ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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お久しぶりです。
久々の投稿になるけど読者の皆様は読んでくれるのだろうか……?


仕事がなんとか一段落ついたこの頃。
まぁ何かあれば即座に戻らなければならないんだけれども。

いやもうマジで大変だった……
休日も休みとは言えないような日々だった……



書こうとしても時間の関係上全く書く時間が無いし、そもそもスランプ気味と言う事もあって筆が一文字も進まなかった……


今回は短めに。
次回は一応長めにする予定?です。





91話目

祭りの会場に着いた。

例年通り人で溢れかえっている。

歩いている人は楽しそうに屋台を見て回っている。

 

しかしどうしてかは分からないがやたらと見られている気がしないでもない。

 

まぁ見られても仕方ないっちゃ仕方ないんだけれども。

なんたってこんだけ美少女イケメンの中に俺みたいな悪人面が混じっていたら俺だって何かあったのかと思わず見てしまう。

断固として俺はそっち側の人間じゃない。

 

 

まぁ皆はそんな視線などお構いなしに進んでいくんだけども。

 

「嫁、あれはなんだ?」

 

「……林檎飴だな」

 

「リンゴアメ……」

 

「……少し待っていろ」

 

「?」

 

ラウラが林檎飴を食いたそうにしているもんだから少し買いに走る。

 

「……ほら」

 

「おぉ……!いいのか!?」

 

「……いいぞ」

 

渡すと目をキラキラさせて食べていいのか、と聞いてくる。

やっぱりラウラはいい子なんだね。

嬉しそうに林檎飴を舐めるラウラ。もう本当に嬉しそうにしている。

 

「あーてるてるらうりーに林檎飴かってるー。私にも何か買ってよー」

 

それを見ていた本音さんに私もとせがまれてしまった。

せがんでくるとは思っていたけど。

 

「……分かっている。何が欲しい」

 

「んー?えっとねー、焼きそばとたこ焼きとチョコバナナとー」

 

「……まて。どれだけ買う気だ」

 

「沢山買うよ!」

 

沢山買うよ!じゃないよ。

俺の財布がすっからかんの氷河期に突入しちまうでしょ。

 

「……三つまでだ。それ以上は許さん」

 

「えー!?」

 

それはそれは文句を言ってくる。

今もブーブー文句を言いながら俺の周りをウロウロしている。

 

「本音、少しは我慢しなさい」

 

「お姉ちゃんまでそんなことを言うのかー!」

 

虚さんの注意にも拘らず文句を言う本音。

しかし虚さんが何か耳打ちするとぴたりと文句が止まった。

虚さん流石です!

 

「輝義も大変だね」

 

「……あぁ。でも賑やかでいいじゃないか」

 

「ふふ。そうだね」

 

笑いながらシャルロットが言うが俺は今のこの状況がとても楽しいし幸せだと思う。

そう伝えると再び笑いながら頷いた。

 

こんな感じの日常がずっと続けばいいのにと思うがそうはいかないのが俺を取り巻く状況だ。ついさっき他の人の視線に紛れて敵意の籠った視線を感じた。

女権団なのか亡国機業なのか、それとも両方か。

いずれにせよ何かを仕掛けて来るのは間違いないだろう。

 

「……楯無さん」

 

「ん?どうかしたのかしら?」

 

「……少し席を外します。皆をお願いできますか?」

 

「…………分かったわ」

 

俺の雰囲気が少し変わったことに気が付いたのだろう、少しして頷いた。

 

「でも」

 

「……はい」

 

「ちゃんと無事に帰って来るのよ」

 

真剣な顔で俺の目から視線を外さずに言った。

そんな事重々承知している。

 

「……分かりました。ありがとうございます」

 

そう言って俺はその場を後にする。

 

 

 

人混みの中を一人歩く。

スマホを取り出して俺は大沢さんに連絡を取る。

恐らく俺が見える範囲の近くにいるはずだ。

 

「大沢です。どうかしましたか?」

 

大沢さんはワンコールで出てくれた。

そして用件を伝える。

 

「……敵意を感じました。中には殺気も」

 

「分かりました。少しお待ちを」

 

そう言うと電話が切れる。

十秒程すると大沢さんを入れて四人が俺に近づいてくる。

 

「こちらへ」

 

そう言われて人数が少ない場所に連れられる。

 

「ここなら話も出来るだろう」

 

そう言う大沢さん。

と言うか今気が付いたんだけどさ、なんか何時の間にか他の護衛の人達が集まって来ていた。

 

「詳しくお話を聞かせていくれませんか?」

 

「……分かりました。先程複数の敵意と殺意を感じました。詳しい数は分からないですが」

 

「こんなところまで奴らは出て来るのか……弁えろよ……」

 

なんか説明をしたら疲れた顔して小さい声で弁えろよってガチトーンで言ったよ……

相当色々と溜まってんのかな……

 

「今の所は特に何も起きていないからいいが間違いなく事を起こす気だろうな」

 

「今は念の為に三名を割いて篠ノ之さん達を」

 

「それでは心許無い。十人を回せ。残りで奴らを叩く」

 

「了解しました。選出はどうしますか?」

 

「そちらに一任する」

 

「分かりました」

 

そう言って会話をすると俺の方に向き直る。

 

「お待たせしました。大河君も一緒に」

 

「……いえ、私は大沢さんと一緒に行きます」

 

「駄目です」

 

帰れと言われたので此処に残って一緒に行くと言うと大沢さんは即座に否定した。

俺だって考え無しに言っている訳じゃないんだがな。

 

「……奴らの狙いは俺のはずです。なら俺と一緒に居れば箒達は危険に曝されやすくなる筈です。なら一緒に着いて行った方がいいでしょう」

 

「しかし……」

 

「……それに、奴らはどんな武器を持っているか分からないんですよ?最悪ISを所持していると考えると俺が居た方がいいかと思いますが」

 

そう言うと大沢さんは難しそうな顔で少し考え始めた。

 

「………………分かりました。許可します。自分の独断ですが責任は私が取りましょう」

 

「……有難うございます」

 

「それでは始めましょう。先手を譲る前にこちらから仕掛けましょう。緊急用のMP5があるだけだったので正直な事を言わせてもらえば大河君の助力はとても助かります」

 

「……いえ、構いませんよ」

 

「君みたいな少年にこの様な事をやらせてしまって申し訳ない」

 

大沢さんはそう言って頭を下げて来る。

 

「……頭を上げてください。これは自分が売った喧嘩ですから。寧ろ俺が皆さんを巻き込んでしまったようなものですし」

 

「そうか……」

 

俺はこれでいいのだ。

死にかけた事なんて何度でもある。

でも死ぬ覚悟だけは絶対にしない。何故なら俺が死んだら皆が悲しむから。

 

例え俺の腕が無くなっても足が無くなっても目が見えなくなっても耳が聞こえなくなっても絶対に生きて帰って来る。

 

 

横を見れば大沢さん達の準備が整ったようだ。

 

「それじゃ行こうか」

 

「……はい」

 

 

奴らを二度と何もしてこないように痛い目を見てもらおう。

 

 

 

さぁ、戦いの始まりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






後日、活動報告でも書きますが一応こちらにも書いておきます。

五月の四日までしか休みが無いのでそれからは再び忙しくなります。
恐らくお盆中に投稿出来ればいい方かな?と作者は捉えております。

私物のパソコンをいじる時間がマジで無いんですよね。
スマホでも投稿出来るんですがやっぱり作業スピードが遥かに違うんですよね。

まぁそんなわけでまたお待ちいただけると幸いです。




感想、評価等くださいな。



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