仮面ライダー&ジャンプフォース 平成ジェネレーションズHeaven inきららファンタジア   作:玄武Σ

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お待たせしました!
年内最後の投稿、前半のラストになります。

一部の説明、デクのワン・フォー・オールやろくろの破星王については尺の都合で省略することになりました。各パートでの回想で説明する予定なので、少々お待ちください。後、シャロの衣装を燃やした理由も序盤で明かします。

今回のあとがきは予告を挟むので、先に言っておきます。
皆様、よいお年を。


第41話「アルシーヴの思惑と首領の正体。そして…」

「で、あちこちにスタンド使いやら波紋使いやらの援軍もあって、あの紳士どもも協力してくれたお陰で全員無事……なのはいいが」

 

里に戻ってみると、渡達が送った増援のお陰でクリエメイトも味方のライダーやそれ以外の戦士達も無事だったことが判明する。ちゃんとウィルバーとロン毛も、あのジャックという男が変身したコーカサスから逃げ切ったようだ。そんな中、士は一つ気になることがあった。

 

「何でお前、服装変わってんだ?」

「それが、さっきの戦いで燃えてしまって…」

 

シャロの着ている衣装が最初に着ていた物と違うのが気になったようだ。クローズマグマの攻撃の余波で燃えてしまった服は着替えており、元とは別の格好をしている。

ヘソ出しでミニスカート、毛皮の縁がついた金のマントと露出が増えてかつゴージャスな格好になっている。

 

「でも、なんというか…意外と似合ってるよね」

「ああ。桐間君は日本人離れした金髪碧眼に、育ちの良さが見える仕草もあるしな」

 

そんな中、出久と天哉がシャロの新衣装について好印象な発言をする。しかし天哉がシャロの仕草について触れたところで、急にシャロの表情が気まずそうになる。

 

「あ、実は私って家が貧乏で、お嬢様学校で特待生取ってるんです。それで仕草は…生き残るための処世術みたいなもので」

 

滅茶苦茶世知辛い事情が語られ、天哉の顔が青ざめる。失言をしてしまったと気づいたようだ。

 

「すまない桐間君!! 俺は事情を知らぬとはいえ、君に失礼なことを!!」

「ええ!? いや、そんなオーバーな謝罪をされても…」

 

天哉が地面に頭を叩きつける勢いで土下座し、シャロも仰天してそんな彼を止める。

 

「私の意識が無いうちにそんなことが…」

「でも澪ちゃんが無事で、本当に良かったよぉ~~~~!」

「え、唯!?」

 

一方で、プッチに抜かれたディスクを戻したことで、澪も目を覚ましたようだ。そしてそんな彼女に、唯が泣きながら抱き着いて頬擦りまで始めてしまう。そこに澪も驚いてしまうのだった。

 

「良し、何はともかくそこの嬢ちゃんの話とやらを聞いてみようぜぇ」

「だな。俺達はこの世界の情勢を、何も知らねぇからな」

 

そんな中で仗助と定助の二人が先導する形で一同はランプが話したがっていたことを、聞こうと集まった。この二人は名前が一文字違うだけで後は同姓同名、妙に気が合うのかもしれない。

 

「……」

「ジジイ、気持はわからんでもねぇがあいつは気にしてねぇって言ってるんだ。気にするな」

 

そこで以外にも、承太郎の時代のジョセフ"老ジョセフ"が気まずそうにしている。なんと仗助はジョセフが不倫した日本人女性との子なのだという。仗助自身は自分の時代でジョセフと和解したとのことで気にしてないようだが、ジョセフ自身はやりづらそうな表情である。

 

「しかし、アレが未来の俺ねぇ…」

「不満か? おれは正に未来のお前だと思ったけどな」

 

その一方で、未来の自分を見た過去の時代のジョセフは何やら不満なようだ。シーザー視点ではジョセフがそのまま年を取ったように見えるので、むしろ納得していたようだが。

そんな中、一同は集まってランプから話を聞くこととなる。

 

「まず、私は女神候補生という女神様の後継者を養成する学校の生徒でした。まあ、私は落ちこぼれだったんですけど」

 

ランプがまず語ったのは、自分の素性だった。ここらについてはきららにすでに話しているが、仮面ライダーやジョースター一行、ルフィ達それ以外の戦士は初耳の情報である。

しかしそんな中、ポルナレフが質問してくる、

 

「おい、神って後継とかいるのか? おれはてっきり、世界の始まりからずっと生きてるものだと思ってたんだが……」

「え? えっと、どう言えば……」

 

しかしランプが質問の意図がわからないような反応をしている。正直なところ、この話を聞いた一同全員の疑問である。

その時にウソップが何かに気づいたようだ。

 

「あ、ひょっとして…」

「ウソップ君、どうしたんだい?」

 

ウラタロスが気になって質問すると、かつて旅した際に立ち寄った島での冒険を簡単に説明する。

 

「実はさ、おれ達が偉大なる航路(グランドライン)の前半で立ち寄った島の一つに、島の統治者の肩書が"神"になっている場所があったんだ。ひょっとしてこの世界の女神様ってのも、肩書みたいなのであって実際は人間なんじゃねぇのかな?」

 

ウソップの話を聞いて、全員が納得した表情をしていた。

 

「なんだ、鎧武のヤツみてぇな超越存在ってわけでもねぇのか」

「とすると、異世界を観測するのも、能力じゃなくて秘術や技術の違いなのかもしれないな」

そうか、この世界の魔法も個人の適正こそあれど、スタンドや個性のような能力と違って誰でも身に着けられる。なら、その異世界の観測とやらも…! あ、ごめん。続けて」

 

士と戦兎が順に女神について思ったことを口にして、それを聞いてまた出久がボソボソと考察を口にするが、すぐに話の腰を追っていると気づいてランプに話を振りなおす。そこから、またランプは話を続けた。

 

「それで女神候補生の学校では、代々の筆頭神官が教師として勤めています」

「ああ、そう言うことか……」

「あ? なんだ、何が言いてえんだ?」

 

その単語で一同(ルフィ除く)は、察した。そして回答したのは、この中でも一番の頭脳派である、戦兎だ。

 

「アルシーヴは君の恩師、そういうことだろ?」

「はい。アルシーヴ先生は女神候補生や神殿に勤める人達から慕われる、人格者でした。それがどうして、オーダーに手を出したのか……」

「君達、すまないね。最初はきららにも隠していたんだけど、かつての師匠と対立するランプの様子に、協力者をいたずらに混乱させると思ってたからね」

 

マッチから謝罪と同時に隠していた理由が語られたが…

 

「いや、別にそんなことねぇけど?」

 

最初に士から、予想外の答えが返ってきた。そして次々に言われる言葉。

 

「あのアルシーヴってのがランプの母ちゃんとか姉ちゃんで、最初からその女神様をどうにかするのを知ってんのなら驚いたけど、別にな」

「僕ももっとこう、このエトワリアが"何かの目的のために作られた世界"とかそういう話だったら、多少は驚いたんだけど…」

「それか、聖典を作るために生贄を捧げる必要があるけど、アルシーヴがそれについて行けなくなったならともかく……」

 

最初にルフィが鼻をほじりながら言うと、修やろくろが思いのほかに物騒な推察を口にして「だから別に驚くことも無い」ということを伝える。そしてそこに、今度は承太郎が口を挟んできた。

 

「まあ、良くも悪くも普通じゃねぇ経験は多いし修羅場もそれなりに潜っている……そんな俺たちだ、この程度で混乱なんざしてらんねぇのよ」

「ま、まあ……とりあえず受け入れてくれてありがとう」

 

承太郎の言動に冷や汗をかきつつ、お礼を言うマッチ。ランプも無言で、何度も頭を下げていた。

 

「で、今度はきららがアルシーヴの謀反について話してた思うところってのを、次は話してくれねぇか」

「は、はい。それじゃあ…」

 

そして士が話を振り、今度はきららが話し始めた。

 

その内容は、士達がエトワリアを訪れる前のこと。七賢者の秘蔵っ子であるハッカと交戦した際、彼女が自身の記憶を夢幻魔法の応用で見せてきたという。

そしてそこには、封印される直前の女神ソラとアルシーヴのやり取りが映っていたらしく…

 

「アルシーヴに封印されることを、女神の方が了承してたかもしれねぇってことか?」

「はい。もしそうなら、今回の事件は何か理由があったのかも…」

 

その話を聞き、ますます頭が追い付かない士。ちなみに、その後で使用したオーダーで聖なる遺体が召喚されてしまったようである。そんな中で、話を聞いていた康一が何かを思い出してそれを口にする。

 

「そういえば、僕のお姉ちゃんが昔見てたアニメで、異世界に勇者として召喚された三人の女子高生の冒険物があったんだ。最初は召喚したお姫様を魔王から助けるんだと思ったんだけど……」

 

そして間を置いてそのアニメの結末を離すのだが、中々ショッキングな内容だった。

 

「そのお姫様が世界に害をなす存在になっちゃったから、"自分を殺してもらうために勇者を召喚した"って結末だったんだ。魔王はそのお姫様に恋してたから、殺させないために攫ったって展開で…」

「え? じゃあ、女神様もそうなってるの?」

「だとしたら、救いが無さすぎるんだけど…」

 

あまりにも救いのない展開で、ココアもゆのも顔を青ざめる。もしも女神ソラも似たような理由で封印されていたら、最悪自分達で倒さないといけないかもしれない。

 

「でも、これゲームにしたらだいぶ斬新な展開で話題になりそう…」

「うん。それで世界を救うかたった一人を救うかで葛藤したり、両方とも救えないか模索したり…」

 

ゲーマーな永夢とゲームクリエイターな青葉は、むしろ創作意欲が溢れている。完全に職業病だ。

そんな二人を差し置いて、まず士と承太郎、そして老ジョセフは話をまとめる。

 

「まあ、何にしてもまずは話を聞いてみねぇとわかんねえだろ」

「そのためにも、ジジイにはまずショッカーの新首領の正体を暴いてもらわねぇとな」

「じゃな。連中をぶっ倒して、じっくりとそのアルシーヴから話を聞かせてもらおうかの」

 

そして改めて今後の方針を決めた一同は、そのまま居住区へと移動する。そしてそこで見つけた物は…

 

 

「まさか、ファンタジーの世界にテレビがあるとはな……」

「カンナさん、家具職人のはずなのに普通に電気製品も作れるんですよね」

 

士の視線の先にあった薄型テレビを目の当たりにして、驚愕と呆れが同居する奇妙な感情が沸き上がる。ゆの曰く、カンナがクリエメイト達の話から地球の文明機器の類を知り、色々と試作した末にできたとか。

ちなみに、ノイトラと最初に遭遇した野クルメンバーも、キャンプ道具を作ってもらっている。

 

「まあ、ともかくこれで念写が可能なはずじゃわい。だが、一つ忠告しておくことがある」

 

そんな中、ジョセフがテレビに相対した直後、カンナに向き合ってあることを言った。それは、ハーミット・パープルの欠点についてだ。

 

「ワシの念写は、一回使う毎にカメラを破壊せんと発動せん。テレビでも、必ずどこかで使用限界が来て爆発してしまうんじゃ。だから作り手、それも手作業の職人がおるならそれを了承して欲しいんじゃ」

「成る程な。まあアタシも自分の作品が壊されるのに思うところあるけど……」 

 

ジョセフから聞かされた話に対し、カンナは少し思案する。しかしすぐに答えは出た。

 

「里、ひいてはエトワリア全体の危機だ。贅沢は言わないよ」

「感謝する。それじゃ、早速」 

 

そしてジョセフは、早速ハーミット・パープルを発動。それをテレビに触れさせ、発動した。

 

『このマンションちょっと変わってるけど、私がいるから大丈夫よ』

 

するとテレビが点き、台詞が字幕の白黒アニメが映し出された。幽霊っぽい女性が舞台と思しきマンションにやって来た兄弟に語りかけている。それに食いついたのは、永夢だ。

 

「あ、マーマーマンションやってる」

「なんだこれ? 白黒の台詞なしアニメって、何時のやつだよ」

「いえ。これ、それっぽい作風にした最近のアニメなんですよ」

「そ、そうなのか」

 

永夢から説明を受け、意外そうな顔でその映像を見るポルナレフだった。

 

『おしゃれ探偵ラブリーショコラ、大好評放送中!』

「あ、ショコラさんだ。懐かしいなぁ」

 

するといきなりチャンネルが変わり、テレビに美少女アニメのCMが映る。ゆのが食いついた辺り、彼女の世界の番組らしい」

 

『ヤンキーだったアタイが……何の因果かマッポの手先!』

「あ、ヤンキー刑事(デカ)もやってる」

 

かと思いきや、またチャンネルが変わってヤンキー風ファッションの美少女がそんな台詞を言うドラマの冒頭部が映る。今度は青葉の世界の番組らしい。

 

『さあ、鬼丸関と横綱・刃皇の試合が始まりました!』

「ほう、相撲中継か……後でゆっくり堪能させてもらうか」

 

またもチャンネルが変わって、相撲中継が映る。160cm前後しか身長のない力士と横綱らしき巨漢の試合という、危うさのある光景だ。承太郎の言動から、相撲好きというのが見て取れる。意外な趣味だ。

 

『怪盗ラパン、華麗に参上!』

「え、これシャロさん?」

「違うよ、出久くん。私たちの世界の小説家さんが、シャロちゃんをモデルに作った小説のアニメ版だよ」

 

更にチャンネルが変わると、そこにシャロそっくりの怪盗少女が名乗りを上げるシーンが映し出される。ココア達が暮らす木組みの町在住の、"ペンネーム・青山ブルーマウンテン"はこの怪盗ラパン以外にも身の回りの人物をモデルにした小説をいくつか執筆しているらしい。

 

『おーい、ネコドラくーん!』

「な、なんか見覚えある気が……これは?」

「さあな。おれは知りたくねぇし、たぶん知らねぇ方がいいだろ」 

 

しかしまたチャンネルが変わり、某国民的アニメの猫型ロボットに似た何かが映る。士が珍しく冷や汗をかきながら言及するも、承太郎に咎められた。

そしてそこから、何度もチャンネルが変わり続ける様が映り、映像も音声もぶつ切りのものがテレビから流れ続ける。

 

「おい、これは何だ?」

「なんか、目がチカチカするよぉ……」

「ですね。これは…」

「ひとまず念写と言っておいたが、音声を拾って知りたい情報の掴むという手法なんじゃよ。もっと細かく言えば、念聴とでも言うべきかの」

 

困惑する士、画面の移り変わりに不快感を覚える千矢と夏美。そんな中でジョセフがこの能力を解説して、早速音声がつなげられた。 

 

『オーバー……ヘブン!」

「よし、オーバーヘブンと来た! このままショッカーと続けば、首領の名が出てくるはずじゃ!!」

 

そしてしばらくその音声を聞いていると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ショッ…カーの! シュ、料……の、縄、ディ…オー!」

「な、何!?」

「今の音声を続けて言うと……」

「オーバーヘブンショッカーの首領の名は、DIO!?」

 

なんと、オーバーヘブンショッカーの首領は、すでに死んでいるはずのDIOなのだ。ジョセフだけでなく、ポルナレフや花京院も驚愕した。しかしジョナサンと彼がいた当時のディオがいたことを考えると、承太郎と会う前のDIOなど色々な想像が浮かんできたが、次の言葉でそれらの可能性は消し飛んだ。

 

『ヘイ! コー! 世界…殻、北、D! 王!」

「平行世界から来たDIOだと!?」

「おい、もし今のが本当だとしたら……」

 

まさかの言葉にアブドゥルも驚愕。承太郎が次の言葉を紡ごうとしたその時、それは起こった。

 

 

 

「な!?」

「コイツは……」

 

 

 

突如、テレビに何者かの姿が映った。それは死人のような白い肌に金髪の男性で、左肩には星型のアザがある。振り返ると顔は影が差していて分かりづらいが、承太郎達には面影が重なった。

 

 

 

『ジョースターの血族どもに仮面ライダー…そしてクリエメイトども………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴様ら、見ているな!!

「DIOぉおおおおおおおお!」

 

承太郎がその名を叫んだ直後、テレビは大爆発。今回の念聴は終了となってしまった。

 

「なるほど、これで大体わかったな」

「わ、分かったって何が……」

 

衝撃の情報、まさかのDIOがこちらの念聴を嗅ぎ付ける、など驚きの展開が続いたが、ここで士はオーバーヘブンショッカー首領の正体についてある推測を立てた。そしてそれをきららに効かれた際に答えたのだが…

 

「恐らくそのDIOは、承太郎に勝った場合の世界から来たDIOなんだろう。そうじゃねぇか?」

「ああ。俺も丁度、同じ仮説を立てたところだ」

「え? それって…」

「士君も承太郎さんも、一人で納得してないで話してください!」

 

二人の話を聞いたきららも夏美もついて行けず、細かい解説を求める。そこに仕方ないと言った感じで答える士達。

 

「最初にジョナサンがDIOと戦い始めたのが、ジョースター一族の戦いの始まりだ。そこに柱の男とかいう化け物と戦った若い頃のジョセフ、復活したDIOを倒す旅に出た承太郎、スタンド使いを生み出す矢を巡る事件があった時代から来た仗助…って言った具合に、ジョースター家の人間達が大きな事件に立ち向かった時代から、各時代のジョースターとその仲間がこの世界に来たわけだ」

「恐らく、それらの時代に聖なる遺体は飛んでいくはずだったんだろう。それを考えると、戦いが始まる前のDIOや俺達と関わりのない平行世界から来たことは、考えづらいだろう。(えにし)って言葉もあるくらいだしな。後、仗助からもちらっと聞いたんだが…」

 

そして解説していると、そこに仗助もさっそく参加してくる。これを聞いた際、きららは深く納得することとなる。

 

「おれ達が関わったスタンド使いの一人曰く、"スタンド使いはスタンド使い同士惹かれ合う"らしいっすよ。運命の赤い糸とか戦い合う宿命みたいなもの、らしいっす」

「なるほど。私もパスを感じる力を使えるので、結構納得です…もしかして、あのプッチって人もそのことを言ってたのかも?」

「ともかく、これで敵の正体がわかったが後は目的だな…フィリップ、何とかできるか?」

「少し試す形になるけど、恐らくは」

 

そんな中、今度は翔太郎とフィリップがDIOの目的について推察が出来ないかを話していたのだが、そこでフィリップが夢路に声をかけてくる。

 

「藤原夢路、君の聖なる遺体を貸してくれないかい?」

「? いいけど、それで何する気だ?」

「ちょっとぼくの能力をエトワリアでも使えないか、実験したいんだ。本来はぼくや翔太郎のいた世界でしか使えないんだけど、遺体の超パワーがあればいけるかもしれないんでね」

 

言いながら、夢路の持っていた遺体の両脚を受け取る。そして意識を集中し始めると、遺体の光が彼を包み込み…… 

 

「よし、行けそうだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検索を始めよう」

 

フィリップがそう呟いた時、彼の脳裏には無数の本棚とそこに収まった大量の本がいくつも広がる光景が浮かんだのだ。そして翔太郎は、それを察したのか一言呟く。 

 

「使えたか。地球(ほし)の本棚」

「星の本棚? なんだそれ??」

「説明、求めるんだけど…」

 

急な固有名詞の出現に、ろくろは困惑。メリーもそのまま続きを聞こうとするが、ここでフィリップのとんでもない力が判明した。

 

「フィリップの脳はな、俺たちの世界の地球に刻まれた記憶にリンクして、ありとあらゆる情報を得られるんだ。それこそ、現在進行形で起こっている事件や一個人の詳細な情報まで、事細かく」

「ちょ、なんだそれ!?」

 

ろくろは余りにもとんでもない力に、素っ頓狂な声を上げる。他のメンバーも、士を始めとした一部のライダー組以外は全員、開いた口が塞がらない。

しかしフィリップは気にすることなく、そのまま情報を引き出そうと本棚の本を検索し始める。

 

「最初のキーワードはDIO」

 

DIOの名を検索ワードにすると、脳内の本棚が一部姿を消して、そのままDIOに関する情報の記載された本だけが残った。

 

「二つ目のキーワード、スタンド能力」

 

そこで更にキーワードを入れると、また本が減っていった。普段の探偵業やガイアメモリ犯罪でも、翔太郎の集めた情報で検索をして犯人や使用メモリを炙り出すのだが、今回はある程度キーワードの推測がつくため、検索自体は非常に容易だった。

そしてここで、最後のキーワードを口にした。

 

「三つ目、おそらくこれが最後のキーワードだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天国」

 

そしてついに、一冊だけ本が残った。恐らく、これがDIOの目的に関する本だろう。そしてその本の題名は…… 

 

「天国への行き方?」

 

そしてその本を読み、内容を把握したことで承太郎へ声をかけるフィリップ。

 

「空条承太郎。君はこの世界に迷い込む前、エジプトでDIOの残した本を読んで、その内容が危険だと察知してすぐにその本を燃やした。違うかい?」

「……まさかそんな事まで知れちまうとは、やれやれだぜ。ああ、その通りだ」

「やはりだ。まだ平行世界のDIOについての詳細はわからないが、恐らくそれが奴に関与している」

 

そして承太郎が知っていたある事実、それを聞いた一同は戦慄することとなる。 

 

「DIOの残したこの天国への行き方。この天国とは、"精神が進化して行き着く先"との事だそうだ。そしてDIOはそこに行くために、いくつか必要な物を理論上は必見したそうだ。今からそこの文面を読み上げるよ」

 

そしてフィリップは、間に解説を挟みつつその内容を読み上げた。

 

< 第1節 >

必要なものは 『わたしのスタンド』である

『ザ・ワールド』

我がスタンドの先にあるものこそが、人間がさらに先に進むべき道なのである

 

「ザ・ワールドはタロットの世界を暗示し、スタープラチナと同じく時間を止める力を持つ。基礎能力としてはパワーとスピードは互角、かつ射程は近距離操作型にもかかわらず10mに達する。その強力な力を基盤にするそうだ」

 

< 第2節 >

必要なものは 信頼できる友である

彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない

権力欲や名誉欲 金欲・色欲のない人間で彼は人の法よりも

神の法を尊ぶ人間でなくてはならない

いつかそのような者に このDIOが出会えるだろうか?

 

「この友というのは、エンリコ・プッチその人だ。聖職者でかつあの狂信ぶりは、まさにDIOの欲望をコントロールする神の法を尊ぶ人間には相応しいだろう」

 

< 第3節 >

必要なものは 『極罪を犯した36名以上の魂』である

罪人の魂には、強い力パワーがあるからである
 

 

「大ショッカー幹部を配下にせず始末して乗っ取ったのも、これで辻褄が合ったね。この極罪を犯した魂として手にする目的だったわけだ。ダークライダー達が素直に命令を聞いたのも、これによるものだろう」

 

< 第4節 >

必要なものは 『14の言葉』である

「らせん階段」「カブト虫」「廃墟の街」「イチジクのタルト」「カブト虫」

「ドロローサへの道」「カブト虫」「特異点」「ジョット」「天使(エンジェル)

「紫陽花」「カブト虫」「特異点」「秘密の皇帝」

わたし自身を忘れないように

この言葉をわたしのスタンドそのものに、傷として刻みつけておこう

 

「恐らく、この言葉はプログラムの様なものだろう。言語の組み合わせで機械に指示を出す様に、スタンドにこの14の言葉をプログラムとして聞かせるのが、恐らく重要だ」

 

< 第5節 >

必要なものは 『勇気』である

わたしはスタンドを一度捨て去る『勇気』を持たなければならない

朽ちていくわたしのスタンドは 36の罪人の魂を集めて吸収

そこから『新しいもの』を生み出すであろう

「生まれたもの」は目醒める

信頼できる友が発する 14の言葉に知性を示して…

『友』はわたしを信頼し、わたしは『友』になる

 

「この目覚めたもの、というのはジョニィ・ジョースターのタスクの様な、スタンドそのものが変化や進化を経た姿、なのだろう。ザ・ワールドが強力かつ使いやすいことを考えると、強力になっても何かしらデメリットが生じる可能性や、今までの戦い方も捨てる必要があるから、勇気は必要だろう」

 

< 第6節 >

最後に必要なものは 場所である

北緯28度24分 西経80度36分へ行き……

次の「新月」の時を待て……

それが『天国の時』であろう……

 

「この座標に相当するのが、空条徐倫がこの世界に来るまでいたケープ・カナベラルだ。この新月の時、そこでDIOは天国に到達する……このエトワリアで彼らを実践するとして、果たしてこの座標に位置する場所がどこかは、未だ不明だ」 

 

「以上だ。ぼくもこれは得体が知れなさすぎて、正直怖いね。みんなは、何か感想は?」

「……正直、得体が知れねぇとしか言えんな。前の首領や地獄大使を従えずに始末したのも、とりあえず納得はいったが…」

「確かに、何か空恐ろしいものを感じました。それが今回の敵の目的なんて……」

 

フィリップから承太郎が知ってしまったDIOの野望、その得体の知れなさには多くの修羅場を潜った士ですら得体のしれない恐怖を襲った。当然ながら、きららもかつてない脅威を本能的に察したようだ。

 

「しかし平行世界、それも儂等が負けた世界のDIOが敵の首領とはのう。あれだけの規模の組織を率いて、しかも奴自身も得体の知れないスタンドを持っている……早く残りの遺体を回収して、戦力を整えねばこの世界はおろか、あらゆる異世界と平行世界は奴の支配に陥ってしまうかもしれん」

 

ジョセフのこの言葉に、全員は重い空気をその身に纏うこととなる。

士ときららが視線を向けると、不安げな表情を隠せずにいるランプとクリエメイト達に、手に持った己の変身アイテムを見て決意を固める仮面ライダー達、同様に自分の武器や握り拳を見て決意を固めるスタンド使いをはじめとした他の戦士達。反応や行動に違いこそあれど、全員がこれから激しい戦いに身を投じることを予感していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガム噛むかい?」

 

1人、空気の読めない発言をしたポルナレフを除いて。和まそうとわざとトボけた可能性もあるが、どちらにしろ場違いだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

~その頃、言の葉の木の神殿にて~

「ジンジャー、無事で何よりだ」

「すまんな、アルシーヴ。それよりも、厄介なことになっちまって…」

 

そしてジンジャーはアルシーヴや他の七賢者達に先ほどの戦いについて話す。

 

「なるほど。古代兵器を強化改造した天才科学者に、あの者達と互角以上に戦う戦士や能力者達…確かに、由々しき事態だな」

「ああ。私としては、あの仮面ライダーやらスタンド使いやら、召喚師たちと手を組んで一緒に戦うべきだと思うだが…」

「シュガーもそれがいいと思うよ。ソルトと一緒に会ったんだけど、めちゃくちゃ強くて怖かった…」

 

ジンジャーから話を聞いてシュガーが賛成の意を告げる。隣で聞いていたソルトも無言で頷いていた。しかしアルシーヴの返答は…

 

「ダメだ、彼らをこの世界の問題に関わらせるわけにいかない」

「何故だ! 奴らはこの世界の常識や強さの基準から、大きくかけ離れている! 私達だけで手に負えるとは…」

「今からそのことについても話す。これは本来、ハッカにしか明かしてない事実なんだが…」

 

しかしアルシーヴから反対意見が飛び出す。しかし、アルシーヴはその理由について話そうと、女神の寝室へと案内した。そしてある事実を明かした。

 

「そんな、ソラ様が…」

「だから、オーダーを使用したのですね」

「ああ、アルシーヴ様。その忠誠心に改めて敬愛いたしますわ!!」

 

横たわる封印されたソラの姿と、アルシーヴから聞かされた事実に驚愕する七賢者達。禁術オーダーを行使した理由が判明した。

 

「なら尚更あいつらと協力するべきじゃないか? 奴等が下手をしてこの神殿を攻撃でもしちまったら…」

「代わりに、聖なる遺体をクリエの代用にするのは止める。堂々と敵対して、今更彼らが協力してくれるとも思えんからな」

 

そこで話は打ち切り、アルシーヴは部屋から去っていった。妙に強情なアルシーヴだったが、今の自分達には従うほか無く、そのまま一同は部屋へと去ることとなる。

そんな中で移動中、セサミがジンジャーに声をかけてくる。

 

「ジンジャー、今回の件で同意できる点は多いですが、アルシーヴ様の意見もわかります。下手に協力して攻撃の意思をこちらに向けられたら、本当にソラ様にも危機が訪れる可能性も否めません」

「……そうかもしれんが」

「とりあえず、理解できるなら納得しなくともよいです。こちらでも独自に対抗手段を立てたほうが良いかもしれませんが」

 

煮え切らない所もあるが、今回でアルシーヴ達はそのまま去っていく。果たして、彼らは今後何が待っているのか?

 

~そして同時刻、オーバーヘブンショッカーの拠点にて~

「やはりか。ジョセフの念写スタンドで、このDIOの正体を気取られたのか」

「ああ、DIO様。おいたわしい……」

 

オーバーヘブンショッカーの拠点にて、首領改めDIOは己の正体がバレたことを察する。それを隣で聞いていたエンヤが嘆いている。しかし、そこでDIOはその心配はないと語る。

 

「いずれバレることはわかっていた。奴のハーミット・パープルで正体がバレたこと自体、これで二度目だからな。ところで、エボルトとバラガンは回収したのか?」

「プッチからの報告ですが、何とか成功したそうですじゃ。バラガンが帰刃を使おうとしたギリギリのタイミング、らしかったですぞ」

 

思いのほか、激戦だったらしいエボルトとバラガンの戦い。しかし、それすらプッチが食い止めて拠点まで連れ帰ったらしい。

 

「今のプッチはかつて天国に至るためのスタンド、メイドインヘブンを使えるのだ。そのパワーはこのDIOのスタンドに次ぐ、強大な魂の力を持っているのだからな」

「なるほど。それで、先ほどカイが聖なる遺体の在処を発見したそうですじゃ」

 

そしてDIOは、午前にカイから報告があった聖なる遺体の在処を伝える。

 

「恐らく、そこに遺体が持ち主に選んだクリエメイトがいるのだろう。さて、誰を回収に向かわせるか…」

「DIO様、よろしければ儂とこの者を砂漠の回収部隊に使わせてはもらえませんかの?」

 

そして回収に誰を送るかを思案した傍から、なんとエンヤが名乗りを上げる。そしてもう一人同伴を名乗らせてきたのは、縦長の白い仮面とヒダのある白いコートを纏った不気味な人物だった。

 

「「DIO殿、僕達を今回の回収に使わせてもらえないかな?」」

「アーロニーロ、まさか貴様が名乗り出るとはな」

 

そこにアーロニーロと呼ばれた仮面の人物を見て、DIOは意外そうな声を上げる。そして肝心のアーロニーロは、何故か声が二重になっているという、不気味さが極まりない。

 

「「実は、ちょっとこの間喰った魂に面白い人物がいてね。そいつの記憶を読んだら、回収に使えそうでね」」

「貴様の喰った(ホロウ)の能力を自在に使う力か…その能力の一つか?」

「「そうだね。そしてその魂の姿をコピーする力もあるんだけど…」」

 

言いながら、アーロニーロが仮面を外したのだが…

 

「恐らく、この姿の女が使えそうで」

 

仮面の下から現れたのは、ウェーブのかかった紫の髪の女性だった。しかも上背もいつの間にか縮んでおり、声も女の物一つと化している。そしてそれを知ったDIOは、アーロニーロとエンヤを砂漠への遺体回収へと向かわせた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして翌日、改めて遺体の回収に赴くチーム編成と情報整理が為される。

 

「それじゃあ、改めて昨日にノアから聞いた話をまとめるぞ」

 

そして士はノアから聞いた遺体の守護者になる戦士たちの情報を明かし始める。

~回想~

「ビィト戦士団ってのは、何者なんだ?」

「我々の世界で魔人に対抗するヴァンデルバスター、そのチームの中でも若干15歳ながら特に注目されている若手のチームだ」

 

ノアが話していたビィト戦士団の詳細について聞いてみると、思いのほか若いメンバーばかりらしい。しかしそれだけではないらしく、更に詳しい情報を語り始める。

 

「今から数年前、大陸最強と謳われたゼノン戦士団というチームがいたのだが、彼らの壊滅後にリーダー・ゼノンの弟ビィトが興したチームである」

「リーダーの名前が、チーム名になってるんですね…」

「そのようだな。ビィトはゼノン戦士団の戦いに巻き込まれて命を落としかけたそうだが、戦士団の5人が己の生命力を注ぐことで命を繋ぎ、彼らの力である才牙(サイガ)を受け継いだ」

「サイガ? 何だそれ??」

「才牙はバスターが技を使うための力"天力"が結晶化した武器で、バスター最大の奥義だ。本来、バスター一人に一つしか持てないが、ビィトは先進団のメンバー五人の才牙を使えるというわけだ」

 

一人一つだけの特別な力、それに該当する物を持っている人物は今ここに何人かいる。それについて真っ先に反応したのは、徐倫だ。

 

「ちょっと待って! 一人に一つだけの力って、まるでスタンドじゃない!!」

「ああ。君たち風に言えば、スタンドを一人で五つ使えるような物だな。しかも、最近になってビィト自身の才牙を手に入れたから六つに増えたそうだが」

 

想像以上にとんでもない逸材らしいビィト、そんな彼を味方に引き込めれば戦力は大幅に高まるだろう。しかし、そんな彼に注目するのは当然、敵である魔人達も同じだった。

 

「そういうこともあって、ビィトは人で倒せば確実に星が一つ手に入るから、昇格を狙う七つ星達が戦う順番を決めている。そして君達が交戦したガロニュートは、そのビィトに倒された七つ星の一人でもあるというわけだ」

「だったら、早めに見つけないとマズいだろうな……で、他にもこっちに来る連中の目星がついたそうだが、そいつらは?」

 

そして士はそこで、もう一つの情報である他の来訪者達についての予測について聞いてみる。

 

「他にも、死ぬ気の炎という能力を使うマフィアという人間の組織が戦う世界…その世界で最強のマフィアといわれる"ボンゴレファミリー"のボス候補と呼ばれる少年。君達も戦った破面、彼らと戦う死神に人間からなった黒崎一護という少年、そしてクローバー王国の魔法騎士になった"魔力を無効化する反魔法(アンチまほう)"を得た魔力を持たない少年。恐らく、彼らが遺体の守護者に選ばれると見ている。

「情報提供は感謝する。だが、何故おれ達に協力するんだ?」

 

そしてひとしきり情報を聞いたところで、承太郎は人間の敵対種である魔人の彼が協力してくれるのかについて気になったので尋ねてみる。すると、それについては思ったよりもあっさり話したのだ。

 

「私が、人間という存在の可能性に興味があるからだ」

「「「人間の可能性?」」」

 

士、承太郎、きららが口を揃えて質問を返す。すると、これも律義に説明するノア。

 

「私自身、元は人と魔の双方を研究している。人とは何か、魔人とは何か。だれが何のために生み出し、なぜここまで両者に違いがあるのか…そんな中で異世界と、仮面ライダーという人間の為に力を振るう戦士や、多彩な能力や技術を持つ異世界の人間達…世界が違うだけでここまで人間に違いが出るのかも、とても興味が湧いたのでな」

 

人類の敵対種であるにも拘らず、明確に敵意は持っていないらしいノア。かといって好意等を持っているわけでもなく、ただ純粋に知識欲に従順という何処までもストイックな理由がノアの今回の行動理湯だったのだ。

ちなみに、この性格の所為でバスターや他の魔人には都合のいい獲物に見えたらしく、襲ってきたそれらを撃退している内に七つ星に昇格したらしい。

 

「そこでオーバーヘブンショッカーに手を貸したのだが、少々肌に合わないのでな。ある程度調査ノートをまとめたので、残りは元の世界で考察などに専念しようと思っている」

「ノア様、撤退の知らせは首領様に済ませておきましたよ」

 

そしてノアが説明を終えたタイミングで、シャギーが門を生成してロディーナと二人で転移してきた。どうやら彼女と二人で首領であるDIOに話を付けてきたらしい。

 

「さて。話も終わったことなので、私はお暇させてもらおうか」

「それでは仮面ライダーにスタンド使い、あとクリエメイトの皆様。検討をお祈りしておりますわ」

「では皆さん、ごきげんよう」

 

そしてノア達はそのまま、ゲートを介して去っていった。

 

(あなた方には期待してますよ。我らの造物主たる暗黒なる瞳(ダークネス・アイズ)に危害を加ええかねない、オーバーヘブンショッカーの始末をね)

 

その際、シャギーがオーバーヘブンショッカーが自分達に都合の悪い存在なので彼らに始末を託したということも悟られないまま。

 

~回想了~

「それじゃあ、今の4チームは里の外にいるクリエメイトの一団にそれぞれあう可能性が高いから、それを改めて纏めさせてもらうぜ」

 

そして情報を整理し終えたところで、スピードワゴンがチーム編成と目的地を語り始めた。

 

電王組・麦わら一味・ひだまり組・ジョセフとシーザー

目的地とクリエメイト:砂漠地帯の学園生活部

学園生活部はゾンビ化現象が蔓延した巡ヶ丘という町でサバイバル生活を送る女子高生の一団

選定理由:彼女たちがオーダーで呼ばれた際、砂漠地帯にゾンビが大量発生。今回も危険が派生する可能性が高いため、デンライナーで確実に保護する必要があると判断

 

ビルド組・雄英高校組・ラビット組・ジョナサン&ジョニィ組

目的地とクリエメイト:荒野の町にいるもえぎ高校チーム

イギリス人留学生アリスとそのホームステイ先の少女である忍、そしてその友人達が通う高校である。

選定理由:ココアの「世界の妹アリスちゃんの危機だよ!」という熱い希望によるもの。何故か出久が、直感的にここに行きたいと思ったことも大きい。人数が多いため、ジョルノ達の飼ってた亀のスタンド使いを借り受けて馬とバイクで移動。イギリス人繋がりでジョナサンとジョニィも同行。

 

光写真館組・承太郎組・きららとランプ・パッショーネ

目的地とクリエメイト:美食の町に出店中の喫茶店スティーレ(イタリア語で属性の意)

スティーレはツンデレやドSなどの属性女子が接客する喫茶店

選定理由:士の直感で、面識のあるライダーがこっちに来てそうだから。また、スティーレ店長がイタリア人なのでジョルノ達パッショーネがいれば話が通じやすいのではということ。徐倫は同じ時代の仲間がいないため承太郎組にカウント。

※海東はまた姿を消していたので除外。

 

鳴海探偵事務所組・双星の陰陽師・メリー達夢魔組・杜王町組

目的地とクリエメイト:コミックエトワリアで連載中の漫画家達

現役女子高生と漫画家を兼業している少女で連載されている漫画雑誌だ

選定理由:メリーと夢路の希望。勝木翼というクリエメイトが連載している暗黒勇者について、本人から話を聞きたいらしい。翔太郎もビィト達に会えるのでは? と直感を働かせた模様。仗助ら杜王町組は知り合いのスタンド使いが漫画家をしていることから、そいつに会う可能性を危惧しているよう。

 

「まあ、妥当だな。聖なる遺体は近寄ると共鳴するらしいから、持ち主のクリエメイトかそれを呼び出せるきららが出向くのは、必須だろ」

「それじゃあ、僕達やヒビキさん、ボーダーの皆さんや葉君が今回は里の警護をするわけですね。任せておいてください!」

「きららちゃんも、必要だったら呼んでね!」

 

士が理由について納得していると、留守を任されたチームを代表して永夢と青葉が士達に声をかける。そんな中、葉がちょっと複雑そうな顔をしていた。

 

「それが、ヒビキのおっちゃんはしばらく放っておいて欲しいんよ」

「? なんでまた…」

「あのポルカって鍛冶屋の姉ちゃんいたよな。おっちゃん、取られた武器を新しく作るからって弟子入りしたみたいなんよ」

 

まさかの情報を聞いて一同仰天。しかし、彼を知る士だけは冷静そうだった。

 

「まあ、奴は修業を繰り返して強くなる仮面ライダーだ。武器を自分で作るってのも、その修行の一環なんだろ。放っておいても大丈夫だ」

「あ、そうですか……でも、今回私も留守番でいいの?」

 

士から理由を聞いて納得した様子の花名だったが、まだ他のメンバーが心配だったらしく、問いかけてきた。

 

「一ノ瀬さん、君がココアさんや僕達を心配してくれるように、僕達も君を心配してるんです。だから、わかってください」

「そうそう。花名ちゃんも、こういう時はお姉ちゃんに任せなさい!」

 

出久が花名を諫め、ココアが自信満々そうにポーズを決めながら宣言する。そしてそれでも心配そうな花名を、栄依子が無言で笑顔を向ける。口で言わずとも、大丈夫と伝えているようだ。

 

「……うん。その代わり、ちゃんと無事で帰ってきて!」

「はい! 僕の個性ワン・フォー・オールに誓って!!」

 

それに応えた花名に、出久は笑顔で宣言した。昨晩、敵について調べ終わった後、出久は戦兎やココア達ラビットハウス組だけでなく、花名にも自分の個性の秘密を明かしたらしい。自身の個性名を声高々に叫ぶ彼を見て、戦兎はどこか嬉しそうだった。

ちなみに、龍我、千夜、シャロには明かしてない。あまり大勢に話すと勝己以外の仲間には伏せている秘密が露呈しかねないからだ。

 

「それじゃあ、話はまとまったようじゃのう。改めて……」

 

そして最後にジョセフが締め、遂に遺体回収のための旅が改めて始まる……

 

 

 

 

行くぞ!

To be Continued




次回予告
「うそ…何であいつらが?」
「由紀ちゃん、あっちに行ってようね」
「?」

砂漠地方の洞窟にて、セーラー服を改造した服装の少女達が、洞窟の外にはびこるゾンビらしき存在に顔を青ざめている。

「おい、石田。ここ、何処だ?」
「わからん。確かに僕達は大学の講義室から出た筈なんだが…」

同じ砂漠の遠く離れた場所で途方に暮れる、オレンジの髪の青年と同い年らしき眼鏡の青年。

「え?ここ、何処?」

オフロードバイクに跨ったまま同じく途方に暮れるのは、着物風のジャケットを着た金髪の青年。

次回、がっこうぐらし!×BLEACH×仮面ライダーゴースト編
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