何時もより駄文注意です
リラ「次はどっちに行きますか?」
リムル「此のまま真っ直ぐに進もう」
リラ「分かりました」
リムルを抱えて歩くリラ。洞窟から脱出した2人はスキルの練習をしながら森の中を進む。リラはスキルの確認とスキルを交えた戦闘法を、リムルはジャイアントバットから得たスキル『超音波』の練習を行った。
得たスキルの内の1つである『超音波』は、対象を惑わしたり失神させたりといった効果もあるのだが、本来は位置特定スキルで元の世界の蝙蝠もそうであったように、ジャイアントバットも音で位置を特定していたらしい。
リムル曰く重要なのは発声器官らしい。スキルそのものはどうでもいいらしく、此の『超音波』を発する器官を、スライムボディに再現する事で何も無いところから想像で身体を操作するのではなく、参考となる機能を持つ魔物を吸収出来た事はラッキーだったらしい。
リラは発声器官の再現が出来るのかと疑問に思ったがリムルは寝る間も惜しんで研究を続け、三日三晩、不眠不休で歩きながら研究した結果、発声に成功。其の後、声帯の調整を行った。
そうして、色々と試しながら2人は森の中を進む。現在、リラは少し平和だなと感じていた。理由は洞窟内ではあれほど頻繁に魔物に襲われていたのに対し、外に出てからは全くと言っていいほど襲われていないからだ。
一度だけ、休憩兼発声&スキルの練習中に狼に襲われた。狼の体長は普通の大型犬よりも大きく、体長2m超えの大物が何匹か居た。
リムル「あ”?」
狼's「「「キャイ────ン!!!」」」
しかし、リムルが声を出して凄んだだけで、狼は悲鳴を上げて逃げて行った。
リムルは走り去る狼を見て「スライムを見てビビる魔物とか、情けない限り」と狼の事を酷評した。
リラは少し気に成りエクストラスキル『万物眼』で周囲の観察を行う。其の結果、リラとリムルの周囲100m以内に、魔物が入ってくる気配がない事と森の魔物が2人の事を恐れているように感じた。
其の事に疑問を感じたがリラの『万物感知』とリムルの『魔力感知』が魔物の集団の接近を感知し、2人は思考を中断して向かって来る方を向いた。
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待つ事数分後。2人の目の前に30体程の人型の魔物が現れた。
魔物は小柄な体躯に粗末な装備。薄汚れて、知性に欠ける表情をしている。一応知性が無い訳ではないのか剣や盾、石斧や弓まで装備している個体も混じっている。
魔物を見た瞬間リラの頭の中に目の前の魔物の情報が流れる。
『名前 : ──
種族 :
ランク : E級』
情報を見る前から相手の正体を察していたリラはゴブリンか、と考えていた。もし戦う事に成れば2人VS30体。数上はリラとリムルの方が不利だが、2人は何故だか恐怖は沸いて来ていない。
理由はゴブリン達の装備である。剣は錆付いており、防具も貧相。腐った布を纏っただけのゴブリンも居る。
此れまで頑強な鱗に覆われたトカゲ、強靭な刃の付いた手足を持つ蜘蛛。そういった魔物達を倒して来たリラとリムルの2人は倒される、殺されるイメージ処かダメージを受けるイメージを持てない。
ゴブリン達を再度見てやはり恐怖も感じないリラだが油断は禁物か、と考えて一応戦闘体制を取る。
リラが構え、リムルも一応戦闘体制を取り、2人揃ってゴブリン達を見る。すると群れのリーダーであろう一体が口を開いた。
「グガッ、強キ者達ヨ・・・。コノ先ニ、何カ用事ガ、オアリデスカ?」
言葉を聞いてリラは心の中で喋れるんだと考えていた。リラは一応構えたままリムルの方を見る。リムルは目でまた俺に任せてくれないかと語りかける。リラは分かりましたと頷く事で返し、1歩後ろに下がるのだった。
次回:交渉