すみません。遅くなりました。
言い訳をさせて下さい!
引越しをしていたのと、今年が厄年並みに嫌なことがたくさん起こり、次話の書き方が分からなかったりで、こんなになってしまいました。
あと、書いてなかったり………………
今回ヒロインの登場です。
「あっ、目が覚めたのね。」
そんな声が聞こえた。
寝かされていたソファーから体を起こすと、隣には緑色の髪をし、前髪を二つ結びにした可愛らしい少女が居た。
「…誰?」
「私は龍可。この家に住んでるわ。」
少女の名前は龍可のようだ。キラは辺りを見渡すと、全く知らない部屋に居る事に気付いた。そして、強く疑問に思う事もあった。
「そういえば入学試験はどうなったの!?」
「入学試験?」
「そう!デュエルアカデミアの!」
「ちょっと何を言ってるのよ。今はそんな季節じゃないわよ。」
「いやでも確かにさっき俺は……」
そう、さっきまでは受けていたのだ。だが、今自分が居る場所すら分からない。本来なら目が覚めれば周りに大人が居る可能性の方が高い。でもそうではなかった。
あまりに詰め寄った所為か、龍可は驚いた表情をしていた。
「ご、ごめん…」
「ううん、良いの。」
「ここって何処なの?」
「ここはトップス。ネオドミノシティのトップスよ。」
「ネオドミノシティ?トップス?」
「え、分からないの?キラはサテライト出身なの?」
「……サテライト?…」
お互いに話が噛み合っていない。そのズレはお互いに感じていた。
「じゃあキラは何処に住んでるの?」
「俺はドミノシティだけど…ちょっと待ってネオドミノシティって事は…」
ここはキラの知っている街ではない。その可能性が生まれてしまった。
「外、見せてもらっていい?」
「うん、良いよ。」
ベランダに出て外を眺めると、そこにはキラの知っている街並みではなく、かなり発展している街並みだった。
「なんだよこれ…」
キラは一つの予想を立ててしまった。それはここは未来のドミノシティなんじゃないかと。
「大丈夫?」
「……あぁ、うん。大丈夫、大丈夫だよ。」
「そうは見えないけど…とりあえず何か飲む?」
この龍可という女の子の存在は今のキラにとっては唯一の情報源であり、救いだった。
一旦部屋に戻り、麦茶を貰い落ち着きを取り戻した。
「ねぇキラ、何か手伝える事ってある?」
「手伝える事って言われても……」
ここでふと思った。キラは龍可に自己紹介をしていない。だから龍可はキラの名前を知らない筈だ。なのに知っていた。
「ちょっと待って、何で俺の名前を知ってるの!?」
変に警戒心を持ってしまい、龍可離れるように下がった。
「何でって…」
「それに何で見ず知らずの俺にそこまで親切にするんだよ!」
敵意の目を向けられ、龍可は少し悲しい表情になったが、すぐに優しい笑顔になって話だした。
「私ね、デュエルモンスターズの精霊が見えるの。」
「え?」
「それはキラも一緒でしょ。」
「どうして……それを…」
「この子達が教えてくれたの。」
龍可の指すこの子達とは、机の上に置いてあるキラのデッキの事だった。
「俺のデッキ…じゃあ!」
「そう、キラの名前も精霊と会話が出来るのも、この子達が教えてくれたの。だからそんなに警戒しないで。」
「……分かった…信じる。」
「良かっ…」
「でも…」
「え?」
「俺はまだそんなに君を信じられない…」
キラは警戒心を解くことが出来なかった。2人に少しだけ溝が出来てしまったのだ。
だけど、龍可は違った。
「ごめんね、つい嬉しくて…」
「嬉しい?」
「うん。同じ事が出来る人が他に居るのが嬉しくて…精霊と会話出来るのって私だけだと思ってたから。だから貴方と仲良くなれたらなって…」
「そう…か…俺の方こそごめん。」
「ううん、良いの。この話はここまでにしよう。キラの今の状況を教えて、力になりたいから。」
龍可の協力的な姿勢にキラの態度も柔らかくなっていった。
とにかく、キラが過去から来たと言う事を話した。キラがいつの時代から来たのか…そして今は何年なのか…あらゆる事を2人で考え結論が出たのだが、先程思い浮かんだ最悪の結果となってしまった。
「未来…か。」
「どうやって来たか覚えてる?」
「ただデュエルをしただけなんだよ。」
「そう。とにかくキラはこれからどうする?」
「どうするって…どうしよう…どうしようか?」
キラの頭の上に乗っているクリボンに聞いてみるのだが、クリボンは頭に?を浮かばせていた。
「家に居なよ…ううん、居てよ。」
「え?」
「行く当て無いでしょう。」
「それはそうだけど…良いの?親とか。」
「両親は大丈夫よ。海外に居てなかなか帰ってこないから。後は龍亞っていうお兄ちゃんが居るくらいだから。あっ、龍亞は大丈夫よ。キラがデュエリストだから。」
「本当に大丈…」
「ただいま!」
本当に大丈夫なのかと聞こうとしたら、丁度龍亞が帰ってきたのだ。
「ねえねえ龍可聞いてくれよ!今日ね、黒薔薇の魔女に会って来たんだよ!後ね、遊星にも会ったんだ!」
龍可にマシンガントークばりに自慢話をする子ども、龍可にややそっくりな少年、この子が龍亞だ。
キラは似てると思った。
「そう、良かったね。」
「でもね、黒薔薇の魔女はやっぱり怖かったよ……って誰この人!」
「この人はキラよ。ほら龍亞、ご挨拶。」
「おぉ、よろしく。……じゃなくて!」
「色々あったの。それで、今日からキラはここに住むことにしたの。」
「待って、俺はまだ…」
「ダメだ!」
キラはまだ決めてない、と言おうとしたら龍亞に遮られてしまった。
「どうして?」
「ダメなものはダメだ!こいつが龍可に何かしたらどうするんだよ!」
「キラはそんな事しないわよ。第一行く当てが無いのよ。」
「どういう事だよ。」
「キラはね、過去から来たのよ。」
「過去からぁ?そんな話信じるの?」
「信じるよ。」
「そうだよね。信じないよね……って本当に信じてるの!?過去からだよ!ありえないよ!」
「だって嘘ついてないもん。」
「絶対に嘘だよ!ありえないよ!」
いつの間にか兄妹喧嘩にまでなってきて、キラは止めようとしようとは思っているのだが、入り方が分からなかった。
「どうしてそこまで否定するのよ…」
龍亞にとってはいきなりの事、しかも現実味が無い事を信じろと言われてるのだから信じれなかった。
「だったら俺とデュエルだ!そうしたら何でも来いだ!」
「良いわよ。龍亞は私に勝てないでしょ。」
「…………………お、お前とデュエルだ!」
龍亞と龍可がデュエルするのと思いきや、対戦相手が変更された。
龍亞は龍可に勝った事があまり無いのだ。
だからまだ未知数であり、勝てそうな感じがしたからキラを対戦相手に選んだ。
「俺?」
「そうだ!俺とデュエルだ!」
やや困った顔になるキラ、助け舟を出してくれると思って、龍可の方を見ると……
「絶対に勝ってね。」
龍可は満面の笑みで応援していた。
リメイク前とはやや違います。
前回書いていた時に思ったのは、キラにとって龍可の印象が薄かった気がします。
だから、龍可の存在感を大きくさせる為にこんな感じになりました。
次は、キラと龍亞のデュエルです。
ではまた次回!