仮面ライダー&ジャンプフォース 平成ジェネレーションズHeaven inきららファンタジア   作:玄武Σ

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キャラクターがどんどん増えていきますが、今回は敵側の増員になります。あと、サブタイはライダー側を意識していますが、今回は結構強引になったことをお許しください。
※わかりにくいですが、前回もひだまりスケッチのタイトルを強引に混ざった感じになります。


第6話「無敵のヒーロー×☆☆☆」

時空の狭間に設けられた、オーバーヘブンショッカーの拠点。そこで、芸術都市に現れた電王を監視する謎の男達がいた。

 

「特異点、既に例の世界にいるとはな」

「それにあのヘンテコな能力、たぶんあれは前に調べた世界にある悪魔の実とかいう……」

「まあ、どっちにしても食い尽くしてやるだけだがな」

 

男達は三人。内二人は和装姿で、それぞれ黒い侍のような着物で腰に鞭を差した男と、パイナップルを皮ごと齧る野武士を思わせる粗暴な格好の男だ。そして残る一人は、イマジンであった。しかも、黒い鬼のようなモモタロスに似た姿だ。

 

「何にしてもこの”最強の悪の組織”のオーバーヘブンショッカーを手に入れる為にも、こいつらは邪魔だからな。いずれ潰すというのは同意できるな」

「ああ。俺の目的のためにも、今この世に生きているヤツには全て死んでもらわないと困る。そのためにも、こいつらは真っ先にあの世へ送るつもりだ」

 

全員が危険な目的を持っており、しかも良太郎=電王に因縁があるようだ。いずれ、戦う機会も来るであろう。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「やはりこいつが特異点、電王!」

「我らオーバーヘブンショッカーの障害、この場で消してやる!!」

 

タウロスイマジンとゲブイマジンは電王に変身した良太郎へと飛びかかるが、当の電王本人は落ち着いた様子で腰にある何かの部品を組み立てる。すると組み上がった何かから刃が生え、剣へと早変わりしたのだ。

これこそ、電王専用の可変式武器・デンガッシャーだ。

 

「てやぁあ!!」

「ぎゃああ!?」

「ぐぉお!?」

 

そして電王はすかさず、飛びかかってきたイマジン達にカウンターで一太刀浴びせていった。斬られて負傷したイマジン二体は、そのまま受け身をとれずに地面に叩きつけられる。

 

「エメラルドスプラッシュ!」

「喰らいやがれ、電王!」

 

そこに花京院のスタンドとパンプキンイマジンが攻撃してくるが、変身したことで身体能力も強化され、とっさの回避にも成功してしまうのだった。

 

「あの電気スタンドだかなんだかいうの、厄介だな。俺らの攻撃が効かねぇってのはよ」

『モモタロス、電気はいらないよ。でもそうだね、僕らがあの二人を直接攻撃したらマズイことになりそうだし』

 

電王の体から、モモタロスと良太郎の声が一緒に聞こえる。やはり今モモタロスは良太郎に憑依しており、その状態で電王に変身しているようだ。

そしてこの二人は今、生身の人間相手にどう戦うか検討している様子だ。

 

「あいつら死なさずにぶっ飛ばせばいいんだな。そういうことなら俺に任せろ」

「お、適任者がいやがった。よし任せる」

『そうだね、ルフィさんの方が人同士の戦いに慣れてるだろうし、任せた方がいいかも』

 

ルフィという適任者の存在に、彼に花京院達スタンド使いを任せる。そして電王は、イマジン達を倒すために彼らに向き合う。

 

「おい、そこの狸! その落ち込んでる女、避難させろ!!」

「了解です。でも、ソルトという名前があるんで狸呼びはやめてください」

 

ひとまず、ソルトに呼びかけて契約者の女性を逃がさせる電王。そして彼は、イマジン達に向き合いながら、大声で呼びかけた。

 

「おい、とりあえずこの場にいる全員に一つだけ言っておく。一度しか言わねぇから、耳の穴かっぽじっとけよ」

「「「あ?」」」

「なんだ?」

「良太郎さん?」

「ゆのっち、たぶん今はモモさんだよ。でも、なんだろう?」

 

イマジン達もゆの達もルフィも、何事かと思いながら電王の言葉に耳を傾ける。なんのつもりかと聞いてみるが、側から見ても派手好きなのがわかるモモタロスらしいことだった。

 

「いいか? 俺に前振りはねぇ。俺は最初から最後まで、徹底的にクライマックスだからな。覚悟決めろよ」

「おお、決めゼリフか! よくわかんねぇけど、これもかっけぇえな!!」

 

単なる意思表示の決めゼリフであったが、ルフィは海賊やっていながらヒーロー大好きなため(ある理由で自分はなりたくないらしい)、かなり興奮気味だ。

 

「何をわけわからんことを。死ねぇ、電王!」す

 

しかしパンプキンイマジンは意味不明とばかりにキレ、腕の車輪を投擲する。しかし電王は一気に駆け出して剣ではじき返しながら、突撃していった。

 

「行くぜ行くぜ行くぜー!!」

 

~挿入歌・Double Action~

そのままノリノリでパンプキンイマジンに斬りかかる電王。

 

「てりゃあ!」

「くぅ!?」

 

電王の素早い斬撃に、防御が追いつかずに一撃入れられるパンプキンイマジン。このままでは袋叩きになると推測して後ろに跳ぼうとするも、その前に鳩尾に蹴りを入れられて吹っ飛んでしまう。

剣の形に組まれたデンガッシャーは、モモタロスォードに比べて細身で軽量だ。そのため攻撃速度はモモタロスが生身で戦っていた時よりも、遥かに速い。更にその剣術は型のない、喧嘩殺法のようなものであり、攻撃パターンも読みづらく防ぎづらいのである。

 

「電王、調子にのるな!」

 

タウロスイマジンが背後から大斧を振り下ろすが、電王は咄嗟に飛び退いて避ける。そしてスライディングで一気に懐へ飛び込み、腹部を斬りつける。

 

「からの!」

「フギィ!?」

 

さらにタウロスイマジンの脛を蹴って、その勢いで離脱、距離を取って様子を伺っていたゲブイマジンに接近する。

 

「そらよ!」

「フグァア!?」

 

そしてそのままゲブイマジンにも先程の要領で斬りつけ、的確にダメージを与えていく。するとその体勢を整えられてない電王に、復活したパンプキンイマジンがすかさず車輪を投擲してきた。

 

「オラァあ!」

「何!?」

 

しかし電王はその体勢のまま体を一気に捻って、勢い良く回転しながら剣をふるい、車輪をはじき返した。元々の実戦経験もあり反射神経もあったが、ここでも武器の軽量化による恩恵が現れたわけだ。

 

「くそ、変身しただけでこんなに差が……!」

「へへへ。退治してくれようモモタロス、ってな!」

「調子に乗るな、電王!」

 

電王に変身した良太郎とモモタロスの強さに、思わず戦慄したゲブイマジン。しかし当の電王本人は、調子付いてそのまま戦闘を続行する。そこに自らを鼓舞する意味も込め、タウロスイマジンが啖呵を切って斧を振るう。

 

「もういっちょ、行くぜ行くぜ行くぜぇえ!」

 

しかし電王は更にテンションを上げ、再びイマジンに突撃していった。

 

一方、スタンド使い達と戦うルフィはというと…

 

「エメラルドスプラッシュ!」

 

ハイエロファントの強力且つ手数の多い遠距離攻撃が、ルフィに迫っていく。

 

「よっと!」

 

しかしルフィは鍛え抜かれた尋常じゃない身体能力で跳躍し、それを全て回避する。

 

狙撃(シュートヒム)!」

 

そしてそこにンドゥールのゲブ神による精密射撃が迫る。

 

「喰らうかよ!」

 

しかし、空中で身動きが取れないと思われたルフィは、体を捻ってその勢いで高速回転しながら避け、そのまま一気に地面に降りる。

 

「ゴムゴムの鞭!」

「ぬぐ!?」

 

しかもその際に足を伸ばし、遠心力に任せて長射程の回転蹴りまで叩き込んでいる。

 

「あ、ここヤベェ!」

 

直後にルフィが叫んで再び跳躍したかと思いきや、なんと先程着地した場所からハイエロファントの帯が伸びて来たのだ。

 

「ほぉ、勘のいい男だな。ハイエロファントの結界に気づくとは」

 

その一方、花京院はルフィを賞賛している。しかし直後、その花京院が次なる手を打って来た。

 

「なら、君の仲間とクリエメイト達にも僕を嗾しかけさせてもらおう」

パチンッ

「「「「「イー! イー! イー!」」」」」

「「「「「イー! イー! イー!」」」」」

「「「「「イー! イー! イー!」」」」」

 

花京院が指を鳴らした直後、何処からともなくショッカー戦闘員達が出現、大群でゆの達へと迫って行く。

 

「え、何こいつら!?」

「ヒーロー番組の戦闘員みたいなやつですかね!?」

「まあ見た目はそれっぽいけど……じゃなくて、マズイよ乃莉!」

 

突如として湧いて出てきた戦闘員の大群に、身構える一同。しかしそれにルフィが気づき………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギンッ

「「「「「イー………いぃ」」」」」

「「何!?」」

 

直後、ルフィを中心にイナズマが走るような感覚がしたと思ったら、なんと戦闘員の過半数がその場で昏倒したのだ。十数人程無事なものもいるが、その全員が困惑している。しかしルフィは気にせず、驚いた様子の花京院とンドゥールに向かい、再び突撃していった。

 

「え? 何、どうしたの?」

「いきなり、倒れちゃいましたね……?」

「ルフィがやったんだ。ルフィには、覇気って言う悪魔の実とは違う力があるんだけど、それでやったんだよ」

 

しかし困惑はひだまり荘の面々も同様なため、ヒロとなずなのそばにいたチョッパーが簡単に説明する。

 

覇気とは体内エネルギーのようなもので、相手の気配や行動を読む見聞色、武器や体に纏わせて攻撃力を上げる武装色、そしてルフィが使った威圧だけで意識を刈り取る程のエネルギーを発する覇王色の三つがある。中でもこの覇王色は数百万人に一人の割合でしか素質がないと言う"王の資質"を持つ者のみが使える力なのだ。

 

「る、ルフィさんそんな力を……」

「ますます、私達なんて足元にも及ばない感じだね…」

 

乃莉も沙英も、住んでいた世界の違いとそこから来る圧倒的な強さに戦慄や己の無力さを感じることになる。しかし、チョッパーはそのまま続けた。

 

「けど、そんなルフィでもまだ一人じゃ勝てないような奴らが偉大なる航路にはいる。だから、おれはルフィを助けるためなら化け物にも喜んでなってやるさ!」

「「「「イー!」」」」

 

そしてそのチョッパーの宣言を合図に、撃ち漏らした戦闘員達がこちらに迫って来た。

 

「行くぞ! 重量強化(ヘビーポイント)!!」

 

直後、チョッパーの体が膨れ上がったと思いきや、ゴリラか雪男を彷彿とさせる厳つい筋肉質な姿へと変わった。

 

重量(ヘビー)ゴング!」

「イー!?」

 

そしてその屈強な肉体から放つパンチで、迫って来た戦闘員の一人を殴り飛ばす。そして次の戦闘員へと突撃していく。

 

「沙英、危ない!」

「イー!」

 

しかしまだ伏兵がいたのか、新しい戦闘員が沙英を背後から奇襲して来る。ヒロが呼びかけるも対応が間に合わない……

 

 

 

 

 

「イー!?」

「え、何!?」

 

直後にその戦闘員に飛んで来た何かが爆発し、沙英は無事にすんだ。

そしてそれが飛んで片方を見てみると……

 

「お久しぶりの火薬星! おれを忘れんじゃねぇっての!」

 

ウソップが大きなパチンコを構えている姿があった。先程の植物同様、何キロか離れた建物の屋根の上から撃ち抜いたのだ。

 

「そうだ。ルフィさんも良太郎さんも、見ず知らずの私達のために戦ってくれてるんだ。私達も協力しよう!」

「そうね。一緒に頑張りましょう」

「私、上手く戦えないけど回復は得意なんで、頑張ります」

「まあルフィさんの世界には魔法とかないっぽいからね。頑張りどころだよ!」

 

しかし此処で電王やルフィ達の戦いに奮い立つ事になったひだまり荘の面々は、最年長である沙英とヒロに続く形で、揃って戦いに赴いたのだ。

 

 

 

 

 

そんな中……

 

「え、誰?」

 

いきなり、ゆのが何かに反応し、不意に走り出す。

 

「ゆのお姉ちゃん?」

「ゆのっち、何処行くの?」

 

シュガーと宮子はその様子を目の当たりにし、そんなゆのを追いかけて行く。

 

「ゆのっち、どったの?」

「宮ちゃん、さっきから誰かが呼ぶ声が、この辺りからしてきて……」

「シュガーには何も聞こえないけど……」

 

自分にしか聞こえないというその声に、焦りのようなものを感じてゆのは走り続ける。幸い、戦闘員はあの戦闘に集中しているのか、此方には近寄ってこなかった。

そして、何処かの路地裏に入ったところで、その主を目撃したのだ。

 

「あそこに落ちている物から、呼ぶ声がする……?」

 

ゆのの視線に合ったのは、白い布に包まれた何かだった。近寄って手に取ってみると、何かがゆのの頭の中に響いた。

 

「え?」

「ゆのっち?」

「ゆのお姉ちゃん、本当にどうしたの?」

「なんか、これを手に取った瞬間に頭の中に声が……!?」

 

すると、いきなりゆのが走り出した。あまりに唐突な出来事に、宮子とシュガーも慌てて追いかける。

 

「ゆのっち、急にどうしたの!?」

「さっき言った頭に響く声が言ったの! あの花京院って人は、誰かに操られているって。それで、これが放っている光に当てたら、正気に戻せるんだって!」

「え、そうなの!?」

 

まさかの事態に驚くも、ゆのは確証もないのにそれを信じようと思った。まるで本能がそうさせるように……

 

この時、彼女は知るよしもなかった。これこそが敵の狙いである"聖なる遺体"であるということを。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「おらよ!」

「グェエ!?」

 

一方、電王は再びタウロスイマジンをぶった斬り、そのまま蹴り飛ばす。見てみると、敵のイマジンは揃って満身創痍だが、ゲブイマジンだけは消えぬ闘志を見せながら錫杖を構えていた。

 

「へぇ、お前が一番骨があるみてぇだな」

「我らショッカーにも、悪の誇りというものがある。我が契約者のンドゥールも、自らの崇拝する悪の救世主に尽くすという誇りがあるのでな、それに応えてやろうと思ったまでよ」

「……良し、折角の異世界初陣だ。テメェに敬意を評して、俺の幻の必殺技を見せてやる」

【full charge】

 

そして電王はベルトに再びパスをかざすと、電子音声が流れると同時にデンガッシャーの刀身にエネルギーが溜まる。

 

「必殺! 俺の必殺技・パート1!」

 

技名を叫びながらデンガッシャーを構えて、ゲブイマジンに向き合う電王。対してゲブイマジンも迎え撃とうと、錫杖を構えて電王を睨む。

 

「「はぁあ!」」

 

そして同時に駆け出し、互いの得物を振るった。

 

 

 

 

 

先に、デンガッシャーの刃がゲブイマジンの腹に食い込んだ。

 

「がぁあ!?」

「うぉおおおおお!」

 

そして電王はそのまま力を入れ、ゲブイマジンを切り裂く。余りの威力にゲブイマジンは断末魔も挙げることなく、爆散した。

 

「な!?」

「もう、やられちまったのか!?」

 

ゲブイマジンの爆散を目の当たりにし、パンプキンイマジンもタウロスイマジンも驚愕する。

 

「さて、出血大サービスだ」

【full charge】

 

そして二度目の必殺技を使用する電王。しかし今度は構え方が違う。

 

「毎度お馴染み、俺の必殺技・パート2!」

 

電王が技名を叫ぶと、今度は刀身がエネルギーを貯めると同時に分離し、赤い稲妻で繋がれたような状態となった。

 

「てやぁあ!」

「グゥウ!?」

 

そして電王が剣を振ると、それに連動して分離した刀身はパンプキンイマジンに横一閃を放ち、

 

「喰らえぇえ!」

「ぎゃああああああああああああああ!?」

 

最後に縦に振り下ろし、一刀両断。パンプキンイマジンは二撃で倒された為、ゲブイマジンと違い断末魔を挙げて爆散した。

 

「チッ、ショッカーに参加するのはやめだ! 生き恥を晒してでも契約を完了してやる!」

 

残るタウロスイマジンは分が悪いと判断し、撤退しようとする。

 

「逃がすかよ」

【full charge】

「そして俺の必殺技・パート3」

 

そして3度目の必殺技に突入する電王。パート2と同じく刀身が分離し、逃げるタウロスイマジンへと迫っていく。

 

「な!? 速……ぎゃああ!?」

 

しかしタウロスイマジンは逃げきれず、デンガッシャーの刀身を喰らってしまう。そしてそのまま刀身はタウロスイマジンの巨体を天高く打ち上げ、そのままデンガッシャー本体に戻ってしまう。

 

「……と見せかけてストレートど真ん中!!」

「グワァアああああああああああああ!?」

 

そして落下してきた所を電王が叫びながら叩き切る。それにより、タウロスイマジンをとどめを刺されて爆発四散するのであった。

 

「へっ。決まったぜ!」

 

肩に剣を担ぎ、電王は勝利宣言をした。

 

一方のルフィは

 

「まさか、調査していた世界の一つの、実力者とはな……」

「悪魔の実に覇気……間違いない、要警戒対象の世界の一つだ」

「何ゴチャゴチャ言ってやがる! ゆの達を殺そうとしたオメェら、ぜってー許さねぇぞ!」

 

肩で息をする花京院とンドゥールに対し、決着をつけようと二人の懐へと飛び込んでいる最中であった。

 

「ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)!!」

「「ぬぐぉおおおおここここ!?」」

 

そしてルフィは、ゴムの伸縮を活かした無数のパンチ連打を叩き込み、そのまま二人にとどめを刺した。

 

「「が……ガハァっ!?」」

 

そしてそのまま、二人まとめて吐血してその場で倒れ伏した。此方もルフィの勝利は明白だ。

 

「おめぇ、やるじゃねえか。伸び縮みするだけの体だと思ってたら、あんな触れずに敵倒せる技まであんのかよ」

「オメェこそ、カッコよかったぞ! いやぁ、やっぱヒーローは派手で強くてカッコいいよな!!」

「おめぇもわかるか! 俺は最初、派手にカッコよく戦いたくて良太郎に手を貸したんだよ!」

『まぁキッカケはともかく、モモタロスは僕の最高の仲間ですよ。強さもお墨付きで』

 

そのまま意気投合する電王とルフィ。その一方で、いつの間にか戦闘員も全滅していた。

 

「ひとまず、なんとかなったねヒロ」

「ええ、沙英。でもコンクールは完全に中止よね、これ……そういえば街の人たちって…」

「心配ご無用。さっきソルトが街の外へ避難させておきました」

「そこはこっちでも見てたからな。間違いないぜ」

 

するとソルトとウソップがやって来て声をかけてくる。戦闘が激しくて気づかなかったが、街からは人の声は完全に消えていた。避難は完了したようである。

 

「皆さん、無事ですか!?」

「あ、ゆの。ちょうど終わったところだよ」

 

すると、此方に向かってゆのが駆けつけてくるのが見えた。しかしその後、全員がゆのの持っていたものに視線を移す。

 

「ゆのさん、それ何?」

「はい。なぜかこれに呼ばれた気がして……それと、あの花京院って人は誰かに操られているそうなんです。それで、これの放っている光に当てたら、正気に持たせるらしくて」

 

ヒロに拾った物について説明すると、そのまま気絶している花京院に近寄っていくゆの。

 

「え、それ本当なんですか?」

「うん。なんか、これを拾った瞬間に頭の中にそう言う声が響いて……」

 

乃莉が疑惑の目をしながら問いかけるも、そのまま花京院に近寄って、光を当てる。

 

「………う、ここは?」

 

すると花京院の体から紫のオーラが消え、直後に眼を覚ます。

 

「テメェ、もう眼を覚ましやがったな! ゆのに手ェだしたら、今度こそ許さねぇぞ!!」

「ゆの………それって、この子のことですか? というか、ここは何処なんですか?」

 

ルフィが目を覚ました花京院に声を荒げながら詰め寄るも、花京院には先程までの記憶がない。

否。それどころか……

 

「ボクはエジプトに居たはずなんだが……は!? DIOの能力の秘密がわかったんだ! 早くジョースターさんにこの事を……」

「エジプト? まさかこの世界に来た時のこと自体も覚えてないのかしら?」

 

花京院はエジプトでDIOにトドメを刺された時点で記憶が途切れており、ヒロの指摘通りエトワリアという異世界にいるということも知らない様子だ。

 

『ねぇゆのちゃん、その拾った物なんだけど中身を確認させてもらえないかな?』

「え、はい。いいですけど……?」

 

電王に変身したまま、良太郎はゆのの許可をもらって白い布を剥がす。そこには、ミイラ化した人間の右腕が収まっていた。

 

「ヒィ!?」

「み、ミイラの手!? なんでそんな物が街中に……」

『たぶん、これが敵の探していた聖なる遺体だよ』

 

〜ゆのは聖なる遺体の右腕を手に入れた〜

 

「聖なる、遺体?」

『別の世界から不思議な力を宿した偉い人のミイラが飛ばされたって聞いたんだけど、あのオーバーヘブンショッカーはその力で何かをしようとしているんだ』

「俺と良太郎は、あのショッカーどもをぶっ倒してそれを阻止しに来たってわけだ」

「成る程……つまり僕は、それを手に入れる為に利用されていたわけですか……」

(別の世界から……まさか、アルシーヴ様のオーダーの影響で? しかし聖典にない異世界で、しかも人じゃなく物を……?)

 

周りに事情を説明する電王の横で、ソルトは思案している。主であるアルシーヴが召喚を行なったということもあり、その関係について考えていたようだ。

 

「ふふふ…やはりあったか、聖なる遺体が」

 

その時、後ろから声が聞こえたので振り向くと、そこには満身創痍のまま立ち上がるンドゥールの姿があった。

 

「あいつ、死んだはずの敵スタンド使い!?」

「え、あの人って一回死んでるんですか?」

「そうだ、私はあのお方の手で蘇り、再びお仕えすることが出来た。しかし、このままではあのお方の足を引っ張るのみ。戻れば粛正されよう……なら!」

 

直後、ンドゥールはゲブ神のスタンドを発動する。花京院を含めた全員が身構えるが……

 

 

 

 

 

 

「がはっ!?」

 

ンドゥールは自身の心臓を、スタンドで貫いたのだ。まさかの自決に、一同は面食らうこととなる。

 

「え!?」

「あいつ、自分を!?」

「そうだ。私が死ねば、それを合図に刺客が来るよう体に仕掛けていた。次元の狭間に設けた、オーバーヘブンショッカーの拠点から、最強の刺客がな!

電王、貴様とも因縁のある奴らが三人甦り、オーバーヘブンショッカーに属している! 恐らくはその中から、最低一人は来るだろう!」

 

予想外の言葉に、一同はンドゥールを凝視する。しかも、電王の敵も甦っているという嫌な情報がセットでだ。

 

「奴らはこの私よりも強い、更に上の力を持ったスタンド使いもいる。様々な世界より、悪意や憎悪の元にオーバーヘブンショッカーに協力する者もいる。精々、足掻いていろ……がはっ!?」

 

そしてその言葉を最後にンドゥールは吐血し、イマジンたちと同様に爆発四散した。爆風が晴れると、当然ンドゥールの姿は跡形もなく、杖の燃え残りだけが残っている。

 

「うそ、死んじゃった?」

「あ、ああ。間違いねぇと思う…」

「あんな事を嬉々としてやらせるその首領って、どんなやつなんだよ?」

 

青ざめるシュガーにルフィが答える。覇気の修行で見聞色もそれなりに強くなったルフィが言うのだから、間違い無いだろう。

その一方で、ウソップはンドゥールの行動とそれを決行する程の忠誠心を抱かせる、オーバーヘブンショッカー首領の正体を考え、戦慄した。

 

「一人だけ心当たりがあります。僕がさっき言ったDIOという男なんですが……」

 

花京院はその心当たりであるDIOについて話そうとした瞬間、それは現れた。

 

「え、何アレ?」

「列車?」

「っぽいけど、アレは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先頭に骸骨の顔の意匠がある、黒い機関車だった。鬼火を纏いながら走行する不気味なその列車は、電王にも見覚えのある存在である。

 

「あ、アレは幽霊列車か!?」

『まさか、僕達と因縁のある敵って……』

 

そしてそこから降りてきたのは、オーバーヘブンショッカーのアジトで電王とルフィの戦いを監視していた内の一人、鞭を携えた黒衣の侍であった。

 

「久しぶりだな、特異点」

『死郎さん……』

 

かつて電王に変身する資格を持つ特異点の力を狙い、良太郎を拉致した死者の世界の侍"死郎"その人であった。




撤退する手段はありましたが、敵の増援を出す手段が他に思いつかず、ンドゥールの自決を理由に使ってしまいました。ンドゥールファンの皆様、申し訳ありません。
電王パートは次回で終わりの予定なので、特異点とかの説明は次回の予定です。
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