転生したら竜魔人?   作:レベル

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続きです。


目覚めたら・・・

  《――を確認しました。此れより“竜魔人(ドラゴノイド)“への転生を開始します》

 

星夜(・・・?)

 

 段々と闇の奥底に沈んでいく様な感覚を味わう星夜の脳裏に声が響く。其の直後、星夜の意識に猛烈な感覚が押し寄せてきた。

 

 意識が闇に呑み込まれていく感覚からまるでジェットコースターに乗った時の様な感覚を味わう。落下した直後に急に浮上するような感覚を。

 

 其の感覚が終わると今度はまるで体を隈無く調べられ作り変えられていく様な不快な感覚を味わう。

 

星夜(気持ち悪い・・・)

 

 その感覚に心の中で愚痴を溢すが、其処で星夜はおかしい、という事にも気付けた。

 

星夜(あれ・・・何で・・・何で感覚が分かる?確か死んだはずだよね?)

 

  意識を失う事が多くなった時、よく自身の意識が闇に呑み込まれ、底の方へと沈んでいく様な感覚に何度も味わった事があった。星夜は其の感覚が死に向かっていく感覚だと認識していた。

 

  後悔の念を抱いた後に味わった感覚も其の感覚と同じだった。唯一違う点があったとするなら二度と戻れない、という確信があった事くらいだ。

 星夜の疑問を余所にやがて其の感覚も終わる。

 

 《“竜魔人“への転生・・・完了しました。ユニークスキル『魔術者(マホウツカイ)』、『武闘者(タタカウモノ)』、『模倣者(ニセルモノ)』の構築・・・完了しました。

 

 “竜魔人“への転生及びユニークスキル『魔術者』、『武闘者』の獲得によりエクストラスキル『万物感知』、『万能耐性』、『万物予測』、『重力操作』、『空間操作』、『万物眼』を取得しました》

 

  そして星夜の脳裏に声が響く。突然響いた声に驚く星夜。もう一度声が響くかを確認するため暫く待ったが声を感じる事はなく、代わりに星夜の体に徐々に力がみなぎる。

 

  更に数十秒待つ星夜の頬に何かが落ちてきて弾ける感触が伝わる。星夜は今の状態を自己分析し、横に成っている事を確認する。

 

星夜(・・・大丈夫、かな?)

 

  不安に刈られながら恐る恐る体を起こし、目を開く。

 

星夜(此所は・・・何処だろう)

 

  目を開けて周囲を見渡す星夜。其所は病室等でも火葬場や葬儀所、棺の中等では無い。岩肌に、あちこちに生えている草、怪しく光る鉱石。少し離れた場所には湖のようなものもある。

 

  其れらを確認し、星夜は再度目を閉じる。数秒間目を閉じた星夜は目を思い切り開く。

 

星夜(・・・間違いない!洞窟だ此所ぉーーーー!!」

 

  そして絶叫する。途中から声成って出た星夜の絶叫は洞窟内に響き渡るのだった。

 

□■□■□

 

星夜「本当に此所は何処なんだろ・・・」

 

  叫んで冷静に成れた星夜はそう呟きながら再度周囲を見渡す。其処で星夜はまた異変に気づく。

 

星夜(視線・・・低くなってる?其れに今更かもしれないけど何で体が自由に動くの・・・?)

 

  自身の視線が低いという異変と体が自由に動かせるという異変。星夜は意識を失う事が多くなる前に歩く訓練を受けた事があった。其の時よりも視線は下がっていた。

 

 

  星夜は首を少し傾げながら先ずは視線が低い事の異変を解明するため湖の近く迄移動する。そして自身の姿を確認する。

 

  年齢は12歳くらい。少女の様な中性的な容姿に白い肌、ショートヘアーの薄い緑の髪に金色と銀色の瞳をしている。

 

  着ているのは毛皮で出来た灰色のロングコート。其の下には灰色のジャケットの様な服。下は黒いズボンに黒いロングブーツである。

 

  水面に映った自身の姿を確認して星夜は納得した様に何度も深く頷く。

 

星夜(成る程、12歳の少女くらいだったら視線も低い訳だ。いや〜納得納得・・・・・・じゃない!!)

 

  慌てて再度自身の姿を確認する。また水面に映る少女の様な姿。其の姿は正しく星夜が憧れた主人公の姿。唯一違うのは髪の長さくらいだ。星夜は其のまま自身の体を調べ始めた。

 

 

 

□■□■□■

 

 

 

  詳しく自身の体を調べて分かったのは性別は男な事、そして健康状態だという事だ。調べ終えたあと、星夜は現状を再確認する。

 

星夜(やっぱりあの声が原因だよなぁ・・・)

 

  そう結論付けた。実際に『転生』と言っていた事から自分は死んで生まれ変わったのだと。

 

星夜(・・・せめてもう少し情報があればなぁ・・・)

 

  深く溜め息を吐く星夜。其の後、暫く考えた星夜は先ずは出口を目指すか、と結論を出した。幸いにも湖の反対側に薄紫ではあるが光っている場所を発見した。星夜は其所が出口かもしれないと考えて歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ――此の後、星夜はある二つの存在と出会う。後に星夜が親友と呼ぶ二つの存在と――

 




次回も頑張る。
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