悟(よし! じゃあ、自分達・・・いや、俺達と友達にならないか?)
ヴェルドラ(な、なんだと? "暴風竜ヴェルドラ"と恐れられる、この我とトモダチだと!?)
悟(い、いや、嫌ならいいんだけど・・・。なぁ、星夜)
星夜「え、ええ。嫌なら別に・・・」
ヴェルドラ(馬鹿!お前達!!! 誰も嫌だなどと、言っておらぬだろうが!!!)
星夜「では、どうしますか?」
ヴェルドラ(・・・そうじゃなあ。・・・どうしても、と言うなら・・・考えてやっても・・・)
チラチラ見ながら星夜達の反応を伺うヴェルドラ。其の反応が面白かった星夜は少しクスッ、と笑う。
星夜「どうしても、です」
悟(決定な! 嫌なら絶交。二度と来ない!!!)
ヴェルドラ(ちょっ! ・・・仕方ないな、我が友達になってやるわ! 感謝せよ!)
ツンデレ風に答えるヴェルドラ。やはり可笑しく思い星夜は笑った。
ヴェルドラ(何が可笑しい!!)
星夜「いえ、ちょっとヴェルドラの答え方が可笑しくって、済みません」
怒鳴られたため笑った事を謝り、心の中でヴェルドラの渾名をツンドラと決めた星夜は、ヴェルドラを見る。
悟(じゃあ、宜しく!)
星夜「宜しく御願いします、ヴェルドラ」
ヴェルドラ(宜しくの!・・・そうじゃ、お前達に名前をやろう。お前達も我に名前を付けよ!)
星夜「名前を?」
悟(は?なんでだ? 突然何を?)
ヴェルドラ(同格と云う事を、魂に刻むのだ。人間でいうファミリーネームみたいなものだ。
我がお前達に付けるのは、"加護"になるのだ)
星夜は三上と顔を見合わせる。ヴェルドラの言う内容を簡単に言うと名字を考えろというものである。
悟(別に良いけど少し話し合って良いか?)
ヴェルドラ(良かろう。我も考える時間がほしいしな)
そう言ってヴェルドラから少し離れて話し合う。
星夜「で、どうしますか?」
悟(そうだな。やっぱ暴風竜だし其の方向で決めたいな)
星夜「暴風、ですか。英語ですと
悟(うーん。格好悪いな)
星夜「ではドイツ語の
悟(其れもいまいちだな・・・う〜ん)
星夜自身言っておいて格好悪いとは思っていたためそうですよね、と呟いて別の国の言葉で考え始める。暫く星夜は中国語や韓国語、ロシア語、ギリシャ語と順に考えていく。
星夜「暴風・・・イタリア語で
悟("テンペスト"、か。まぁ良いんじゃないか? 響きも良いし)
2人でテンペストに決めた事をヴェルドラに伝える。星夜達は安直過ぎるので断られる事も覚悟して伝えた。
ヴェルドラ(決まり、だな!!! 素晴らしい響きだ)
響きが気に入ったという理由で1発で決まる。ヴェルドラは其の後、よほど気に入ったらしく満足そうに何度も頷く。
ひとしきり頷いた後、ヴェルドラは三上達の方を向く。
ヴェルドラ(今日から我は、”ヴェルドラ=テンペスト”だ! そしてスライムのお前には”リムル” の名を、竜魔人のお前には”リラ”の名を授ける。今日より”リムル=テンペスト”、”リラ=テンペスト”を名乗るが良い!!!)
その瞬間、星夜は魂の奥深くで、何かが変化したのを感じた。
星夜の見た目や能力に何の変化も無いが、星夜は自分の魂の奥深くで何かが変わり、”リラ=テンペスト”の名前が刻まれた事を感じていた。
――こうして、星夜、悟、ヴェルドラは、友達に成ったのだった。
次回から地の文や台詞の前の三上や悟、星夜の表記がリムル、リラに変わります。