仮面ライダー&ジャンプフォース 平成ジェネレーションズHeaven inきららファンタジア   作:玄武Σ

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お久しぶりです、玄武Σです。すっかり3か月更新がデフォルトになりつつありますが、まだまだ終われないので見ていただければ幸いです。
そして今回の組み合わせの意図を前回書き忘れていたので、記載しておきます。
魔法繋がりでウィザード&ブラッククローバーの組み合わせは決まってたのですが、構想を練っていた時はまちカドまぞく未参戦で、他にきらら系列で魔法絡みの作品を知らなかっため案が決まってませんでした。
そんな中、おなじく出したいけど組み合わせる作品が思いつかなかったきんモザが、「タイトルに色が入っている繋がりでブラクロと組ませるの良くね?」と思い決行した次第です。


第46話「復活のアクマ」

指輪の魔法使い仮面ライダーウィザードこと操真晴人(そうまはると)は、オーバーヘブン・ショッカーを倒すため異世界エトワリアに駆け付ける。

そこで、救援対象であるクリエメイトとクローバー王国の魔法騎士達と出会うのであった。

 

「仮面ライダーウィザード?」

「オレ達の世界にも変身魔法ってあるけど、こんなの初めて見るぜ…」

「ああ。炎属性みたいな力を生じていたが……さっき空間魔法を使ってなかったか?」

 

カレンだけでなく、魔法の世界出身であるアスタやユノまで驚きを隠せないウィザードの存在。

アスタ達の世界の魔法は、地水火風の四属性を基本とし、そこから雷を操る魔法や金属を操る魔法、植物を操る魔法や空気を操る魔法、といったような派生属性が多く存在している。そこに血の交わりが永い時を経て繰り返されることで、空間転移魔法や記憶を読む魔法、自分を含めた指定対象の見た目を変える変身魔法、魔力を獣の形にして纏う獣魔法、魔力の刃を生成する裂断魔法、他者の魔法のコピーに特化した模倣魔法、といったような個人限定の特殊な魔法を使えるようになった者達が現れた。

なので、ウィザードが空間魔法で武器を出し入れしたり、変身魔法で戦闘形態になる等、一人で多彩な魔法を行使出来るのは異質なのである。

 

「こっちの魔法がどんなものか知らないけど、勝手は大分違うみたいだな。けど、結構強いって自負してるぜ」

 

困惑するアスタ達をよそに、ウィザードはソードモードにしたウィザーソードガンを構えてケルベロスに向かっていく。

 

「来るか。いいだろう、掛かって来い!!」

 

ケルベロスの手に槍が出現し、ウィザードに立ち向かっていく。そして、互いの得物がぶつかり合う。

 

「ふっ」

「な…がぁあ!?」

 

しかしウィザードは咄嗟に剣を引き、飛び回し蹴りをケルベロスの頭に叩き込んで、吹っ飛ばす。しかしケルベロスもすぐ体勢を立て直して槍を構えなおした。

 

「だったら、これでどうだ!」

「おっと」

 

ケルベロスは左手に土属性の魔力を収束し、土の塊を押し固めた弾丸を乱射しながら突撃してくる。

 

「兄者、加勢するぜ!」

 

するとオルトロスもカトラス風の双剣を出現させ、グールの軍団を率いて襲ってきた。

 

「こりゃ少し厳しいかな? だったら…」

 

ウィザードは剣を振り回して土の弾丸を破壊しながら、新たな指輪を左手に装着する。これもウィザードの顔を模しているが、宝石が緑になっている。そしてベルトを操作し、その指輪をかざした。

 

【シャバドゥビタッチヘンシーン! シャバドゥビタッチヘンシーン!】

ハリケーン・プリーズ! フー!フー! フーフーフーフー!

 

現れた新たな魔法陣がウィザードの体を通過すると、体の赤いパーツが緑になり、仮面の宝石の形が逆三角形になっている。

 

「風属性になった!?」

「空間魔法と合わせて、3属性だと!?」

「2属性でも希少なのに、マジでか!?」

 

アスタ達が驚いていると、ウィザードの周囲に竜巻が生じ、それに乗って飛翔するウィザード。

 

「うぉお!? 速い……ぐわぁあ!?」

 

そして超スピードでケルベロスに斬りかかるウィザード。そのまま離脱して別の方向から斬りかかり、また距離を取って斬りかかり…を繰り返すヒット&アウェイ戦法でケルベロスにじわじわとダメージを与えていった。

 

「兄者…うぉお!?」

 

さらにオルトロスにも同様の手段で攻撃を仕掛けていく。

 

「グールども、クリエメイトから先にやれ!!」

「ヤバいぞ、あいつらシノブ達を狙ってる!?」

 

するとオルトロスが後ろで退避していた忍達を狙い、グールを嗾けて来たのだ。アスタも慌てた様子で声を上げるのだが……

 

「おっと。まず、あっちをどうにかするか」

【エクステンド・プリーズ!】

 

そんな中でもウィザードは冷静だ。新しい指輪をベルトにかざし、それによって出現した魔法陣に腕を突っ込む。すると、そのまま腕が伸びたのだ。

 

「「えええええええええええええええええええええ!?」」

「なんだ、あの魔法……!?」

「いやいや、ツッコミ追い付かないから!?」

 

これには魔法に疎い地球人のカレンや陽子だけでなく、アスタ達まで吃驚である。実際、ノエルや忍達も開いた口が塞がらない状態だ。しかしウィザードは気にせず、そのまま腕を鞭の様に振るってグール達を薙ぎ払うのだった。

 

「おし、このまま決めるぞ」

【キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ! キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!】

 

今度はウィザーソードガンを操作し、側面に付いた手の形のパーツ"ハンドオーサー"を起動。ハンドオーサーが、グーからパーの形になると新しいスキャットが流れる。そしてウィザードがそこに指輪をかざすと…

 

【ハリケーン・スラッシュストライク!フー!フー!フー!……フー!フー!フー!】

 

発動した魔法によって刀身に風の魔力を収束し出す。それと同時に、その現象は起こった。

 

「竜巻……?」

「あのグールとかいう奴等を…」

 

突如、巨大な竜巻が生じ、グールの大群を飲み込んだのだ。その竜巻にグール達は巻き上げられ、そこにウィザードは剣を向ける。

 

「たぁああああああああああ!!」

 

そして竜巻に巻き上げられたグール達に、刀身にこもった風の魔力を斬撃と同時に放ったのだ。そしてそれが命中し、そのままグールは全滅する。

 

「す、すごいですね……」

「とんでもないわね…」

「っていうか、あの歌なんなの?」

「だよねぇ…」

 

忍や綾が驚く中、ノエルとアリスはやっぱりあのベルトや武器からの歌に気が向いてしまうようだ。

 

「よし、次はこいつだ」

【シャバドゥビタッチヘンシーン! シャバドゥビタッチヘンシーン!】

 

続いてウィザードはまたベルトを操作し、青い宝石の指輪をかざす。

 

ウォーター・プリーズ! スイ~スイー!スイースイ~♪

「今度は水属性!?」

「4大属性中3属性も使いやがった…空間魔法にさっきの腕伸ばし魔法に…バリエーション多すぎるだろ……」

「ありえねぇ……」

 

新たな姿となったウィザード。今度は青を基調としており、仮面の宝石も丸みのある青い物になっていた。

アスタ達魔法騎士組も、先程からウィザードに驚かされっぱなしである。

 

「隙だらけだ、ウィザードよ!」

「だったら今度は……」

【リキッド・プリーズ!】

 

すると隙を突いてケルベロスが槍を振るって襲い来るも、ウィザードが次なる魔法を使ってそれを防いだのだった。しかし、その魔法は……

 

「何…うおぉお!?」

「体が水になりまシタ……」

「もう、何見ても驚かねぇ…」

 

ウィザード自身の肉体を液化する魔法だったのだ。それによって液体状になったウィザードは、ケルベロスの攻撃を受け流した後、体に纏わりついて動きを阻害する。その光景を見ていたアスタも…

 

「なんかよくわからんが、スゲェ魔法だぁあああああ!!」

 

再び目を輝かせて驚愕している。

 

「兄者、今助けるぞ!」

「バカ、来るな…!」

 

するとオルトロスも兄であるケルベロスを助けようと、両腕に魔力を溜めて駆け出す。しかしケルベロスは自分の二の舞になる可能性を危惧し、止めようとするのだった。

 

「そっちから来るなら、好都合だな!」

「な…ぐぉお!?」

 

そのケルベロスの危惧は当たり、オルトロスもウィザードによる攻撃を受けることとなった。液化したままの体当たりに翻弄されるのだった。

 

「よし、それじゃあここで一気に……」

【シャバドゥビタッチヘンシーン! シャバドゥビタッチヘンシーン!】

 

ウィザードは距離を取ると更に指輪を付け替え、新たな形態となる。

 

ランド・プリーズ! ドッドッ、ド・ド・ド・ドンッ! ドンッドッドッドン!

「土属性……四大属性を全て使えるってことか」

「しかも空間魔法とか身体強化、武器の性質変化となんでもござれ……クソォオオオ、反則だろ! 凄すぎるぜぇえええええええええええ!!!」

 

土属性を象徴するよう、黄色っぽい茶色を基調とした姿になり、仮面も四角い宝石になっている。ユノの静かな驚嘆と、対照的にテンション最高潮のアスタ。その他の面々も茫然としていたのだ。

 

「確か、パワー特化形態だな……面白い、掛かって来な!!」

「いいぜ、来な」

 

するとオルトロスが体勢を整え出し、そのままウィザードに突撃していく。それに応えるように、ウィザードも拳を構えて迎え撃ちにかかる。

 

「「はぁああああ!!」」

 

そして、ウィザードとオルトロスの拳同士が激突し、空気も振動する。そしてそのまま肉弾戦に突入する二人に、圧倒されるクリエメイト一同と魔法騎士三人。

 

「属性を複数使う、遠近両対応の武器を持ってる、属性不明の未知の魔法……凄い所を上げていったらキリないわね」

「ああ。しかも風属性ならスピード、土ならパワーって具合に能力の割り振りも姿で変わるみたいだな」

「なあ、忍やカレンの世界やこの世界でも見ないタイプなんだよな?」

 

ノエルとユノがウィザードの能力について上げていくと、アスタもふと気になってクリエメイト組に問い尋ねる。

 

「私達の世界には、魔法そのものがありませんでしたから違いますね。一応、他の世界のクリエメイトに魔法に似たような物ってありますけど……」

「ああいうのは見たことないデス。テレビ…お話のヒーローくらいデスね」

「なるほど……じゃあ、俺達みたいにこの世界でも知られてない異世界とかか?」

 

忍やカレンとウィザードの正体について話しているのだったが……

 

「私のことを忘れているようだな、魔法騎士ども!!」

「しまっ…」

「やべっ!?」

 

その間にケルベロスも体勢を整え直し、こちらに迫ってきた。ウィザードが動揺する中、アスタも咄嗟に宿魔の剣を取り出し、ケルベロスの槍を防ぐ。

 

「アスタ、俺達で強力なの決めるから抑えといてくれ!」

「バカスタ、しくじったら承知しないから!」

 

その間にユノとノエルが魔導書を構え、魔力を収束していく。強力な魔法の準備をしているようだ。

 

「アスタ、私達も手伝う!」

「なんとか時間を稼ぎますよ!!」

「私とアリスも魔法で攻撃するから、少しはダメージの足しになる筈!」

「そうだね綾!」

「もしケガしたら、私に言ってください!」

 

そんな中でもクリエメイト一同もアスタに加勢しに立ち向かう。一方、アスタも宿魔の剣を手にケルベロスの槍による攻撃を捌いていく。断魔の剣より細身の剣であったため、こうなることを見越して選んだようだ。

 

「仕方ない。そっち任せたぜ!」

 

ウィザードもその様子を見て、自身もオルトロスとの戦いに専念する。

 

「ベル、フルパワーで行くぞ」

「オッケー、ユノ。派手に行っちゃおうか」

 

ユノの方は、ベルに呼びかけて高速で魔法の準備を進めていく。そして準備が完了すると、風の魔力で形作られた巨大な弓が出現する。

 

「風創成魔法"疾風の白弓"!!」

 

そしてユノが魔法名を叫ぶと、ベルが出現して弓に息を吹きかける。その直後、風の魔力の矢を放つ。

 

「かかったな!!」

 

しかしその直後、ケルベロスは風の魔力を両脚に溜めて跳躍。そのまま足元に生じた小さな竜巻に乗り、天高く舞い上がった。

 

「反魔法の小僧にクリエメイトども、仲間の魔法を喰らってあの世に行くのだな!!」

「そうはいくか!」

 

しかしその直後、アスタが宿魔の剣を放り出すと同時に断魔の剣を取り出し、一気に振り上げる。その時、刃でなく剣脊がユノの魔法に命中するのだが……

 

「喰らえぇえええええええええええええええ!!」

「何!?」

 

なんと、魔法が弾き返されて上空のケルベロスに向けて飛んできたのだ。突然のことで反応できず、そのままユノの魔法はケルベロスに命中。

 

「ぐぉおおお!?」

「喰らいなさい、海竜の咆哮!!」

 

そこにすかさず、ノエルも魔法を放った。強大な水の魔力によって作られたドラゴンが、上空のケルベロスを目掛けて飛んでいく。その光景を見ながら、アスタも宣言した。

 

「さっきも言っただろ。諦めないのが、オレの…いいや、オレ達の魔法だってな!!」

「ぎゃあああああああああああああ!?」

「兄者ぁああああああああああ!?」

 

そしてフルパワーの魔法を連続して叩き込まれたことで、ケルベロスは倒され、上空で爆発四散する。オルトロスもその光景を見て、絶叫した。

 

「魔法騎士め、よくも兄者を!!」

 

兄を倒された怒りで激昂したオルトロスが、アスタ達に攻撃を向けようとする。しかしいつの間にかフレイムスタイルに戻ったウィザードに、妨害されてしまった。

 

「ウィザード、邪魔をするな!!」

「お前らの絆、確かに本物なんだろう。だからって、不当に人を傷つけたことを見逃すってことはできねぇけどな」

「ぬぉおおおお!?」

 

そして飛び回し蹴りを叩き込むと、オルトロスも派手に吹っ飛ぶ。そして止めを刺すべく、ウィザードも必殺技用の指輪を装着した。

 

【ルパッチマジック・タッチゴー! ルパッチマジック・タッチゴー!】

「フィナーレだ」

【チョーイイネ! キックストライク・サイコー!】

 

ベルトからの音声と同時に、ウィザードはその場で一回転。直後に足元に展開された魔法陣に、炎の魔力が収束していく。直後にウィザードが駆け出すと、美しいフォームでロンダートを決める。そして、一気に跳躍し……

 

「たぁああああああああああ!!」

「ぐわぁあああああああああ!?」

 

炎を纏ったライダーキックをお見舞いしてやった。ロンダートで助走をつけて増強した、魔力を込めたキックを叩きつける"ストライクウィザード"である。

 

「あ゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」

 

ストライクウィザードによるダメージが致命打となり、オルトロスも爆発四散。ウィザードの勝利となった。

 

「ふぃー」

 

そして気の抜けたため息をつくと、そのまま変身を解除して晴人の姿に戻ってアスタ達に近づいていく。

 

「あんた、助かったぜ。ありがとうな」

「気にすんなって。そもそも、君らの加勢にこの世界に来たんだからよ」

「そういえば、クリエメイトのことを知ってたようですけどどうして?」

「ああ。知り合いにちょっと…」

 

そして忍からの質問に答えようとした時、エンジン音らしきものに気づく晴人。そこにはバイクで二人乗りする男達とそれに追従する二頭の馬、一台の自転車が見えた。

 

「おぉ、晴人無事だったんだな!」

「あれが君の仲間、魔法の仮面ライダーか」

 

バイクに二人乗りするのは、戦兎と龍我。並走する自転車に乗る純日本人顔の金髪男(おそらく染めている)の姿があった。晴人の名を知るあたり、仲間のようである。

ちなみに、馬二頭は当然ジョニィとジャイロの愛馬である。

 

「よし、とりあえず到着か。一同、亀から出てこい」

『あ、分かりました!』

 

馬から降りたジャイロが、ジョルノから借りた亀のスタンド使いココ・ジャンボを懐から取り出すと、中から出久の声で返事が返ってくる。

そしてそのまま、中から出久達雄英組、ココア達クリエメイト組、そしてジョナサン組が一斉に出てきた。

 

「でぇえええええええええええ!? 亀の中から人間出てきたぞぉおおおおおおおおお!!」

「ココアちゃん達、来てたんですね!!」

「やっほー、忍ちゃんにアリスちゃん!」

 

アスタが腰を抜かして驚く一方、忍とココアがのんきに挨拶を始める。そんな中で、戦兎と龍我も晴人に近寄って話しかけてみる。

 

「そこの彼から聞いたけど、あんたが魔法使いの仮面ライダーか?」

「ああ。指輪の魔法使い操真晴人、またの名を仮面ライダーウィザードだ。なら、あんたも仮面ライダーなのか?」

「ああ。科学の仮面ライダー、ビルドに変身する……」

 

晴人の自己紹介に対して、戦兎も名乗りをあげる。その際、少し間を置いて改めて名乗った。

 

「天っ才物理学者の桐生戦兎だよ」

「そして仮面ライダークローズ改め、プロテインの貴公子・万丈龍我だ!!」

「ビルドにクローズ…鎧武やゴーストの言ってた平行世界のライダーか。よろしく」

 

かつて財団Xの幹部"最上魁星"によって起こった戦兎たちの居た世界と鎧武やゴースト、エグゼイドの世界が融合させられようとした事件。その際の戦いにウィザードは関わっていないが、かつて共闘したライダー達から事情を聴いて知っていたらしい。

その一方で、自転車に乗っていた晴人の仲間の青年もクリエメイトや雄英組に自己紹介をしていた。

 

「晴人の仲間で仁藤攻介(にとうこうすけ)ってんだ。俺も魔法使いなんだけど、さっきの戦いに来れなくて悪かったな。この世界に着いた瞬間、晴人と逸れちまってよ…」

「いえいえ、来ていただいただけでもありがたいです。あ、私は大宮忍といいます。友達からはシノと呼ばれていますので、良ければそれで」

「私、ココア。モットーは"出会って三秒で友達"、よろしくお願いします!」

「緑谷出久、ヒーロー名はデクです」

「魔法騎士団"黒の暴牛"のアスタだ。齢近そうだし、呼び捨てでいいぜ」

「ジョナサン・ジョースター、気軽にジョジョと呼んでくれ」

「ジョニィ・ジョースター。ジョナサンと姓は同じだけど、親戚ではないんだ」

「そのジョニィの相棒、ジャイロ・ツェペリってんだ」

 

そして残りのメンバーも自己紹介をしようとした矢先、ココアの懐から光が発せられる。一同、ついそこに視線を向けてしまう。

 

「ココアちゃん、それって一体……」

「近くにあるの? みんな、そっちで頭の中に声が響く人いない?」

「さっき戦ってたみたいだけど、そいつらの狙っている物があるかもしれないんだ」

「聖なる遺体といって、ミイラ化した大昔の聖人の亡骸なんだ。その聖人の持つ奇跡の力が宿っていて、敵はそれを狙っているらしい」

「急いで回収しないといけない、すぐに探したいから名乗りを上げてくれ!!」

 

忍の指摘に一斉に説明を始めると、一人手を挙げる人物がいた。

 

「あ、それ私デス。なんか、呼ばれてるような…」

「え、カレンなの? シノじゃなくて??」

「いやアリス、悪者の狙いわかったんなら先に探そうよ」

 

まさかのカレンであった。話を聞いていたアリスが予想と違うことに困惑するも、陽子の指摘もあって捜索に乗り出す。そして近くに置いてあった樽に何かを感じ取って覗いてみると…

 

「あ、これですか?」

「それだよ、それ! 良かった、見つかって…」

 

中にあった白い布に包まれた聖なる遺体の一部。ココアの持つ左手に共鳴して光っているため、間違いないだろう。

~カレンは遺体の両目を手に入れた~

 

「ふぅ。無事に回収できたね、かっちゃん」

「だな。でも、かっちゃん言うな」

「見た感じ、オレとユノの関係みたいな感じだな」

「みたいだな。口はかなり悪いが」

「ああ!? テメェ喧嘩撃ってんのか!?」

 

その様子を確認していると出久&勝己、アスタ&ユノのそんな会話が響く。そんな中、いきなり陽子が挙手したかと思うと…

 

「一通り終わったところで悪いんですけど…何か食べるもの持ってない? 安心したらお腹すいちゃって……」

「陽子、さっきお昼食べたばかりでしょ?」

「そうなんだけどさ、さっき戦ってそれなりの運動にもなったし…」

「言われてみれば、魔力の消耗もあったし私も…」

 

綾もジト目で見る中、陽子の言い分にノエルまで同意する。すると……

 

【コネクト・プリーズ!!】

 

晴人は、武器を取り出したものと同じ空間魔法の指輪をベルトにかざす。すると、1つの紙袋を取り出した。ふと気になり、戦兎が問い尋ねると…

 

「それは?」

「俺行きつけの店のドーナツ。店長に新作の感想聞かせてくれって渡されたんだけど、俺だけじゃ食べきれなくてさ」

 

晴人の好物のドーナツは、"はんぐり〜"という移動経営のドーナツ屋で購入した物だ。そこの店長は所謂オネェで、晴人のことを気に入って店の新作ドーナツを勧めてくる。しかし、晴人自身はプレーンシュガーしか食べないためいつもスルーされてたりする。

 

「しかも俺自身、プレーンシュガーしか食べないからさ。無駄にするわけにもいかないし、お近づきの印も兼ねて食べてくれよ」

 

言いながらラスト一個のプレーンシュガーを取り出し、全員にドーナツを渡していく晴人。そんな中で陽子とアスタは真っ先に齧り付き……

 

「うぉおおおおおおおおおおおおお! ウメェエエエエエエエ!!」

「本当だ、超美味しい!!」

 

大絶賛。アスタのオーバーリアクションもあり、周りもつられてドーナツを口にした。

 

「あらヤダ、何これ美味しいじゃない!」

「うん、甘さもしつこくいし生地もふっくらしているよ」

「甘い物ってあまり食べないけど、こいつはイケるな」

 

思い思いの感想を口にする一同、どうやら"はんぐり〜"のドーナツは好評なようだ。特にそば好きで寝る時は和室派な、和物好みの傾向がある焦凍が素直に美味いと言うあたりに見て取れる。

 

「皆悪くないリアクションだね。でも、ドーナツは揚げパンみたいなものだから、パン屋の娘としてリアクションで負けられないよ」

 

そんな中で、ココアがドヤ顔で言いながらドーナツ(モッチリ系)を口にする。そして…

 

「ヴェアアアアア! モッチモチィイイイイイイイイ!!」

(ウルセェ……!!)

(賑やかな奴だな)

 

オーバーリアクションに目が行ってしまう、うざそうな顔の勝己といつも通り無表情のユノ。しかしその状態でもドーナツを食べ続けている。勝己も辛党なのに食べるのをやめない辺り、相当美味なのだろう。

 

「悪い、俺いらねぇから誰か食ってくれないか?」

「ごめんなさい、私も…」

 

そんな中、龍我と綾の二人からこんな申し出が出た。

 

「万丈、それと綾ちゃんだっけ?どうしたんだ?」

「いや、ドーナツなんて筋肉の大敵だしよ。ちょっと抵抗あるっていうか…」

「私も、ちょっとダイエット中で…」

「お、それじゃあ俺食うよ」

 

戦兎の問いかけに二人が答えると、それらしい理由が返ってきた。そしてそのドーナツを攻介が受け取り、最初に晴人からもらった分と合わせて食べようとする。

 

 

 

 

 

しかし、その食べ方はとんでもない物だった。

 

「え? マヨネーズ??」

「まさか…」

 

懐からマヨネーズを取り出す光景を見たシャロと天哉。そして二人の予想通り…

 

「いただっきまーす!」

 

紙皿に乗せたドーナツ三個に、躊躇なくかけて齧りついたのだ。

 

(こ、これがいわゆるマヨラーってやつかしら?)

(マジで何にでもかけるんだな)

(ドーナツって揚げ菓子だろ? そこにマヨネーズなんてかけたら、くどくならねぇか?)

(うむ。体に悪そうな食べ方じゃな)

「てめぇ何喰ってんだ!? そんな脂肪しかつかねぇ筋肉の敵みたいな食い物を……」

「あ、おめぇこそ何言ってんだ? マヨネーズはこの世で最も偉大な食い物だ、敵なわけねぇだろ!?」

 

皆で唖然とする中、龍我と攻介で口論になってしまう。

その後、戦闘で消耗したこともあって荒野の町で一泊することになる一同だった

 

~宿、女子部屋にて~

「しかしお茶子ちゃんもココアちゃんも、似た声してますね」

「「いやいや、それ程でも……」」

「ちょっと、同時に喋らないで。ややこしくなるから…」

「いつか話してたことだけど、綾とリゼも声だけじゃなくて顔まで似てるよね」

「ああ、そうだな。最近あまり触れてないけど…」

「そ、そうよね…(大きく声にして言いたい、胸が違うって!)

 

女子部屋で何度か指摘された似た声についての会話が行われていた。そこで触れられるように、リゼと綾は声音だけでなく顔もよく似ており、紫と青みのある黒という似た髪色をツインテールにしている始末だ。綾の思うようなスタイルに関する点以外は、瓜二つといってもいい。

するとそんな中、ノエルからある話が飛び出した。

 

「そういえばシノブに話したことなんだけど、そのシノブに似た声の知り合いが私の元居た世界にいるのよね」

「「え!?」」

「ミモザちゃんというらしいんですけど、ノエルちゃんの従妹らしいんですよ。しかも、金髪美少女らしくて……」

 

ノエルの従妹で同じく王族のミモザ・ヴァーミリオン。ユノと同じく金色の夜明けに所属し、植物属性の魔法に適正がある。治癒や索敵と言ったサポート用の魔法が得意で、一緒にハート王国に修行に出ている。今回の転移に巻き込まれていないため、まだ元の世界にいるようだ。

そのミモザが、どうやら忍と声音がそっくりらしい。

 

「まさか世界に同じ顔の人間が三人いるように、異世界に広がると声までそっくりな人間も複数人いるのかしら?」

「そんなわけない…と言い切れないわね。バラバラの世界のクリエメイト同士だと、そういう傾向あるみたいだし」

 

話を聞いていた千夜の考えにシャロはツッコミを入れるも、エトワリアでの出会いなどから安易に否定できなかった。シャロも一人、自分と同じ声音のクリエメイトに心当たりがあるためである。

そんな感じで女子が集まっている中、楽しげな会話が繰り広げられるのであった。

一方で男子部屋の一同はぐっすりと寝ているようだったが……

 

 

 

~宿の外~

「87、88、89、90……」

「出久、どうしたんだ? なんか焦ってるみたいだけど…」

 

一人で蹴り技のフォームを練習していた出久に、戦兎が話しかけてきた。

 

「戦兎さん…実は、夕食前の会話でアスタ君の話聞いてたら、少しヤバいなって思っちゃって…」

 

そして出久の口から、その会話について語られる。

夕食前、なんとなくアスタと話をして彼のこれまでの経緯などについて聞いてみた。そこでアスタとユノは赤ん坊の時に同じ孤児院に保護された幼馴染であること、アスタが魔力を持たない中でユノは逆に魔法の才に長けた天才であること、そんな中で魔法を無力化する剣を宿した魔導書を手に入れ、無事に魔法騎士になれたこと、など色々なことを聞いた。出久もワン・フォー・オールについて隠しつつある程度の身の上話をしたのだったが……

 

「僕、魔法が当たり前の世界で魔力を持ってない彼に、無個性だった頃の自分を重ねてたんですけど……全然勝てないなぁって、つい思っちゃったんですよ」

 

つい自嘲的な顔を浮かべ、そのまま話し続ける。

 

「ワン・フォー・オールをオールマイトから受け取ったのに対して、アスタ君は自分の力で反魔法を手に入れた。しかもそれ以前から、いつか魔力を手に入れられると信じて体を鍛え続けていたらしいし……僕よりずっと前向きで、寧ろ羨ましいなって」

「出久……その…」

 

そんな彼になんと声をかけていいかわからずにいた戦兎。そんな中、それは起こった。

 

パリィイイイイイイインッ

「「波紋カッター!!」」

「「ええ!?」」

 

突然、ジョナサンとツェペリが窓を割って飛び出し、上空に向けて二人で波紋カッターを連射する光景が見えたのだ。

 

「ジョジョさん達、どうしたんですか!?」

「イズク君。ツェペリさんが寝る前に仕掛けた波紋探知機が、敵を察知してね」

「おかげで奇襲を防ぐことが出来たわい……出てくるのじゃ、ディオよ!!」

 

出久に説明するジョナサンとツェペリだったが、直後にツェペリが叫んだところで何者かが地上に降り立つ。そこにいたのは、叫ばれた名前の男であった。

 

「ジョジョにその師匠、よく俺だと気づいたな」

 

ジョナサン達の時代から連れてこられたスタンドに目覚める前の、吸血鬼ディオ・ブランドーである。クウガに変身したユウスケとの戦いで消滅した下半身も、すでに再生している。

 

「こいつが敵の首領の過去の、厳密には平行世界での過去の姿か……」

「例の首領より強くないらしいけど、それでも凄まじい威圧感…並の(ヴィラン)の比じゃない」

「ふむ。どうやら奴の、別世界の俺の言う通りバレてるらしいな。まあ、いずれ奴を始末するなりエニグマとやらを使って取り込んでしまえば、俺がオーバーヘブン・ショッカーの首領となる。そうなればあまり関係も無いがな」

 

戦兎と出久がディオの威圧感に圧されていると、ディオの口からとんでもない話しを聞かされる。この野心こそ、ディオを最強の悪たらしめているのだろう。

すると、先ほどのジョナサン達の飛び出した音で他のメンバー達も飛び起きて宿から飛び出てくる。

 

「おいおい、まさか敵来ちゃったのか?」

「ああ。どうやら、ジョナサンと縁のある敵らしい」

「洗脳されてた時の記憶って残ってないんだが、あれと組んでたってのか…」

「あれが噂に聞いた吸血鬼野郎か」

 

一同は外に出てさっそく、ディオを目撃する。晴人、ジョニィとジャイロ、勝己の順にディオについて言及すると、残りのメンバーも続けて登場。先に到着したのは女子組で、やはり先程までガールズトークしてたのが大きいだろう。

 

「アレが噂の悪い人ですか?」

「うん。なんか、吸血鬼らしいよ」

「吸血鬼……ヴァンパイアってこと!?」

「らしいですね。他にも、超能力者や悪者の仮面ライダーもいるそうです」

「まるでテレビのヒーローか漫画みたいですね…」

 

ディオの威圧感に圧され、つい忍が疑問を投げるとココアとチノから簡単な説明がなされ、アリスとカレンも驚く。するとそんな様子を見ていたディオが、ため息をつく。

 

「女が集まれば姦しいと言ったものだが……なるほど、確かに少しうるさいな」

「こっちはそれなりに頭数を揃えている。ディオ、君も一人じゃないんだろう?」

「察しがいいな、ジョジョ。当然、俺の作った屍生人(ゾンビ)どもも待機中だ。オーバーヘブン・ショッカーから貸し与えられた、戦力だって用意している」

 

ジョナサンが思わず問いかけると、ディオも答えながら指を鳴らす。すると、空から一人の人物が降りてきた。

 

「アフフフフフフフフフ。アスタ君、オーバーヘブン・ショッカーに仇名す魔法騎士になっちゃったみたいだね」

「え? お前……」

 

降りてきたのは、筆のように盛り上がった特徴的な髪形をした、水色の魔法騎士のローブを纏った少年。特徴的な笑い方のその少年はアスタの名を知り、かつアスタ自身も知り合いらしいその人物は紫のオーラを放ち、首領に洗脳されているのがわかる。

 

「リル? なんで、そいつと一緒にいるんだ?」

「アスタ君、何言ってるの? 僕ら魔法騎士はオーバーヘブン・ショッカーの戦士だから、仮面ライダー達と一緒にいる君こそ、裏切り者じゃないか。」

 

アスタの問いかけに返すリルと呼ばれた少年。洗脳によって、魔法騎士=オーバーヘブン・ショッカーの一員という意識を刷り込まれているらしい。

 

「えっと、アスタ達の知り合いなの?」

「リル・ボワモルティエ。魔法騎士団の一つ、"水色の幻鹿"の団長だ」

 

陽子の疑問にユノが答えると、一同はギョッとすることとなった。

 

「騎士団長って……私達より若干年上くらいじゃないか?」

「ああ。俺達の世界じゃ20歳で成人なんだが、それで見ると未成年なんじゃ…」

「ああ。実際、19歳で現役最年少の騎士団長でもある」

 

リゼと天哉も疑問となるも、ユノからの答えに警戒心も強まった。最年少で騎士団長ということは、若さに見合わない天才的な実力や人徳、頭脳を有していることでもあるためだ。

 

「ねぇ、君達も指輪の魔法使いに因縁あるんだよね。だったら、早速来ないかな?」

「ああ。早速来させてもらうか」

 

するとリルに話しかけられて三つの人影が現れる。今度は晴人と因縁のある敵であった。

 

「お前ら…アクマ族の!?」

「ああ。あの世から舞い戻ってきたぞ」

 

その三つの人影は三体とも異形であった。黒と赤を基調とした、側頭部に蝙蝠の翼のようなパーツを生やし、眼を覆う赤いゴーグルも蝙蝠っぽいデザインをしている。その両脇に黄色を基調とした同じく蝙蝠の翼のようなパーツを生やした男と、赤茶色と青を基調としたずんぐり体系の三人組であった。

 

「あいつら、悪魔っていってたけどハルトの世界にもいるのか?」

「いや、あいつらはあいつ大昔に異形の所為で悪魔扱いされて、地底世界に追いやられた一族の末裔らしい。地上人類に復讐しに来たから戦ったんだけど……」

「なるほど。首領に復活させられたわけね」

 

アスタが晴人に質問すると、その説明を成される。戦兎も一度倒されたという話を聞いて、これまで戦った敵同様に復活した物だと察した。

すると、リーダーらしき異形がこちらに向き合う。

 

「初見の連中の為、自己紹介くらいしてやろうか……我が名はザタン!!」

「拙者の名はイール!!」

「ガーラなんだな~!!」

 

そして名乗った異形の三人組は、腰に差してあったサーベルを抜く。そこに一瞬、全員で身構えるのだが……

 

「ザラード!」

「イラード!」

「ガラード!」

 

それぞれサーベルの切っ先を合わせ、天に掲げる。

 

「「「我ら、魔の三銃士アクマイザー!!!」」」

 

自ら口にしたように、まさに三銃士の誓いのような名乗りを上げるアクマイザー達。しかし、その際もディオに匹敵しうる威圧感を纏っている。

 

「仁藤、そういえばお前に会う前に奴らと戦ったから知らないんだよな。連中は…」

「皆まで言うな。ファントムと違う敵、今はそれだけわかりゃ十分だぜ」

 

警戒態勢でいる中、晴人からの説明をぶった切ってそのまま臨戦態勢に突入する攻介。

 

【ドライバー・オン!】

 

するとベルトを起動すると、門のような意匠のバックルが出現。そして、あのかけ声を上げる。

 

「変~……身!」

【セット・オープン!!】

 

ポーズを決めた直後、ベルト正面に指輪をはめ込むと、そこが開いて中からライオンの顔をした金の彫像が出現する。そしてそこから魔法陣が展開され…

 

【L・I・O・N……LION!!

 

攻介の体を通過して彼の姿を仮面ライダーの物に変えた。その姿、それは先程の音声で叫ばれたような、ライオンを模した黄金のアーマーを纏った物である。

ベルトに封じられたファントム・ビーストキマイラの力を纏う、ウィザードを始めとした指輪の魔法使いの原型(アーキタイプ)、古の魔法使い。その名は……

 

 

「仮面ライダービースト! さぁ…

 

 

 

 

 

 

 

ランチタイム…じゃなかった。ディナータイムだ!!」

 

そしてそのまま珍妙な決め台詞と同時に突撃していく、攻介改めビースト。当然、この決め台詞には皆が疑問を感じることとなる。

 

「え? ご飯の時間??」

「どんな名乗りだよ」

「あれな。仁藤って変身の代償に、倒したファントムの魔力食べないと飢え死にするようになってるからしいんだよな。一応、代用品のストックあるみたいだから、その辺り心配ないらしいぜ」

 

ココアと勝己がふと疑問を口にすると、晴人から衝撃発言が飛び出す。

 

「それはまた難儀な……でも、もう夕食って終わったよな?」

「うん。だから夜食、夜中の間食で"midnight snack"になると思うよ」

「今それどころじゃないだろ、来るぞ!!」

 

その説明を聞いた直後、戦兎とアリスからツッコミが入ったが、今それどころでないとジョナサンからも指摘され、改めて臨戦態勢に突入することとなった。

 

「よし、それじゃあ実験といくか」

【ラビット! タンク! ベストマッチ!!】

「おし、いっちょ暴れてやるか」

【Wake UP! Cross-Z Dragon!】

「だな。この子たちの希望、守らせてもらうぜ」

【シャバドゥビタッチヘンシーン! シャバドゥビタッチヘンシーン!】

 

そして戦兎、龍我、晴人も一斉に変身の準備に突入した。

 

【Are You Ready!?】

「「「変身!!!」」」

【ラビットタンク! イェーイ!】

【Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!】

【ヒーヒーヒー!】

 

そしてビルド、クローズ、ウィザードが一斉降臨した。先程のビーストと合わせ、科学の仮面ライダー二人と魔法の仮面ライダー二人のスーパーチームが誕生した。

 

「うぉおおおおおおおおおおおおお! 仮面ライダーってこんなにいんのか、スゲェエエエエエエエエエ!!」

「いや、確かにかっこいいけどアスタ煩い」

「仲良いのは結構だが、来るぞ」

 

アスタに同意する一方、声のデカさにツッコミを入れるノエル。そこに焦凍からさらにツッコミが入るも、そのまま戦闘に突入する。

 

「勝利の法則は、決まった!」

「今の俺負ける気がしねぇぜ!!」

「さぁ、ショータイムだ!!」

 

仮面ライダー達も決め台詞と同時に、戦闘突入となる。




当初、ビルド組はごちうさメンバーいるので、喫茶店つながりでブレンド・S編に行かせようと思ってました。しかし、デクとアスタの対比、魔法ライダーと科学ライダーの絡みを書きたいと思うなどあって、この組み合わせにしました。
軽くネタバレになりますけど、デク&アスタ、かっちゃん&ユノでコンビバトルを書きたいので楽しみにしていただければと。

P.S.もうすぐ日本でも18歳から成人が適用されますが、ヒロアカ連載開始時期がまだ20歳で成人だったので、そちらに合わせています。

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