黒蛇との戦いから3日。リラとリムルは未だに洞窟の中にいた。
あれからかなり歩いているのだが一向に外へと出られる気がしない。リラはとある不安からリムルに訊ねる。
リラ「ひょっとして自分達迷ってます?」
其の問にリムルはそんな筈は無いと答える。リムル曰く最初の洞窟で迷う話なんて聞いた事ないためだと。
リムル(イージーな洞窟で序盤の踏み台にするものだろ?
それに、冒険者らしき3人組も迷わずに入って来れてたみたいだったし…
大丈夫。きっと道が長いだけだろう)
そう答えるリムルにリラは「は、はぁ・・・」と頷く。リラは少し思案した後、リムルに道が判るいい方法はないかと訊ねる。
すると暫くした後リムルは有ると答えた。リムルによると先程脳内に、現在通った道を表示する様にしたと。
其れを聞いてリラは最初から使ってくださいよと言うとリムルもさっき知ったと答えた。
リラ「同じ場所をループしてない事を祈りますよ自分は」
リムル(おいおい馬鹿言うなよリラ。此の俺、攻略に命をかけた事もある。 言うなればプロが迷う事など有り得ない!)
リラの言葉にリムルは自信満々に答えた。其の言葉はフラグですかと言いたかったがリラは其の言葉を呑み込んだ。
◻◼◻◼◻◼
結果から言うと有り得たようでリムル曰くループしていたらしい。
其の後リムルの指示に従い、今まで進んでいない方の洞窟に侵入。其の結果、此の3日に目にした事のない風景に出くわした。
リムル(ふふふ。この俺を惑わすとは、この洞窟も大したものだ!ここは素直に洞窟を褒めておこう。
決して、俺が方向音痴な訳ではないのだから!)
リラ「・・・ソーナノカー」
いや迷子に成ってたしちょっと言い訳としては苦しくないかとか本当に攻略に命を懸けた事が有ったのかと心の中でツッコミを入れつつ、リムルの言葉にリラは棒読みで答えるのだった。
◻◼◻◼◻◼
歩いていると洞窟の入り口、外への通路が近い為か洞窟内に苔や雑草が目立ちはじめた。
太陽の光がどこからか届くのか、薄明るくなって来ていた。
此所に到達するまでに、リラ達は戦闘を行った。リラ達が戦った生物は以下の4匹。
・エビルムカデ:ランクB+
・ブラックスパイダー:ランクB
・ジャイアントバット:ランクC+
・アーマーサウルス:ランクB-
リラは基本どの生物も拳や蹴りで簡単に倒していたがリムルの方はジャイアントバットとアーマーサウルスに少しだけ苦戦していた。ジャイアントバットは何度か水刃をかわして噛み付いており、アーマーサウルスは角度が悪い為か水刃を弾いていた。
ムカデの化物は、気配を消して背後から襲い掛かって来たのだが、リムルは『魔力感知』と『熱源感知』で、リラは『万物感知』で常に周囲の警戒を行っていたため通じていなかった。
大きな蜘蛛はリラは蹴りで一撃、リムルは5本の水刃で切り刻んでいた。
リムルは虫嫌いな為か長々と見ていたくない相手だったと終わった後に言った。
倒した生物は全て捕食した。リムル曰く所詮この世は弱肉強食。負けたら相手の糧となるものらしい。
因みにリラは蜘蛛やムカデに触れる事にだけ少し躊躇した。虫嫌いでは無いリラでも流石に食う(取り込む)と成れば話は別である。
捕食中にリムルからゴキブリの魔物とか出てきたらどうするかと訊ねられたリラは全力で逃げると答えた。
流石のリラでもゴキブリは生理的に無理である。と言うよりもリラにとってゴキブリは軽くトラウマに成っている。未だ入院生活に成る前に旅行先で飛んだゴキブリが顔に着地され父親が取ろうとして逃げたゴキブリが顔から服の中に入った記憶はリラに取って早く忘れたい記憶に成っている。
因みに捕食後に入手したスキルは以下の通り。
・エビルムカデ:『麻痺吐息』
・ブラックスパイダー:『粘糸,鋼糸』
・ジャイアントバット:『吸血,超音波』
・アーマーサウルス:『身体装甲』
此の中でリラが気に入ったのは『身体装甲』。腕を擬態した姿がリラは格好良いと思った為である(此の時リムルは厨二心を擽られたなとリラに聞こえない様に呟いた)。
其の後リラ達は歩き続け洞窟から地上へと出る事に成功するのだった。
次回:ゴブリン