ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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何もせずに好きなことして生きたい……

このすばのクズマさんみたいに生きたい……





94話目

あの後、母さん達にも呼び出されて、

 

「お前に何があっても孫であることに変わりはねぇ。いいか?胸を張って生きろ。少なくとも誰かに恥じる様な生き方をお前はしてねぇんだ。ビクビクする必要なんざこれっぽちもありゃしねぇよ。でもこれだけは忘れるな。死んだ三人の上に居るからこそお前は生きているって事を」

 

「辛かったら、苦しかったら、悲しかったら何時でも帰って来なさい。私とお母さんで美味しいご飯を好きなだけ作って食べさせてあげるから」

 

「輝義、自信を持ちな。悪さをしたら謝れ。良いことをしたら胸を張れ。それは誰かが決めることじゃない。あんた自身が決めることだ」

 

「輝義、父さんはまだ大して物事を知っている訳じゃないけどね、これから長い人生の中で今日の事よりも辛くて苦しくて悲しいことが沢山あるかもしれない。でもその時は周りを見てみるといい。必ず助けてくれる、支えてくれる人達が居るはずだから。勿論父さんも母さんも爺ちゃんも婆ちゃんもね」

 

口々にそう言ってくれた。

皆の時も泣いて泣かないと思ったはずなのだがどうしてか泣いてしまった。爺ちゃんの言葉は重みがあった。

婆ちゃんは何処までも優しくて。

母さんはぶっきら棒だけど心配してくれて。

父さんは人生経験は少ないって言ってたけど違うと思う。

 

……偶に思うのだが母さんと父さんの立ち位置と言うかそう言うのって普通逆なんじゃないのか……?

 

まぁこれが我が家だから気にしない。

 

 

その後は部屋に行き、布団に潜り込んだのだが精神的に疲れていたからか直ぐに眠ってしまった。

 

 

朝、起きると既に十二時を回っていた。

寝すぎたと思いながら顔を洗いそのままリビングに降りて行く。

 

「……おはよう」

 

「おはようじゃなくてもうこんにちはだろ」

 

笑いながら返事を返してきたのは織斑だった。

確かに昼だからこんにちはなんだけども。

 

「……起こしてくれても良かっただろう」

 

「あんだけ気持ちよさそうに寝てたら起こす気も無くなるさ。自分が思っている以上に疲かれてたって事じゃねぇの?」

 

「……それもそうか」

 

だが母さん達が見当たらない。

 

「……皆は?」

 

「買い物に行ったぞ。俺は特に買うものは無いから留守番」

 

「……そうか」

 

「それとお袋さんが飯を冷蔵庫に入れてあるから適当に温めて食えって言ってたぞ」

 

「……分かった」

 

冷蔵庫の中を覗いてみると俺用の朝飯が入っていた。

卵焼きに鰺だろうか?それと味噌汁が鍋の中にある。

米は……ある。窯の中に沢山だ。

 

俺はそれらを電子レンジで温めて味噌汁を火に掛け直す。

少しすると温まった飯のいいにおいがしてくる。

 

「……頂きます」

 

黙々と箸を進める。

織斑はなんか知らんが飯を食っている俺をじっと見ている。

しかし唐突に織斑が口を開いた。

 

「ほんとによく食うよな。どんだけ胃袋デカいんだ?」

 

「……昔からだからな。基本食べる以上に動いていたから腹が減るんだ」

 

「確かに運動するときとか桁違いに動いてるしIS操縦しているときなんかも凄いもんな。そりゃ納得だわ」

 

他愛のない話をしながら朝飯兼昼飯を食い終えて。

やることも無く二人並んでテレビをボーっと眺める。

爺ちゃんは多分畑に行ってるだろうから居ない。

婆ちゃんは買い物の方に行っているから居ないし親父はまた何処かに散歩かな。

 

 

 

 

 

夕方になって漸く母さん達買い物組と爺ちゃんが帰って来た。

親父は一時頃に帰って来てのんびり部屋で本を読んでいる。

 

「ただいまー」

 

「……お帰り」

 

皆がぞろぞろとリビングに入って来る。

そんな光景を眺めて何故か安心している自分。

 

「どうしたの?そんな顔して見てきて」

 

簪が俺の視線に気が付いたのか声を掛けてきた。

 

「……いや、どうしてだか皆を見て凄く安心してな」

 

「そう……」

 

「……どうしてだか自分でもよく分からないんだがな」

 

「輝義」

 

説明すると簪は柔らかく微笑みながら俺を呼ぶ。

 

「……ん?」

 

「大丈夫だよ。私達はちゃんと輝義の傍に居るから。だから安心して?」

 

優しく、本当に優しくそう言った。

 

「……ありがとう」

 

俺はそう返すことしか出来なかった。

 

 

 

どうやら飯の材料を買いに行っていたらしく馬鹿でかい冷蔵庫三つに食材を詰め込んでいる母さんと婆ちゃん、それに箒とシャルロット、楯無さんを見たし。

 

「皆、少し集まってもらえるかしら?」

 

楯無さんから集合が掛かりなんだなんだと思いながらリビングの床に腰を下ろす。

皆も分からないようで不思議そうな顔をしている。

 

「ごめんね?大事なお話だから集まって貰ったの」

 

楯無さんが申し訳なさそうに言う。

 

「……別に構いませんが……お話と言うのは何でしょうか?」

 

俺がそう聞くと楯無さんは、

 

「昨日よりも全然顔色が良いわね。で、話って言うのはとっても言いにくいんだけど……」

 

俺の顔を見て安心した顔をすると話し始めた。

 

「政府の方から通達が来たわ。輝義君の御家族を除く輝義君と私達十一人は安全上の理由で学園の方に帰らなければいけなくなったの。ごめんなさい」

 

そう言って頭を下げる楯無さん。

でも別に楯無さんが謝る事じゃないと思うんだけど。

 

「……頭を上げてください。でもどうしてそうなったのか聞かせてくれませんか?」

 

「勿論。昨日の事があってこの場所に輝義君に親い人間が集まると更に危険が及ぶと判断したそうよ。それと輝義君の今の精神状態を鑑定するために情報漏洩の少ない政府の息が掛かっている病院で精神科に行って貰う為でもあるそうよ」

 

「……帰らなければいけないのは分かりましたが、何故俺が精神科に?」

 

「輝義君、貴方本気で言ってる?」

 

精神科に行く理由を聞いたらマジの顔で言われてしまった。

 

「……はぁ」

 

「いい?私達は余り思い出して欲しくないから言わないけれど輝義君には昨日何があったか分かる?」

 

「……はい」

 

「だからよ。初めてあんな目にあって普通の状態でいること自体がおかしいの。でも輝義君はそうじゃない。だから必要ならカウンセリングを受けなきゃいけないのよ」

 

理解した。要はちゃんと診て貰えって事だな。

 

「それと今後の対策も練らなきゃいけないのよ。て事だから明日の十時頃には学園の方に向けて出発するわ。急いで荷物を纏めて頂戴。あぁ、帰りは専用の車が出るから心配しなくていいわ」

 

しかし本当に急だな。

俺は荷物なんて無いようなもんだから良いけど皆はそうもいかないだろうし。

なんて考えていたら皆はもう居なかった。

 

「……あれ?」

 

「皆なら考え事してるあんたを置いて荷物を纏めに行ったわよ」

 

「……そう」

 

皆さんお仕事がお早い。

しょうがないから部屋に戻って織斑の手伝いをすることにした。

箒達の所には行かないぞ?だって絶対下着とかあるじゃん。変態になんかなりたくないです。

 

 

 

 

「まさかいきなり帰るなんて言われると思ってなかったからな。ある程度片付けしておいてよかったぜ」

 

なんて言いながら織斑は凄い速さで進める。

俺?手伝おうとしたけど帰って邪魔になりそうだったから大人しくベッドの上に腰かけて見守ることにしました。

 

「そういや輝義は荷物を纏めなくていいのか?」

 

「……纏めるも何もスマホと充電器と財布しか持って帰って来ていない」

 

「なんだそりゃずりぃ」

 

「……実家だからな」

 

と会話しながらの作業にも関わらず二十分程で作業を終えてしまう織斑。

本当に何なんだこいつ。女子力の塊かよ。いや、俺が出来ないだけか。

 

「……今日の分の着替えは出してあるのか?」

 

「あ」

 

一応今日の分の着替えの事を聞いてみると出していなかったらしい。

いやもうなんでやねん。

 

 

 

今日の分の着替えを出してリビングに戻るとやはり女性陣はまだ居なかった。

特にやることも無いし再びテレビの前で並んで座って画面を眺める。

録画されていた鉄〇ダ〇シュやらを見ながら時間を潰す。

確か爺ちゃんがこれを見て色々参考にしているとかなんとか。

 

 

その後は皆で飯を食って、各自風呂に入り各々好きな時間まで雑談したりとして布団に潜り込んだ。

 

 

 

 

 

朝、何故かセシリアに起こされ飯を食う為にリビングに降りる。

 

「……なんでセシリアが起こしに?」

 

「輝義が中々起きてこないから起こしに行ったんだよ。まぁ起こしに行ってからかなり時間がたってから戻って来たけどね。そこのところどうなのセシリア?」

 

「な、何の事か分かりませんわー……」

 

シャルロットが説明をしてセシリアを問い詰めセシリアは棒読みで返す。

マジで俺の部屋で何してたの……?

 

「何となく予想は付くけどさ。輝義の寝顔でも見てたんじゃないの?」

 

「なな、ななな!?」

 

「その反応は当たりかな」

 

「き、気のせいですわ!」

 

マジか。俺の寝顔を見ていたのか。

そんなもん見ても良いことが起きるわけじゃあるまいしなんでだ。

 

「ほら、さっさと食べないと時間に遅れてしまうぞ?」

 

箒がそう言うと我に返った二人は食事を再開する。

俺はとっくに食い終わってます。

 

食事をしている皆を眺めているとふと思う事があった。

 

「……シャルロット達は随分と箸の使い方が上手いな」

 

いや、割とマジで箸の使い方が上手いのだ。

織斑や箒達日本勢に鈴が上手いのは勿論なのだがシャルロット達外国勢も何ら変わらないぐらいに扱えているのだ。

 

「まぁ、結構練習したしね。じゃないと日本食を食べるときにフォークとか使ってたらなんか格好悪いでしょ?」

 

「私はWhen in rome do as the romes do。ローマではローマ人の様に振る舞え。日本で言う所の郷に入っては郷に従え、ですわ」

 

「嫁が使えているのに夫である私が使えないのはおかしいからな」

 

「……偉いな、皆は」

 

本当に偉いと思うよ。俺は多分外国に行っても普通に箸を使いそうだし。

 

「……俺はフォークとナイフなんぞ使わないからな」

 

「え?どうして?」

 

「……噛み切ればいい。それか一口で食う」

 

「豪快だね……でも練習しておいた方がいいよ?レストランとかに行った時に書いてないけど使えないとNGって所もあるし」

 

「……そうなのか」

 

初めて知ったぞそんな事。

オータムさんの所は全然だったからな。あれはオータムさんの所だからか。

 

「……ならその時は皆に頼むとしよう」

 

「僕も一応教えられるけど、どっちかって言うと庶民派だからあんまり参考にはならないかな。セシリアが適任だと思うよ?」

 

「私もだな。軍で育ったから礼儀作法は守備範囲外だ。その点はセシリアに任せればいいだろう」

 

「お任せください。立派な紳士に仕立て上げて差し上げますわ」

 

そうなのか。セシリアがいいのか。

でも確かに貴族とか言ってた気もするから適任なんだろう。

 

「……機会があったら頼むぞ」

 

「はいっ!」

 

改めてセシリアに頼むと嬉しそうに返事をするのであった。

 

 

 

十時になった。

そろそろ迎えの車が到着するだろう。

と、思っているといかにもな車が数台、厳つい軍用車に守られながら家の前に到着した。

 

「おはようございます。お迎えに上がりました」

 

「……ご苦労様です」

 

「いえ、仕事ですし何よりあの大河様をお乗せした車を運転できるとは、大変嬉しく思います」

 

なんて言ってくれるがこっちとしては恥ずかしくて仕方が無い。

いや、嬉しいんだけども。

 

「大河様はお身体が大きいのでこちらにお乗りください。他の皆様はこちらへ」

 

「お荷物をお預かりいたします」

 

いやもうほんとに動きが早い事早い事。

荷物を物凄い早さで、しかし丁寧に綺麗に積み込んでいく。

 

「それでは出発いたします」

 

乗り込んだ車の中には運転手の人の他にもう一人と何故か織斑先生が居た。

走り始めた車の中は沈黙で包まれている。

 

気まずい……

なんで織斑先生が、なんて分かり切ったことを聞く必要はない。俺の件で仕事が忙しにも関わらず態々来てくれたのだろう。

織斑先生自身は怒ってる雰囲気を醸し出しているため大変話しかけにくい。

運転手さん達に助けを求めようとするが恐らく防音なのであろう聞こえておらず孤立無援とはこの事か。いや、織斑先生と一対一だから違うか。

 

しかしそんな空気を破ったのは俺ではなく織斑先生だった。

 

「おい」

 

「……はい」

 

「お前と言うやつは何処まで面倒事に巻き込まれれば気が済むんだ?」

 

「……本当に申し訳ありません」

 

「はぁ……」

 

「……あの……」

 

「ま、これは教師としてだ。教師としてもこの言い方はどうかと思うがまぁいい。ここからは私個人として言わせてもらうぞ」

 

俺がもう一度謝罪を言おうとしたが織斑先生に遮られてしまった。

と言うか教師として?どういうこっちゃ?それに織斑先生個人として言う?益々分からん。

 

「お前は……!本当に私の事を何処まで心配させれば気が済むんだ!?これで何度目だ!?」

 

「……申し訳ありません」

 

織斑先生は泣きそうになりながら聞いてくる。

今までも、何度も心配を掛けて。

そう言われても仕方が無いと思う。

 

「本当に……何処にも怪我は無いのか?」

 

「……はい」

 

「そうか……でも、辛かっただろう?」

 

「ッ!……はい」

 

それでも俺の事を心配してくれて、気遣ってくれて。

 

「今もか?」

 

「……正直に言えば思い出すと」

 

「そうか……すまないな……本当にすまない……」

 

そして自分が悪いと思っているから謝って来る。

 

「……織斑先生は悪くありません」

 

「いいや……守ってやらねばならないのに何時も何時も守ってもらってばかりで……支えなければならないのに支えてもらってばかりで……本当に情けない……」

 

織斑先生はそう言った。

でも俺はそうは思わない。

 

「……そんなことはありませんよ」

 

「いいや、そうなんだ……」

 

「……違います。だって、織斑先生が居なければ俺は生きていなかったかもしれないんだから」

 

「どういう事だ……?」

 

「……俺に戦う術を教えてくれたのは、戦う意味を、理由を教えてくれたのは他でもない織斑先生なんですから」

 

そう。俺に色々と教えてくれたのは織斑先生なのだ。

楯無さんも教えてくれているが大元の最初は織斑先生で。

だからこそ教えてくれた術が無ければ今の俺は居ないし、無人機の時にとっくにくたばっているはずなのだから。

 

「……織斑先生は自分が思っている以上に俺に大きな影響を与えているんです」

 

「そうなのか……」

 

「……はい」

 

そう言って再び訪れた沈黙。

しかし織斑先生は再び口を開いた。

 

「なら、言いたいことがある」

 

「……なんでしょうか」

 

「前々から思っていたがお前は一人で抱え込んで頑張りすぎだ」

 

「……そうでしょうか」

 

皆にも言われたが俺は余程自分だけで色々と溜め込みやすいらしい。

 

「そうだ。でなければ今回更識に受けた報告の様にはならなかったはずだ」

 

「……仰る通りです」

 

「だからお前は周りにもっと甘える努力をしろ」

 

「……善処します」

 

そんなん努力でどうこう出来る様なもんなの?

とか考えていると、

 

「そこで練習だ。今ここで私に甘えてみろ」

 

「えっ」

 

いや、この人今なんて言った?俺の耳がおかしくなったのか?そうなのか。

 

「聞こえなかったか?私に甘えてみろと言ったんだ」

 

あの、恥ずかしいのなら辞めません?

お耳が真っ赤ですよ?

 

「……ですが」

 

「ですがも何もない。いいから早くしろ」

 

無茶ぶりにもほどがある……!

などと渋っていると、(と言うか渋らなかったらそれはそれで問題ありだと思うけど)

 

「えぇい!まどろっこしい!」

 

いきなり視界が真っ黒になった。

なんだこれ。何がどうなってるんだ。

 

顔を上げてみると何故か俺よりも身長の小さい織斑先生の顔が上にある。

……ん?まじでなんなんこれ。

そう思って目線を下げると、あら不思議。織斑先生の胸に抱かれているではありませんか。ここ最近誰かの胸に抱きしめられることが多い気がする。

 

「……何をしてるんですか?」

 

聞いてみると恥ずかしそうに、

 

「お前は誰かに甘えることが下手糞だ。だからその練習だ」

 

いや、練習だ、じゃないですってば。

そんなこと言ったら織斑先生だって誰かに甘えることは下手でしょうに。

しかも甘えるの方向性が違うような気がする。

 

「……離していただくことは」

 

「却下だ」

 

知ってた。提案しても却下されるって知ってた。

 

「……分かりました」

 

「!そうか……」

 

了承した時の顔よ。

なんでそんなに嬉しそうにすんの?

俺を抱きかかえても良いことなんて一つもありゃしないでしょうに。

でも言わない。言わなくても良いことを言って怒られるのは嫌だし。

鈴に言われたからな。言われなくても良いことを言うから怒られるって。ちゃんと学習するんだよ俺は。

 

しかし改めて冷静になってみるとやばい。

織斑先生は美人だ。それも絶世とか言われるレベルの。

しかもスタイルが良い。束さんや箒程ではないがスーツの上からでも簡単に分かるぐらいの大きな胸。俺からしたら訳分からんぐらいに細い腰。でもお尻はちゃんと安産型。普段から運動したりしているからしっかりと引き締まった太もも。

抱きしめられていなくても近くに寄っただけで分かる女の人特有の良い匂い。

 

そんな人に抱きしめられている。

うん。理性崩壊物だわこれ。

数々の修羅場(風呂に乱入されたりとか日焼け止め塗ったりとか他にも色々)を乗り越えた俺じゃなかったらビーストになってたぜ。

 

そんな織斑先生は嬉しそうに、同時にとても優しい顔で俺の頭を優しく撫でながら小さいながらも鼻歌を歌っている。

そんな顔をされたら色々とどうでもよくなってしまう。

とても安心する。

 

しかし、優しく撫でられて鼻歌まで歌われて止めとばかりに良い匂いがする。

安心したら眠くなって来た。

 

なんだかどんどん瞼が落ちて来る。

しかし寝てはいけないと思いながら耐えているとそんな俺を見た織斑先生が、

 

「眠いのなら寝てていいぞ。着いたら起こしてやるから」

 

そう言われてはもう睡魔に抗う事は困難で。

 

「……あり、が、とう、ござい、ま、す……」

 

そう言った瞬間に意識が遠のいた。

 

「-----------」

 

最後に織斑先生が何かを言っていたような気がするが分からなかった。

 

 




なんとか一話投稿出来た……



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