ISヒロインズとオリ主のお話   作:ジャーマンポテトin納豆

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五日の昼までに可能な限り投稿せねば……(使命感)





98話目

 

 

 

文化祭の出し物が決まってからは仕事が早かった。いやもうマジで早かった。

被服部に衣装の作製を頼んだり出さなければいけない書類の作成やら……本当に早かった。

そして今は衣装の採寸をしている。

 

「織斑君と大河君はこっちに来てねー」

 

「はーい」

 

「……おう」

 

「篠ノ之さん達は向こうね」

 

「了解した」

 

「分かりましたわ」

 

箒達と別々になって採寸をする。

まぁ一緒に採寸って完全にアウトだし。

 

 

 

「はい、胸囲計るからね。服を脱いで腕を上げてー」

 

最初は織斑から。

 

「えぇ!?服を脱ぐのか!?」

 

「当たり前よ。じゃないと正確に測れないわよ?」

 

「うぅ……それならしょうがないか……」

 

言われた通りに上半身を脱いで

物凄く邪悪な顔で笑ってた気がする……

うん!気のせいだな!

 

「はい。胸囲は終わりね。次はーーー」

 

そんな調子でドンドン採寸を進めていく。

しかし……織斑は筋肉が付いたな!トレーニングを始めてから日数が経つが此処まで成長するとは……

これは鍛えがいがあるな。

これからはどんなトレーニングをやって貰おうか……

楽しみでしょうがない。

 

「はい、終わり。次は大河君の番だよ」

 

「……おう」

 

呼ばれたので織斑と交代で採寸を始める。

 

「上脱いでー」

 

「……脱がないと駄目か」

 

「駄目だよ。じゃないとちゃんと採寸できないよ?ぶかぶかだったりキツキツでもいいんなら構わないけど」

 

それは嫌だな。

しょうがない。言う事に従おう。

 

「……分かった。少し待ってろ」

 

言われた通りに上衣を脱ぐ。

Yシャツになる。普段から俺はYシャツの下には何も着ていない。と言うか着れる物が無い。しかもそのYシャツがここ最近キツくなってきている。

サイズをぴったりで頼んだのが間違いだったか……

次からはワンサイズ上のを頼もう。

と言う感じだからYシャツの下からの筋肉の主張が凄いのだ。

力を入れたら間違いなく破れてしまうぐらい。

 

「「「「「おぉ………………」」」」」

 

何故か俺が服を脱いだ瞬間に皆が声を上げる。

 

「やっぱり凄いわね……」

 

「織斑君も凄いんだけど大河君のはもはや人間じゃないわよ」

 

「どんなトレーニングしたらああなるのかしら」

 

口々に何かを言っている。

もう慣れたから気にしない。ちょっと恥ずかしいけど……

 

「……脱いだぞ」

 

「う、うん。それじゃ始めるね……」

 

「……頼んだ」

 

「あー……ごめん、誰か手伝ってくれない?これ太すぎて一人じゃ計れないわ」

 

計ろうとした瞬間に無理だって言われてしまった。

何故か俺一人を四人で採寸した。

 

 

 

教室の戻るとまだ箒達は帰って来ていなかった。

教室ではどんな料理を出すのかとかを話し合っていた。

 

「大河君はどんなのが食べたい?」

 

「……俺は基本何でもいい。好きと大好きの二択しかないからな」

 

「えぇ……それじゃ全然参考にならないよ」

 

「……そうか」

 

「なんか一つでいいから意見出してみてよ」

 

と言われてもな……

今食いたいもの……

 

「……寿司が食いたい」

 

「大河君は高校生の文化祭に何を求めてるの?」

 

「……今食いたいものを思い浮かべたら寿司が出てきてだな」

 

「握れるわけないでしょ。もっとこう、あるでしょ!」

 

そう言われてもマジで分からんのだけど。

詰め寄られて、さぁ何か案を出せと言わんばかり。

料理なんて門外漢だしな……あ、食う事に関してはプロだと思います。

 

そこに箒達が戻って来た。

 

「どうしたんだ?そんなに輝義に詰め寄って」

 

「いやさ?大河君に提供する料理を聞いたんだけどさ」

 

箒が俺に詰め寄っている理由を聞く。

 

「ふむ。それで何と言ったんだ?」

 

「寿司」

 

「は?」

 

「寿司が食べたいって言ったの」

 

「はぁ……輝義、いくら食べたいからって寿司は無いぞ」

 

いいじゃないか。寿司。美味いだろ?

マグロとかウニとか。

 

「本当だよ。どうやって提供しろって言うのさ」

 

「……申し訳ない」

 

確かに生だし衛生的に問題があるのは分かっているんだけども。

 

「まぁいいけど。それで他には無いの?」

 

再び何かないのかと聞かれて、思いついた。と言うか思い出した。シャルロットが以前作ってくれたジャガイモグラタンだったか?あれが頭に出てきたのだ。

でもこれも無理そうだな……でも一応言ってみるか。

 

「……グラタンが食いたい」

 

「だから自分が食べたいものを言えばいいってもんじゃーーー」

 

グラタンを出してみるとやはり無理だと言われた……

ところがそこに思わぬ助っ人が現れたのだ。

 

「あ、それなら僕作れるよ?」

 

「へ?」

 

「僕、グラタンとかなら作れるよ?」

 

そう。俺にグラタンを作ってくれたシャルロットさんだったのだ。

 

「グラタン作れるの……?」

 

「うん。他にも色々作れるけど」

 

「ほんとに?どんなのが作れるの?」

 

「ラタトゥイユとか……フランスの家庭料理だったら基本作れるよ」

 

確かにシャルロットの飯は美味かった。

もう一度食いたいな……言えば作ってくれるだろうか。

 

「採用!」

 

「え?何が?」

 

「コックをやって欲しいの。料理が出来る人が誰も居なくて……」

 

「あぁ、そういう事?それならいいよ。でも流石に一人じゃ無理があるんだけど……」

 

シャルロットがコックに速攻で採用になった。

確かにシャルロットの作る飯は美味いぞ。

でもシャルロットの言う通り一人じゃ無理だろう。

そこに手を上げたのは箒だった。

 

「それなら私も出来るから手伝おう」

 

「そうなの?それじゃお願いしていいかな?」

 

「あぁ。任せてくれ」

 

確かに箒の飯も美味い。

 

「あと、一夏も料理が出来るからな。一夏も厨房の方に入れてもいいだろうか」

 

「いいよー」

 

コックは決まった。

と言うか俺はこの三人以外に楯無さんと鈴ぐらいしか料理が出来る人を知らないんだが。

まぁ流石に三人だけに任せられないしホールの方もやって貰わなければいけない為に、

シャルロットチームと箒チーム、織斑チームで分かれてシフトを組むことになった。

俺はひたすら接客です。

 

 

 

それからというもの、放課後は接客の練習を行う。

いやもうこれが本当に辛い。

俺なんか基本不愛想と言うか無表情なもんだからもっと笑えとか動きが硬いとか言われた。

それに比べて織斑や箒達はなんか知らんけどやたらと上手だった。

おかしいだろ。箒達が上手いのはまぁいい。だがセシリアが上手いのは何故だ。

 

「お帰りなさいませ。ご主人様。お席にご案内いたしますわ」

 

マジで誰だお前案件である。

にっこりと笑いながら行う動作は本家のメイドさんとなんら遜色はなく、どことなく漂う高貴な雰囲気もいい具合になっている。

 

という事でホールに立つ面々はセシリアからの教育を受けることになりました。

 

「立ち方はこの様に。お辞儀は深すぎず浅すぎず。大体このぐらいですわ」

 

セシリアの教え方は上手く、流石の俺でも出来るようになった。

笑顔に関してはもう諦めることになった。

しょうがないじゃん。長い間コミュ障やってたんだから。

 

 

 

セシリアが何故あんなに接客が上手いのか気になって聞いてみる。

 

「……セシリアはどうしてそこまで上手くできるんだ?」

 

「それは私の家でメイドを雇っているからですわ」

 

「……そうなのか」

 

流石お嬢様である。もうメイドを雇っているとか訳分からん。

 

「と言うのも本当なのですが実はこの出し物に決まってホールに立つという事なので教えて貰いましたの。それにやるのならば全力の方が楽しいではありませんか」

 

「……凄いな」

 

「そんなことはありませんわ」

 

謙遜しているが本当に凄いと思う。

態々文化祭の出し物の為にメイドさんに教えて貰うなんて俺だったら面倒で絶対にやらんだろうし。

 

因みに衣装は当日のお楽しみとかで自分の物しか分からない。

俺のは普通の執事服と言った感じの物。

しかしサイズが異常にデカいが。

 

そして俺は生徒会の方にもちょくちょく顔を出している。

もう楯無さんと虚さんの疲労度合いが半端じゃない。

楯無さんは目の下に隈を作っているし虚さんは目が座っている。

少しだが仕事の手伝いをしたり。

 

そう言えば、俺の両親はもう既に楯無さんの方から招待しているらしい。

それとは別に三人まで誰かを呼ぶ事が出来るそうだ。

誰を呼ぼうかな……

 

 

 

職員室に行けば織斑先生を始めとした先生方が鬼の形相でパソコンのキーボードを叩いていた。

例に漏れず山田先生は目が座っていた。

眼鏡かけてる人は疲労が溜まると目が座るって法則でもあんのか。

織斑先生にそんなに大変なのかと聞いてみると、

 

「フランスとドイツがあれだけの事をしでかしたのに招待しろだのなんだのうるさくてうるさくてしょうがない……マジでふざけんな」

 

「他にも各国に送る為の招待状等の作製もこちらの仕事でな……仕事が山積みなんだ」

 

と疲れた顔で教えてくれた。

俺に出来ることと言えば多少の雑用と何か差し入れを買ってくることぐらい。

 

 

 

 

部屋で束さんに電話を架ける。するとワンコールで出てくれた。

 

「もしもし束さんだよ!」

 

「……こんばんわ」

 

「久しぶりだねてるくん!この前の事、大丈夫だった?」

 

この前……

夏祭りの件か。

 

「……はい。もう大丈夫ですよ」

 

「ほんと?あ、てるくんを襲おうとしてた奴らだけどしっかり束さんがお仕置きしておいたからね!」

 

マジか。束さんお仕置きしちゃったのか。

取り敢えずお礼を言っておこう。

 

「……はい。ありがとうございます?」

 

「うん!それで今日は何の用かな?あ、用が無くても全然電話かけてきてくれていいよ!」

 

「……要件ですが文化祭の事でして」

 

文化祭の招待する人数は三人まで。

だから一応束さんにも聞いてみたのだ。

箒が束さんにチケットを渡すとは考えにくい。

あんま仲良くないそうだし。

 

「あぁ、それがどうかしたの?」

 

「……束さん、来ますか?」

 

「そりゃ勿論行くにきまってるでしょ?」

 

当たり前のように来ますよ宣言。

でもチケットが無いと入れないんじゃ……

一応チケットの事を聞いてみると、

 

「……因みにチケットは?」

 

「そんなのなくても束さんだったら余裕で入れるよ」

 

いやいやいや。無くても余裕じゃないです。

あ、いい方法があった。

 

「……束さん」

 

「うん?」

 

「……文化祭当日、門の前で待っていてください。場所は指定しますから」

 

「え?うん。分かったけどどうしたの?」

 

「……俺がチケット渡しますからそれで入って来てください」

 

俺がチケットを渡せばいいだけの話なのだ。

そうすれば不法侵入なんて束さんにさせなくて済むし。

 

「え!?いいの!?」

 

「……束さんだって織斑先生にバレて怒られるのは嫌でしょう?」

 

「うん」

 

「……なら指定した場所で待っていてください」

 

「分かったよ。それじゃお願いできるかな?」

 

「……はい。任せてください」

 

「うん。それじゃおやすみ」

 

「……おやすみなさい」

 

そう言って電話を切る。

しかしこうなるとオータムさん達三人を誘えなくなってしまったな。

ダメもとで楯無さんにもう一枚何とかならないか頼んでみるか……

 

後日楯無さんに頼んだらあっさりとOKされて少し戸惑ってしまった。

そしてスコールさんに電話を架ける。

 

「もしもし」

 

「……大河です」

 

「あら、輝義君じゃない。どうしたの?」

 

電話した理由を説明する。

そして誘ってみる。

 

「……よかったら三人で来ませんか?」

 

「いいの?」

 

「……はい。チケットがあるので」

 

「ちょっと待っててくれる?」

 

「……はい」

 

そしてスコールさんがオータムさんとマドカを呼んで行きたいかどうかの確認をしている。

 

「もしもし輝義君?三人でお願いしてもいいかしら」

 

「……はい。喜んで」

 

「それじゃ当日に会いましょ」

 

「……はい。それでは」

 

電話を切る。

良かった。三人とも来てくれるのか。

今までお世話になりっぱなしだったからこの機会に何かお礼が出来ればと思っていたから良かった。

 

という事で招待する四人が決定した。

本当は三人まで何だけれども。

 

 

 

 

そしてそんな感じで諸々の準備を進めて行くうちに二週間が経った。

明日はいよいよ文化祭当日である。

楽しみだ。

 

 

 






かなり駆け足で書いたけど何とか漸く文化祭編に入る事が出来た……



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