くいったみたいだね」

「ああ。千佳が手伝ってくれたおかげだよ」

 

修と千佳の視線の先には、スパイダーのトリガーで張ったワイヤーで拘束された、鉄人くん49号の防御用鉄柱残り三本があったのだ。ボーダーのトリガーは味方がトリオン切れを起こした際、他の隊員のトリガーと接続してその隊員のトリオンを借りてトリガーを使えるようになっている。それで修のスパイダーを、千佳の膨大なトリオンでワイヤーの強度を上げることに成功したようだ。普通なら千佳が砲撃でこの鉄柱を破壊すればいいのだが、千佳が人に対して攻撃トリガーを使えない&味方に巻き添えを出さないように、修が気を使った結果である。

そして完全に斜線上に人が誰もいないのを確認した千佳は、威力特化の狙撃トリガー"アイビス"を構えて砲撃の準備に入る。

 

「それじゃあ、修君も離れて」

「ああ、頼む!」

 

そしてそのまま砲撃し、鉄柱を完全に破壊する千佳。これで、敵の防御を崩すことに成功したのだ。

 

~再びディケイド達~

「なるほど、よくやったと言っておこうか」

「聞いたとおり、お前偉そうなやつだな」

 

承太郎からこの様子を聞いたディケイドは、上から目線で修達の働きを褒める。それにジョセフが、思わずその態度にツッコミを入れてしまった。

そしてこの話はラチェット達にも聞こえており、そのまま大慌てになる。

 

『やべぇぞ、このままじゃまたおれ達、お空の星にされちまうぞ!!』

『大丈夫、こういう時の為の最終防御システムがありますから!』

 

しかし慌てるフォクシーをよそに、ラチェットはそのままなんと更にシールドを張り始める。しかし、そのシールドはなんと五重に張られているのだ。

 

「あの野郎、まだこんなの隠したのか!」

「でも、逆にこれが最後の手段でもあるだろう。麦わら屋に電王屋、そのほか連中もやれるか?」

「へ、誰にも聞いてると思うんだ?」

【ガッチャーン! 決め技!!】

 

するとエグゼイドが真っ先に反応して、ゲーマドライバーのレバーを開閉。必殺技の体勢に入る。

 

「行くぞ、遊真!!}

【マキシマムクリティカルブレイク!!】

「オッケーだ。(ブースト)六重(クインティ)

 

そしてエグゼイドに促された遊真も、強化の印を使えるだけ使って二人で飛びあがる。そしてそのまま二人で飛び蹴りの体勢に入り…

 

「「はぁああああああああああああ!!」」

『よし、ならこのまま迎撃してやります!』

「更にノロノロ・フィールドで…!』

 

そのまま一緒にライダーキックの体勢で鉄人くん49号へと突撃していく。しかしラチェットも迎撃しようと、そのままミサイルで二人を纏めて撃墜しようとするのだが…

 

【ショルダーファング!】

『『『『えええ!?』』』』

 

直後、聞き覚えのない音声と共にブーメランのような物がミサイルへと飛んで行き、それがミサイルを迎撃した。発射した直後でミサイルが爆発し、その衝撃でノロノロ・フィールドは未然に阻止されてしまった。

 

「みんな、遅れてすまない」

「え、ダブルですか?」

 

現れたのはダブルだったが、左半身がジョーカーの黒に対して右半身は白という見たことない姿だった。しかも、体中が刺々しい姿をしている。

 

「これはファングジョーカーと言って、紛失していた自立型メモリの一つで変身した姿なんだ」

『制御が難しくて、ジョーカーメモリでしか変身出来ないのが玉に瑕だけどな』

 

見たことが無い姿に困惑するきららに、ダブル自ら説明する。その時、何故か左目が点滅して翔太郎の声がして目が光らない時にフィリップの声がする。そしてその直後にエグゼイドと遊真のキックが命中した。

 

「「はぁああああああああああああ!!」」

『ひぇえええええええええ!! シールドがぁあ!?』

『落ち着いてくださいおやびん! まだ四枚も残って…』

「「双赫螺旋雹星群(リユニオンスパイラルヘイル)!!」」

 

しかしその直後、なんとろくろと紅緒が超加速してそのまま突撃していった。そしてろくろの炎の拳で加速した紅緒のキックを、そのまま叩き込む。あまりの威力に、これまたシールドを粉砕されてしまった。残り三枚だ。

 

「おっし、俺達も加勢に来たぞ!」

「でも…今ので、呪力が…切れました」

 

加勢に来たは良かったが、どうやら必殺の一撃で残りの力を使いきってしまったようだ。しかし、シールド一枚は確実に破壊したので撃破までは一歩進めた。

 

「焔魔堂ろくろ、よくやった」

『あとは任せておけ!』

【ファング! マキシマムドライブ!!】

「おっし、今度は私も暴れさせろ!」

 

だがダブルがその隙を突いてそのまま必殺技の体勢に入る。ダブルドライバーにセットされたファングメモリはティラノサウルスの横顔を模しており、その鼻先の角を模したパーツを三回押すと、右脚の側面に刃が生える。そして負傷していたジンジャーが、いつの間にかこちらに駆け出してきた。ゆのやなずなが、魔法で治癒したようだ。

 

「『ファングストライザー!!』」

「食らえや、必殺の拳!!」

 

そしてダブルの斬撃を伴った回し飛び蹴りと、ジンジャーの拳圧だけで大火災を鎮火したという必殺の拳が、同時に叩き込まれた。当然、これでシールドは壊れて残り二枚だ。

 

「おし、麦わら! 俺達も行くぞ!!」

【Charge & Up!!】

「おっしゃ、やるか!!」

 

そして電王とルフィも、更に必殺技の体勢に入る。電王は仮面が右足に集中し、ロッド電王の仮面が先頭に回る形になっている。更にルフィも、両腕を骨風船で巨大化させて武装色でコーティングしている。

 

「だりゃああああああああああ!!」

「ゴムゴムの灰熊銃(グリズリーマグナム)!!」

 

そして電王の必殺キック"ボイスターズキック"が、ルフィの必殺技と同時に放たれた。命中したことで、シールドは更に破壊され、残り一枚だ。いよいよ、フォクシーもラチェットも揃って慌てだした。

 

『マズいですよ! 早く、何とかしないと…』

『落ち着け、まだノロノロ・フィールドが…』

「させません!」

 

しかし、このタイミングできららが、ノイトラを倒した手段を再び決行した。承太郎と徐倫に、強化魔法をまとめて掛けたのである。

 

「無理をかけてゴメンね」

「大丈夫です…その代わり、決めちゃってください!!」

「アイアイサー!」

 

きららからのエールを受けて、承太郎と徐倫は駆け出した。そしてそれに合わせ、クウガは再びゴウラムへと変形して二人を乗せて飛翔する。

 

【Final Attack Ride! FFFFaith!!】

「士、このまま僕達も畳みかけるよ」

「だな。やらせてもらうぞ」

【Final Attack Ride! BBBBlade!!】

 

そしてそれを見たディエンドとディケイドが示し合わせると、共にとどめの必殺技を放つためのカードをセットする。

ファイズブラスターの銃口とブレイドブレードの刀身にエネルギーが充填されてき、二人はそのまま鉄人くん49号に狙いを定める。

 

『やべぇ! ノロノロ・フィールド!!』

 

フォクシーが危険を察し、ノロノロ・フィールドを発動しようとする。しかし、そうは問屋が卸させない。

 

「させるか!!」

『『『『ぐへぇえっ!?』』』』

 

そこにクウガゴウラムが衝突、その衝撃でノロノロ・フィールドも阻止に成功した。そして激突する直前に、二人そろって跳びあがった。

 

「ダメ押しのクラッカーブーメランだ!」

「同じく、シャボンランチャー!!」

 

そしてジョセフとシーザーも援護しようと、波紋でのクラッカーとシャボンで牽制する。そしてそのまま、承太郎と徐倫は落下の勢いでスタンドのパンチラッシュを叩き込んだ。

 

『『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!』』

『『オラァアアアアアアッ!!』』

 

そしてついに、完全にシールドを破壊することに成功した。もう、後はディケイドとディエンドの攻撃を叩き込むだけだ。

 

『マズい、今度こそノロノロ・フィールドを…』

「させると思うか!」

 

しかし、そこでシーザーがまさかの活躍を見せた。なんと、先ほどのシャボンがいつの間にかカッターに変化してたのだが、それがレンズの役割を果たして太陽光線を収束し…

 

『あっちっぃいいいいいいいい! 何だコレ!?』

『太陽光の収束による熱光線…まさかこんな!?』

「対柱の男用の切り札だが、悪人相手なら遠慮はいらん。そのまま真っ黒に感光しろ!!

 

そのままコクピット内が高熱にさらされ、ノロノロ・フィールドを使う隙を完全に失ってしまった。そしてその間に、必殺技の為のエネルギーは充填された。

 

『どういうことですか!? 麦わらを始めとした連中を苦しめるために、死苦と韻を踏んで49号ににしたはずなのに、何で負けそうになるんですか!?』

 

その一方で、49号から響くラチェットの叫び。49号のナンバリングの意味が判明するが、そこにディケイドが攻撃の直前に返事を返す。

 

「それ、お前らが苦しむって可能性は考えなかったのか?」

『『あっ……』』

『『おやびん!?』』

「でも止める必要はないよね」

 

そしてそのままディエンドも返して、ファイズブラスターを発射する。ファイズの攻撃エネルギーである"フォトンブラッド"で構成されたビーム"ディエンドフォトン"が鉄人くん49号に照射された。

 

「こいつも食らいやがれ!!」

 

そしてそれに合わせて、ディケイドもブレイドブレードで縦一閃"ディケイドエッジ"を放つ。一閃とビームが叩き込まれ、鉄人くん49号はすぐさま爆発四散した。

 

「「これで勝ったと思うなよぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」

「今日はこれで勘弁してあげるわぁあああああああああああああ!!」

「うぷぷぷぷぷぷぷ!」

 

フォクシー一味もラチェットも、大きく吹き飛んで行った。ハンバーグだけはフォクシーを小馬鹿にするいつもの笑いを上げていたが。そして4人は、飛んで行ったまま空の星になったのであった。

 

「さて。後は里に戻るのと、他の連中の安否の確認だな」

「だな。何人かは逃げちまったが、これでゲームクリアだろうな」

「皆さん。脱線したデンライナーも線路に戻せましたから、これで一緒に里へ帰還しましょう」

『オーナー、ありがとうございます!』

 

勝利を確信したディケイドとエグゼイドだったが、その直後にオーナーから伝えられた情報もあって、電王共々、変身を解除してデンライナーへと乗り込もうとする。

 

「皆さん、ちょっといいですか?」

 

そんな中、ランプが急にこちらへと声をかけてきた。

 

「どうした?」

「今回の戦いもあって、皆さんのことを信用したいと思いました。なので、私が皆さんに隠していたことを、仮面ライダーや他の異世界からの助っ人の皆さんに話したいと思います」

「ランプ、まさかあのことを…」

 

どうやら、ランプは何か隠していることがあるらしく、それについて話したいというのだ。

 

「あの事? なんだ?」

「詳しくは他の皆さんと合流してからになりますが、私の過去、女神候補生だっていう話をしたいと思います」

「それだったら、私もあの話をしたいです。承太郎さんが言っていた、アルシーヴさんの信念云々について」

 

ランプに便乗するように、きららからも打ち明けたいことがあるという話が飛び出した。そしてそれを聞いた士と承太郎は、当然…

 

「わかった。全員が揃ったタイミングで、改めて聞かせてもらうぞ」

「里に戻ったら、改めてジジイとも会議が必要だな。特に、ジジイのスタンドの念写を何とかして使わせて、ショッカーの新首領の情報を手に入れねぇと」

「おし、ならそっちは任せた。私はちょっと、アルシーヴにこの事を話しておく」

 

そんな折、不意にジンジャーからそんな提案がなされた。それについて思うところあり、声をかけたのはローだった。

 

「例の神官に不信感があるらしいが、こっちに味方はしねぇのか?」

「エトワリア全土の危機かもしれねぇから、できれば協力したい。でも、今のアルシーヴを放っておけないのもあるしな。できれば他の七賢者や、アルシーヴとも協力したいが……」

 

そして事情を離したジンジャーは、いったん間を置いて話を続ける。

 

「もし今後も敵対するようなら何とかしてアルシーヴもあの敵の連中共々、倒して止めてくれ」

「…わかった。その時は、改めて俺のスタンドで裁いておく」

「頼んだ。ルフィ達も、期待してるからな」

「ああ、任せておけ!」

 

そして特に期待してたのか、承太郎やルフィにそれらを託して本人は転移魔法で去っていった。

 

「おっし、それじゃあ里に戻るとするか…」

「その前に、私の話を聞いてくれないか」

 

そしてディケイドが告げながら変身を解除しようとすると、不意に聞き覚えのない声が響く。そこにいたのは、ダブルたちを助けたノアに、何故か翔太郎の体を運ぶ夢路と、それについてくるメリーと勇魚の姿があった。

 

「誰? っていうか、翔太郎さんがなんで?」

『ああ。言い忘れてたけど、ファングでの変身はフィリップの体をベースにしてるんだ』

「その通り。それと彼、ノアは魔人(ヴァンデル)だが敵対の意思が無いから安心してくれたまえ。ファングも、彼が見つけてくれたんだ」

 

ゆのの疑問に対して事情を説明すると、ダブルが変身を解除する。そこに現れたのは、確かにフィリップの姿があった。そしてそのまま、ノアがまた声をかけてくる。

 

「君達に興味があってな。有力な情報を与えたいと思った次第だ」

「情報? なんだ??」

「この世界に来るかもしれない遺体の守護者"ビィト戦士団"についてだ。他にも、守護者としてこのエトワリアに呼ばれるかもしれない戦士達の目星もついている」

 

そして、ノアからそれらの情報を受け取った後、彼らはデンライナーで里へと帰還していった。




次回で前半と総力戦の終了です。そこからがっこうぐらし編に入るので、ぜひお楽しみください。
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