地の文は少ないです
悟(とまあ、そういう訳なんすよ!超大変だったんすよ!)
三上が目が見えてから数分後、星夜達は竜と会話をしていた。竜は自身を"個にして完全なる者"であり、かつて此の世に5体、現在は4体しか存在しない"竜種"が1体“暴風竜ヴェルドラ“と名乗った。
久し振りに他人と話すのかヴェルドラは星夜達にスキルや魔物に魔族、ネームドモンスターにユニークモンスター等様々な事を教えた。
そして今は三上がスキルの事は秘密にして、刺されてからスライムとして目覚めて、そして現在に至るまでの体験を語って聞かせていた。
最初は星夜が体験を話していたが病気で話した。6歳から入院して10年間病室暮らしだった事も話したのだが其のせいで空気が重くなり、星夜自身も後から話すべきではなかったと後悔した。10年間も病室暮らしなど誰が聞いても良い気分には成らないだろう。
其の後、三上に話を振り、三上が自身の体験を話しているという流れである。
星夜達の話を聞いていたヴェルドラは納得そうに頷いた。
ヴェルドラ(ふむん。やはり、"転生者" だったか。お前達、ものすごく稀な生まれ方をしたな)
悟(え? 稀な生まれ方? というか、"転生者"って、疑ったり驚いたりしないのですか?)
其のヴェルドラの反応に三上が訊ねる。星夜自身も少し不思議に思っていた。理由はヴェルドラの言い方が"転生者"は珍しくなく、生まれ方の方が珍しいという風な言い方だった為である。
ヴェルドラ(ふん。"転生者"はたまに生まれてくる事がある。意思が強いと魂に記憶が刻まれるのだろう。
中には前世とやらを完全に覚えている者もいるようだが、珍しい存在ではない。
ただし、異世界からの"転生者"は少々珍しいな。
まして、普通は人に生まれるのだ。魔物ならまだしも、魔素から生まれて来たり、竜魔人として生まれてくるなど、我は聞いた覚えが無い。
世界を超える事に耐えれる程、強い魂を持つ者はただでさえ少ない。まして、転生先が魔物や魔人では安定して定着せず、魂が消滅するのだ。
お前達は特殊だよ)
星夜「そう、ですか。 其れで、異世界からの"転生者"って居る事は居るんですか?」
ヴェルドラ(うむ。異世界へ行く事は今だ成功事例がない。しかし、異世界からこちら側へ時たま落ちてくる者も居る。
"異邦人"もしくは"異世界人"と呼ばれる者で、特殊な知識を持つ。また、世界を渡る際に、特殊な能力を獲得するようだな。
そういう者と同等の知識を持つと確認された"転生者"の記録が残っている。確認されていない者もいただろうがな)
ヴェルドラの説明に星夜はなるほど、と頷く。ヴェルドラの話す異世界が、星夜達の居た地球かどうかは不明だが、会ってみるのも一考と判断した。
星夜自身、同郷の日本人も居るのならば会ってみたいと思い、目的の1つとして加えるのだった。
次回『竜による講座(異世界人&勇者編)』