たっちゃんのキャラが分からない......
放課後、アリーナに俺は居た。
織斑先生に頼んでアリーナの一つを借りてもらったのだ。
その際、織斑先生が代わりの人を付けてくれるとの事だが、どんな人が来るんだろうか?
全く予想ができんな。
ん?もしかしてあの人か?
「ごめんねー?待たせちゃったでしょ?」
この人だった。
しかし、髪の色や顔立ちが簪に似てるな。
もしかすると姉妹なのか?
「......いえ、そんな事は無いですよ」
「あら、お世辞かしら?
いいわよ別に気にしないで」
「......そうですか」
「それじゃ、自己紹介から始めましょうか。
更識楯無よ。よろしくね?」
「......大河輝義です。お願いします」
やはり簪と同じ苗字だな
姉妹なのだろうか?
「......一つ聞いてもいいですか?」
「なんでもいいわよ?
お姉さんのスリーサイズでも知りたいのかしら?」
「......いえ、そうではなくて、簪と何か関係があるんですか?」
「簪ちゃん?
私の妹よ。可愛いでしょー!
でもなんで知ってるのかなぁ?お姉さん、気になるなぁ?」
「......その、同じ部屋なんです」
「......へぇ」
ヤベェよ同じ部屋だって言った瞬間、雰囲気が変わったんですけど。俺殺されるんじゃ?
「まぁいいわ。
早速殺りましょうか」
別の意味に聞こえるんですけど!?
もう帰りたい......
「あぁ、そういえば私ロシアの国家代表やってるのよね。相手としては不足はないから、遠慮なんかしなくていいわよ」
チェンジで。
ふざっけんなよ!
なんで俺こんなに人生の難易度エクストリームになっちゃってんの!?
まじ殺されちまうわ!
「どこからでもかかってきなさいな!」
やるしかねぇ!
逃げられないし!
逃げたら目の前の人よりも織斑先生が怖いからね!
死ぬ気で生きるために戦おう......
もうおうちかえりたい
なんなんだよあの人
おかしいだろ。槍かと思ってたらガトリングにもなりやがるし、接近したらしたでめちゃくちゃ強いしなんか霧が爆発するし、もうなんなん?チートだよ。
「すごいわね、初見でここまで耐えたのもだけど、あそこまで本気を出させるなんて」
知らんがな。
俺初心者ですよ?
なんで初心者相手に本気出してんですか。
殺す気ですか?
なんて言える訳もなく、
「......偶々ですよ」
やっぱり俺ってばヘタレなんだね。
「ふーん、ま、そういう事にしておくわ。じゃ、明日もよろしくね」
「......はい。ありがとうこざいました」
また明日か......
もうほんと、帰りたい......