神野区出身って…転生早々詰んでるんですけど   作:雪の轍

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使い慣れてないのでやらかしそうで怖いです。

見切り発車極まりない上、
コミックを持ってないので
盛大に時系列を間違う可能性あります。

その時は都度修正をかけて行きたいと思うので、教えて頂けると大変助かります!



私の始まり
1.思い出しました


うっすらと消毒液の匂いが漂う廊下を一人の男が歩いていた。

男が歩く度、コツコツと靴の音が反響する。

そこはとある病院だった。

すでに時刻は日付を跨ぎ、見舞い客の姿はない。

その日は寝入る人の呼吸音が聞こえてきそうな程、冷たく静かだった。

 

やがて男は1つの扉の前で立ち止まり、声をかけることなく、中へと入る。

 

個室の病室には断続的に機械音が響き、部屋の中心には一人の少女が横たわる。

酸素マスクと幾つかのコードに繋がれて、少女は眠っていた。

 

男は一定の音を刻む機械音に僅かに安堵したような、苦虫を噛み締めるような、複雑な顔をしていた。

 

男の名前は『相澤 消太』

少女の名前は 『星川(ほしかわ) 結子(ゆいこ)

 

男は雄英高校の教師であり、少女は男の生徒だった。

 

ある事件のせいで、忙しなく動いていた男が2度も彼女の病室に訪れることになったのは、雄英高校宛に彼女から手紙が届いたからだった。

 

男はポケットに手をやると、入っていた2通の便箋が主張するように音をたてる。

1通は自主退学届。

もう1通には彼女からの謝罪の言葉が綴られていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

先生へ

 

勝手な事をして、すみませんでした。

 

学校や先生方、1Aの皆、在学している生徒皆に、

私は多大な迷惑をかけたことでしょう。

 

それでも、この選択に私は後悔はありません。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーー12年前

 

ちょうど物心がついたころだったと思う。

 

居間のテーブルでクレヨンを握り、ご機嫌に絵を描いていた私は、突然テレビから聞こえて来た高笑いに目を向けた。

 

 

その時、私は思い出した。

 

 

どうやら私は転生していたらしい……

 

転生前の自分が一体どこの誰かとか、

一切覚えていないけれど、これは知ってる。

 

『ハーッハッハ 私が来たァ!!』

 

テレビの中で高笑いしながら巨大敵を殴り飛ばす濃ゆい筋肉を見て、私は呆然と口を開けていた。

 

ああ、好きな漫画だったなと

 

ひ弱だった無個性主人公の熱い成長物語で

 

個性を受け継いで

 

巨悪と戦う運命を背負うとか……

 

………ちょっと待って

 

 

私は壁に寄せていた保育園のカバンを引っ張り寄せた。

 

私の通う保育園は、園児の持ち物すべてに名前を書かせる決まりがあり、母がこのカバンにも書いてくれていた。

特にカバンのような大きめの物には落と物をしたときに届けてもらえるよう、住所も。

 

『ほしかわ ゆいこ』

『よこはましかみのくかみまちにちょうめ

ダイヤモンドハイツ102』

 

私が今住んでるのが、

 

横浜市神野区上町二丁目の

ダイヤモンドハイツ102号室……

 

え、あの神野区?

 

オールマイトとワンフォーオールの激闘の地で

多くのモブキャラが戦闘に巻き込まれて死傷する、あの?

 

……あれ? このままだと私も巻き込まれて死んじゃう系?

 

 

転生より僅か3年。

私、星川(ほしかわ) 結子(ゆいこ)は、

自分の人生が既に詰んでいること覚った。

 




星川 結子

転生者
過去の記憶ほぼ無し
好きだっものの記憶のみ有り
(勉学の知識は忘却の彼方)

回想時 3才
転生したと気がついてから
一人でトイレに行けるようになる

個性:未発現
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