屍動 ーWorld of the Deadー 作:小野田あさ
日常。
それはこの国において、平和で快適とまではいかないが、健康に暮らせる世の中。
自分が死ぬまで、このような平凡な生活が続くだろう。
と、その日までは思っていた。
まさか、あんなことになろうとは…
TVの音声(次のニュースです。今日午前…)
「ふーん、色々と物騒ね」
ふと、後ろから声がし、振り返る。
そこには双子の姉晴香がいた。
「なんだ姉貴か」
「姉に向かって何だとはなんだ!」
「双子だから変わらんでしょ」
「人を噛み殺すって、尋常じゃないわね。猟奇的だわホント…」
「は?何の話?」
姉貴がTVに人差し指をチョンチョンとする。
アナウンサー(この事件の負傷者は警察官や救助に当たった救急隊員などを含め死者1名と負傷者10名という大変痛ましい事件となりました)
キャスター(怖いですね…非常に痛ましい事件となってしまいましたが、一体どういった動機なのでしょうかね…)
アナウンサー(被疑者も死亡とのことなので、動機不明ですがこのような痛ましい事件は起こって欲しくないです。続いてのニュースは、また偽装問題です…)
「た、確かに物騒だな…」
このときはすっごくどうでもよかったので、軽く流した…
ホントにどうでもよかった。
まっ、先進国とあっても年に数件ぐらいエグイ事件でも起きるだろ…
おっと、そうだ。自己紹介を忘れていた。
俺は、関西の西の方に住む高校2年生の西条 隆也(さいじょう たかや)。至って普通の高校生だ。
中学までは野球をやっていたけど、プロになれないと悟り、高校では特に何もすることなく帰宅部になった。
そんでもって、こっちは双子の姉の西条 晴香(さいじょう はるか)。俺と同じく普通の女子高校生だと思う。
姉貴は生徒会で副会長をやっているらしい。なんとも、十中八九イケメンの生徒会長目当てだろうよ…
畜生…俺もイケメンに生まれたかったぜ…
まあ、しょうがない。どう足掻いたって、顔は変わらない。
別に姉貴に好かれたいとか、そう言ったものではない。
ただ、姉貴が学校で5本の指に入るくらいの美人だというのには納得できない。
学校で、うらやましい。などとよく言われるが、どこがうらやましいのだろうか?劣等感しかないぞ。
こんなに劣等感を抱くなんて罰ゲームを俺は引き受けてやってんだぞ。もっと感謝しろよと思う。
神様。なぜ双子なのにこんなにも違うのでしょう?
私は前世で何かいたしましたのでしょうか?ぜひ、ご回答願います…
いや、まあ答えは返ってこないんだが…
「あ、カープ負けたんか…」
TV(カープは7回ホームランで同点に追いつきますが、9回裏にサヨナラ満塁ホームランが飛び出し。中日が勝ちました。勝利投手は…)
ふと、姉の声で我に返る。
どうやら、TVのスポーツコーナーのようだ。
TVの画面には「広島3-7中日」と表示されている。
姉貴はいわゆる「カープ女子」と言われるものだ。
え?なんでカープファン?知らんよ。
姉貴にでも聞いとくれ。
でも、たしか先輩だか同級生の影響とかなんとか言ってたな…
対する俺はと言うと、地元の某球団だ。
TV(続いて、阪…)
テロップには延長12回引き分けとでている。
0-0て。見てる方も辛いわ!
それにしても、この貧打どうにかならんのか。
ブーブー
おっと。携帯だ。決して俺のブーイングではない。
どうやら。スマホのアプリであるRAINの通知が表示される。
―
正樹(おい。明日の時間割おせーて下さい)
(しらね)隆也
正樹(すみません。教えてくださいませ)
(現国、体、日本史、英Ⅱ、数B、古)隆也
正樹(サンガツ)
―
まったく。ネットに毒されてやがる…
某巨大掲示板でよく見る言葉らしい。
しょうもない事は置いといて。もう寝よう。明日は学校だ。
さて、俺はこのとき何にも変哲のない日常がこのまま毎日続くと思っていた…
そう。永遠に…
そして、眠りについた…
改めまして、小野田あさと申します。
最近、異骸という漫画を読みまして…
なんかまたゾンビ物を書きたくなってしまいました(笑)
さて、小説の方ですが、今回は前日のお話と言うか触りを書かせていただきました。
作者自身、野球ファンなので野球ネタを取り入れてみました。
あと、鉄道ネタとかも今後出てきます…多分
作者の趣味の範囲を入れたものになるかと思いますので、マニアックな内容となってしまいそうです。
作者は関西在住なのですが、関西弁で書くと読みづらいと言ってことになりそうなので、なるべく標準語で書こうと思います(それでも、関西弁みたいなセリフも出て来るかも…)
しかし、作者に銃器などの知識が皆無なのが、今後どうなってくるか…
それでは、また次回お会いしましょう!