我輩は
というか真っ当な意味での騎士ではないので、今後も叙勲されたり爵位を得たりはきっと無い。出世などとは縁遠い、実にしょっぱい身の上なのだ。
虎の子の変異の駒を用いたというのに活躍が地味で能力も卓越したものが無い、と自称御主人様からも散々な評価を受けている不肖我輩。今日も今日とて役立たず呼ばわりからの解雇通達を免れるために、延々と走り込みをして体力向上に努めているのだ。地味だな。
そんな姿を暇潰し代わりにぼけっと見ている白い女の子が居たりもするが、恋愛フラグなどでは決して無い。そもそも相手の名前も知らないし、当の我輩には名前が無かった。普段は8号とか呼ばれている。
何やら怪しい強化実験で脳味噌クチュクチュされた際、ちょっと失敗したとかで過去の記憶を失くしてしまったらしいのだ。これでも元は下等生物筆頭たる人間という種族の一員だったそうなのだが、御主人様は優等種たる悪魔の末席に列なる事が出来たのだからむしろ喜ぶべきだろう、と言って舌打ちしながら我輩の横腹を蹴り飛ばした。ははは御戯れを。
――いつか殺ス。
声も出さずに罵倒を一つ。何処で聞かれているかも分からぬ故、我輩は常に御口にチャック状態なのだ。愚痴の一つとて、主に報告された時点で我輩の身がどうなる事やら不安で夜も眠れない。
あの御主人ときたら、自分の満足いくほど貢献している者達に対しては寛大なのだが、そうでない者に対しては普通に酷い。例を挙げれば、変異の駒という特別な
寝床を別にすれば訓練場と実験場とレーティングゲームの試合当日に会場へ、という以外に出歩く事さえ出来ない監禁生活。日々の食事とて薬品入りの臭いオートミールが定時に寝床へ放り込まれるだけと来たものだ。
嘘か真か、かつて成績不振が長期に渡って続いた眷族が幾人か、廃棄処分という名のリストラを受けてお星様になったとか。悲しい事に墓も無く、遺体は別所の実験施設にて解体解析再利用、実にリサイクルな扱いを受けているのだと聞かされた。
流石に嘘であって欲しい。これが本当ならまこと糞のような職場環境だと切に思う。
嫌な未来予想図を脇に置き、ふうふう言いながら走り続ける。
我輩とて特別無能というわけではない。が、それは例えば兵士の駒一つ二つの立場であればだ。騎士の変異の駒という、他と明確に違う特別な価値を抱えているのだから、下から数えるような評価では到底足りない。
ゲームにおける実績も特別目立ったところが無くて、元人間である利点の神器も、尻尾が生えた以外は特筆するものの無い残念ナイト。解雇されていない理由は、これもまた変異の駒を用いたからだ。
いわゆる一つの勿体無い精神。きっとコイツはレアアイテムを消費しただけの価値がある、私の判断は確かなのだ! と言う主の見栄っ張りによってどうにかこうにか我輩の現状が維持されていた。
……その言い訳も、一体何時まで有効なのか。
何時の間にか白い女の子が消えていた。気付かぬ間にそこそこ時間が経っていたらしい。
それでも走る。それくらいしか、我輩には無い。
純血種ではない他種族の個体を悪魔に転生させる悪魔の駒は、新たな同族に何らかの力を与えてくれる。
我輩が持つのは騎士の駒。その恩恵で足が速くなった、らしい。
だから走る。走って走って努力を重ね、少しでも自身の価値を向上させる。無価値と断じられてしまえば、その時が我輩の命の尽きる時。そう考えて己自身を追い詰める。
かつては人間だったらしいが記憶は無い。ゲームでの成績が振るわないので眷属内での肩身も狭い。残っているのは命くらい。死んでしまうのは嫌だった。だから頑張る、走り続ける。例え無駄だと笑われようと。
まだまだ死ねない。生きて生き抜いて此処から脱する、そのためにも命を繋ぐ。
今は雌伏の時なのだ。価値を示して生き残るため、次のゲームこそは活躍してみせる。そう決意して消灯時間まで必死に走った。
その翌日に、主が我輩以外の眷属の手によって殺された。
……。
んんんん゛!?
□
何時も走っていた。
走っているのを、私は見ていた。
名前も知らない、
毎日毎日変わり映えもせず走り続ける、一人ぼっちの男の子。黒歌姉様に訊ねれば、「近付かない方が良い」と。蔑む視線で彼を見て、一言だけを吐き捨てられた。
何か嫌われる事をしたのだろうか。どうして何時も独りで走っているのだろう。
気になって、姉様の居ない時間だけは彼の走る姿をじっと見ていた。彼も私の存在には気付いているようで、けれどただの一度だって声を掛けてくれた事は無い。
私から話し掛けるべきなのだろうか。しかし姉様以外との交流なんてろくに無いから、どうにも気後れしてしまう。あちらから話し掛けてくれないかな、なんて。相手を気にしているのは私の方なのに、身勝手な気持ちで考えていた。
その、彼が。
――今、私を抱き締めたまま必死になって走っている。
「止まれっ、この役立たず!!」
「撃てえ! そいつごと纏めて殺せ!!」
「やめろっ、生きて捕らえろと言ってるだろう馬鹿共が!!」
「主殺しと通ずる汚いその血を、今此処で撒き散らしてくれるわ――!」
ふつふつと短い呼吸が彼から零れる。走り回る身体の其処彼処から、汗と一緒に赤い何かが宙へと散った。
それを、私は抱き締められたまま見ているだけだ。
何時も通りに、何も言えずに彼を見守る。
だって身体が動かない。先程男の悪魔に無理矢理組み敷かれる際、抵抗して殴り飛ばされたせいだろうか。逃げようとした私を襲った、ぴりぴりする魔法のせいなのかもしれない。
一部乱雑に破かれた衣服を風に靡かせるままに放置して、私は私を抱き抱える彼の横顔を見上げている。
彼の鼻から、たらりと一筋の赤が垂れるのが見えた。こめかみ辺りを流れる大量の汗で、切り裂かれた毛髪が頭部の皮膚ごと捲れて落ちる。息を吸うために開かれた口の中だって幾つかの歯が欠けていて、ひゅるひゅると頼りない呼吸が漏れて聞こえた。
その怪我は全て、私のために負ったもの。
襲われて傷付けられている私を。ただ通り縋っただけの彼が、助けるために受けたもの。
もうやめて、という一言さえ言葉に出来ない、喉も舌も僅かに痙攣するだけだ。全身を襲う気持ちの悪い痺れは未だ快癒の兆しが見えてこない。
こういう時、いつもなら姉様に助けを求めていた。今のあの人は、私の声が届く範囲の何処にも居ない。
何も言えずに身体も動かず、私は一人彼の腕の中で守られている。
また一つ、背後から放たれた光で彼の身体が一部弾けた。幾度も翻る蜥蜴の尻尾は先端が折れて不恰好で。それでも今彼が倒れていないのは、背後に対する僅かな護りとして一振りの尾が休み無く常に動き続けているからだ。
貧弱な防御がまた欠ける。欠けて、砕けて、そこまでしてさえ彼の肉体は傷付く一方。
しかし確かに守られている。守られたまま傷一つ無いのは、彼ではなくて私の方だ。
この尻尾が護るのは彼ではない。無力な一匹の猫妖怪をこそ、守ってくれているのだ。
「も、ぅ」
襲われたのは怖かった。何をされるのか分からなかった。だから抵抗して殴られて、逃げようとして魔法を受けた。だけど。
その怖いという感情も、自分のためにここまで傷付く誰かを目にして、なお張り通せる程には強くない。
「ゃめ、て」
そう、辛うじて言い切った。
もう良い。もう傷付かなくて良い。
とても怖いけれど、何をされるかも分かっていないけれど、それでも離してくれて構わない。姉様の妹だから、という理由で傷つけられる、その意味さえもが未だ分からないままだけれど。
これ以上私を庇わなくて、良い。
そう伝えられた筈の私の身体を、男の子がより一層強く抱き締めた。
彼の背後から届く、今までで一番の大きな輝き。悪魔の魔法が私の視界を染め上げる。
それと同時に世界の全てがぐるりと回り、幾らかの衝撃と共に、小さく投げ出された腕の先が乾いた砂の上に音も無く落ちた。
肺の内側にあった空気が残らず飛び出し、痺れて鈍った身体に少しだけだが痛みを感じた。
――ああ、追って来ていた悪魔の魔法が当たったのだ。当たって、転び、それでも私の身体は依然彼の腕の中。それが無性に苦しくて、ぼろぼろと涙ばかりが零れ落ちた。
歯を食い縛った彼が私を抱えたまま身を起こす。伸びた蜥蜴の尾が地面を突いて、まるで杖で補助をするように頼り無さげな彼の体重を支えてくれていた。
だが。すぐさま私達二人を取り囲む複数の悪魔達。
こちらを見下し厭味に笑う、酷く醜い顔ばかり。
間近にある彼の顔から、幾筋も赤色が垂れ落ちた。それでも強く抱き締めてくれる。絶対に離さない、と彼の心が伝わってくる。
それがとても苦しくて、私は泣きながら彼を呼ぶ。名前さえ知らないのに。話をした事だって無いのに。必要も無いのに私を守ってくれている、血塗れの騎士の事を必死に呼んだ。
「――何を、しているのかな、君達は」
耳に届いたのは、義憤を宿す紅色の魔王の問い掛けだった。
□
婦女暴行、駄目、絶対。
我輩過去の記憶なぞ欠片も無いが、常識くらいは知っている。
何時も遠目に見ていた白い女の子がキモい顔した男性悪魔に暴力振るわれていたので、その場の勢いで攫って逃げた。逃げたは良いが、普通に追い着かれて魔法ぶっぱされて血反吐ドバドバ吐きました。痛い。
複数人で来るのは流石に卑怯ではないかね? うん? 死ぬぞ、我輩が。
まあ我輩立場弱いからね、同じ眷属の皆さんからも依怙贔屓とか邪魔だからあっち行ってろカスとか唾吐いて言われるくらいだから仕方ない。直接的に暴力振るわれたのは死んだ御主人様以外では初だけど。
――今現在我輩は、生まれて初めて御主人様のアレとは別の御屋敷に滞在している。
すわ人生の終わりかという大ピンチに、なんか赤い髪のイケメンが助けてくれたのだ。さんきゅーイケメン、我輩が女の子だったらあの登場シーンで濡れっ濡れですよ。我輩は己が血潮で濡れっ濡れだったからそのまま半月くらい入院したけど。いやでもあの怪我が半月で治るあたり、悪魔の医療って凄い。
今朝になってようやく退院、入院費用とかはイケメンが払ってくれたらしい。さんきゅーイケメン(二度目)。
でも白い女の子が一度だけ御見舞いに来てくれた時は凄くキョドった。
ただたどしくも御礼を言われ、それに応じるようにして我輩も拙く言葉を返す。
記憶に有る限り誰かに感謝されたのは初めてかもしれぬ。なので、ちょっと気まずい。こういう時何を言えば良いのか、失くした記憶の中になら良さげな答えがあったのだろうか。女の子を連れて来てくれたらしいメイドさんがくすくす笑うのが実に気恥ずかしかった。
さて、話を戻そう。
イケメン家所有のとある御屋敷、の離れ家。その一室でここ数日タダ飯かっ食らっていた我輩なのだが、よくよく考えれば我輩のような脳足りんが何時までも此処でのんびり過ごせるわけもない。追い出される前に手に職つけねば、最悪野垂れ死にとか本当に有り得る。穀潰しのままではイケメンにもちょっと申し訳ないし。
定期的に屋敷の清掃に訪れるメイドさん等に聞いてみたら「気にしなくて良い」と返されたのだが、騙されんぞ。我輩の人生にそんな優しい展開など有り得ない事を知っているのだ。
かと言って、憶えている限りずっと中級の剣闘奴隷みたいな扱いを受けていた我輩に、現状から脱する術など思いつく筈も無い。
仕方が無いから広い御庭を走って回る。相も変らぬマラソン三昧、つらいです。
とりあえず努力する姿勢を見せておけば悪い方には行かないかな、という消極的な理由である。我輩の知る努力というのが走る以外に何も無い、という悲しい事実もあるのだが。
ゆえに走る、走る、更に走る。
走るのは良いが、神器に慣れるためという名目で出しっ放しの尻尾が実に邪魔だ。走っている最中もぶるんぶるんと動きに合わせて振り回してしまい、我輩の重心があちらこちらにブレまくる。走り辛いったらありゃしない。
人間は尻尾を扱うようには出来ていないし、悪魔だって翼はあっても尻尾は無い。凄く邪魔なので仕舞いたいのだが、もはや習慣。尻尾出して走るだけで神器制御の訓練になるのならば一石二鳥だと一人自慢げに考えていたかつての我輩、果たして本当に意味が有るのかを今更になって考え始める。
――神器『
龍の手という名の神器の亜種、らしい。我輩の主だったナベリウス分家は生体研究が主体だとかで、神器に関する情報はろくに回っても来なかった。結果を出せと言ったそばからこの手抜きっぷり、まさにブラック。
我輩以外の眷属も、皆が皆生まれながらに強い種族の出身で、助けになってくれはせず。龍の手が力を2倍にするとは聞いたが、我輩そんな能力覚えが無い。結果として、ただ振り回すだけの武器扱いが精々だ。
役立たずな神器と、役立たずな我輩。まこと悲しいコンビであった。
溜息を吐きながら屋敷の庭をぐるぐる回る。もう処分される心配も無いのに、どうして我輩こんなに頑張っているのだろうか。肉体的な疲労のせいで、どうでも良い事ばかりを考えてしまう。
今日も今日とて白い女の子一人がじっと見ておる。
見ていて面白いものでも無いというのに、果たして何が彼女をそうさせるのか我輩としてはさっぱり分からぬ。
そんな変わり映えのしないある日の昼過ぎ、赤毛の美少女が現れた。
白い子に向かって笑顔で話し掛け、しかし何故か彼女には逃げられる。逃げ出した白い子はこれまた何故か我輩の方へと駆け寄って、こちらの陰へとその身を隠した。
まるで赤毛の子に対する盾のようだ、いや多分そうなのだろうが。でも別にあの赤毛が怖い子に見えないので我輩構わず走り続ける、そうすると白い子も走りながら我輩を盾にするという謎の連携。そのまま暫く走っていると、恐らく我輩達の変な動きがつぼに入ったのだろう、赤毛の子が御腹を押さえてころころと、酷くおかしそうに笑い出した。
……笑われるとちょっと恥ずかしい。我輩のせいではない筈なのだが。
その日から、走る我輩を眺める観客が一人ほど増える事と相なった。
最初は随分な間を空けつつ座って見ていた紅白コンビだが日を追うにつれて距離が近付き、気付けば隣り合って談笑する姿が見られるようになっていた。
無論、我輩はそれを遠目にしながら走っているだけなのだが。いやー、すっごい疎外感あるぞー、コレ!
時々我輩にも話し掛けてくれるのだ、赤い方が。しかし我輩としては女人と何を話せば良いのかさっぱり分からぬ。そもそも過去の記憶が無いから同性相手でも言葉に困る。
白いのとは未だに御見舞いの時以外で会話した事が一度も無いし、我輩あの子に嫌われているのやも知れぬ。
御屋敷の広い庭をぐるぐる廻って走りつつ、時折赤い子と短く短く言葉を交わす。実に平和な日々が過ぎていく。
赤毛の少女は此処の持ち主の親族らしく、ゆくゆくは72柱の一角グレモリー家を継ぐリアル御嬢様なのだそうだ。おっ、ぶるじょあかな?
貴族とか面倒臭そうだなあ、とふんわり考えている我輩とは間逆な彼女は、己の将来に対する自負と決意に満ち満ちていた。上級悪魔になったら眷属にしてあげても良いわよっ(ドヤッ)、と勝気に笑う少女の姿は、成程、人の上に立つに足るカリスマと呼ぶべきものが確かに見える。
声音も仕草も自信満々。字面だけを見ればただただ偉そうな物言いだったが、視線や表情に身振り手振りと彼女の発する雰囲気的なものまで全て纏めて評価してみれば見る目も変わる。未だ元御主人様に対する隔意を抱えたままの我輩とても、コヤツならば付いて行っても良いかもしれない、と僅かに傾く己の気持ちを自覚した。
現に白い子は凄くやる気になっていた。ちゃんと親御さんに相談するのだぞと我輩が言わねば、そのまま永久就職してしまっていたのではなかろうか。いや、結局眷属になる事にしたらしいのだが。
まったく、この子の家族は一体何をしているのやら。我輩とて他人様の家庭事情を気遣ってあげられるほど大層な身の上ではないのだぞ。
さて。
白いのを勧誘出来て上機嫌な赤いのの視線がこちらに向いた。が、こればかりは頷けない。
我輩は尻尾生えてる以外に特筆すべきものの無い駄目ナイト。以前の職場でもゴミカス呼ばわりは常の事、結局レーティングゲームでも特に良いトコ無しのまま此処に居る。関連グッズもあんまり売れなかったし。故御主人様の振る舞いを根拠とした悪魔や貴族への偏見が無ければ、今も悠々とタダ飯を貪っていた事だろう。
我輩の中で騎士というものはもうちょっと格好良いイメージがあるのだ。今の体たらくではその呼び名には相応しくなく、自分の意思で主を定めるというのであれば尚更の事、役立たずのままでは彼女の誘いを受けられない。然して親しい仲でも無いが、それが礼儀というものだ。
赤い子は人生経験の薄い我輩が見てさえ将来有望、もっと相応しい相手を選ぶべき。
未熟者の我輩では騎士を勤めるには到底足りない。だから君の言葉は嬉しいけれど、お断りする。
「――だったら、私が貴方を立派な騎士にしてあげるわ!」
未だ幼き
フレーバー設定ではなく実際に慕われているリアス様が書きたかった話(ただし能力的には無能姫)。
主人公の一人称なので描写しておりませんが、白音の家族に関して全然知らなかったり黒歌が原作通り指名手配されていたり赤毛のイケメンことサーゼクスが居合わせた理由がちゃんとあったり、他眷属から見た主人公が普通にアレだったりします。
以下、設定。
必要な駒数を誤魔化す公式バグアイテム
所有神器は八岐大蛇を封印したIF設定。禁手化すると触れただけで魂を汚染する猛毒を垂れ流す八尾の人柱力(仮)が誕生、禍の団は死ぬ。ついでにレーティングゲームでも使用制限が掛かる。
記憶喪失前は俗に言う踏み台転生者風の性格で、黒歌に汚物扱いされていた。神器の深淵面を追及する同調率強化実験において八岐大蛇と精神が混線、
彼がグレモリー眷属入りすると将来の仲間が一人だけリストラされる。
尻尾沢山フレンズなので九重がヒロイン。白音? いえ、知らない子ですね……。