遊戯王5D’s〜遊城を受け継ぐ者〜   作:遊斗

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遅くなりました。
待って頂いた皆さんすみません。
不定期で更新なんですが、出来るだけ1ヶ月に1回は更新します。早かった場合は1ヶ月に2回とかもあるかもしれません。

今回はキラVS龍亞です。
では、どうぞ。




E・HERO ゼクス

 

 

龍亞とデュエルをする事になったキラ。本当に良いのかと不安になりながらもベランダに出て龍亞と距離を取り、デッキをシャッフルした。

 

その様子を龍亞は不思議そうに見ていた。そして、ここからがキラにとって衝撃的だった。

何故なら龍亞がデッキを決闘盤にセットした瞬間に、自動でシャッフルされているからだ。

 

「おぉ、龍可!遊星のカスマタイズで決闘盤が軽くなってるよ!」

 

「カスマタイズじゃなくてカスタマイズよ。」

 

「凄ぇ!何その決闘盤!?」

 

「え?何って…普通の決闘盤だよ。そっちこそデッキをセットしたらシャッフルされるのに。もしかして初心者?」

 

これは勝てるんじゃないかと龍亞は思った。

 

「そっか、その辺の事も知らないんだ。あのね、簡単に説明するけどこれが私達の時代の決闘盤なの。キラが使ってるのは古いタイプなんだけど……私のを使う?」

 

「ありがとう。でも、俺はこの決闘盤が良いんだ。」

 

キラが持っているもの決闘盤、それはかつてキラの父親…遊城十代が使っていた決闘盤だから大切に使っているのである。

 

「じゃあ、始めるぞ!」

 

「「デュエル!」」

 

龍亞LP4000

キラLP4000

 

「俺から行くぜ!俺のターン、ドロー!」

 

最初は龍亞のターンからだ。手札を確認し、ニヤッと笑った。

 

「おぉ、最初にこいつが来てるじゃん!俺は『D(ディフォーマー)・モバホン』を召喚!」

 

D・モバホン

ATK100

 

龍亞の場に携帯が現れ、そこから変形して人型になった。

ディフォーマーを見て、キラは感動した。

 

「か…格好良い…」

 

「だろ!モバホンの格好良さはそれだけじゃなぞ!モバホンの効果を発動、ダイヤルゥ…オ〜ン!」

 

モバホンのダイヤルにある1〜6がランダムに点滅し、3で止まった。

 

「よし、3だ!俺はデッキの上からカードを3枚めくり、その中にディフォーマーが居れば特殊召喚出来る!俺が選んだのは『D・ボードン』を守備表示で特殊召喚!」

 

D・ボードン

DEF1800

 

今度はスケートボードが現れ、変形は無かった。

 

「他のカードはデッキに戻しシャッフル。これでターンエンドだ!どうだ俺のディフォーマーデッキは!」

 

「面白いし格好良いよ!だったらこっちも見せてやる!俺のターン、ドロー!」

 

キラにターンが移り勢い良くドローし、引いたカードを一瞬見て、即座に決闘盤に置いた。

 

「俺は『E・HERO(エレメンタル・ヒーロー) スパークマン』を召喚!」

 

E・HERO スパークマン

ATK1600

 

「バトルだ!」

 

「ええ!?早速!?」

 

「スパークマンでモバホンに攻撃!『スパーク・フラッシュ』!」

 

スパークマンが手と手の間に雷を作り、モバホンに向かって放った。

モバホンに直撃し、爆風が上がった。

 

「モバホンがぁ!?」

 

龍亞LP4000→2500

 

ショックを受けている龍亞だったが、煙が晴れるとそこにはモバホンの姿があった。

 

「あれ?生きてる。」

 

「当たり前よ。ボードンの守備表示の効果でボードン以外のディフォーマーは戦闘破壊されないのよ。」

 

「そうだったっけ?」

 

「自分のモンスターの効果くらい把握しときなさいよ。」

 

「たはは…ま、まぁあれだ!不幸中の幸いってやつだよ!これも想定内だよ!うん!」

 

「「(絶対に嘘だ…)」」

 

っと、同時に思う龍可とキラだった。

龍可の説明をした中で、キラはふと思った。

 

「(守備表示の効果って事は、ボードンは表示形式で効果が変わるのか……)カードを2枚セットしてターンエンド。」

 

「じゃあ俺のターンだ!ドロー、シャキーン!ボードンを攻撃表示形式に変更!さらに、ダイヤルゥ…オ〜ン!」

 

ボードンが人型に変形したのを見て、キラはまた感動していたのを他所に、モバホンのダイヤルは5で止まった。

 

D・ボードン

ATK500

 

「来た!5だ!」

 

デッキから5枚めくり、手札のカードと見比べて、ある秘策が出来上がった。

 

「決めた!『D・マグネンU』を特殊召喚!さらにもう1体のマグネンを守備表示で召喚!」

 

D・マグネンU

DEF800

 

D・マグネンU

DEF800

 

今度はU字型の磁石が現れ、2体のマグネンの間に居るモバホンとボードンを守るように電気の壁を作り出した。

 

「これでお前は攻撃出来ないぜ!」

 

「どうして?」

 

「マグネンUは守備表示の時、このカード以外のモンスターに攻撃出来ないのよ。」

 

「なるほど、お互いのマグネンUが守るあっているのか…」

 

「そういうこと!行くぜ、バトルだ!ボードンで攻撃!」

 

「攻撃力の低いボードンで攻撃、何で!?」

 

ボードンが滑り出し、スパークマンも迎え撃とうと駆け出した。攻撃力が高いスパークマンが勝つのは分かっている。スパークマンがボードンに向かって雷を放つが、あっさりと避けられ、尚且つスパークマンを追い越してキラに向かって来た。

 

「ボードンが攻撃表示の時はディフォーマーは全員ダイレクトアタックが出来るんだ!行け!」

 

「くっ…」

 

ボードンに攻撃され、ライフを減らされた。

 

キラLP4000→3500

 

「続いてモバホンもダイレクトアタック!」

 

モバホンの攻撃も受けて、更にライフが減った。

 

キラLP3500→3400

 

「ふふん!攻撃も完璧、防御も完璧!これは俺の勝ちだね!」

 

龍亞はもう既に勝ちを確信していた。

 

「そんな事は無いでしょ。昨日その防御はあっさり崩されたじゃない。」

 

「うっ、煩いな。じゃあ念のためにカードを1枚セットしてターンエンド。」

 

確かに完璧な攻撃と防御だ。だが、弱点は存在する。キラは手札のカードを確認しつつ、デッキの上に手を置いた。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

引いたカードを見ると、笑みを浮かべた。

 

「その防御は確かに硬い。でもね、戦闘破壊が出来なくても方法は幾らでもあるさ!俺は手札からマジックカード、『融合』を発動!手札の『E・HERO クレイマン』とフィールドのスパークマンを融合!」

 

スパークマンのクレイマンが渦の中に吸い込まれて行った。

 

「現れよ!『E・HERO サンダー・ジャイアント』!」

 

E・HERO サンダー・ジャイアント

ATK2400

 

「か、格好良いじゃん…でも、何で今時融合デッキなんだよ。」

 

「だから言ったでしょ、キラは過去から来た人だって。」

 

「そんな訳ないだろ…」

 

龍亞はボソッと呟くのだが、デュエルは続いている。

 

「サンダー・ジャイアントの効果を発動!手札のカードを墓地に送り、サンダー・ジャイアントより攻撃力の低いモンスターを破壊する!」

 

「嘘!?」

 

「俺はマグネンUを選択!『ヴェイパー・スパーク』!」

 

サンダー・ジャイアントがマグネンUの前に立ち、スパークマンよりも巨大な雷を放って破壊した。

これにより、電気の壁が消滅した。

 

「これで攻撃が可能だ!行け、サンダー・ジャイアント!『ヴォルティック・サンダー』!」

 

もう1体のマグネンUに攻撃をしかけるのだが…

 

「と、トラップ発動!『ディーフォーム』!ディフォーマーが攻撃される時、その戦闘を無効にして、攻撃対象になったディフォーマーは表示形式を変更する!」

 

マグネンUが人型に変形し、サンダー・ジャイアントを跳ね飛ばした。

 

D・マグネンU

ATK800

 

「止められたか…ターンエンド。」

 

「ふぅ、危ねえ危ねえ。」

 

「ほら言わんこっちゃない。」

 

「でも、守り切ったさ!」

 

「はいはい、そうね。次は龍亞のターンよ。」

 

「分かってる!俺のターン、ドロー!シャッキーン!来た。行くぜ、お前に俺のエースモンスターを見せてやる!『D・スコープン』を召喚!」

 

今度は顕微鏡のモンスターが人型に変形した。

 

D・スコープン

ATK800

 

変形に感動があるのだが、スコープンがエースモンスターなのかと思い、疑問になった。

 

「そのモンスターがエース?」

 

「そんな訳ないだろ!行くぜ、レベル1のモバホンとレベル3のマグネンUに、レベル3のスコープンをチューニング!」

 

キラには何が起きているのか分からなかった。スコープンから光の輪が3つ飛び出て、モバホンとマグネンUから光の球が4つ飛び出し光の輪の中に入って行った。

 

「世界の平和を守る為、勇気と力をドッキング!シンクロ召喚!現れよ!『パワー・ツール・ドラゴン』!」

 

パワー・ツール・ドラゴン

ATK2300

 

感動よりも驚愕だった。未来のデュエルではこんな技を使うのかと驚きを隠せなかった。

 

「な、何その技!?」

 

「これも知らないの?う〜ん…龍可、頼んだ。」

 

「もう…あのね、今居るこのモンスター、パワー・ツール・ドラゴンはシンクロモンスターって言うの。シンクロモンスターの召喚条件は、チューナーモンスターっていうのが必要なの。」

 

「つまり、融合モンスターで例えると『融合』って事?」

 

「そうよ。さっき龍亞が出したスコープンがチューナーモンスターなのよ。それで、後は足し算なの。出したいシンクロモンスターのレベルになるように、チューナーモンスターのレベルとチューナーモンスター以外のモンスターのレベルを足すのよ。」

 

「じゃあ、足したモンスター達は?」

 

「墓地に行っちゃうの。でもね、チューナーモンスター同士じゃあシンクロは出来ないルールなの。例外は居るんだけど、ここは省略するね。それで墓地に送った後、エクストラデッキ……キラの時代で言うと、融合デッキから特殊召喚するの。」

 

「…………つまり新しい召喚方法なのか。」

 

「そういう事。」

 

龍可は気づいていないが、キラは半分以上がちんぷんかんぷんであった。

 

「デュエルを続けるぞ!俺はパワー・ツール・ドラゴンの効果を発動!デッキからランダムに装備魔法カードを1枚手札に加える!」

 

デッキがシャッフルされ、ランダムに選ばれた1枚のカードがデッキから飛び出した。そのカードを引いて、また龍亞はニヤけた。

 

「来たよ来たよ!俺は『ダブルツールD&C』をパワー・ツール・ドラゴンに装備!」

 

パワー・ツール・ドラゴン

ATK2300→3300

 

ダブルツールD&Cは自分のターンの時、装備モンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせ、更に攻撃した時、攻撃対象となったモンスターの効果を無効に出来る効果だ。逆に相手のターンの時は、他のモンスターに攻撃出来ない。そして、ダメージ計算を行った後に攻撃して来たモンスターを破壊する効果だ。

 

「サンダー・ジャイアントを上回った!?」

 

「行け!パワー・ツール・ドラゴン!『クラフティ・ブレイク』!」

 

「リバースカードオープン!『融合解除』!」

 

パワー・ツール・ドラゴンの攻撃が当たる前に、サンダー・ジャイアントが消え、左右にクレイマンとスパークが現れた。

 

E・HERO クレイマン

DEF2000

 

E・HERO スパークマン

DEF1400

 

「当たってない!?だったらスパークマンに攻撃!」

 

攻撃力が高いパワー・ツール・ドラゴンに勝てるはずも無く、呆気なくスパークマンは破壊されてしまった。だが…

 

「リバースカードオープン!『ヒーロー・シグナル』!このカードはヒーローが戦闘破壊された時、デッキからレベル4以下の新たなヒーローを呼べる!来い!フェザーマン!」

 

E・HERO フェザーマン

ATK1000

 

「何体出たって同じだ!ボードンでダイレクトアタック!」

 

「くっ…まだだ!」

 

キラLP3400→2900

 

「これでターンエンド!どうだ!パワー・ツール・ドラゴンが出た時点で俺の勝ちだ!ターンエンド。」

 

パワー・ツール・ドラゴン

ATK3300→2300

 

「いいや、まだ分からないよ。」

 

「分かるよ、だって俺の場にはダブルツールD&Cが装備されてるパワー・ツール・ドラゴンが居るんだ。他のモンスターには攻撃出来ない、例えパワー・ツール・ドラゴンの攻撃力を越えたしても、パワー・ツール・ドラゴンには装備カードを墓地に送る事で戦闘破壊を無効に出来るんだ!」

 

「確かにその後、また装備カードを引いたら返り討ちだ。」

 

「そうだよ!だから俺は負けないね!」

 

龍亞はもう勝負は決まっていると思っている。逆にキラはまだ諦めていなかった。

 

「俺には勝利のカードが手札にあるんだ。」

 

「嘘っ!?」

 

「だけど、そのカードを使うには俺のエースが必要なんだよ。」

 

「だ、だったらなんだよ!お前の手札は1枚!それが勝利のカードだとしても、そんな都合良くエースを引けるなんて…」

 

龍亞が最後まで言い切る前にキラは遮った。

 

「最強デュエリストはカードを想い、デッキを信じる。俺のターン!ドロー!」

 

緊張の一瞬の時だ。龍亞と龍可はキラが引いたカードが何か凄く気になった。

キラは引いたカードを見ると、笑った。

 

「ナイスな展開だ!俺は、フェザーマンとクレイマンをリリース!マントを靡かせ、正義の闇で悪を裁くヒーロー!『E・HERO ゼクス』、見参!」

 

E・HERO ゼクス

ATK2500 DEF2000

闇 戦士族 星7

通常モンスター

 

キラの場に、仮面を被り、変身ベルトを付け、マントを風で靡かせているヒーローが現れた。

 

「格好良いじゃん…」

 

「これが、勝利のカード!『ラスト・アタック』発動!フィールドに存在するゼクスはこのターン、攻撃力が2倍になる!」

 

「2倍って事は…」

 

E・HERO ゼクス

ATK2500→5000

 

「行け、ゼクス!パワー・ツール・ドラゴンに攻撃!『ラスター・オブ・ゼクス』!」

 

天高く飛び上がり、ゼクスは落下速度を上げてパワー・ツール・ドラゴンを蹴飛ばし、破壊した。

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

龍亞LP2500→0

 

「ま、負けた…そんなぁ!」

 

「デュエルは最後まで分からない。カードを信じてれば、デッキは必ず応えて、デュエリストを導いてくれるよ。」

 

龍亞と龍可はキラの言葉に感動した。それと同時に先日の事を思い出した。

 

「遊星と似てる…」

 

「え?」

 

「遊星と似た言葉だ。」

 

「遊星?」

 

龍亞が誰の事を言っているのか、キラには分からなくて当然だった。

 

「昨日ここに居たの。龍亞とデュエルをして、龍亞は負けたんだけど、その後に龍亞に言ったのよ。デッキを信じる事が大切だって。」

 

「へぇ、そんな良い事を言う人が居たんだ…」

 

「それはあなたもよ。」

 

「……」

 

照れ臭くなって、咄嗟に顔を背けたキラだった。

 

「ねぇ龍亞、キラが勝ったんだから良いでしょ。」

 

「あぁ、良いぞ!何でも来い!キラが過去の人だって何だって信じてやる!だけど俺とまたデュエルしろ!」

 

「良かったね、キラ。」

 

「ははは……」

 

龍亞と龍可の家に住む事になったキラ。その日何度も龍亞とデュエルしたのだが、結果は龍亞の全敗だった。

 

 

 





いきなり妹が知らない人を連れ込んで、尚且つ現実味の無い話を信じろって言われても無理だと感じる事も出来ます。だから、龍亞は龍可を守りたい一心で、キラを追い出そうとしたんです。知らない人だから何をしでかすか分からないですしね。

どうでしたか?
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次回はフォーチュンカップ編に行くと思います。行かなくても、フォーチュンカップの前日の話を書くと思います。
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